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2018年10月31日(19:13)

この秋から本格的にエアコン+セントラルヒーティング

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昨年の11月にエアコンを買って、暖房用と冷房用に使ってみました。
北海道の皆さん(われわれ)にとってエアコンは、自宅用の空調としてはあまりなじみのありません。
ボクも、自宅用となると大学・新卒時代の首都圏暮らしまでさかのぼります。確か大学3年になるときに、卒業する先輩から窓設置の一体型クーラー!!を譲ってもらい、それを数年使いましたが、その後は無縁でした。

昨年のエアコン・ファーストインプレッションはこちら。
https://www.iesu.co.jp/column/2017/11/

風を感じて、どうもうまくいきません。それと、温水セントラルヒーティングのまったく暖房を感じさせない暖かさに慣れているため、風が少しあって温度が20℃をちょっと超える感じになじめないようでした。

一方冷房はというと、今年の夏は、1週間ほど温度も湿度も高い期間があり、最高の冷房体感環境だったのですが、これまたなんか快適じゃない。冷房温度を低くすると寒い、高くすると湿気が高くて感じ悪い。どうしてかわからず、除湿運転にしてみたら、これがけっこう良かった。
まだ試行錯誤中ですが、なぜこういった不思議な現象が起きたのか、関西の方にうかがって、納得できました。それについては来年の夏にでも報告してみます。

エアコン暖房2シーズン目


肝心のエアコンによる暖房は、10日ほど前から使うようになりました。自分より家にいる時間が長い女房がいろいろ工夫した結果、暖房温度をセントラルヒーティング時よりも1℃上げて20℃にすること、吹き出し口を上下にあおること。これによってけっこう快適に暖房できることがわかりました。
いつもよりは少し室温が高いので、ついつい19℃に下げてしまいたくなりますが、そうすると風を感じて不快なので、20℃設定キープというのがコツのようです。そのときの室温は、20.3℃とかです。温水セントラルヒーティングより1℃高いでしょう。

たぶん、0.5℃刻みに設定できればもっと快適でしょうが、日本国内で壁掛けエアコンをそこまで正確な温度設定で使いこなせる高断熱・高気密住宅があまりに少ないので、メーカーは上級機種にしか設定がないのでしょうか? よくわかりません。知っているかたは教えてください。

そして気温が下がったここ2~3日は、セントラルヒーティングとの併用を開始しました。
再び女房による体感的調査の結果、エアコンからいちばん遠いトイレも含めパネルヒーターのサーモバルブを「0」にすると、室温が上がりすぎないことがわかりました。エアコンはセンサーで温度制御しているのになぜ過昇温するのかはまだわかっていません。

エアコンのないフロアは、普通にパネルヒーターを使っています。
これで、暖房機の使い分けができている状態になりました。

コスト面の試算では、わが家は時間帯別電灯契約なので、昼間は1kWh40円10銭、夜間は14円13銭です。この時期だと、暖房効率COPは3くらいになっているでしょうから、昼間は1kWh13.4円、夜間が4.7円くらい。トータルで8円くらいでしょう。これに付加金と燃調の調整がかかります。

真冬になるとCOPが落ちるので、あまりエアコンの出番がなくなります。11月から12月初旬までがエアコンの旬かと思います。
もう少し調査を進めます。

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2018年09月22日(17:18)

厚真町の被災住宅に大工ボランティアが入りました

北海道胆振東部地震から半月が経過し、北海道民の生活は徐々に普通に戻って来ました。しかし、これから冬を迎えるには、あまりにも厳しい被災住宅もあります。
今日・9月22日(土)は、厚真町内の住宅地で、被害の大きい家の修繕に向かう北海道ビルダーズ協会の大工ボランティアを取材しました。

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被災状況はひととおりではありませんが、この住宅はドアや窓が閉まらなくなっています。また、屋外の薪小屋が倒壊。その他数え上げれば切りがない被害です。
写真は、閉まらなくなったドアの修理をするボランティアグループ。建物のゆがみは元に戻らないので、応急処置として、ドアをはずして閉まるように加工します。

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札幌でもありましたが、ここも外部ブロック積み煙突が倒壊していました。

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2017年12月29日(15:03)

印象的だった北大構内の歴史的建造物・耐震改修後の見学会

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今年8月23日、
耐震補強した北海道大学内に建つ歴史的建造物を見学するツアーに参加しました。この時期はけっこう忙しかったのですが、どうしても見に行きたかったので、午後は趣味の世界に走りました(笑)。

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北海道大学は、大学であると同時に北海道開拓の歴史でもあります。農学部は、まさにここから北海道の酪農のノウハウが広がったという意味で、大学を超えた意味があります。
理学部は、北海道に眠る資源の開発ともかかわり、こちらも開拓・産業を支えた歴史がきざまれています。
そういう意味で北大は構内すべてが博物館でもあり、アミューズメント施設でもある、というのがボクの認識です。

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見学ツアーを記事にしなかったので、ここで少しばかり紹介したいと思います。

まずは超有名なモデルバーン。この木造建築群が耐震補強されたのだそうです。どうしてもここを見たかったのでございます。

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建築技術としては、アメリカから輸入されたツーバイフォー的な工法と、大工が持つ軸組工法がミックスしているそう。ただし、時代によってどっちに比重があるかは変わってくるという。古い建築ほどアメリカの技術がそのまま使われているはずです(だいぶ忘れた)。

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耐震設計がうるさくなっている現代の木造建築の目で見ると、「こりゃ基準法クリアしないな」とボクみたいな素人でもわかるわけです。とは言え、現行基準に沿って補強するなら、オリジナルの状態がまるで破壊されてしまいかねない。そこをどう乗り越えるかがこういった歴史的価値のある建築を改修する際の大きなポイントになるそうです。

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しかし、そういった難しい話ではなく、木造建築の素朴な良さを堪能しましたですよ。法隆寺とはまた違った木造の世界がここにあります。貧乏だけどなぜか豊かさも感じさせる木造建築群なのです。
あ、そんな感想を持つのはボクだけかもしれません。

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ボクは、シンプルな三角屋根が好きです。いわゆる切妻屋根こそが北海道の木造のシンボルであると信じて疑いません。
時代がフラット系屋根全盛になろうが、そこは変わらないです。

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2017年12月18日(17:50)

超低金利・地価高騰を背景に小型プランの勉強も始まる-札幌この一年

今年もあと2週間となりました。ボクの住むまち・札幌で、とにかく印象的だったことを書いてみます。

札幌圏ではこの1年、地価高騰がバブルのようにふくらみ、地下鉄・JR駅から徒歩圏内は前年の5割高といわれるほど高騰しました。一方で駅から離れた宅地は現状維持か価格が下がっています。消費者の多くは利便性が最優先なので、ない土地をみんなが探すことになるため、住宅会社としても営業マン個人としても土地待ち客名簿ができるほど。住宅会社にとって最大の悩みのタネとなりました。

例えば、坪100万円の宅地が登場しています(2年前まではおよそ60万円台が上限)。
地下鉄徒歩10分圏内で坪50万円が相場になってきました(30万円台が許容限界かと思うのですが)。
バブル時代に地上げされその後塩漬けになっていた宮の森の大型宅地が売りに出ています。

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〈マンションにはさまれたまちなかの家〉
 
こうなると、普通の市民が予算内で購入可能な駅近土地は、間口が10m以下で狭く、日照も厳しいものばかり。逆にそういう土地でも明るく光が入るすてきなプランが提示できれば、設計力で家が売れていく時期でもあります。

建物間口が4間(7.2m)以下になると、間取りの工夫が必要になります。最近は1階の床面積が小さくなっているので、1階に玄関、LDK、水回り、できれば個室1つをどう配置するか、かなり難しいのです。

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このようななか(一社)新住協札幌支部はこの1年間、コンパクトプランで、かつ同団体が推進する省エネ住宅「Q1.0住宅」をローコストに実現するプロトタイププロジェクトを実施しています。
間口5間(9m)の敷地を想定し、2.5間×6間と、3間×5間の総2階プランを検討。このうち2.5間×6間のプランは基本設計を元に数社が概算見積を提示。今後はプランを確定させて構造計算、実施設計、モデルハウス提案と進む予定です。

企業単位でも、3間×5間の総2階プランを企画商品として検討している会社も出てきています。建物間口が3間(5.4m)なら、土地間口は5間、ギリギリ7.5mでも収まります。


一方で、誕生から20~30年が過ぎたバブルからポストバブル期に広がった郊外のニュータウンの中には、札幌市内にもかかわらず坪5万円以下でも買い手がつかないケースもあります。豊かなカントリーライフを夢見たものの、子どもが巣立ったので中心部に引っ越そうと売りに出す。ところがまったく売れないという例もあるのです。

超低金利の金融政策は、住宅ローンの総額が小さくなることで、ここまで住宅景気をけん引してきました。しかし、徐々にマイナス面が大きくなってきているというのがこの1年でした。

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2017年11月25日(11:21)

札幌でエアコン暖房と4シーズンタイヤの続報

札幌はいったんほぼ消えかかった雪が、昨日からの降雪で何となく根雪になりそうな勢いです。

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4シーズンタイヤの続報です。
ボクが乗ったところでは、5-6シーズン使ったスタッドレスという感じで、滑るけど使えるという判断です。
ただし女房の判断は真逆で、昨日は1回転したらしく、使えないと。
リスク予知と回避能力に依存すると思われます。こういうタイヤはやはり「使えない」という判断になりますね。
タイヤ交換しなければなりません(T-T)


もうひとつの最新技術・エアコンはどうかと申しますと・・・
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暖房していて、気がつくと凍結防止運転に入っています。凍結防止運転に入ると風が止まり、暖房が停止します。とは言え、家の断熱性がそれなりにあるので、温度低下はありません。
なお、寒冷地用エアコンは暖房が止まらないように凍結防止運転をします。

暖房を止めて外出し、戻ってからエアコンをonにしたときの室温が16℃。風が結構な勢いで吹き出します。

住む人が風を感じないようにすることが、エアコン暖房の快適性を決めるようだ、という世間で言われていることを改めて体感しているところでございます。

もう少し実験を続けてみます。

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2017年11月19日(15:08)

冬タイヤとエアコン暖房に見る技術による変革

土曜から日曜にかけて、札幌はこの冬最初の積雪状態になりました。気温は0℃前後。冬の初めのベチャベチャした状態です。

この時期に新兵器を2つ投入して、その効果を確かめています。

ひとつはオールシーズンタイヤ
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雪がないときに普通に走れて、雪が積もっても凍結路面になっても大丈夫という売り文句の、新開発のタイヤなのです。
オールシーズンタイヤは昔からあって、スウェーデンなどではかなりの車両がオールシーズンを使っています。凍結時は融雪剤がまかれることもあり、かなり使えるそうですが、日本はそれほど甘くありません。特に北海道は普通のアイスバーンよりたちの悪いミラーバーン、ブラックアイスバーンという状態があります。

白井がこの春から装着しているのは、ベクターフォーシーズンズというグッドイヤーのタイヤです(GOODYEAR VECTOR 4 SEASONS)。装着しているのは日産・エクストレイル4WD。
夏場は非常に乗り心地のいいタイヤで、ほとんど不満も不安もありません。あまりに優等生なので弱点をあげつらうと、舗装の段差や細いミゾのような部分で、ちょっとだけハンドルが取られる感じがします。ただし多くの人は気がつかないと思います。夏タイヤとしては完璧。
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問題は冬。そしてある意味念願の雪が降りました。シャーベット路面で走ったところ、この条件ではスタッドレスを上回るのではないかと感じました。北海道など厳寒地向けのスタッドレスは、細い細い切れ目がきざまれた、とても平らな滑走面で氷を捉えるつくりであるため、シャーベット状態やドロ状態はあまり得意でない印象があります。横滑りしやすいし、ブレーキで雪の上をズレてしまいます。
これに対して接地面に切れ目だけでなく比較的太いミゾもあるニュータイヤは、シャーベット状態に強いのだろうと思います。

問題は圧雪や積雪状態ですが、白井の使い方としては今回のように急な雪でも安心して走ることができることを重視していて、12月になればスタッドレスに履き替えます。つまり、初雪にも安心の夏タイヤ、という使い方なので、これは合格点を出していいと思いました。

ただし、お値段は普通の夏タイヤに比べそれなりにお高めです。でも、ボクのように冬のタイヤ交換が遅れ気味の人なんかはいい夏タイヤだと思います。ちなみに燃費は少し悪いかもしれません。


もうひとつはエアコンです。
本州ではエアコン暖房の話題が、というよりルームエアコンが暖房の大本命で、それをどう使うかという議論がにぎやかです。
一方の北海道はいまでも温水セントラルヒーティングが主流です。寒冷地用エアコンも発売されていますが、まだまだ住宅暖房の主役になっておりません。ただ、北海道でもエアコン暖房ができることは、すでに一部の住宅会社によって証明されています。

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ボクは、エアコン暖房の気流感がどのくらいか、0℃付近の暖房が実用的か、暖房費はどうか、を実感したいと思いました。
1週間前の11月12日(日)に取付が終わり、さっそく運転開始。

第一印象は「暖房してる!」
当たり前ですが、風も思ったほど強くないし、温風温度は設定温度を19℃にしておけば、いい感じです。
ところが、すこし時間がたつと、女房から「足元に風が来て暑い」という声が。ボクは風の当たるところにすわっていて何となくドライアイになりそうです。
風の方向を変えてみると、不満の声はなくなりました。どうやら設置場所がとても重要になるようです。

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夜の間ずっとエアコンだけを運転して、朝に室温を見てみました。雪が降っているので外気温がずっと0℃程度で安定していて、能力を見る上でいい条件でした。

写真のようにエアコン設定温度と温度計の温度はかなり近い値です。セントラルヒーティングを入れながらエアコンを運転すると室温が上がってしまうことがわかってきたのですが、エアコン単独なら大丈夫のようです。

改めて感じたのは、セントラルヒーティングはやはり理想的で、それに対してエアコンがどれだけ健闘するかを体感したいということです。
電気料金も含め、こちらはもう少し併用しながら確かめてみるつもりです。

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2017年07月28日(18:04)

ZEH協の設立記念講演会を取材しました

日本全国から300人が集まり、2020年までにネットゼロエネルギー住宅をどうやって普及していくか、ZEH元年の昨年1年間の実績を踏まえて、課題をどう解決していくか、ZEH推進協議会(ZEH協)を軸に進めていこうという合意が形成された講演会でした。

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産学官のうち「産」は工務店を中心に関連する住設建材メーカー、「学」は村上周三氏をはじめとして東京理大秋元氏、植田氏、早大田辺氏の各先生方、「官」は国土交通省・経済産業省・環境省の3省。
オールジャパンで工務店のZEHを推進することになりそうです。

2016年度、ZEHは新築戸建ての12%に達したそうです。普及前夜です。ただ地域格差がある。たくさん建つ地域もあれば、北海道や沖縄のようにまだ普及前夜とも呼べない地域もあるわけです。

10年間の電力買取以降は買取単価がどうなるのか、2019年度以降の買取単価はどうなるのかといった、ZEHの経済性についての不安もあります。

それやこれや、いろいろまとめてZEH協で答えを出します。という宣言でした。

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講演に新しい内容はそれほどありませんでしたが、産学官の雰囲気、ZEHのメリットについての北海道以外の地域の認識、やはりちょっと足踏みが感じられる今年の様子、それに補助額削減で機能不全になりかねないインセンティブの今後などなど、行ってよかったと思いました。

ただ、足元の状況は「ZEHより立地」。
土地がない。

この問題が何より深刻なのです。
このまま行けば30年ぶりの不動産バブルが再現しそうです。ボクはそろそろ金利引き上げが必要と感じていますが、そうすれば融資の金利が上がって家が建たなくなる。

つまり、どっちに進んでもこの先は険しいのです。そういった中でZEHを全国的に推進していく。そういう時代感覚の2017年です。

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2017年02月15日(15:59)

3社の相見積もりでも電気パネルヒーターしか選べない

バレンタインデーのお昼に、東北海道にお住まいのこれから家を新築するかたからお電話がまいりました。

1.高性能グラスウール105mm+ウレタンボード20mm
2.フェノールフォーム50mm外張り
3.ウレタンパネル

これらの中でどの工法(業者)に任せるか、これらの断熱水準でいいのかを迷っているとのことでした。もし断熱強化するとしたら、窓か断熱か。


お住まいの地域は、冬は晴天が多く、強風が吹きつけるものの気温は道東としては温暖な地域。そこで白井は、窓をトリプルにするよりも、以下の断熱強化をおすすめしました。
高性能グラスウール105mm+ウレタンボードまたはフェノールフォーム50mm
こうすれば、6月に暖房を使う日が少なくなると考えたのです。

この話はもうちょっと続くのですが、そこははしょって暖房設備の話。
3社が3社とも電気パネルヒーターなのだそうです。1社がリビングにはエアコンをつけるそう。
これには正直ショックでしたね。
お客さまには事実上選択肢がないわけです。

1や2の断熱仕様は省エネ基準ギリギリです。電気パネルヒーターだけで暖房したら、一体いくらかかるのでしょうか。提案している会社は真剣に光熱費を吟味・試算したことがあるのでしょうか。

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〈痛ーいお注射が必要な気がします〉


しかも電気パネルヒーターに適したホットタイム22ロングの新規加入はこの3月末で終わります。
どうするの?

ボクは、エアコンをつけたほうが良いです、とお答えしましたが、この地域で新築する多くのかたは、いまでも電気パネルヒーターを選んでいる(選ばざるを得ない)のでしょうか。

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これから家を建てる北海道の皆さん、断熱も重要ですが、暖房もよく検討してくださいね。
 

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2017年02月11日(10:33)

熱環境を優先するか、暖房費節約を優先するか

札幌では徐々にトリプルガラスを装備した新築の戸建住宅が増えています。取材にうかがうと、ついついガラスを触ってしまうんですね。

わが家もトリプルガラスです。トリプルガラスは本当に暖かいですね。冷輻射を感じることはまったくありません。ただ、それは窓下に放熱器を配置しているから、かもしれないのです。

窓下に放熱器がなければ

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もし放熱器がなければ、冷気流が起きるのではないか。そう予測しています。というのも入居すぐのころ、居間階段の2階から冷気が降りてきて、ひどく寒い思いをしたことがあり、上の階の放熱器を適正な温度に設定し直したら、冷気が止まりました。
室温ではなく、気流が寒く感じさせるのです。

肌寒いとまでは感じなくても、床面を冷気流が走る可能性はある。

ところで、最近のトリプルガラスはわが家のものより高性能です。少しだけ室内の温度を上げてやれば、窓下に放熱器がなくても寒くないかも。とも思うのです。


もちろんベストは窓下に放熱器を設置することですが、断熱性能を高めて暖房費を節約し、断熱強化にかかった費用は安上がりにした暖房設備費で相殺する、という考え方もけっこう現実的かなと。
ただし、その場合は熱交換換気が必要になる気がします。給気レジスタから直接冷気が入る第3種換気では、冷気流を発生させてしまうでしょう。

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そんなことを思い巡らせながらうかがったのがこちらのお宅。ガンダム&トトロが美しく飾られておりました。

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冷気流の処理はかなり寒冷地に限定した話
 
自分、樹脂サッシが出る直前の時代の戸建て借家に5年ほど住んでいたことがあり、12月、1月と寒さが厳しくなるにつれて低気密住宅がどう寒くなるかを体感したんです。
あの当時の建物でも、外気が0度付近だとそんなに寒く感じないんです。ところがマイナス5度、マイナス10度、マイナス15度となると、家のなかに屋外があるように寒さが侵入してくるんですね。
その原因は壁内の冷気流なんです。
中間仕切壁についたコンセントボックスを外してみたことがあるんですが、壁の中は突風状態ですよ。
 
体感寒さはマイナス5℃以下にならないと本当のところはわからない。
逆に言いますと、本州のほとんどの地域では現行の開口部を採用すればダウンドラフト対策に神経質になる必要がないと思います。

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2017年02月08日(11:26)

熱取得を優先するか、寒さ対策を優先するか

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息を吸い込むとむせるほど、かなり冷え込んだ1月24日。わが家の屋外温度計はマイナス17度を指していました。
この日は省エネ住宅を推進する勉強グループ・新住協札幌支部の新年例会。まず、会員の棟晶さんが建築中のモデルハウスを見学。このモデルハウスは秋田の建築家、西方里見さんが基本設計し、棟晶さんのが省エネ性を高める環境性能計画を行っている建物です。
ものモデルハウス、じつは見どころいっぱいなのですが、まだお披露目できないそう! 3月の公開が楽しみですね。超高断熱サッシなどの断熱技術によって、エネルギーの自立を目指すそうです。

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ブログならではのネタを。
この日説明してくれた棟晶・齊藤常務はお風邪。現場マイナス10度のなか、発熱を押してみんなに説明してくれました。
そして見学会終了後、病院直行!
インフルではなかったようです。
齊藤常務、ホント寒い日にありがとうございます。

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その後、札幌中心部に会場を移して西方里見さんの自宅・ZEH勉強会。
そもそもこの勉強会を開催しようと決めたのが、昨年11月の関西研修のレンタカー車内でした。
「来年(今年・2017年のこと)はZEHを勉強しよう。その上で自社の仕事にも反映させたい」そういう流れでした。

新潟のオーガニックスタジオ新潟さんの物件を見ても思うのですが、開口部からの熱取得を優先し、課題となるダウンドラフトを押さえるために断熱性能を引き上げる、夏場の暑さ対策としてブラインドを最初から設置する、コストアップ対策としてカーテンウオール式ガラス面とする(サッシ枠不要)を行っています。

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北海道では寒さ対策を優先します。これまでは断熱住宅をリードしてきた北海道ですが、本州発の熱取得優先という考え方に挑戦する価値はあると思います。

本州発と書きましたが、本当は室蘭工業大学で教鞭を執っておられたころに鎌田紀彦先生が最初に言い出したはずです。ただ、先生は北海道の事情もわかっておられる。昨年暮れに札幌で行った企業研修で、南面大開口部のシミュレーションを行い、「この方位でこの住宅の場合は熱取得より断熱を優先したほうが良いね」とおっしゃっていました。
そう、北海道の場合は、熱取得を優先するか、寒さ対策を優先するかはケースバイケースなのでしょうね。

なかなかにおもしろい一日でした。
西方さん、そして齊藤さん、ありがとうございました。

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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