2019年08月12日(07:19)
消費税10%×少子化の進行.札幌の工務店はこれから何をすべきか
消費者は自分らしい家をつくってくれる住宅会社とどうやって出会うか。インターネットの充実によって、出会いのチャンスは以前と比べずいぶん高まっていると思います。
まず集客を中心に考える
ところがその逆はどうなのか。住宅会社はどうやって自社の家を好んでくれる消費者に出会うのでしょうか。
この問題、インターネットが充実しても、あまり解決していないなと感じています。
解決しない理由はいろいろあるのですが、自社を知ってもらう方法として、これまで広告だけに頼ってきたこともそのひとつだと思います。
メディアに広告を打つと、消費者の目に触れる。
広告を目にした消費者のなかから自社を好む人がアプローチしてきてくれる。
この方程式が機能していればいいわけです。
ところが最近はめっきり広告効果が上がらない。
ではどうやって消費者が目にする機会を作るか。
資金があればモデルハウスの建築もあるでしょう。
もうひとつは自社のホームページを充実させよう。
ここまではあまり異論がないと思います。
問題はこの先。
ではどうやって自社ホームページに集まってもらうのですか?
効果が薄い広告にまだ依存していないか
その答えを広告に求めている会社もあれば、答えがない会社もあるように思います。
広告があまり効かないとわかっているのに、広告に期待してしまう。その心理はわかります。
一番大事なその答えは、「オンリーワンの強み」を「発信する」ことです。
自社の強みと自社の顧客像を組み合わせることで、自社の強みをオンリーワンの強みにまで磨くこと。そしてそれを自社ホームページで発信すること。これができると、自社の家を好んでくれる消費者に出会うチャンスが格段に増えるのです。
「オンリーワンの強みを持って発信力を高める」
これがホームページ戦略の中心です。
何をPRするかを考えよう
問題は、どうやって自社のオンリーワンの強みPRするか。そこが決まらないとホームページづくりができません。
白井は、この問題にひとつの答えを持っているし、「白井の言うとおりやってみたらとてもうまくいっている」と評価してくださる住宅会社さまがおられます。
しかし、逆に「そんなことでうまくいくわけがない」と否定される事業トップや経営者の方も多いのです。
だから、ここでその答えを出すことをしません。
「そんなわけない」と多くの人が判断し、もう読まなくなるからです(笑)。
答えを出す代わりに、ひとつ大切な指摘をします。
「御社の特徴はなんですか?」
その答えを正確に返してくれる方は大丈夫です。
ところがこんな答えが多いのです。
「断熱性能が高いこと」
「木を使った暖かい室内」
「うーん、特にないな」
1人の地域ユーザーの立場で考えてみてください。断熱性の高さをうたった会社はあなたの営業エリアに何社ありますか。各社の違いはどこにありますか。
断熱性能が特徴にならないのではなく、その断熱性能は誰に宛てたものか、そこまでイメージしてみてください。
ターゲットを絞るほどメッセージが刺さるのです。
ホームページをつくる前に自社の強み探しを

ホームページのリニューアルは、自社の強み探し、強みの再チェックにとてもいい機会です。
ブランディングの第一人者である丸の内ブランドフォーラムの片平秀貴先生は、週に1回、担当者が数時間かけて「わが社とは何なのか」を議論する会社あるとおっしゃっています。ブランディングが上手な企業は、上手なのではなく、常にブランディングをかんがえ続けているようです。

また、ユニバーサルスタジオジャパンを集客日本一のテーマパークまで引き上げたマーケティングのプロ・森岡毅さんによると、どんな層に、どの家を売りたいかが何より大切だと書籍の中で何度も書いています。
そういったことをいっしょに考えながら・・・。
文章だけで伝えるのは難しいので、年に数回、札幌でセミナーを開催しています。
「ホームページ勉強会」となっていますが、話のほとんどは、住宅会社・工務店の強みを見つけ、それをどうやって磨くか、についての話です。
日 時:9月5日(木)13:30~16:00
会 場:札幌エルプラザ3階 OA研修室
参加費:1人1000円
お申し込みはこちらから


2019年08月10日(09:24)
鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス.がいいのか??
お盆の休暇中なので、あえてこんな話題を!
管理職や経営者なら、部下や社員さんにどうやってやる気を出してもらうか、日々考えていると思います。
が、自分自身がそうなのですが、もう少し基礎的な部分で悩みを持つ人が意外と多いことに最近気がつきました。
例えば、あいさつとか、食器の片づけとか共有スケジューラーの記入とか。
何度説明し、指導し、果てはお願いしてもやってくれない社員さん。そうなると、「あいつは言ってもダメ」と管理職・経営者自らがあきらめてしまう。
「鳴かぬならしょうがないねホトトギス」

一方、言うことを聞いてくれない社員さんをスパッと首にする社長さんもいますが、そういう人は以前より減った気がします。
「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」
織田信長の性格を表す句だとされていますが、信長はもっと合理的な人だったとも言われています。
「キミはこの仕事向いてないよ。違う職場を紹介してあげる」というタイプですね。
「鳴かぬならホトトギスを入れ替えよう」
これが信長の正しい性格ではないかと思います。
「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」
これは豊臣秀吉の性格を表すとされています。
これが最も理想的に見えますが、言うことを聞かない社員さんや部下に言うことを聞かせることほど難しいことはありません。
それだけに、これができる人は超優秀な上司であり、経営者になるでしょう。
ボクはというと、あきらめませんが、いろいろ手を変えて挑戦し、時間がかかるタイプです。鳴くまで待つのですが、待っているうちに死ぬんじゃないかと気が遠くなることもあります。
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」
徳川家康が語ったとされる句です。ただ、家康が気長だったとは思えない記録もあり、もっとスピーディにホトトギスは鳴いたと思います。つまり、この句はのんびり待ったのではなく、鳴かせる努力は目いっぱいしたのでしょう。
何を言いたいかというと、あきらめたらおしまい、ということ。
あきらめると、まわりは「やらなくて別にいいんだ!!」と誤解してしまい、行動に甘えが出てきます。10人のうちの1人だけの問題だったはずが、気がついたら残り9人のマインドに大きな影響を与えていた、ということがあります。
凡事徹底
「ぼんじてってい」と読むそうです。
PHPのサイトを見ると、「当たり前のことを徹底して実践する」と書かれています。
当たり前のことはおもしろくないから、徹底するのが難しいのですよね。
自分も苦手なだけに、凡事徹底したいと日ごろから思っています。
2019年08月09日(16:24)
札幌の戸建住宅が1,000万円値上がりしている件
明日からお盆休みという方も多いようです。昨日の夕方とうってかわり、今朝の通勤時は車が減っておりました。
お盆の期間中に机のまわりの片づけをしようと思う白井ですが、徐々に片づけをはじめた数日前に見つけたのが、以下のチラシです。ちょうど4年前の建売住宅チラシ。
北入りが2,590万円、南入りが2,745万円。しかも土地60坪、おうちは約40坪!
今なら、土地40坪、建物30坪で3,700万円でしょうね。たった4年で、札幌の建売価格は1,000万円も上がってしまいました。
これは建売に限った話ではありません。土地を買って建物を建てる注文住宅や規格系住宅でも同じことが言えます。
札幌の戸建住宅価格は、土地+建物で3,500~4,000万円です。数年前まで3,000万円をコスト売れなくなるといわれていましたが、今そのデッドラインは4,000万円に上がっています。やっぱり1,000万円高額になっているのです。
こんな短期間に購入者の取得能力が上がったのか、といえばそうではありません。超低金利により月次支払額が抑えられていること、それと購入者の年齢上昇で年収が少し上がっていること。これだけで解決しないので、札幌市内の戸建着工戸数は一時期より減少しています。そして、その分は江別市など近隣の街に流れています。
1990年代のバブル崩壊以降、住宅地などの地価は下がり続け、15年ほど前に底値を記録しました。その後はゆるやかに上がってきましたが、ここ1~2年の上昇ぶりはバブルを思わせます。
札幌はオリンピックが開かれるかどうかで今後の地価が左右されるとみられます。ほかの地域は今後、緩やかに価格が低下するでしょう。
一方、住宅価格はそう簡単に下がらない、というか、下がらないかもな、と見ています。
住宅価格も1990年代から10年ほどはほぼ値上がりしませんでした。価格上昇がハッキリしてきたのは、2012年以降です。住宅価格のほうは、木材などの国際取引価格や、石油価格の動向といった世界情勢にかなり影響されるほか、長距離トラックなどに代表される輸送費・人件費の上昇が原因とされます。
今後は、大工さんの賃金見直しも進むのではないかと思います。じつは、大工さんの賃金アップは住宅価格にほとんど反映されていません。
トータルで住宅価格の今後を予測すると、「下がらないだろうね..」という見方が強くなっています。
むしろ、価値ある住宅を購入するという発想が大切になってくると思います。
2018年12月29日(11:59)
1年間のお礼を込めて
北海道住宅新聞は、今年も無事に年末を迎えることができました。
思いを同じくする社内外の仲間、ご支援・ご指導くださるお取引先さま、メディアを通じて当社との関係を作ってくださった皆さま、まだ見ぬ新しい顧客の皆さま、そして家族に、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございます。
2018年の業務は12月29日(土)に終了し、
新年は1月9日から通常業務となります。
来年は仕事の整理をしつつ、みんなが働きやすい環境を整え、社会に貢献できる会社であり続けたいと思います。
皆さま、よいお年をお迎えください。
Have a Happy New Year!
白井康永
2018年10月31日(19:13)
この秋から本格的にエアコン+セントラルヒーティング
昨年の11月にエアコンを買って、暖房用と冷房用に使ってみました。
北海道の皆さん(われわれ)にとってエアコンは、自宅用の空調としてはあまりなじみのありません。
ボクも、自宅用となると大学・新卒時代の首都圏暮らしまでさかのぼります。確か大学3年になるときに、卒業する先輩から窓設置の一体型クーラー!!を譲ってもらい、それを数年使いましたが、その後は無縁でした。
昨年のエアコン・ファーストインプレッションはこちら。
https://www.iesu.co.jp/column/2017/11/
風を感じて、どうもうまくいきません。それと、温水セントラルヒーティングのまったく暖房を感じさせない暖かさに慣れているため、風が少しあって温度が20℃をちょっと超える感じになじめないようでした。
一方冷房はというと、今年の夏は、1週間ほど温度も湿度も高い期間があり、最高の冷房体感環境だったのですが、これまたなんか快適じゃない。冷房温度を低くすると寒い、高くすると湿気が高くて感じ悪い。どうしてかわからず、除湿運転にしてみたら、これがけっこう良かった。
まだ試行錯誤中ですが、なぜこういった不思議な現象が起きたのか、関西の方にうかがって、納得できました。それについては来年の夏にでも報告してみます。
エアコン暖房2シーズン目
肝心のエアコンによる暖房は、10日ほど前から使うようになりました。自分より家にいる時間が長い女房がいろいろ工夫した結果、暖房温度をセントラルヒーティング時よりも1℃上げて20℃にすること、吹き出し口を上下にあおること。これによってけっこう快適に暖房できることがわかりました。
いつもよりは少し室温が高いので、ついつい19℃に下げてしまいたくなりますが、そうすると風を感じて不快なので、20℃設定キープというのがコツのようです。そのときの室温は、20.3℃とかです。温水セントラルヒーティングより1℃高いでしょう。
たぶん、0.5℃刻みに設定できればもっと快適でしょうが、日本国内で壁掛けエアコンをそこまで正確な温度設定で使いこなせる高断熱・高気密住宅があまりに少ないので、メーカーは上級機種にしか設定がないのでしょうか? よくわかりません。知っているかたは教えてください。
そして気温が下がったここ2~3日は、セントラルヒーティングとの併用を開始しました。
再び女房による体感的調査の結果、エアコンからいちばん遠いトイレも含めパネルヒーターのサーモバルブを「0」にすると、室温が上がりすぎないことがわかりました。エアコンはセンサーで温度制御しているのになぜ過昇温するのかはまだわかっていません。
エアコンのないフロアは、普通にパネルヒーターを使っています。
これで、暖房機の使い分けができている状態になりました。
コスト面の試算では、わが家は時間帯別電灯契約なので、昼間は1kWh40円10銭、夜間は14円13銭です。この時期だと、暖房効率COPは3くらいになっているでしょうから、昼間は1kWh13.4円、夜間が4.7円くらい。トータルで8円くらいでしょう。これに付加金と燃調の調整がかかります。
真冬になるとCOPが落ちるので、あまりエアコンの出番がなくなります。11月から12月初旬までがエアコンの旬かと思います。
もう少し調査を進めます。