辛口

2011年12月15日(18:21)

すれっからし

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昨日は、当別町で低炭素住宅開発の検証住宅見学会が開かれ、小生も取材で行ってまいりました。
タイトルの通り、この仕事も20数年になると「すれっからし」てきます。この日の内容は、外壁断熱システム、窓、暖房熱源と放熱器、太陽エネルギー利用の応用技術でして、少々厳しく申せば、おもしろいものばかりではありませんでした。


技術はさまざまありますが、商品化の方向は必然の道です。生産コストや流通、販売価格、何より商品の魅力が、販売を決めるからです。
良くても売れない技術は世の中にたくさんあります。売れない事情は、上記の通りです。
その中で、ときどき「目からうろこ」があります。たとえて言えば「iPad」「ウオークマン」のような商品開発です。
昨日は「目からうろこ」があったかと申せば、じつはあるのデス。実現できたらとてもおもしろい技術(商品)があるのデス。太陽熱で室内換気の給気を予熱する。これがうまくいくとおもしろい。

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2011年09月29日(17:06)

カレーラーメンは勘弁してください

記事アップがぴたり止まっておりました。
年に数回訪れる、どうしてもブログ更新に気持ちが行かない時期が、今年は9月下旬にやってきたようようです。
ネタはけっこうあったのですが・・・。


そんなわけで9月19日(月)に室蘭で食べたカレーラーメンを。
あらかじめお断りしますが、小生の食べログはまったくつまらない内容ですし、会社のみんなはカレーラーメンに○を出しています。


小生的には、1回食べればいいと思いました。
カレーと麺の相性は、うどんとソバのほうがいいです。何かやっつけ料理を食べさせられたようで、ちょっと残念な気持ちになりました。
室蘭方面の方、およびカレーラーメン好きのかたは気を悪くしないでくださいね。
室蘭焼き鳥はいい意味で裏切られたおいしさですから。あればうまいです。
カレーラーメンは勘弁してください。


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写真加工は一切手抜きなし。蛍光灯かぶりを補正して、なるべくおいしそうな色を出してみました(発言と矛盾するか・・・)

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2011年09月19日(05:28)

朝5時のパソコンから

久しぶりにジャーナリストの端くれっぽい話を。


昨日の19時の某国営放送のニュースをご覧になった方はいらっしゃいますか?
福島県を中心にした東日本の米が安全であることをいろんな切り口から説明する内容でした。
収穫前の検査、収穫後の検査、暫定基準値を超えた割合(確か3%とか)、なぜほとんどの米が暫定基準値をクリアしたかの学者の見解。
これらの話を積み重ねて、「新米の安全性」を必死にPRしておりました。


ぼくは、今マスコミがやるべきことは、暫定基準値がクリアした米が、安全なのかどうかを各社がそれぞれ検証することだと思うのです。
少なくても昨日の国営放送は検証していませんでした。PRにとって都合のいい事実や意見を抜き出しているだけでした。


そのなかでも、個人的に戦慄が走ったのは、京都大だったかな、大学の先生の発言。
新米が(多くの国民の予想に反して)基準クリアした理由をこういう趣旨で説明していましたよ。

「福島などに多い粘土質の土壌だと、植物が土壌に堆積する放射性物質を吸い上げられない」

福島さんの米が売れなくなると、農家の生産意欲の減退につながると話す東京都内の米販売店の店長の話もインタビューされていました。


ま、国営放送がマスコミかどうかは判断の分かれるところですがね。
こういう報道が続くと、安心する人もいる一方で、ますます「自分の身は自分で守る」方向に舵を切る人たちが出てきて、結果として福島県産米が値を下げるのです。
それが福島のためなのかどうか、いま1度考えてほしい。

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2011年07月11日(17:31)

マスゴミの端くれとして

何となく今日まで書かなかったけど、あまりにひどいので書きます。
   *    *
当社はいわゆる業界紙でボクはその編集をやっています。「業界依存」のメディアと言われればそうです。「マスゴミ」の端くれでさえないかもしれません。


しかし、東日本大震災以降の日本の新聞・テレビ、いわゆるマスコミの報道内容はあまりにひどい・役割放棄状態ですよ。
70年前の大平洋戦争で繰り広げられたという「大本営発表&報道統制」と同じ。政府に都合の良い発表をただ垂れ流すだけ。最近では、イラク戦争スタート時のアメリカのマスコミのよう。


曰く「水蒸気爆発」「直ちに危険なレベルではない」
ボクら国民はそういうことを聞きたいんじゃなくて、いま何が起きているかを知りたいんですよね。
危険性評価は専門家にしかわかりませんよ、確かに。
でもその判断のもとになるリアルタイム情報がマスコミ様から入手できない。


きっとこういうことですよ。
お偉いさん:

メルトダウンしたことは、いずれ国民に知らせなければならない。でもいまはダメ。安全だ、危険性は高くないと発表しておこう。

政府が国民の知りたい(知るべき)情報を発表しないなら、なぜそれをマスコミは追求しないのか???


皆さんはT社の今後をどう見てますか。
株主総会時の株主に対する経営陣の対応について、マスコミはずいぶん批判的に取り上げていました。
でも、ホントはそんな話じゃなく、補償とか考えるとこの会社はもう存続できないというの話なのではないかと思うのです。
でも、それを政府が今言い出すとマズイからとりあえず責任論だけ言っておこう、という意図がお偉いさん側に隠れていたのではないか。
原発の状況発表と同じやり口ではないかと強く疑われます。
なのに、どのマスコミもその点を追求しないし、取材しない。


このまま放っておいたら、補償は国民が広く負担しつつ、あとは泣き寝入りじゃないですか。
被災者だって、早く新しい一歩を歩み始めるべきで、そのためにもじゅうぶんな情報が提供されるべきです。
情緒面から取材するのはワイドショーだけで十分。
ニュースや新聞は実際の部分を重視して取材してほしい。
言葉は悪いかもしれませんが「功利」「実利」という発想で取材しないと・・・。
「利」とは国民の利益ですよ。


ストレステストを言い出した菅首相の批判はけっこうですが、実利という視点で原発再開の条件について論陣をはったマスコミはあったのでしょうか?
政局だけ追っていてもダメです。
けっきょく、政府が用意した再開へのロードマップを順序よく追っていただけではないのかと批判したくなります。


白井 康永

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2011年06月03日(11:33)

「バカ」と「ズル」、そして「ワル」

もし、会社のトップ、組織のトップに迎えるとしたら、どれがいいでしょうか。
小生の気分はこんな。



  • バカ:友愛とか言い出して、悪い人じゃないんだけど、気がついたら会社がつぶれそう。これは避けたい。

  • ズル:いけないよね。トップがズルだと組織がガタガタになる。バカよりたち悪い。

  • ワル:当然すねに傷だらけ。部下であるわれわれがツライよ。最後は奴隷にされるかもしれないし・・・。でも、究極の三択なら、ワルしかないかな。

かんべえの不規則発言 6月1日
http://tameike.net/comments.htm#new

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2011年04月12日(09:53)

仮設住宅の断熱仕様

グラスウール10K 50mm厚(相当) だそうですね。


あくまでも"うわさ"ですが、
被災その他で断熱材の供給が逼迫(ひっぱく)し、「何でも良いから断熱する」という判断もあったようですが、スペックがとても低いところに決まってしまったため、断熱材をかき集める必要もなくなった?


政府の決定って最後の部分で日和るんだな。いつものことだけど。
途中までの理念と結論の落差を、納得しきれない人も多いようですよ。

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2011年01月28日(13:56)

雨もり相談

 完成した当初から雨もりし、かれこれ20年近くも直らない。この間、建築会社もずっと修繕をしているのだが、結果を出せないでいる。そもそも、今まで行ってきた修繕工事がすべて間違っていたのではないか、というのが相談者の判断で、第1に本当の専門家に見てもらい、対策を教えてほしい。第2に優れた防水材料があれば教えてほしい、ということだった。


相談者は、防水材料で家全体を包み、その外側に屋根と壁を取り付けるというやり方がもっとも確実ではないかと考えているそうだが、当然費用もかかる。


ボクは、こういった場面に登場する本当の専門家はごく少数しかいない現状を知っているので、ある方を紹介することしかできなかった。住宅や建築物のこの手の欠陥紛争では、裁判所で専門家を呼んで調査と評価をする場合があるが、その評価内容がひどかったりする。
例えば、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)の仕様書に基づいて建てた家が、仕様書通りの施工が行われず、ツララが発生した例。
「すべてが仕様書通りではなくてもいい」的な発言をする専門家もいるそうだ。
↑いやいや、それは契約違反ですよ。建築の問題ではなく、法律問題です。
雨もりの例では、「9割方大丈夫だと思います」。
↑じゃ1割ダメだったときどうしたらいいの?


こういう場に登場する専門家の方って、決して悪人じゃないんです。むしろ紳士だったりいい人だったりします。
なので、人選か、あるいは裁判制度の仕組みが悪いかもしれません。


いずれにしても、欠陥住宅になって、裁判所に行けば納得する案を出してくれるとは限りません。残念ながら・・・。

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2010年08月26日(19:38)

自転車に乗っていて気になること

最近は仕事先にも自転車で出かけることがあります。

駐車場がない、または高すぎる
自転車で行ける距離である

場合です。


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お盆前にダブルループ錠という2mのワイヤー錠を購入したので、今までよりも安心して駐輪できるようになりました。
ダブルループとはワイヤーの両端が輪ゴム大の輪になっており、一方の端部をループに通して車体に巻き、さらに電柱と前輪、後輪を巻いて南京錠でロックするという技ができるのです。
〈こんな感じ〉


そんなで、ホテル、オフィスビル、公共施設、マンションと行ってみたのですが、


駐輪場がありません。


モン*レ・エーデルホフのビルでは、×印ステッカーを貼られました。
札幌駅北口のLプ*ザは、札幌市の施設であるにもかかわらず、来訪者用の駐輪場がありません。


非常に冷たい街ですね。(涙)
駐輪場をつくってください。お願いします。

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2010年06月24日(18:33)

官僚は大きな人格者になってほしい

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6月23日のイベントのこぼれ話です。
といいますか、自分の中でこぼれた話です。


道内企業が自虐的で弱音ばかりなのに対し、応対した環境省の官僚(局長さんだそうです)は真逆。
とにかく早口。それが威圧的に響いて・・・。質問を聞きながらときどき薄ら笑いを浮かべて。


ボクね、こう思います。

日本のトップに立つ人は、人格的にも高等(上級)であるべきです。
ボクらとは違う。
お代官さまレベルじゃないです。
指導者ですから、心技体、すべてにわたって高等である必要がある。
大きな人格者になってほしいと思います。

国民対話の最後の質問者がボクの思いを代弁してくれました。
「局長はいつも話を返してくる(質問者に反論し説き伏せにかかる)。
意見を受け取って(受けとめて)いただけてないのかなあ」
「わたしたちの不安を真摯(しんし)に受け取ってほしい」


札幌パークホテルからの帰り、上がっていた雨が途中から降り始め、マルヤマ クラスのあたりでは完全な本降りに。それでもチャリを止めて雨具を着ることなく、動物園へのゆるやかな上り坂を激こぎしました。
官僚さまがモチベーションになって、雨の中クランク(ペダル)を回しまくりました。


汗とストレスが雨とともに流れていくのを感じました。
高いモチベーションでいい運動ができたことに感謝です。

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2010年06月24日(17:55)

環境省チャレンジ25 日本縦断キャラバン に参加して吠える

6月23日(水)、札幌パークホテルで開かれた環境省のイベントに参加してきた。

◆エコビジネスマッチングセミナー
◆エコビジネスマッチングミーティング
◆地球温暖化対策に関する国民対話


という内容で、白井はセミナーの後半から参加した。セミナーでは金融機関が環境格付という仕組みによって格付けし、環境分野の取り組みに融資をしているという話が紹介された。地元・北海道銀行と日本政策投資銀行の2行。


100624_01.jpgミーティング
集まった人たちがひと通り自分の仕事と環境とのかかわりを説明し、お互いにマッチングをする機会だったが、残念ながら時間が短かった。1時間30分はほしかったなあ。


100624_02.jpg最後に国民対話。
環境省より、地球温暖化の影響、「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップの提案」、キャップ・アンド・トレード方式による国内排出量取引制度の在り方を含めた今後の温暖化対策について説明。
そのあと質疑応答。


終了予定の19:30をオーバーしたが、盛り上がったわけではない。


このイベントに参加して、改めて強く感じたことがある。
が、その前に印象を。

道内企業はおしなべてみんな自虐的かつ弱音ばかり。「もうかってないから環境のために投資できない」とか、「環境貢献は本州企業ばかり。北海道の企業は感度が低い」とか。
環境省への意見は、「北海道は移動距離が長く寒冷でもあり、温暖化対策の負担が大きい」とか「経済が回復しておらず不安」とか「地域性を配慮してほしい」とか。


白井ももちろん同じ思いです。
しかし、こういう弱音ばかりでは国は配慮してくれないし、何よりバカにされ相手にされなくなる恐れがある。
しっかり理論武装し、国に交渉相手として認められるだけのロジックを展開する必要があると思う。
仮にわれわれのロジックが国に受け入れられなくても、バカにはされないだけの組み立てである必要がある。


小生はこう思う。
いまの日本の温暖化対策は、ナショナルメーカーにとって都合がいいように組み立てられている。それによって、北海道の先進的に取り組んでいる分野は無視されるか過小評価されている。
ナショナルメーカー(中央)がつくったロジックで自分たちを評価することは間違いだし、自虐的になることもない。ボクたちは間違いなく先進的な部分をもっており、自信を持ってそれを展開すべきだと思う。


例えば、車で言えばプリウスなどのハイブリッドカーは、市街地でこそ本来の省エネ性能を発揮できるが、北海道ではHONDA・フィットのほうがむしろいい。
それにもかかわらずハイブリッドカーの導入実績をもって環境貢献を語るのは間違い。


住宅では、第一に省エネルギー基準達成率は全国に誇れるし、今すぐ次世代基準を義務化していいほどなのに、ロードマップでは義務化は2020年だそうだ。この分野の後進性については、本州はなぜ反省しスピードアップしないのか。


ヒートポンプについても同様。高効率型の熱源機は寒冷地では効率が低下することは明らか。これは地域性を配慮してほしいという次元の問題ではなく、差別ではないか?


そういうロジックをわれわれが組み立てて、ガンガン主張しまくるという流れをつくるべき。
そんな妄想をしている。
今日はカゲキでした。

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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