出張

2018年03月18日(15:08)

新住協北海道地区大会in函館が終わる

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3月16日~17日の2日間、函館市で新住協という工務店・設計事務所を中心とする省エネ住宅づくりの勉強組織の北海道大会が開かれました。年に1回、北海道内を中心とする会員が集まり、交流ご勉強をする2日です。

白井は「新住協」の札幌支部と北海道地区の事務局を預かっていて、言ってみれば自分の大きなイベントなのです。
11月ころから動き出し、年末に募集を開始して、企画を調整し、申込を受け付け、3月を迎えます。この流れで3回目となりました。

今回は、函館支部の若手が実行委員になりました。地元の先輩会員も、イベント責任者であるボクも、ちょっとハラハラする場面がありましたが、当日はキッチリ仕上げてくれました。
2日間、地元の先輩会員ともお話ししたのですが、任せて若手が運営しないと世代交代はできない。いつまでも会ができたころの第一世代が幅を利かせていてはいけないと。

また、白井自身も準備不足があり、自分にハラハラした場面もありました。

何はともあれ、今回も学びの多い出張でした。みんなの気持ちを一つにすることの難しさと、できたときのパワー、仕事に取り組む情熱とその成果、がんばっている人をしっかり認めることの大切さ、そういったすべてのことができてはじめて組織がまあまあうまく動くというダイナミズム。

このイベントが終わるとようやく当社の年度末です。
自分は土曜日も近くに宿泊し、日曜・3月18日の夜に札幌に戻る途中です。

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2018年01月29日(14:25)

盛岡駅で乗り継ぎ待ち

1月27日土曜日に千歳空港を発って秋田に降り立ち、土曜、日曜の2日間、弊社・栗原くんといっしょにオーナーさま取材2件、その他の取材を終わらせ、今日・1月29日は栗原くんが札幌に帰りましたが、ボクは秋田新幹線で大曲から盛岡に移動。ここでスターバックス→ランチ→タリーズとハシゴしながら仕事を進めています。
 
このあとは夕方に二戸に移動して90分ほどのプレゼンを行う予定です。
 
ホームページ上で工務店さんの魅力を伝えようとする場合、使えるのは文字と写真です。音やニオイや空間は使えません。
当たり前です。
ところが、じつは音やニオイや空間は、とてもたくさんのことを伝える力があります。
例えば、「それはダメ」と誰かが話すとき、その声、その間、アクションによってまったく違う受け取り方になります。
早口は冷たい印象、ゆっくり口調は諭す印象、大声は威嚇的。
 
そういった空気感をどうやって伝えるかを考える取材でもありました。

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この写真は取材先を出る直前にふと見上げた分電盤に興味を持ち、いろんな角度から撮った写真のうちの1点です。
気を引いたのは見たこともないブレイカーでした。
かなり古い、しかもシンプルで歴史を感じさせる。
社長に聞くと、生まれる前からあった作業場の、いまは使っていない3相のブレイカーとのこと。
動力用だったのではないでしょうか。
 
これをとにかくかっこよく写真に撮りたかった。
何かに使う目的があったわけではないのですが、この写真は工務店の歴史をかっこよく伝えられるのではないかと思ったのです。
 
50年という歳月、その間の人の営み、3相電源の先進性。こういった伝えにくい空気感を、この写真は伝える力があると思いませんか。
ファクトリー&インダストリアルな流行ど真ん中でもあります。
 
信用とか歴史は伝えにくいですね。だからブランディングが必要なのですね。
 
さあ、あと1時間少々で出発です。

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2017年12月04日(17:48)

「そんなに寒くないから」という言葉が危険

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日にちが前後しますが、11月16,17日の延べ2日間、岩手県釜石市を訪問しました。
釜石を訪れるのは3回目です。うち2回は釜石線で向かいました。三陸の町、釜石市ですが、内陸側に鉄鉱石が出る地域があり、それで釜石に製鉄所ができたことが、JRで窓の外を眺めていてわかりました。


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〈震災後に出店したハウスメーカーはまだ残っています〉
 
行く前に釜石の気候を調べたところ、あまり寒くない。
『とは言え海岸だから風が強いだろ』と風速も見たのだが、風は弱い。どうやら、釜石は比較的過ごしやすい町のようだ。

地元の方・住宅関係者も地元・釜石を「そんなに寒くないから」と思っているそうだ。
確かに、県庁のある盛岡市と比べればかなり寒さがゆるい。では世の中的にいう"温暖地"なのかといえば、そんなことはない。
11月16日、ホテルに向かう途中も小雪が舞っていた。
温暖地は11月には雪が舞ったりしない。

つまり、岩手の物差しではなく、世界の気候区分の中では準寒冷地であり、「寒い」のです。

なんでこんな話を書いているかといいますと・・
「暖かいから断熱はそんなにしなくて良い」
という言い訳の根拠になってしまうからです。
本当に暖かいならいいのですが、
寒いですから・・。
断熱したほうが良いですって。


釜石ではなかなか断熱住宅が増えないそうです・・。
市民の皆さん、かわいそう・・

釜石に限らず、北海道では函館も「札幌と違って暖かいから」とおっしゃる人がいますが、函館は真冬日があります。
真冬日がある土地は、正真正銘の寒冷地です。

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そんなことを強く感じた今回の出張でした。
帰りは、JR釜石駅から新花巻、新幹線に乗り換えて盛岡、そこで北海道新幹線に乗り換えて新函館北斗、そこで在来線特急に乗り換えて札幌、合計10時間というJRの旅となりました。

なぜ飛行機で帰ってこなかったって?
「嵐」のコンサートで飛行機満席!!
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2017年02月19日(17:02)

川崎市(神奈川県)を横断してきました

2月17日(金)・18日(土)と川崎に出張していました。

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川崎がどこにあるか、北海道・東北の皆さんはご存じですか?
多摩川をはさんで東京都の南に広がり、すぐ南には横浜市が広がる。つまり、東京と横浜にはさまれた東西に長く南北にとても短いところにある100万都市です。川崎病とは関係ありません。

ボクは6年ほど川崎に住んでいました。公害・京浜工業地帯というイメージがあるかもしれませんが、当時は政令指定都市で最も公園の多い(広い?)町でした。実際、小型の公園がとても多く、西部に行けば緑豊かなのです。

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その川崎を、東は川崎大師(お大師さんとよびます)から西は向ヶ丘遊園の生田緑地まで、JR南武線と京急大師線に乗って移動しました。

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川崎大師はいちど行ってみたかったのです。厄除けのお寺ということで、この日も護摩行が行われていました。

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川崎駅のそばで用事を済ませ、次の目的地に向かったのですが、到着して驚きました。目的のお店が解体中だったのです。
目的のお店とは、ボクが2年ほど勤めたお店です。30年近く前のことですから、社員さんには知人はほとんどおりません。ただ、いるかもしれない人とこの30年の商売について話がしたかった(聞きたかった)のですが、残念です。管理ビルはシャッターが閉まっていて足がかりなしでした。
その後調べて、店が移転していたことがわかりました。調べてから行かないとダメですね。

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気を取り直して向かったのは、川崎市立の日本民家園です。
http://www.nihonminkaen.jp/

10年以上前にこの民家園のことを知り、川崎に行く機会があればぜひ寄ってみたいと思っていました。ところがここでもサプライズが。まず、ボクは自分が昔住んでいた地域の近くにあると思い込んでいましたが、ちょっと違った。そして一番の驚きは、開園が50年前(1967年)と聞いて。
自分が住んでいたころからあったんじゃないですか。ぜんぜん知らなかった。

民家園には本州と沖縄の古民家23棟が移築保存されています。そしてボクにとってのハイライトは、神奈川の民家がしっかり保存されていることでした。ここの民家は古民家再生という現代的意味の中での古建築ではなく、建てられた17世紀の生活と様式が保存されていることです。

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一番驚いたのは、スノコ敷き(竹)の床です。スノコの上にむしろを敷いて暮らしていた。板敷きもありますが、生活スペースはスノコだったらしいのです。
間取りはとても合理的で、ザクッとい紹介すると、横に長い建物の1/3が土間、残り2/3のうちの1/3はいろりがある生活スペース、土間の反対側に位置する1/3は板の間(客間)という間取りなのです。

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東北や長野、北陸の古民家を見る機会が多いので、神奈川や九十九里(千葉)の古民家は新鮮でした。寒さに対する備えはほとんどなく、かつ間取りもとてもわかりやすいのです。
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これが東北や北陸の合掌造りになると少し複雑になります。断熱性や気密性を実現する手法はないので、開口部が減って壁が増える、家が大きくなって大黒柱が必要になるといった違いがありました。
風が抜ける家か、風が家の真ん中に入らない家か、の違いともいえるでしょう。結果、寒い地域の家は光が奥まで入らないので暗くなるのです。

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最後のほうは少しかけ足になりましたが、1.5時間以上をかけて23棟全部を見ることができました。大満足です。

日本民家園は、新宿から出ている小田急線向ヶ丘遊園が最寄り駅です。新宿から21分! ちなみにボクはJR南武線・登戸駅から歩きましたが、そんなに遠くはありません。

ちなみにこの南武線、ボクがいた30年前は本当にいなか路線で、JR川崎駅の端っこに付け足しのようにホームがありましたが、沿線人口の増加でいまや立派な都市交通網のひとつです。快速もあって、川崎駅から登戸まで30分かかりません。

帰りは川崎駅からバスで羽田空港に向かうつもりでしたが、よく考えれば京急線が直通で走るようになり、バスは廃止(らしい)。30年の歳月を感じました。

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2016年11月15日(11:51)

11月の出張-エアコン暖房について

新潟から東京の出張についてつぶやいてみようと思っているうちに、次の関西出張が終わってしまいました。

新しいところから書いておこうかな。

2016_1115cspace.jpg〈床下なう〉

白井的に目からうろこだったのが、エアコン暖房のことなのです。
北海道ではこれまでエアコンという空調機をほとんど使ったことがない。せいぜいクーラーです。

それが、「本州でエアコン1台の暖房をやっている」「北海道でもできないか」「寒冷地性能が向上しているらしい」ということで、興味を持つビルダーが増えています。

今回、メチャ暑い広島まで行って、エアコンの使い方を勉強してきました。もちろん断熱住宅におけるエアコンの使い方です。


簡単にまとめると、

暖房用は床下
冷房用は一番高い天井やロフト
ということになります。

2016_1115loft.jpg〈ロフトなう〉
 
床下エアコンで冷房してはいけない。冷房が効かないしカビ発生の危険あり。
床下に設置するエアコンは暖房専用。灯油使うならFFストーブとか、エコジョーズなら温水暖房とか、何でもよい。
 
Q:なぜ部屋に設置しないか。
A:温風暖房が不快だから。床下にエアコンを入れれば、床面からの伝熱・輻射・自然対流の快適暖房になる。
 
すごくシンプルな答えでした。
ボク個人的には、床下で暖冷房をすると思い込んでいましたが、冷房には使わないと聞き、とてもスッキリしました。
 
2016_1115lawson.jpg〈広島の赤いローソン〉
 
じつは我が家にエアコンを入れようか数年悩んでいます。
当然、暖冷房兼用に使いたいのですが、
それに対する答えは、依然として見つかっていません(笑)。
 
しかし、多くの悩みはこれで解決すると思います。
あとは暖房空気を回すために、床下へリターンする開口を大きく取っておけばOKかと。
 
なお、この旅で腕時計をホテルに置き忘れました。
3,000円で買った腕時計を1,600円かけて送ってもらいました。
 
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しょうがないっしょ(T-T)

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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