2017年07月28日(18:04)

ZEH協の設立記念講演会を取材しました

日本全国から300人が集まり、2020年までにネットゼロエネルギー住宅をどうやって普及していくか、ZEH元年の昨年1年間の実績を踏まえて、課題をどう解決していくか、ZEH推進協議会(ZEH協)を軸に進めていこうという合意が形成された講演会でした。

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産学官のうち「産」は工務店を中心に関連する住設建材メーカー、「学」は村上周三氏をはじめとして東京理大秋元氏、植田氏、早大田辺氏の各先生方、「官」は国土交通省・経済産業省・環境省の3省。
オールジャパンで工務店のZEHを推進することになりそうです。

2016年度、ZEHは新築戸建ての12%に達したそうです。普及前夜です。ただ地域格差がある。たくさん建つ地域もあれば、北海道や沖縄のようにまだ普及前夜とも呼べない地域もあるわけです。

10年間の電力買取以降は買取単価がどうなるのか、2019年度以降の買取単価はどうなるのかといった、ZEHの経済性についての不安もあります。

それやこれや、いろいろまとめてZEH協で答えを出します。という宣言でした。

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講演に新しい内容はそれほどありませんでしたが、産学官の雰囲気、ZEHのメリットについての北海道以外の地域の認識、やはりちょっと足踏みが感じられる今年の様子、それに補助額削減で機能不全になりかねないインセンティブの今後などなど、行ってよかったと思いました。

ただ、足元の状況は「ZEHより立地」。
土地がない。

この問題が何より深刻なのです。
このまま行けば30年ぶりの不動産バブルが再現しそうです。ボクはそろそろ金利引き上げが必要と感じていますが、そうすれば融資の金利が上がって家が建たなくなる。

つまり、どっちに進んでもこの先は険しいのです。そういった中でZEHを全国的に推進していく。そういう時代感覚の2017年です。

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2017年02月15日(15:59)

3社の相見積もりでも電気パネルヒーターしか選べない

バレンタインデーのお昼に、東北海道にお住まいのこれから家を新築するかたからお電話がまいりました。

1.高性能グラスウール105mm+ウレタンボード20mm
2.フェノールフォーム50mm外張り
3.ウレタンパネル

これらの中でどの工法(業者)に任せるか、これらの断熱水準でいいのかを迷っているとのことでした。もし断熱強化するとしたら、窓か断熱か。


お住まいの地域は、冬は晴天が多く、強風が吹きつけるものの気温は道東としては温暖な地域。そこで白井は、窓をトリプルにするよりも、以下の断熱強化をおすすめしました。
高性能グラスウール105mm+ウレタンボードまたはフェノールフォーム50mm
こうすれば、6月に暖房を使う日が少なくなると考えたのです。

この話はもうちょっと続くのですが、そこははしょって暖房設備の話。
3社が3社とも電気パネルヒーターなのだそうです。1社がリビングにはエアコンをつけるそう。
これには正直ショックでしたね。
お客さまには事実上選択肢がないわけです。

1や2の断熱仕様は省エネ基準ギリギリです。電気パネルヒーターだけで暖房したら、一体いくらかかるのでしょうか。提案している会社は真剣に光熱費を吟味・試算したことがあるのでしょうか。

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〈痛ーいお注射が必要な気がします〉


しかも電気パネルヒーターに適したホットタイム22ロングの新規加入はこの3月末で終わります。
どうするの?

ボクは、エアコンをつけたほうが良いです、とお答えしましたが、この地域で新築する多くのかたは、いまでも電気パネルヒーターを選んでいる(選ばざるを得ない)のでしょうか。

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これから家を建てる北海道の皆さん、断熱も重要ですが、暖房もよく検討してくださいね。
 

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2017年02月11日(10:33)

熱環境を優先するか、暖房費節約を優先するか

札幌では徐々にトリプルガラスを装備した新築の戸建住宅が増えています。取材にうかがうと、ついついガラスを触ってしまうんですね。

わが家もトリプルガラスです。トリプルガラスは本当に暖かいですね。冷輻射を感じることはまったくありません。ただ、それは窓下に放熱器を配置しているから、かもしれないのです。

窓下に放熱器がなければ

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もし放熱器がなければ、冷気流が起きるのではないか。そう予測しています。というのも入居すぐのころ、居間階段の2階から冷気が降りてきて、ひどく寒い思いをしたことがあり、上の階の放熱器を適正な温度に設定し直したら、冷気が止まりました。
室温ではなく、気流が寒く感じさせるのです。

肌寒いとまでは感じなくても、床面を冷気流が走る可能性はある。

ところで、最近のトリプルガラスはわが家のものより高性能です。少しだけ室内の温度を上げてやれば、窓下に放熱器がなくても寒くないかも。とも思うのです。


もちろんベストは窓下に放熱器を設置することですが、断熱性能を高めて暖房費を節約し、断熱強化にかかった費用は安上がりにした暖房設備費で相殺する、という考え方もけっこう現実的かなと。
ただし、その場合は熱交換換気が必要になる気がします。給気レジスタから直接冷気が入る第3種換気では、冷気流を発生させてしまうでしょう。

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そんなことを思い巡らせながらうかがったのがこちらのお宅。ガンダム&トトロが美しく飾られておりました。

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冷気流の処理はかなり寒冷地に限定した話
 
自分、樹脂サッシが出る直前の時代の戸建て借家に5年ほど住んでいたことがあり、12月、1月と寒さが厳しくなるにつれて低気密住宅がどう寒くなるかを体感したんです。
あの当時の建物でも、外気が0度付近だとそんなに寒く感じないんです。ところがマイナス5度、マイナス10度、マイナス15度となると、家のなかに屋外があるように寒さが侵入してくるんですね。
その原因は壁内の冷気流なんです。
中間仕切壁についたコンセントボックスを外してみたことがあるんですが、壁の中は突風状態ですよ。
 
体感寒さはマイナス5℃以下にならないと本当のところはわからない。
逆に言いますと、本州のほとんどの地域では現行の開口部を採用すればダウンドラフト対策に神経質になる必要がないと思います。

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2017年02月08日(11:26)

熱取得を優先するか、寒さ対策を優先するか

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息を吸い込むとむせるほど、かなり冷え込んだ1月24日。わが家の屋外温度計はマイナス17度を指していました。
この日は省エネ住宅を推進する勉強グループ・新住協札幌支部の新年例会。まず、会員の棟晶さんが建築中のモデルハウスを見学。このモデルハウスは秋田の建築家、西方里見さんが基本設計し、棟晶さんのが省エネ性を高める環境性能計画を行っている建物です。
ものモデルハウス、じつは見どころいっぱいなのですが、まだお披露目できないそう! 3月の公開が楽しみですね。超高断熱サッシなどの断熱技術によって、エネルギーの自立を目指すそうです。

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ブログならではのネタを。
この日説明してくれた棟晶・齊藤常務はお風邪。現場マイナス10度のなか、発熱を押してみんなに説明してくれました。
そして見学会終了後、病院直行!
インフルではなかったようです。
齊藤常務、ホント寒い日にありがとうございます。

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その後、札幌中心部に会場を移して西方里見さんの自宅・ZEH勉強会。
そもそもこの勉強会を開催しようと決めたのが、昨年11月の関西研修のレンタカー車内でした。
「来年(今年・2017年のこと)はZEHを勉強しよう。その上で自社の仕事にも反映させたい」そういう流れでした。

新潟のオーガニックスタジオ新潟さんの物件を見ても思うのですが、開口部からの熱取得を優先し、課題となるダウンドラフトを押さえるために断熱性能を引き上げる、夏場の暑さ対策としてブラインドを最初から設置する、コストアップ対策としてカーテンウオール式ガラス面とする(サッシ枠不要)を行っています。

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北海道では寒さ対策を優先します。これまでは断熱住宅をリードしてきた北海道ですが、本州発の熱取得優先という考え方に挑戦する価値はあると思います。

本州発と書きましたが、本当は室蘭工業大学で教鞭を執っておられたころに鎌田紀彦先生が最初に言い出したはずです。ただ、先生は北海道の事情もわかっておられる。昨年暮れに札幌で行った企業研修で、南面大開口部のシミュレーションを行い、「この方位でこの住宅の場合は熱取得より断熱を優先したほうが良いね」とおっしゃっていました。
そう、北海道の場合は、熱取得を優先するか、寒さ対策を優先するかはケースバイケースなのでしょうね。

なかなかにおもしろい一日でした。
西方さん、そして齊藤さん、ありがとうございました。

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2016年12月15日(16:56)

これで良いのか断熱改修(頭の整理中)

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先週はおもしろいセミナーがありました。

断熱住宅のサイディング外壁の上から断熱材を張って断熱リフォームする新しい断熱改修と、2000年以降の建築にもかかわらず寒い、使いにくい住宅をフルリフォームした事例。これらを紹介したうえで会場で議論しましょうという企画でした。

外壁の上から行う断熱改修については、ボクのfacebookで紹介し新聞の記事でも書きました。
要点をまとめると、通気層を一部ふさぐ、サイディングのうえから断熱材を施工する、その上に軽量な樹脂サイディングを施工して終了。

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ポイントは、既存外装材を撤去する費用で断熱を付加しましょうというローコスト改修。通気層については大いに議論もあるところですが、企画した北海道科学大学・福島明教授は「気密住宅なら大丈夫」と説明しています。


もう一方の住宅は、2002年に新築したものの初年度から寒い、しかも家の中に雪が吹き込むという50年前のクオリティだったそう。おまけに間取りが非常に使いにくく、階段は危険なまわり階段で、上り下りが多い1階車庫の3層構造。このまま住み続けることはキツイということで、建替も含めて1年がかりで検討した結果、3階をなくして面積を縮小したうえでフルリフォームした。間取りも完全に変更。


ボクが事務局を務めるあったかリフォーム倶楽部という断熱リフォームの推進団体では、「300万円の断熱リフォーム」「100万円の断熱リフォーム」を展開しています。こちら>>
フルリフォームがいいことは当然だけど、いつまで住宅を使うかなど費用対効果を考えると、答えはひとつではない、とボクは考えています。


福島先生の今回の取り組みは、気密性能が悪いために断熱性能を引き出せない多くの北海道の住宅ストックに対する答えではなく、気密性能は良いが断熱は100mmレベルというまあまあの数があるはずの道内住宅ストックに対するひとつの提案だと思います。
福島先生の挑戦は、これまでの常識からすると、すべてがタブー。ただし、気密性、耐震性の初期性能が高く、躯体換気もしっかりしている物件なら、外装交換の際に最低限の出費で断熱性能を高めることができることを示しています。

これから気密住宅のストックが増えていくわけで、断熱のみ厚手化したい場合、福島先生の手法は有効だと思います。一方、現状の機能・性能があまりにお粗末な物件は、これまで通り大手術するしかない。

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一方の減築・フルリフォームは、まだまだ機能・性能が不十分な家に対する改善方法として、多くの課題を残しながらも現状でのベストな答えを出した思います。

設計した山本亜耕氏は、この工事を通じて3階を解体するたいへんさ、大量に発生する建築廃材とその処理の難しさなど、新築工事にはない難しさと直面し、「ストック住宅の改修技術がまだほとんど確立していない現状を身をもって知った」と語っています。
例えば石こうボードビスに代表される抜きにくい金物類は、新築時の高い施工性と引き換えに、解体・再建をとてもめんどうにしてしまいました。

もうひとつの論点はまさに「ストック社会の建築」、改修の基本技術と教育の問題でしょう。
亜耕さんはこう語っていました。
新築中心で進んできた戦後の住宅業界は、これまで、既存住宅の改修について、さまざまな整備を進めてはいる。ただ、まだまだ不十分。
設計者は既存住宅の改修に関する教育をまったく受けておらず、学校教育でもまだ行われていない。施工については、まだまだ会社と個人の経験に頼っている。

インスペクションが広まって、既存住宅の診断が、不動産流通の場面でも取り入れられるようになってくるでしょう。ではその後どう改修するか。どうローコストに抑えるか。
今回のセミナーは、そういった課題をボクたちに突きつけるかたちになりました。

いろんな断熱改修方法が提案されています。
今後は、新築よりめんどうな施工管理、建物の出来に反映しないさまざまな施工コスト、こういった問題をどう解決していくかが大きなポイントのひとつになるでしょう。

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2016年12月08日(11:20)

北海道のZEH事情

年の瀬ですね。
今年の札幌は早くから降雪があり、冷えたと思ったら今度は小春日和になったりと、秋がないまま冬になりました。

11月末にZEHセミナーの講師を務めてきました。
暖房負荷の大きい北海道において、ZEHが難しいことはいうまでもありません。
ただ、それだけではなくて、現状の北海道の家づくりが否定されたかのような現在の省エネ性能判断プログラムに対する不満や、屋根の防水などなど、いろいろあるわけです。

ボク的には、まずは過去に設置した太陽光発電の発電データを収集することから始めてみてはいかがですか、という話をしました。

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基準クリアのためには、実績ではなくシミュレーションでいいのですが、雪の降る北海道において、実績がわからないと屋根に発電器を上げたくないという気持ちもありますよね。

そして昨日はZEHの補助金申請と、ZEH基準に適合するための設計の苦労話の勉強会がありました。
こちらは盛り上がりました。

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2016年07月31日(16:53)

旧中湧別駅、エゾリス、聖ミカエル教会、鎌田先生と鈴木所長。ボクの7月

今日は朝から汗かきまくりでした。
朝ランは11kmでバテバテ。走り込み不足のため冷却システムが不十分でオーバーヒート気味。走り終わっても汗が引かず。朝食後は草刈りへ。こちらも汗だくで、水分とミネラル不足になってしまいました。

さてさて、怒濤の7月を写真で振り返りたいと思います。
 
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7月2日(土)湧別町に東京大学名誉教授で建築研究所理事長の坂本雄三先生を迎え省エネ住宅のセミナーが開かれました。ボクは後半に坂本先生を中心としたトークセッションの司会役。
写真は、会場となった同町文化センターの向かいには旧中湧別駅。すでに廃線となっていますが、駅の構えがほぼそのまま残っているのは珍しいとのこと。ボクは初めて訪れましたが、子どものころ姉とふたり旅をした札幌-帯広の狩勝峠超えを思い出しました。
不思議ですね。本当はもう覚えていないはずなのに、思い出が駅舎に重なるのです。
 
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セミナーが終わった後、少し遠回りして帯広に向かったのですが、写真はサロマ湖畔で開かれていた自転車のロングライド大会参加者です(インターナショナルオホーツク サイクリング2016)。
ちょうどのこのころから雨が降り出して、子どももママチャリの人もいたので、きっとたいへんだったと思います。皆さん完走できましたか。
 
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7月3日(日)帯広の朝は前日の雨の影響で蒸し暑かったですが、気持ちよく晴れました。写真は、ホテルから十勝川を渡って音更町へジョギングし、鈴蘭公園から望む十勝大橋。帯広と音更を結ぶ大きな橋です。
鈴蘭公園はジョギングに最高の公園で、人慣れしたエゾリスも出てきて、楽しくなりました。

 
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7月4日(月)帯広で定員を大幅に上回る皆さんにお越しいただき、相模稔さん(オーガニックスタジオ新潟社長)のセミナーを開催しました。相模さんの熱いトーク、聴き入る皆さん。講演者と参加者が一体になったとき、いい講演会になります。
 
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帯広の講演を終えて札幌に戻りましたが、まだぜんぜん明るい。ここは札幌市東区にある札幌聖ミカエル教会。アントニン・レーモンド設計により1960年に完成したそう。ボクにとってここは通学路でした。そのことがのちの人生に少し影響しているかな、と思わなくもないすてきな建物です。相模さん大興奮!
 
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7月11日(月)中標津町でのセミナーを終えて、講師の山本亜耕さんと空港に向かい、飛行機の時間まで中標津のチーズと鹿肉ジャーキーをかじりながらビアパーティ(笑)。いい具合に酔いが回り、さあ飛行機に乗るか!というときのこの景色。絶景なり中標津。美しきボンバルディア。日本ではあまり評判が良くないですが、ボクはプロペラ機のボンバルディアが好きです。
 
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7月19日(火)この日はいろいろな人の協力で新住協札幌支部のセミナーが無事終わりました。17時の講演終了後、19時までイタリアンレストランで懇親会、その後2次会、さらに3次会と続き、写真は講師の鈴木大隆・北方建築総合研究所所長が最終のJRに乗車するために席を立つときの鎌田紀彦新住協代表理事との握手ショットです。
いろいろあってまわりが気をもんだおふたりでしたが、何はともあれ少し肩の荷が下りました。
 
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7月22日(金)は、前日夜に帯広でミニプレゼンをしたため、早朝に帯広を出て室蘭まで250km走りました。ちょうどトマムを通過するときの写真です。前日飲み過ぎたボクは予想通りの寝坊。ちょっと飛ばしました。
 
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会場の室蘭市文化センターから見る室蘭の町は快晴。狭い土地に家が建ちならび往年のにぎわいをしのばせます。
 
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定員いっぱいの参加者にお越しいただき、山本亜耕さんの講演が終わった後、アイスを食べに白鳥大橋方向へ車を走らすと、ありました旧三菱合資会社 室蘭出張所。現役で使われているようで、何よりです。ボクの好きな擬洋風ですね!
 
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7月24日(日)インテリアコラージュセミナーを取材しました。部屋の模様替えやリフォーム、新築の前に、自分の好みを知ることが大切。そのためには「好きの見える化」をするわけです。誰でもそうかなと思いますが、和風とビクトリア調が好きとか、人は好みの方向が一定とは限りません。そういうこともすべてこの1枚の紙の上に表現します。上手・ヘタではなく、「好きの見える化」をするのです。ちなみに白井は自分の「好き」を持っていかなかったため、ちょっと片手落ちなボードになってしまいました。ボクの好きは方向性がありません(笑)。
 
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7月28日(木)最後のセミナー会場へ向かう途中、創成川イーストで蔵を見つけました。札幌軟石による組積造でしょう。母屋も古い木造のようでした。いままで何百回とこの前を通っていますが、この日初めて気がつきました。ヒトは、車で見える風景と歩いて見える風景が全く違うのですね。

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2016年06月25日(14:45)

ニセコの超高級別荘と究極の手づくり住宅 視察その3.家の価値

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〈まだ建設中の2.5億円ほどする別荘〉
 
ニセコ・後志地区の林業を視察したのち、この日の宿に向かいました。
北海道トラックス:ニセコの魅力にとりつかれたオーストラリア人が立ち上げたリゾート専門の不動産会社で、創業は2003年、完成物件数が60件以上というニセコ地区で最有力の海外資本系企業です。
SUDOホーム・須藤建設さんに同社を紹介いただき、協力価格(笑)で別荘を2棟借りました。須藤建設さんは2006年から同社と提携し、ニセコ地区に高品質な建築を建ててきました。
 
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〈鹿の角を使ったグスタフのダイニング照明〉

ニセコはパウダースノーを求めて南半球のオーストラリアの人たちが集まるようになり、いまではアジアの人たちも来ています。ただ単に集まるだけでなく、リゾートとしてニセコを気に入り、別荘を持つ、つまりニセコに投資する人たちが爆発的に増えています。
日本のお金持ちはニセコに興味なくても、世界のお金持ちの中に0.1%ニセコが好きな人がいて、数億円を投資して年に数ヵ月遊びに来る、そういうエリアになったのが、ニセコです。
ニセコとは、自治体区分でいうと倶知安町(くっちゃん)のヒラフ地区、花園地区、ニセコ町にまたがる、標高1308mのニセコアンヌプリという山のすそ野を取り囲むエリアを主に指しています。
 
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〈カワセミのバルコニー〉
 
借りたのは、Gustav Hideaway(グスタフ・ハイダウェイ)とKawasemi(カワセミ)という2棟。グスタフのオーナーはアメリカ人、カワセミは香港系のイギリス人だそう。
ニセコに別荘を持つ人はニセコにほれている人が多く、夏・冬ともに1ヵ月あまりを自分の別荘で過ごすそうです。それ以外の期間を貸別荘として運用する人から、ボクたちは1日だけ借りて宿泊しました。他人には貸さない人もいます。
 
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〈寝室の窓から緑をみる〉
 
泊まって感じることにとても意味がある
北海道トラックスは不動産企画から販売、建ったあとの管理と運用を請け負っている、と考えるとわかりやすいと思います。
ボクたちを案内してくれたのは樫田さん。もとは道内最王手の地場ハウスメーカーに勤めていたそう。事前の細かな打ち合わせから当日の案内、夕食レストランの手配までしてくれました。
 
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〈チェックインはすべて英語!〉
 
建物価格は、約1億から2億円以上ということだそうで、プラス土地代。まあ、まったく次元の違う世界なのです。別世界だから見る価値がないかと聞かれれば、ボクは、泊まって体験できる豪邸がせっかく身近にあるのだから、夏のシーズンにぜひ行って泊まるべきだと思いました。きっといろいろなことが感じられるはずです。見るだけでなく体験するべきです。
なぜ夏かというと、冬は5連泊からの受付になるので、たぶん泊まれません(笑)。
また、1人で1棟借りるのは金額面で難しいので、5人以上で行くことをオススメします。例えばビルダーの研修旅行として仲間同士で行く方法もあると思います。
※北海道トラックスへの問い合わせは白井まで。電話の向こうがいきなり英語、というのは何だと思うので。
 
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〈ホテルのエントランスに牛のアート〉
 
札幌で味わえない時間の流れ方
夕食は「杏ダイニング」。ここはスキー場のヒラフゴンドラのすぐそばにあるホテル「木ニセコ」の1Fです。
北海道産の海の幸、畑の贈り物をシェフが料理してくれます。が、ここまでだと普通のレストランですね。じつは、窓の外に夕暮れの羊蹄山がドーンと見えるのです。暮れゆく羊蹄山を眺めながら、ゆっくりとした時間を楽しむ。これは札幌では味わえないこと。だからこそリゾートの意味がある。そう感じました。
 
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お客の多くは外国人でしょうね。料理は松花堂風かと思えば、独創的な洋風料理だったりもして、その和洋折衷にあまり違和感がないのは店の実力かと思いました。
 
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やがて羊蹄山は完全に闇に沈みました。レストランではテーブルを囲む人たちの笑顔が、小さな明かりに浮かびます。
http://www.kiniseko.com/ja/dining-ki-niseko
 
建材が発明される前の手づくりの家

翌朝はいつものように5時起床。ボクは、わがままを言って、田んぼの見える部屋に泊まりました。窓の外では植えたばかりの苗が風に揺れています。外に出てみるとパラパラと雨も落ちてきましたが、天気は何とか持ちそう。
 
この日の午前は、メーソンリーストーブという少々変わった薪ストーブをつくっているニセコ町のマキビト工芸さんを訪ねます。
ニセコの主要道から農道に入り、ややしばらく走ったあとに舗装道から下る砂利道を100m以上走り、マキビト工芸の工藤さんご夫婦が暮らす住宅兼ショールームがありました。
 
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現地に着くと、「ショールーム」という言葉は誰からも出てきません。手づくりの、ムーミンの家のような、「いえ」がそこにありました。
壁厚40cm。断熱材が発明される前の極寒冷地建築。建築の専門家たちが、「何だこれは?」と思わず声をあげる家です。
ストーブを見に行ったのに、みんな家の話から離れられません。1泊したセレブな別荘の対極にある、人のニオイがする家。その価値にまた衝撃を受けました。
現代の家づくりは、木を同じ寸法に加工した製材や集成材、薄くスライスした木を貼り合わせた合板、石こうボード、その他の建材でできています。これら建材が開発される前の家づくりを考えたこともありません。
しかし、100年前までは確実にこれらの建材はこの世界にありませんでした。そのころ家は、木と、土と土を焼いたレンガやタイルでつくられていました。工藤さん夫婦の家はこれにとても近い。
 
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そして、メーソンリーストーブも、そういう家づくりの中で見えてくる暖房器具でした。
レンガの総重量3トン。巨大な蓄熱体が熱を貯めこむので、燃やした薪をムダにしない。ストーブ表面温度は65℃程度だそうです。
また、牧野燃焼効率も極寒冷地に伝わる知恵があるそう。薪は立てておき、上に火をつけるのです。ロウソクをイメージしてくれればわかると思います。上から燃えるといぶされて出る白い煙が出なくなる。これが燃焼効率向上の秘訣だそう。
そんなわけで、1日2回、バケツ1杯の薪でじゅうぶん。
 
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とは言え、そんな巨大なストーブを家に置くことは難しいですから、小型の蓄熱ストーブも開発されています。とは言えこちら600kg。
 
お金を払って安らぎを買う人、時間使って安らぎをつくる人。
ひとはいろいろな方法で安らぎに向かうのですね。
 

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2016年06月18日(17:19)

ニセコ・札幌で大量に生まれる薪需要 視察その2.半機械化林業

黒松内の興奮がさめやらぬまま、われわれはバスに乗って千歳林業さんの本社・倶知安町に向かいました。そこには薪割り機がありました。
 
東日本大震災以降、薪ストーブがブレイクしています。電気に依存しない暖房機。灯油も電気もガス暖房も、ほとんどが電気がないと使えない仕組みになっていますが、薪ストーブはほとんどが電気なしで運転することができます。ただし、薪(まき)を夏の間に調達しておく必要があります。
 
もうひとつの需要は、リゾート地ニセコならではの別荘・ペンション等の需要増。
休暇を過ごす非日常空間に炎が見える暖房がほしいと願うのは普通の心理。ところが、燃料となる薪が調達できない!
 
千歳林業はこれまでも薪を販売してきたそうですが、どうにもやりくりがつかなくなって、2013年度に薪割り機を購入したのだそうです。
 
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〈奥から手前のおのに向けて丸太を押し出して薪を割る〉
 
機械化林業を見学してきたボクたちは、オートメーション化が進んだ生産設備を頭の中に描いていたのですが、目の前にあった設備は「家内制手工業」と呼んでもいいくらい、ゆっくりした設備でした。
短く切った丸太を機械に投入し、おのに押し当てて薪を割る。割れた薪はそのまま流れていくという仕組みです。そのスピードはかなりのんびりしたものでした。
 
聞けば、生産設備のスピードを上げたくても原木の供給が間に合わないのだそう。林業会社においてそういう状況ですから、なにをかいわんや。
 
広葉樹を主に生産していますが、とうてい足りないので、針葉樹を混ぜる場合もある。シラカバは火つきがいいので一定量を入れるけど日持ちがいいのはナラ。いずれにしても原木不足。
 
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〈向かって右から丸太を投入し、ちょうど壁で見えない部分で薪を製造。左から薪が流れてくる。トラクターは何のためにあるか!? じつは薪割り機の動力なのでした〉
 
見学者のボクたちは、ある種の混乱に陥りました。
黒松内では、これからの林業は機械化が進む。そう確信したわけですが、薪割りの生産はまるで違う。そもそも原木が足りない。
 
ボクたちの仕事がそうであるように、林業の世界も一本調子であるわけがないのですね。
生産性をうんと上げる仕事がある一方、需要をにらみながら原料供給と相談して生産性を最適化する仕事もある。
そういった難しさを半日で目撃したのですから、頭の中はかなりいっぱいいっぱいになりました。

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2016年04月01日(18:13)

申し込み殺到!札幌版次世代住宅補助

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基準を改定して使いやすくなった札幌版次世代住宅基準の補助申し込み第1回が締め切られ、応募多数で抽選となりました。
どのくらい応募多数かというと、以下のように
 
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スタンダードレベルの補助20件に対して119件の応募、すなわち募集倍率6倍です!
 
まずは大成功といえるでしょう。
http://www.city.sapporo.jp/toshi/jutaku/10shien/zisedai/zisedaihojo.html
時代の後押しもあり、札幌市の基準改定が受け入れられた結果だと思います。
抽選にもれた約100件が全部スタンダードレベルで建つわけではないと思いますが、仮に1/3が建ち、補助物件と合わせて50件のスタンダードレベルの住宅が建つとなると、これはすごいことです。
札幌の一般個人住宅は年間に4500件くらい。そのうち3月末の申込分で50件以上がスタンダードレベルとは!
 
今後は、ベーシックをもう少し減らしてでも、スタンダードを手厚く補助したほうが良いのではないかな、と白井は思いました。
 
この点とあわせて、もう一つ検討したらいいなと思うのは、スタンダードの抽選にもれた人は、ベーシックの抽選会に参加できるようにしてはどうかと思うのです。もう一歩進んで、スタンダードに漏れた人がベーシックの抽選において優先権を持ってもいいのではないかと。
 
というのも・・・
第1に、高い目標に向かって投資する意欲ある市民を、補助のかたちでサポートするために、ベーシックを希望する市民よりスタンダードを希望する市民を優遇していい。
 
第2に倍率はそのときによって異なるでしょうから、スタンダードに応募が集中したときに、はずれた人とベーシックが当たった人との間にただよう何となくの不公平感は解消されたほうが良い。
 
第3に、今の選考方法だと、住宅事業者の中にはスタンダードに10棟以上申し込んで1棟も当たらない会社もある一方、ベーシックに5棟以上申し込んで全部当たる会社もでてきてしまう。これは「残念だね」で肩をたたいて済む問題ではない気がする。
 
dsc01331.jpg
 
制度がさらに改善され、みんなが納得して取り組める仕組みになるように、札幌市には引き続きがんばってほしいと思います。
 
※写真は札幌市のHPからお借りしました

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2016年02月21日(17:15)

経済産業省がZEH登録制度を発表しましたね。

2016_0221zeh_toroku.jpg

1.ZEHビルダーでないと補助金は受けられない。
2.2020年度における年間のZEH建築(改修)割合を50%以上とすることを目標として各年度の目標値を設定・公表すること
3.公募開始時期については、平成28年4月上旬~中旬を予定
この3点がポイントでしょう。
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/zeh_builder/
〈画像は経産省のホームページをキャプチャーしたもの〉

やり方がじつにエグイですね。
義務化よりよっぽど高度な戦略と言えるかもしれません。

しかし、よく考えると、これは太陽光発電を住宅に設置することをなかば義務化する政策です。しかもその費用は国民負担。

いろいろな意味で今後議論が起きるでしょう。
ただ、背を向けるわけにはいきません。

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2015年11月18日(19:59)

温風暖房の可能性

昨日はあったかリフォーム倶楽部主催のセミナー
「暖房熱源と暖房方法の選択」が開かれました。

講師は同会会長で北大名誉教授の繪内正道先生。
繪内先生はじゅうぶんな準備の上に講演内容を組み立ててくださいました。参加者の皆さんにとって、なかなか刺激的な内容だったと思います。

2015_1118attaka.png

そのなかで、スライドを1枚、ピックアップしてみました。
断熱性能がうんと高い住宅では、どんな暖房方法が良いのか。
いままでと同じか、それとも変わってくるのか。

繪内先生は、Q値で1.0Wよりも高性能になってくると、温風暖房が有利だ、という見方を示しておられます。
温風暖房の位置づけは、今後の焦点の1つかもしれません。断熱性能が高くならないと、温風だけで家を暖めることは難しいのです。しかし、熱交換換気の給気を加温するだけで暖房できるレベルになると、温風暖房はいままでと全く違ったものになってきます。
エアコンとも違うし、巨大な送風機で空気を回す温風暖房とも違う、気流感のほとんどない暖房になります。

ルームエアコンに押され気味で話題になりにくいですが、熱交換換気+給気加温の可能性を忘れてはいけない、というメッセージでした。

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2015年11月08日(17:11)

メーカーに開発を促す。掃除しやすい熱交換換気を!!

住宅の断熱が進んでくると、換気によって捨てられる熱が無視できない量になります。
換気の目的は室内の空気をキレイに保つことですが、そのために「大量の熱も捨てているのは何とかならんか」ということで
捨てる熱を回収する仕組みがスウェーデンで開発されました。

回収した熱はどう使ってもいいのですが、仕組みが最も簡単なのが、回収した熱で給気を暖める
「熱交換換気」です。

いいことずくめに見える熱交換換気ですが、
汚れ防止のフィルターが目詰まりすると換気量が極端に減り、「掃除してください」のサインとして、窓の結露が現れます。
住まい手が掃除すれば問題ないのですが、掃除がめんどうだとなるとこの機械はなかなか困った問題を抱えてしまうことになるのです。

こういった熱交換換気の掃除のしやすさを真正面からとらえて、これをわかりやすくポイント化し評価することで、メーカーに製品開発のキッカケにしてもらおうという動きが進んでいます。

2015_1108book.jpg

写真はその報告書。まだ完成しておらず、編集中バージョンです。
この取材で先週金曜日、IBEC(アイベック、建築環境・省エネルギー機構)を訪れました。

ボクはツイードのジャケットを着て出張に出かけたのですが、木曜・金曜の東京は日が昇ると半袖でも歩ける陽気。
汗をかきながらJR四谷駅から麹町へ向かいました。

この内容については新聞記事にする予定です。

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2015年10月30日(17:38)

昨夜は少し"断熱昔話"を

いまではまあまあ普通に断熱住宅が手に入る時代になりましたが、ここに至る歴史はなかなか壮絶なものがあります。
北海道開拓の歴史は、そのまま寒さとの戦いでもあったわけですが、現代の技術が生まれる直接のキッカケになったのは、昭和40年代以降の動きです。
いまから半世紀近く前にさかのぼるわけです。

2015_1030swemado.jpg

これってじつはすごいことでして、リアルに言えば、当時、歴史を動かした人たちは、いまかなりのお年になられ、すでになくなった方もおります。
「当時は何があったのか」
「なぜあの製品が開発できたのか」
後世を生きるわれわれが感じている疑問を知る最後の機会がいまだ、という話を、お魚のおいしい居酒屋さんで焼酎を飲みながら、3人で話しておりました。

ボクは当時を生きた1人ではありませんが、数ヵ月かけて調査し報告書にまとめた経験があり、住宅断熱化の始まりのころからの情報を、工法などにかたよりなく、わりと知っていると思います。
それでもわからない重大なことがいくつもあります。

じつは、今年の冬、東京から、北海道の断熱の歴史を取材しに来られた先生もいらっしゃいます。


日本の住宅断熱が北海道から始まったことは、北海道外でもわりと知られています。
が、北海道がどこから学んだか、は知られていません。
また、世界的に住宅断熱化をリードしてきた国がどこかも、正しく伝わってはおりません。

2015_1030swe.jpg

北海道が学んだのはスウェーデンです。
昭和50年代に学会が中心となってスウェーデン視察に行った、そのメンバーとそのときの情報から、北海道の断熱化が本格的に動き出したと言えるかもしれません。

もしかすると、ボクがまとめた報告書を世に出す機会があるかもしれません。当社にお越しいただいた先生もそれをすすめておられました。

昨日の夜の昔話で、気持ちがまた少し前に進みました。

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2015年10月12日(18:07)

省エネ リフォーム・リノベーションセミナーの講師をして!

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10月11日(日)と12日(月)にグリーンファンド主催のイベント
省エネエコメッセ2015in環境プラザ
Vol.2 知ってて良かった! 「健康・快適・省エネ リフォーム・リノベーション」が開かれ、
ボクは日曜日午前に先頭を切ってセミナーの講師をしてきました。

リフォームとは不動産を負動産にならないように資産価値を維持し、耐震・断熱性能を高めることですという話、特にこれからさらに高齢化がすすみ、暖かい家は健康を維持する上で薬と同じ効果がある大切なことであるという話をして、
最後に、フルリフォーム、300万円リフォーム、100万円リフォームを説明しました。

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300万円リフォームとは、外装張りかえと同時に行う断熱改修、100万円リフォームとは室内側から行う断熱改修です。
このうち、100万円リフォームはあったかリフォーム倶楽部が1年がかりで開発を進めた工法提案です。

質疑~講演後、多くのかたが関心を持ったのが
300万円と100万円のリフォームでした。

「断熱がそんなに安くできるの?」
「えっ、外装材の工事の方が高いの!?」
「わが家は外装をいじってるの。でも寒いの」
そんな声が出て、

「わが家を室内側からやる断熱改修の実験に使ってください」
という方もいらっしゃいました。

2015_1012kashi.jpg

お役に立ちましたでしょうか?

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2015年10月10日(16:25)

カナダの300mm断熱-マトック氏語る

2015_1010mattock.jpg
 
古い人間には、カナダR-2000の指導者として有名、若者にはカナダの省エネ住宅設計者として紹介した方がよさそう。
クリス・マトック氏が来日し、10月9日(金)札幌でセミナーが開かれました。
 
何度も来日し、また自分はカナダでもマトックの話を聞いたことがあるので、なつかしい気持ちが強かったです。
 
いまカナダは、日本と同じく高断熱化、断熱基礎に取り組んでいるようです。
壁厚で300mmくらいの断熱という点も北海道と似ています。
 
日本よりも多くのデータ取りをしている点は実学的だなと思いました。
例えば、気密性能がC値で2より悪いくらいのレベルだと、300mmクラスの断熱は壁の中に湿気がたまる危険性が高いとか、ヒートポンプの効率は、外気温が-25℃からプラス25℃まで温度帯別に計測しているとか。
ちなみに、札幌レベルの-5~-10℃の温度帯ではCOPが2となっています。
 
カナダ情報を久しぶりにきいて、最新の写真も見ることができてなかなかによかったです。
 
そうそう、日本でいうエアコン暖房にも触れていました。ヒートポンプの採用を検討すると、当然にルームエアコンが候補にのぼります。COPはルームエアコンがいちばん優秀だけど、温度ムラがカナダでは好まれないと話していました。

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2015年08月13日(18:57)

トリプルガラスサッシの時代へ

15_0815top.jpg前回のコラムで、R-2000基準が25年を経て北海道の標準仕様になったということを書きました。
もうひとつ、昔話をしたいと思います。
お盆、そして戦後70年だから、過去を振り返るのもいいと思います。
 
いまから12年前、ボクはこれからの北海道の住宅の標準仕様は、壁150mm断熱と木製トリプルガラスだと考えるようになりました。
 
その当時、標準仕様は壁100mm、窓はペアガラスでした。壁も窓も1.5倍の断熱をする住宅がいずれ標準になるべきだと考えた理由は、今となってははっきり思い出せませんが、確か、2×6のR-2000住宅の燃費が、当時の住宅の半分ほどだったことが第一。窓については、樹脂枠のペアガラスではガラス性能がよくなっても枠が冷えて、北海道標準とは言えない。木製のトリプルが必要と考えた気がします。
 
この仕様では、断熱性能はR-2000を少し上回ります。現在、北海道の標準仕様とまでは言えませんが、じつは樹脂サッシの性能改善が昨年から一気に進み、窓ガラスのトリプル化が徐々に進んできているのです。
 
8月15日号の北海道住宅新聞では、樹脂サッシトリプルガラスを採用した工務店・ビルダーの声をまとめました。
ペアガラスサッシとの価格差も、かなり小さくなってきています。来年じゅうにはトリプルがほぼ標準と言えるようになるかもしれません。
〈クリックして拡大〉
 

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2015年08月05日(16:46)

R-2000の記事はちょうど25年前

2015_0805np.jpg北海道も暑い夏になりました。
リビングには2年ぶりに扇風機を取り出し、羽毛の掛け布団を横にしまってタオルケットで寝ています。
会社のエアコンも、止めると徐々に室温が上がるため、運転時間が長め。それでもよしずの効果で比較的過ごしやすいです。

夕方の打ち合わせ資料として、1990年の北海道住宅新聞データを探し出して印刷しました。
1990年と言えば、ちょうど25年・四半世紀前です。
弊社主催のカナダ・アメリカツアーの記事、そして9月に日本版R-2000が始まるという記事がありました。

R-2000とは、カナダがその数年前にはじめた高断熱・高気密住宅の規格を言います。
断熱が外壁140mm(ツーバイシックス)、気密がC値でおよそ0.7以下、セントラルヒーティングとセントラル換気を装備した、当時としては最先端の住宅規格です。
それが25年後には北海道の標準仕様になったのですね。

日本の木造住宅の性能を高めるきっかけの1つがR-2000でした。
〈新聞クリックで拡大します!〉

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2015年08月04日(17:36)

一般人は小さな家を! お金持ちは超省エネ住宅を!?

「住宅貧乏」とか、いろんな新しい言葉を最近聞くようになりました。
燃費が良くて健康にもいい家を建てると、建築費は高いけど光熱費が安上がりなので、住宅ローンとあわせた住居費総額としては高くない上、医療費抑制が可能だから金銭面トータルで安くなる。

健康に必要なことは、薬ではない。夢と希望と住環境だ。
夢を持って生きれば前向きになる。だから病気になりにくい。あとは住環境が整っていれば健康維持ができる。高血圧の薬を飲みながら健康を維持する必要は、ほとんどの日本人にとって「ない」のだそうです。

これらの話、なかなか説得力がありますよね。
ボクがやってきた仕事は、けっこう人と人の人生にいい影響を与えることだったんだな、などと50代も過ぎると思うようになります。
ただ、それだけで家を建てるわけにもいかない。もう少ししっかりした予算組みが、本当は必要なはずです。

img074.jpg

ボクはやはり広さだろうと思います。

いま、住宅を造るための建材や設備類が値上がりして下がらないままに高止まりしています。消費税も上がりました。2年前と同じ家を建てようとすれば、明らかに余計にお金がかかるのです。
予算には限りがあるが、あまり妥協もしたくない。
そうなると、家を小さくすることが必要になります。

小さい家で断熱もしっかり=燃費良し。

逆に予算に余裕のある方は、家が大きくなるので、断熱性能をかなりがんばらないと燃費の悪い家になってしまいます。

一般人は小さな家を! お金持ちは超省エネ住宅を。
こういう考え方もあるよな、と最近思うようになりました。
あまり結論のない話になりましたね。

写真は、写真家・國枝琢磨氏が見つけた札幌圏の住宅100から。
こちらです。
https://www.iesu.co.jp/ghs/house100/

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2015年07月21日(16:41)

中古住宅の価値を引き上げることは本当に可能か?

空き家が増えている、若年人口が減っている、今後さらに家があまりそう、などの理由で、中古住宅をもっと売りやすいように、もっと買いやすいようにしよう、という動きが始まっています。
そのためには、まず中古住宅が安心して買えるか検査をしましょう。
耐震性は? 大切な部分に腐れや劣化はないかを調べて、「骨組みは大丈夫だけど、屋根がちょっと傷んでいるからなおしたほうが良いですね」みたいな検査結果を提出する。そうすれば、売り手も買い手も安心して中古住宅を売買できる。

この仕組み、とてもよくできていると思います。中古品を買うときに目ききによるチェックは必要だし、そうでなければ保証がほしいというのが買い手の気持ちですから。

今のところ普及はこれからですが、ボクはぜひ普及してほしいと思っています。


ただ、1つ引っかかることがあります。検査して性能面で問題がないことが確認されれば、不動産価値が高まる、すなわち高く売れるようになるという趣旨のPRが政府からも発信されているのです。

ボク、そうはならないと思います。
中古住宅の価値は、性能だけで決まるわけではないからです。
むしろ、この検査制度が始まり普及することで、性能が現行法に近いレベルにあることが当たり前になる。物件の価値はそこでは決まらず、立地やデザイン、基準を上回る性能などが決定要因になるはずですし、中古市場ではほしい人のニーズに合ってない物件は、たとえデザインがよく高性能でも売れないわけで、そういった市場原理までひっくり返すほどの「検査」があるはずがないと思うのです。
 
もっといえば、検査して性能がOKなら価値は上がる、というのはある種のバブル経済思想であって、"資産インフレを起こせば国民お財布のひもが少しゆるむはず"という下心があるのではないかと勘繰りたくなります。

中古物件の検査は、中古車でいえばディーラー車を買うようなもの。
「何かあったら当然うちがめんどう見ますから」という。
そのことで安心料が上乗せされることはあっても、価値が上がるわけではない。
そこんところはき違えないほうが良いと思うのです。

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〈中古住宅市場活性化ラウンドテーブル 報告書から。価値が上がるために何をすべきなのか。そこが問題ですよね。クリックして拡大します〉

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2015年07月19日(07:51)

建築研究所 坂本雄三理事長「誘導基準ができます」

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7月18日(土)
建築研究所・坂本雄三理事長の講演会が室蘭で開かれました。主催は地元の住宅会社・住まいのウチイケさん。ハウス・オブ・ザ・イヤーの受賞記念というかたちで、市民と専門家160名ほどが集まりました。
地場工務店がまずしっかり家をつくること、いい家をつくっていることを地域の市民に知ってもらう努力を怠らないこと、断熱技術と設備、そして制御技術を高めること、基本は断熱性能にあることなどを説明し、みんな聴き入っていました。

そのなかで、「誘導基準」の話が出てきました。
現行の基準は5-6年後に義務化が予定されており、すでに目指すべき目標ではなくなっています。そこで、新たに目標を示す形になりそうです。
細かなことは触れられませんでしたが、現行基準から2割強化という線のようです。単純に北海道に当てはめると、熱損失係数(Q値)で1.3Wを切る水準になります。北海道は本格的に200mm断熱時代が到来することになりそうですね。
その他の地域はようやくまともな断熱基準が登場したと言えそうです。

さあみなさん、これからどうしましょうか!!

〈写真最前列は室蘭市長の青山剛くん。生意気にも「くん」付けで呼ばせていただくのは、高校の後輩だから。室蘭工業大学の建築出身の市長は、やはり建築と都市計画が好きですね〉

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2015年07月15日(19:10)

セミナー出張が終わりました

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函館・青森(鰺ヶ沢)、北見・旭川の出張が終わりました。
セミナーはどの会場も満席! 多くのかたに力添えをいただき、そして多くのかたに集まっていただき、そして、講師の山本亜耕先生、藤原陽三先生に素晴らしい内容の講演をいただきました。

参加いただいた皆さんからのアンケートからも「やって良かった」と主催者・協賛各社の満足感でいっぱいです。
講演内容については後日新聞で特集いたします。

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2015年05月24日(15:00)

日本で唯一「セントラルヒーティング工事店の団体」

日本全国では暖房といえば「こたつ」。しかし、日本でもっとも寒い北海道ではこたつの普及率が日本一低いという。
じゃあ、あんなに寒い地域でどうやって暖房しているの?

はい。今日のお題「セントラルヒーティング」のお話です。

日本で唯一、北海道は「セントラルヒーティング」が戸建住宅の標準的な暖房方法です。
セントラルヒーティング=集中暖房と訳すことができます。
なので、本来の意味では1台のボイラーで家全体を暖房する方法を差します。
例えば温水セントラルヒーティング。
セントラル温風暖房も少ないですがあります。

また、セントラルヒーティングを「家じゅうくまなく暖房する」という意味にとらえるなら、
ストーブ1台やエアコンと個室に小さな暖房器でもセントラルヒーティングと言っていいのかもしれません。

cosmopanel.jpg
そのセントラルヒーティングは誰がつくるかというと、
例えばですが、ボイラーはノーリツ、部屋につけるパネルヒーターはまた別のメーカー、温水を回す配管は銅管、システム部材は外国製といった具合で、どこかのメーカーが完成品を持っているわけではなく、1軒ごとにシステム設計が必要です。
このため、北海道では暖房工事店が40年ほど前に誕生し、経営と技術が現代まで引き継がれています。

温水暖房は、基本的には秋口にスイッチを入れるだけで、あとは春まで何もしなくていいすごいシステムです。
その工事店の団体が北海道にあります。おそらく日本で唯一の存在です。
北海道暖冷房換気システム協会・略称:北暖協(ほくだんきょう)といいます。
非常に価値ある北海道の資産だと、白井は思います。

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この団体は、業界団体ですが誰かに圧力をかけるために存在しているわけではありません。技術の研さんと次世代への継承、会員企業の経営基盤強化が目的です。

日本で唯一、かつ地域の資産。そういう目線で、北海道の住宅産業を見直すと、もっと楽しくなるのではないかと思います。
写真は、先週、5月22日に開かれた北暖協の総会の様子です。
同会のホームページはこちら
http://hokudankyou.com/

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2015年04月01日(17:04)

「主婦3名雑談:オール電化について、石油ストーブについて」

今日から北海道内では電気料金が3回目の値上げになりました。正式には、劇変緩和策が終了となった。

以下、かなりリアルなお話です。

専業主婦3人.小学生の子どもが1~2名.名前は仮名です。
一戸建てオール電化を数年内に建てた.

明美「月の請求が7万円近いんでビックリ!」
優子「だいたい5万以上はみんなかかるよね」
涼子「うちは蓄熱暖房器を切って灯油ストーブにした。ストーブは本当に暖かくてビックリ!」
明美「すぐ暖まるしね、周りは」
涼子「シチュー煮込んだりできるし」
優子「結露はどうなの?」
涼子「結露はないよ」
明美「暖房止めちゃだめって言うけど、大丈夫なんじゃないの!?」
優子「石油のにおいが気にならない?」
涼子「全然ないよ」
明美「電気代がいちばん高いのは1,2月だよね」


みたいな会話は、いま全道各地で展開されています。
こういう話はこれからの家づくりにジワリ効いてきますね。

2015_0401.jpg
ボクは、北海道電力がどうだとか言いたいわけではありません。まず、エネルギー消費が少ない家を建てるべきだという、そういう話をしておきたいのです。
今回は電気の値上げでしたが、その前は灯油値上げでした。ガスだって今後値上がりするかもしれないんです。

じゃすでに建った家はどうするの??
このブログで1年以上ずっと人気記事を独走している「オール電化住宅で灯油ストーブ」という記事がありますが、それもひとつの方法ですね。もちろん注意してほしいことはいろいろありますが、熱源分散は正しいアプローチだと思います。

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2015年03月31日(18:36)

北海道でも太陽熱利用を推進したい

世の中の多く、そして当社も今日は年度末。
そして、高校野球では東海第四高が決勝進出です。
おめでとうございます。
じつは、知人の息子さんが2人もこの春から同校野球部に進みます。
がんばれー。
 
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そんな3月31日(火)、太陽熱で温水をつくり、その熱で暖房と給湯をまかなおうという実証住宅を見せてもらってきました。
 
北海道のよく似た気象条件の北欧・スウェーデンなどではずいぶん昔から太陽熱温水システムが使われているのに、北海道は今のところ技術の蓄積がまったくありません。30年ほど前にはやったそうですが、その後廃れてしまいました。技術の継承もありません。
 
廃れた理由は技術面ではないと思います。30年前にはやった理由はオイルショックで灯油が値上がりしたことです。灯油を節約するシステムとして注目されるも、その後灯油はリッター30円台の時代へ。そして熱源交代により電気温水器の時代へ。
 
要するに、太陽熱温水器はときのエネルギーコストに翻弄(ほんろう)され、技術の集積が進まないまま、今を迎えているのです。
 
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太陽熱利用は太陽光発電の2倍以上の効率と言われます。寒い北海道の冬でも温水(ぬるま湯)をつくることができるので、じゅうぶんに働きます。
 
実験を行っている大洋建設の鏡原社長は、「技術的には8割がたクリアしている。あとはコストダウン」と話しています。
取り組みをはじめて3年。苦節3年です!
「北海道の住宅は高断熱と太陽熱温水で、ほんのわずかのエネルギーで暖かく冬を過ごすことができる。もちろん夏は涼しく。そんな家づくりをまず北海道の業界を挙げてすすめていきたい」そう話す情熱が印象的でした。

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2015年03月04日(19:09)

太陽光発電が進まない札幌で・・・

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北海道において太陽光発電は十勝地方を中心に根室・釧路地方、オホーツク地方などに集中して施設が建設されています。
札幌はというと土地がないこともありますが、住宅の屋根につけるケースも少ない。
その理由は、たぶん、もっとも稼ぐのが春だとわかっても、冬の寒いときに電気が作れない(雪をかぶってしまう)のが残念、という気持ちが強いと思います。

ただ、もうひとつ問題があります。
札幌は圧倒的にM型無落雪というフラット系屋根が多く、そこにのせるとなると架台を置いて発電パネルを30℃くらいの角度で載せるか(このタイプはときどき見かけますよね)、もしくは屋根に平置きすることになります。
冬の発電が少ないことも残念ですが、屋根板金の上に取りつけるという方法になることから、漏水の心配があります。また、最近のバクダン低気圧の風であおられ、道北ではパネルがめくれてしまった例もあると聞きます。

そんなこんなのなか、昨日、M型無落雪屋根を太陽光発電パネルで葺く、という新しい試みの実証現場見学会が開かれました。
M型無落雪屋根は普通、トタン(板金)で葺かれています。その板金にかえて屋根材として発電パネルを設置するのです。

1月上旬に設置して、データ取りが進んでいます。昨日の見学会は,建築の専門家に現場を見てもらい、厳しい意見をもらうという趣旨でした。
集まった皆さんは、どんな印象を持ったのでしょうか?

発売はまだ先になります。メーカーさんも発売元も、実験に協力している札幌の板金工事店さんも、しっかり見極めてから次に進みたいと考えているようです。

白井的には、連続して新技術の取材になっております。

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2014年12月15日(19:05)

断熱ヲタクのつぶやき 断熱リフォームをできるだけ安い価格で!

前回は、新築の話をしましたが、リフォームで暖かい家をつくることができるか!?
できます。どんなに古い30年以上前の家でも、構造さえしっかりしていれば、耐震改修をしたうえで断熱によって暖かい家にすることはできます。
ただ、それにはかなりのお金がかかるという現実もあります。
いちど屋根や壁を取り払い、建物を柱と梁だけの裸状態にした上でそこから工事をやり直す「フルリフォーム」と呼ばれる工事が必要になり、それには最低でも800万円以上がかかります。

ボクはこの問題を何としたいと思ってきました。
「100万円から300万円で断熱性能の引き上げが可能にならないか?」
新築と同じような暖かさでなくても、暖房が効いて快適に暮らせる家にできないだろうか!?
断熱リフォームの協議会「あったかリフォーム倶楽部」事務局を引き受けてから、ずっとこのことを思い続けています。
そして今年、あったかリフォーム倶楽部の幹部メンバーに、数年来考えていたこの思いを話してみました。
そうしたら、
「いいね。やってみよう」
ということになったのです。

ここから話が急展開しました。
100万円でできる工事と、それによってどのくらい暖かくなるか。
300万円でできる工事なら、どこまでできるのか。
そんな話を、設計事務所やリフォーム店とここまでやってきました。

そして、今そのまとめをしています。
結論だけ言うと、100万円で暖かく改修することは可能です。

このことを多くの市民に知ってもらいたいし、
建築業者の皆さんにも挑戦してもらいたいと思っています。

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写真は、先日開いた断熱リフォームの座談会。
蔵を再生したカフェ・マールの店頭でのshot !

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2014年12月13日(16:03)

施工力が伴わない工事では、本当に暖かい家はできない 断熱ヲタクのつぶやき

2014_1213dame.jpg
〈ていねいな施工ですが、これでは気密層が連続しません。気密シートが薄いので、破れやすい欠点もあります。残念な施工です〉
 
断熱住宅の価値は、寒さから身を守ることだと思います。ボクら寒冷地に住む者にとって、断熱住宅のいちばん大切なところは、暑さを防ぐことではない。寒さから身を守る。これはまず、ハッキリと確認しておきたいところです。
もうひとつ確認しておきたいのは、断熱住宅はしっかりした施工力が伴わないとまるでダメな住宅になる、という点です。断熱性能を高めるために気密性が必要。別にボクたちは密閉空間を愛しているわけでも、ポリフィルムが好きなわけでも、潜水艦にあこがれているわけでもありません。誤解のないように。
 
20年前までは、断熱(もちろん気密性が伴っている住宅)によって暖房がよく効くようになり、「あぁ高断熱・高気密住宅って本当に暖かいんだね」と住み手はみんな感謝しました。
断熱によって暖房がよく効くこと。これは素晴らしい効能でした。
ところが、もうこれだけでは満足できなくなりつつあるのが現代ではないでしょうか。
断熱住宅は確かに暖かい。暖房費も割安になる。しかし、もうちょっと「断熱したことの実感」がほしい。
断熱によって暖房なしでも15℃程度は維持できる。つまり断熱が暖房の代わりになる。これからはそんな断熱が求められつつあるように感じます。
 
これは理屈や計算ではなく、時代の気分ではないかと。
 
 
わが家は熱損失係数=Q値で1.3W程度の断熱性能です。真冬でもちっとも寒くないトリプルガラスの木製サッシは、断熱のありがたみを体感させてくれますが、この程度の住宅性能では、断熱は暖房の替わりにはなりません。ボク的には、1.3Wという断熱性能は20年前の断熱住宅のグループに属していると思います。断熱するならもっと上を。それがこれからの断熱住宅ではないかと、30年近くこのことを追いかけてきたボクは思います。

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2014年10月31日(18:21)

北海道の電気料金が明日から上がります。

2014_1031neage.jpg

皆さんそれぞれに節電の工夫をされていると思いますが、いよいよ、明日・11月1日(土)から電気料金再値上げです。

今回の値上げがどういう意味を持つか、とても分かりやすい例があるので、ここでお示ししますね。

当社の電気料金が値上げ後にいかほどになるか、ほくでんさんにお願いして試算してもらいました。
値上げ後の価格は、軽減期間ではなく、本格値上げ後の来年4月以降の単価を適用しています。

当社は3つの電力契約をしています。
1.従量電灯:一般家庭と同じく、電灯やパソコンの電力に使う。
2.低圧電力:業務用の冷房機専用。
3.ホットタイム22ロング:暖房専用。

どの料金がどのくらい上がると思いますか。
やっぱり日常使う1の従量電灯が大きく上がりそうな予感がしますよねぇ。

以下が試算した値上げ分の差額です。
 
 
 
 
 

1.19,521円(月平均1,627円)
2. 1,595円(月平均133円)
3.48,075円(月平均4,006円)

そうです、暖房専用の電気代がものすごく上がるのです。これが値上げの本当の意味です。
なぜこのようなことになるのか。その理由は、前回も今回も電気の使用量が多いほど、値上げ額が大きくなる設定だからです。

ボクたちは、電気に依存しすぎていたのかもしれませんね。

自宅や事務所の電気代が気になる方は、ほくでんに問い合わせてください。書類で試算表がもらえます。

2014_1031yasai.jpg
〈会社にはなぜか立派な白菜と大根、ほうれん草も。なぜか心なごむわ〉

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2014年10月24日(19:34)

久しぶりに自分ですべて取材して、記事を書きました。

2014_1024heater_15.jpg

温水セントラルヒーティングについての記事です。
ボクの記憶の限り、温水セントラルヒーティングに関する記事って、ある意味当たり前すぎて、あまり掲載した記憶がありません。それを今回取り上げたのは、温水セントラルヒーティングが新築の暖房方式として復活してきたからです。

これまでも落ち込んでいたわけではありません。ただ、少し減っていたとみられます。それが、現時点では札幌圏で圧倒的ナンバーワンだと思われます。

ただ、これからはエアコンやストーブとの組み合わせや、太陽熱温水の利用など、いろいろな変化があるかもしれません。そういう変化に適応しながらも、温水セントラルヒーティングは北海道の暖房方式として生き残っていくのではないでしょうか。

最近は北東北でも「温水セントラルヒーティングをやりたい」という声を聞くようになりました。価格面や施工力の問題もありますが、冷房よりも暖房中心の地域は、セントラルヒーティングを検討してみてはどうでしょうか。

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2014年09月02日(18:18)

省エネ住宅・設備セミナー @札幌

2014_0902sapporo.jpg

2014_0902akoh.jpg9月2日(火)札幌のセミナーが無事終わりました。山本亜耕さんの切れ味のよい話、あと、暖房エコフィール(灯油暖房ボイラー)の効率は、カタログ値以上によくなる可能性があるという話に驚きました。なぜか、潜熱を回収する分が、カタログ値には含まれていないからだそうです!

9月4日(木)は帯広会場です。
会場でお待ちしております。

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2014年08月25日(18:05)

断熱リフォーム.netというホームページ

dannetsu_reform.jpg
 
ヤフーやグーグルで「断熱リフォーム」で検索をかけてみると、かなりの数のホームページが出てきます。
白井のパソコンで検索をかけると、
日本建材・住宅設備産業協会、リクシル(LIXIL)、All About、住まいの水先案内人、Panasonic、新住協と出てきます。
設備メーカーや設計事務所、断熱住宅推進団体などのサイトですから、それぞれ素晴らしいことが書かれていると思います。
 
一方、ボクたち消費者は「寒い家を何とかしたい」と考えたときにまずどうしたらいいのでしょうか。
断熱リフォームってわが家でもできるのか?
『暖かくなります』と誘われて断熱サイディングに張り替えたけれど、変わらないという話も聞く(不安)..
予算はどうなんだろう。
あるいは、中古住宅を買ってリフォームするときに、ちょっと断熱したらちょっとあったかくなるのか??
 
こういったことが知りたいと思います。でもリフォームは新築と違って家の状況が千差万別なので、ひと言で答えられない面もあります。
 
なので、断熱リフォームのホームページは、いろいろなケースが載っていること、いろいろなリフォーム体験をした人の話が載っていると役に立ちますね。
 
『断熱リフォーム.net』は、断熱リフォームのメリットや工事内容・価格から、補助金・減税措置などおトクな情報まで、総合的な情報が集まっています。
 
なかでも、
●断熱リフォームを行ったエンドユーザーの生の声がわかります(今後事例を順次追加予定)

●断熱先進地・北海道で断熱工事の豊富なノウハウを持つ企業(ダンネツ)が、断熱リフォームに対する質問・相談に答えてくれます。またホームページ制作は当社も協力させていただきました。
 
いちどご覧くださいませ。

【断熱リフォーム.net】http://断熱リフォーム.net

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2014年08月22日(20:32)

東北の地場工務店の苦労は、○○で解決できるはず

地域のお客さまにいい住宅を提供するには、断熱性能をしっかりする必要がある。そして、この点をしっかりやれば東北では差別化ができるのですが、しかしその一方で、コストダウンのためには多くの工務店さんが「工法を変えて対応」しておられます。
それはどういうことか。

断熱気密工法と使用建材の標準化がまだ完全にできておらず、例えば「A工法は簡単で断熱性能は良いけどB工法より高い」「B工法でも使う建材をグレードを下げれば性能は低下するけどさらに安くなる」という現実があります。

北海道と比べるとわかりやすいので、比較しながら説明してみます。
北海道でも、割高な工法と割安な工法があります。割安な工法とは、繊維系断熱材を使った新在来木造構法とツーバイフォーの充てん断熱工法です。
そして、この割安工法には、下の断熱グレードが存在しません。低密度ポリエチレンフィルム(防湿・気密シート)、不織布フィルム(透湿・防水シート)、プレカットグラスウール、樹脂サッシアルゴンペアは、北海道の標準工法用断熱・気密建材です。このなかに第3種換気と基礎断熱用押出スチレンフォームを含めてもいいかもしれません。
メーカーは、これらより低位のグレードの商品を在庫し、二重の在庫負担をするより、低位の商品の扱いをやめたほうがいいので、結果として標準品の出荷が増え、価格的にもこなれてきます。

2014_0822AISOME.png

一方、東北はこれらよりも下位の建材がまだ普通に出回っており、標準化が進んでいません。また、断熱はグラスウールがトップシェアでも、グラスウールの充てん断熱・気密工法が標準とは言えない状況に見えます。
下位の製品が一掃されないため、断熱に関心のない会社は最下位の断熱建材を使用します。そのため、依然として工法と建材の標準化が進まないのです。

コストダウンのために工法を変更する必要がある。そうすると、設計も現場も2つのやり方に慣れる必要があります。努力でカバーできる範囲だとは思いますが、しかし、その努力を作業分析などに向けることができたなら、標準工法からさらにコストダウンが可能になるかもしれません。
言いたいことは、慣れることはできるが、その手間や努力をほかに向ければさらに生産性を向上させられる、ということです。

これからは新築着工が激減します。この機会を先取りして、ビルダーと建材メーカーが手を携えて、まずは建材の標準化に乗り出してみてはどうかと思うのです。

それは、いい住宅を建てようとするビルダーさん、そして、地域の皆さんのためになるはずです。

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2014年08月20日(09:42)

何を熱源に暖房すべきか

seminar_omote_ol.jpg北海道の戸建住宅の熱源は、石炭から石油に変わり、10年ほど前から電気に変わりました。
最近は電気料金の値上げを契機にガスに移行しつつあります。
背景にあるのはエネルギー価格の高騰。そのときそのときの割安なエネルギーを選ぶのは当然のことですが、一歩引いて考えると、

1.いま選んでいるエネルギーも、将来的に最安値を維持できる保証はない.
2.安いエネルギーを選んでも、エネルギー使用量が多ければ光熱費負担は増える一方.

という2つの問題があります。

住宅の専門家として、「熱源」を消費者にどのように提案をすべきでしょうか。

この問いについて、とてもシンプルなかたちで答えてくださるのが、建築家・山本亜耕さんです。
9月2日(火)札幌、9月4日(木)帯広で山本亜耕さんの講演会を企画しました。当日はご自身の設計例を紹介いただきながら、「熱源選択と省エネルギー」について会場の皆さんと考えたいと思います。

講演会ではもうひとつ、大きなニュースがあります。高効率・潜熱回収型の灯油ボイラー、いわゆる暖房エコフィールの13-14年冬シーズンの成績がまとまり、当日発表いたします。
石油の配送インフラがしっかりしている北海道では、灯油熱源はとても安定しています。暖房エコフィールの登場で、熱源として見直す機会にもなると思います。

申込書はこちらからダウンロードしてください
0902-04seminar.pdf
 

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2014年08月11日(18:34)

ロフトの壁を一部ぶち抜きました

2014_0811loft01.jpgさあ、暑さが来るゾ、と思っていたら、涼しくなってしまいました。その代わりに大雨。皆さんの地域は大丈夫だったでしょうか? うちのまわりは道路が冠水し消防車が出動した地域もありました。

2014_0811loft02.jpgさて、本格的な暑さが来る前に、ロフトの壁を一部、ぶち抜きました。カッターで切り目を入れ、のこぎりで石こうボードを切断。ちょっとたたいてペリッとはがします。
この部屋は入口ドアの上に欄間があるのですが、ロフトの空気を抜く仕掛けがありません。ロフトの一番高いところを抜くと、窓からの風が通り抜けるようになるのです。
じっさい、穴を開けた瞬間から風を感じるようになりました。

2014_0811loft03.jpg
部屋のなるべく高い場所に通気用の穴を開けると、部屋にたまりがちな熱気を排出することができます。
 
1時間半の仕事でした。
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壁の向こうが見える!

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2014年08月04日(11:42)

夏の暑さ対策 いよいよ最終段階へ キッチン対策

今年の夏はわりと暑いですがここ数年と比べ湿度が低く、昔の北海道に戻ったような爽やかな暑さになっています。
ただ、今日の夕方から雨の予報ですから、明日以降は湿度が高くなるかもしれません。

夏の暑さ対策をはじめたころは、まず業界で言われている方法を試してみて、少々絶望し、一時迷い子状態になっていましたが、いまは60点もらえるくらいまで成果を挙げることができました。
ただ、まだ家人には不満が残っています。
問題1:キッチンが暑い
問題2:通気がとれないロフトが寝苦しい

ロフトは天井下の壁をぶち抜けば通気がとれるので、それで十分かと思いますが、遮音をどうするかという課題があります。
開閉式の欄間(らんま)にするか??

キッチンの暑さについては、今まであまり真剣に対策を考えなかったのですが、今年は考えてみます。
キッチンは、コンロ、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジと熱源だらけ。暑いのが当たり前ですが、それを何とかしてこそ、家人から感謝の言葉が出てくるというものでしょう。
方法としては通気確保かなと思います。調理時に風がながれるようにする。一番簡単な方法は扇風機設置ですかねえ...

いま気がついたけど、防火のために天井から垂れ壁があることも通気を阻害しているか..

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〈長野県駒ヶ根市の民家。なかなかにキレイなまとまりだと思いませんか。2階の窓が小さいのは、敷地まわりの建物との関係かと推測されます〉

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2014年08月02日(14:57)

北海道のトドマツでつくるコンクリート

2014_0802gohan.jpg

先進国が東南アジアの森を破壊している、といわれ始めてから、ずいぶん年月がたっています。
合板(ベニア)の原料に使われるラワン材、洗剤の原料になるヤシの木の植林で伐採される天然林、木炭やエビ養殖に伐採されるマングローブなどなど、白井が知っているだけでも深刻な状況です。

ラワン合板が問題になって、徐々に針葉樹合板が増え、最近では北海道産の針葉樹が使われるようになってきました。
しかし、土木用、コンクリート打設用の合板は、いまだにラワン合板が多いのです。それを北海道産の針葉樹に切り替えることができないか、という研究が行われています。
使われる木は、「天まで届け」のトドマツ、枝が天を向いているほうです。

各種試験の結果、製品に必要な強度は十分にあることがわかり、試験施工でも問題がなさそう。
今後は、家に使う木だけでなく、基礎を打つ型枠材も北海道産の木が使われるようになってくるかもしれません。

今月・8月の林産試だよりが伝えています。

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2014年07月17日(11:57)

木の繊維の工場に行ってきました。7月14日(月)

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北海道のカラマツやトドマツの未利用材をほぐして、木の繊維そのままに断熱材をつくっている会社です。

竣工式に工場設備を見て以来。久しぶりでした。
東北の一行をご案内するかたちで総勢10名以上での訪問。
工藤社長以下、渡部工場長、営業の赤尾課長が出迎えてくれました。

断熱材というのは機能性建材ですので、基本的に機能と価格は比例的関係にあります。
しかし、木の繊維がつくる断熱材「ウッドファイバー」は違った価値観でつくられています。
断熱性能はグラスウールなどの繊維系断熱材と同等。蓄熱性はとても優れています。しかし、いちばんの特徴は、地元の木を余すところなく使いきるというエコと、天然素材につつまれる安心感にあると思います。

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じっさいに「ウッドファイバー」を触ってみると、とても素朴です。
そんなことを見学者がみんな感じながら、ひととおり工場を見終わり、飛行機の時間が迫っていたグループが先に空港に向かい、自分を含め10名ほどが残って話を聞きました。

かなり興味を持たれたようです。価格のことも重要ですが(すなわち少々お高いのです)、ウッドファイバーが価値ある建材かどうかが重要であり、また上手な使い方をすると付加価値を上げられる可能性があるのです。
写真はこう配天井に張ったウッドファイバーです。
付加断熱材として断熱強化を実現するとともに、吸音材として大きな空間の反響を減らし、また仕上げを兼ねることで天然素材の良さを利用しています。

場所は千歳空港から南へ10分ちょっとのところにあり、札幌からも空港利用者にも利便性がいい立地です。

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〈写真:旭川・芦野組施工物件〉

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2014年07月15日(11:20)

蓄熱性と吸放湿性を旧荒谷邸から学ぶ

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35年前のパッシブハウスとして最近注目を集める旧荒谷邸(タギ邸)を2月に訪れたことをブログで紹介しました。
https://www.iesu.co.jp/column/2014/02/05185540.html
そのときに『夏は本当にカビくさくならないのか』ぜひ確認したいと思っていました。その機会がありました。
7月12日(土)、総勢13名でタギ邸を訪問。前回と同じく、タギさんと奥さまが迎えてくださいました。

雪がない時期なので、外回りをぐるりと見ることができました。そして室内へ。
旧荒谷邸(タギ邸)は、やはりカビくささがありませんでした。
冬暖かく、夏涼しいのは、250mmの外断熱と3層ガラスによって実現されており、そのこと自体に驚きはありません。

ただ、この家の気密性能がガス減衰法による測定で換気回数3回/h、強制換気設備なしで、燃費がいまの一般的住宅のおよそ1/3、冬の相対湿度40-50%、夏も冬も結露なしと聞けば、「どんなマジックを使っているのか?」と専門家ほどうなってしまいます。

2014_0715_tagi02.jpg

トリプルガラスサッシもセントラル換気もない時代に考えられた仕掛けに驚くと同時に、いまこそ取り入れるべき知恵もあると思うのです。
それはやっぱり、コンクリートブロックです。吸放湿性があり蓄熱効果のある建材。室内の熱を蓄えて温度変化を緩やかにすること。そして同じく湿度変化もおだやかにすること。その両方ができる建材が、住宅用建材としていま求められています。
ドイツも同じことを考えていることを昨年末のセミナーで知りました。ドイツは日干しレンガを使っているそうです。

室内にどのくらいの量を使ったら良いか、など今のところぜんぜんわかっておりません。タギ邸は構造そのものがコンクリートブロック造ですから、大量に使われていますが、木造ではそうはいかないのです。

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2014年06月16日(17:14)

断熱性能の「見える化」

2014_0615doshin-.jpg
 
6月8日(日)雨の室蘭取材が、1週間後の6月15日(日)、北海道新聞に掲載されました。当社と道新さんがいっしょに取材したのでした。
 
書いたのは、経済担当の記者さんで、「建築はわからない」とのことでしっかり取材し、いい記事になっていたと思います。ボクはいわば同業ですが、わからないから取材して不明点をなくす、という行為が意外と難しいことをよく知っています。優秀な記者ほど、取材がしっかりしています。
 
記者としての仕事については、決して生意気は申しません。ボクは、住宅分野についてはよく知っているので記事が書けるだけで、他の分野ではそう簡単ではないことをよく知っていますから。
 
わからないと、何を聞いていいかもわからないものです。人間の脳は、わからないととりあえず思考停止するようにできているようです。たぶん、そうすることで自分を守る保護システムが組み込まれているのでしょう。
 
何だか話がだいぶ脱線したようです。まあ、もともと本線があって書き出したわけでもないのですが(笑)。
 
光熱費を負担できるほど、当社の暖房費は安いです。
負担するくらいだから、ウソはないだろう。
 
今まで非常に難しかった断熱性能の「見える化」が一気に進みそうな気がします。

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2014年06月09日(17:20)

雨の室蘭取材

6月8日(日)は、Sさん、弊社Kくんといっしょに室蘭取材でした。
しとしと降る雨。気温も低く、室蘭は肌寒い1日でした。
地元有力ビルダーのUさんを訪問し、その後引き渡したばかりのお客さま宅へ。

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測定器を据え付け、これから3年間、室温とエネルギー消費を調査します。
おうちは真っ白いインテリア。そしてピンクのラグマット。シンデレラのお城でした。女性にとって、夢のインテリアのようです。ちなみに、うちの次女の勉強机もまっ白。
そして、こちらのお宅は見えない部分もすごい。超高断熱仕様で、暖房費は7万円ほどと計算されています。

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写真は、測定器のモニターについて説明する北海道大学羽山教授。羽山教授も測定器取り付けのために、室蘭に運んだのです。

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2014年05月28日(16:59)

省エネ住宅・設備セミナー

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5月20日札幌、21日帯広で、省エネ住宅・設備セミナーを開催しました。両会場とも多くのかたに集まっていただき、心よりお礼申し上げます。

家づくりの大きな課題となっているのが、熱源選びです。
いちばんの引き金は電気料金の値上げだと思います。
灯油が値上がりし、電気料金が引き下げになって、10年ほど前に暖房・給湯熱源が一気に電気に変わりました。
灯油も上がった、電気も上がった。10年後はガスも上がるかも。じゃあどうやって熱源を決めればいいの?

この問題と同時に、電気を選んだ場合の暖房方法も課題になっています。温水暖房がベストだとしても、いろいろコストが上がる中で、提案の幅が必要になっており、エアコン暖房もやれそう。

そんなことで今回のセミナーを迎えました。
講師の西郷さんは、そのあたりをデータを元に話してくださいました。
詳しくは後日まとめます。


さて、タイトルバックの写真を新緑に!

5月25日(日)に山菜採りに行ってきました。「シドケ」という名前を知らない方も多いですが、一部では山菜の王様との評価も。
ボクはきんぴらがとても気に入って、完食してしまいました。

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写真は新緑の水辺です。朝の柔らかい光につつまれて、淡い緑が輝いて見えました。

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2014年05月23日(14:04)

仙台出張 その1

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断熱住宅を推進する勉強グループ「NPO新住協」の全国総会・研修会に、仙台市まで行ってきました。
今回は、前日・5月20日に札幌で当社主催のセミナーがあり、総会当日の朝一番の飛行機で飛び、翌日に帰ってくるスケジュール。多くの出会いと再会、取材・記事・仕事の打ち合わせなどをこなした上で、帰り際に仙台平野での津波被害の状況を見学する機会に恵まれました。

新住協の総会・研修会を取材していて、この会の大きな強みだなと思うのは、会員が自社の取り組みについて発表し、それに対して同会代表理事の鎌田紀彦先生が技術的視点からアドバイスを行うというそのスタイルです。
先生は口の悪い人ですから、アドバイスがいつも耳にやさしいわけではありません(笑)。しかし、それだけに指摘はいつも甘さがなく、発表者にとってはもちろんだと思いますが、そこに参加しているすべての人にとって勉強になるのです。

先生のアドバイスは、多くの会社が間違いやすい点だったり、見落とされがちだったりする部分を的確に射抜きます。だから耳が痛いけどためになる。
この部分が新住協の強みだと思います。

窓の配置と建物の平面計画が悪いために、省エネ的に損をしているとか、プランニングが構造を踏まえていないために凸凹した平面となり、コストアップ、熱損失拡大になっているとか、
そこの先張りは防湿シートを使ってはいけないとか、

今回はちょっと専門的な話になってしまいましたね。

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2014年05月09日(14:22)

外壁の張り替えといっしょに断熱リフォーム

2014_0509dan.jpgこの時期は、自分がかかわっている団体の年度総会が開かれる準備でけっこう忙しくなります。
そのうちのひとつ「あったかリフォーム倶楽部」では、"外壁改修といっしょにできる300万円の断熱改修"を検討しています。

築15~20年くらいの外壁リフォームをガマンしている家はけっこうあります。このころの断熱性能は、一部では優れた物件もありますが、おおむね冬は足元が寒くなります。
そんな家を外壁の張り替えといっしょに暖かくできたら、きっと喜ばれるはず!?
そう考えて、いま、あったかリフォーム倶楽部内で、断熱改修が可能かどうか、検討を進めています。

断熱改修という言葉を使っていますが、じっさいの工事は断熱よりもむしろ気密工事が中心になります。既存建物の気密性能を引き上げることによって、断熱材の性能を100%引き出す方法です。
細かいことはまだ言えない段階ですが、やれそうな感じです。

「そんな難しいことしなくても、この外壁材を張れば家が暖かくなりますよ。断熱材がついていますから」
そんな訪問セールスがいまでも行われているようですが、そのやり方ではまったく暖かくなりません。
理由をわかりやすく説明すると、そのやり方は、ウインドブレーカーを着込んで、そのウインドブレーカーと身体の間に風を送り込んでいる状態だからです。内側の風を止める気密化工事をしないと、ウインドブレーカーの性能が生きないのです。

今年は300万円でできる性能向上リフォームをがんばってみたいと思っています。

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2014年05月02日(19:12)

自立型の太陽光発電

今日は、太陽光発電のことをいろいろ教えてもらいました。
電気代の値上げ、電力不足、災害時の電気供給、そして環境貢献。太陽光発電をつけたい理由はいろいろありますが、最近は「もうかる」というのも加わっています。

まあその是非はともかく、今日はオフグリッド、すなわち電力会社の電線にのせて売電する仕組みを持たず、発電・蓄電・自家消費の自立型エネルギーとしての太陽光発電を教えてもらいました。

北海道住宅新聞のコアな読者さまの中には、「これだよ」とおっしゃる方が多いと思います。ボクもこれなら、自分の媒体に自信を持って記事を掲載できます。

LED照明なら、家中の照明をまかなうことができるそうです。発電パネル2~4枚程度、バッテリー4台。約1kWの定格能力ですから、屋根にのせる発電の1/3から1/4です。
価格は50~80万円程度。

どうですか!!

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2014年04月30日(17:19)

いちばん電気を使うのは何時台? 時間帯別の電力消費

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北海道・札幌のこの1週間ほどの陽気は、初夏を思わせる暖かさ。まあ、必ず寒の戻りはあるわけですが、とりあえずかなり暖かいです。

で、前振りとほとんど関係ない本題です。グラフは、昨年8月下旬のわが家の電力消費を時間帯ごとに重ねたものです。そもそもの目的は、電気料金値上げを前にして、時間シフトやムダな電力を省くことで節約できないか、ということ。このグラフからいくつかのことがわかりました。
電気料金契約はドリーム8(時間帯別電灯契約)です。

0時と1時の棒が同じく高いのは、食洗機でしょう。2時間使っているんですね。
朝食やお弁当の準備、洗濯は5時から6時台。
それに続く7時台もけっこう棒が高い。7時と23時を比べると7時のほうが高い。そうなら時間帯別電灯の設定を23-7時までから、24時-8時までに変えたほうがよさそう。
17時からの棒の高さは夕食準備でしょうが、18時の棒はすごく高い。クッキングヒーターの負荷と考えられます。
なお、このグラフに電気温水器の消費電力は含まれておりません。

簡単なHEMS電力計で測定したデータですので、正確ではありませんが、傾向を知るには十分かと思います。
冬のデータも取ろうと思っていたのですが忘れました。
これから中間期を取ってみます。

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2014年04月19日(18:26)

時代を変えるチカラ

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平成が始まる前後、いまからおよそ四半世紀前。ボクは断熱住宅の素晴らしさを伝える伝道師として、情報発信や仲間作りに取り組んでいました。
「まだほとんどの人が知らないけど、とてもあたたかい家を省燃費で建てられるんだ。こんな最高のぜいたくを北海道中に広めたい」と思っていました。
仲間が集まると、気持ちが高揚したことをいまでもよく覚えています。

それは、自分の仕事によって世の中が変わっていく、いや、必ず変えてやる、という気持ちの高まりだったと思います。いま振り返れば、幸せな仕事ができたのです。

そして四半世紀を経て、当時の場面をそのまま再現するかのようなシンポジウムが4月18日(金)、東京で開かれました。
パッシブハウスジャパン主催、エネルギーシフト・シンポジウムです。
公式発表で350名、じっさいは少しそれに足りなかったかとは思いますが、よく集まったものです。数年前の東京では考えられなかったことです。
「オレはもう断熱住宅をやっている。オマエはまだやってないのか?」的なのろしが上がる雰囲気は、やはり楽しいものです。

ボクは、東京以西の家づくりが徐々に変わっていくことを確信しました。もちろん、時間も必要ですし、すべてに行き渡るのは難しいのですが、ボクらが達成してきた経験からいえば、

世の中の平均的レベルは、必ずトップランナーに引きずられて上げが進む。

そして変化を生むのは、「世の中を変えてやる」と強く心に決めたトップランナーたちの意志の力です。

ファイスト博士ら当日の話はまた後日。

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2014年04月14日(19:50)

パッシブハウス生みの親・ファイスト博士の初来日記念シンポジウム

エネルギーシフト・シンポジウム.jpg
〈クリックすると拡大します〉
 
4月18日(金)午後1時から5時まで、東京大学内の伊藤国際学術研究センター・伊藤謝恩ホール(東京都文京区本郷7-3-1)で開催開かれます。
 
ボクは取材に行く予定ですが、生で講演を聴いてみたいという方はぜひ。
演題やその他の出席者、申し込みについてはこちらをご覧ください。
https://www.iesu.co.jp/article/2014/04/post-32.html


*取材を終えて*
当日の取材内容はこのコラムに簡単に紹介し、北海道住宅新聞公式ホームページにもアップいたしました。
取材記はこちら
取材記事はこちら

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2014年03月25日(15:36)

サービス付き高齢者向け住宅を最新の住宅技術で!!

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少し前の出張で、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を道南・長万部町で取材してきました。サ高住とは、賄いつきの下宿を思い浮かべればいいと思うのですが、靴を脱いで入るワンルーム賃貸で、食事サービスと安否確認などを行います。

このサ高住が、ゼロエネルギー仕様で昨年暮れに道南・長万部町に竣工しました。光熱費が3分の1、太陽光発電を搭載して、光熱費ゼロを目指しています。
先日のセミナーのように、断熱住宅は健康維持のためにかなり効果的である。特に高齢者の場合は、寒さによって血圧が急上昇すると脳梗塞につながる例があり、室内全空間が暖かい家は、病気予防にもなると言われています。
ところが、サ高住のような施設で室温や断熱性に配慮された建物は、北海道でもあまり多いとは言えません。ましてゼロエネなんて。

計画から建築までを請け負ったのは、八雲町の山野内建設・ノースランドホーム。最先端の技術と制度を活用して、次々とすごいことをやり続ける会社です。
建物はできたので、今度は生きがいをみんなで作れるといいね。野菜を作って販売。レストラン経営、お金をためて年に一度の旅行。そんな生活ができるといいね。施設長さんの志の高さも記憶に残る取材でした。

山野内さんとは、いっしょに昼食を食べながら、子供世代のこと、後継者のことなども雑談しました。

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2014年03月03日(16:58)

あったかリフォーム大工セミナー

白井が事務局を預かっているあったかリフォーム倶楽部(北海道住宅高性能リフォーム普及支援協議会)が、3月17日(月)に
あったかリフォーム大工セミナー
を開催します。

断熱リフォームの施工現場は、新築と異なり毎回状況が違います。施工性も良くない場合が多く、応用技術が求められる場面も少なくないと思います。
このセミナーは、広い会場に模型を持ち込み、ポイントになる取り合い部の納まりをその場で実演しながら、毎回状況が違うリフォーム現場での納めを想定し、参加者といっしょに主に気密の施工法を確認します。
対象は大工さん向け! ぜひこの機会に断熱リフォームの施工を習得してください。

○日 時 3月17日(月)14時~16時
○場 所 手稲コミュニティセンター 1階体育館
(札幌市手稲区手稲本町3条1丁目3-41)
○内 容 リフォームでの気密・断熱工事、納まりの実演.講師:高杉昇(当会幹事・技術委員)
○参加費 1人あたり:会員2,000円、会員以外3,000円
○定 員 15名.定員に達した時点で〆切

申込書はこちらからダウンロードしてください。
http://www.hsc.or.jp/rifoumu/oshirase.html

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2014年02月25日(11:47)

別刷り保存版、完成!!

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2月25日号北海道住宅新聞は、別刷りの保存版がついております。暖房費・エネルギー単価が高騰することで、断熱に関心が向いている、という特集紙面です。

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さて、今朝、ヤフーの方が営業に来られました。
北海道に営業所を構えて2年だそうです。

北海道の特徴は、インターネット普及率が全国ベスト5、検索数では全国トップレベルなのに対し、企業のホームページ開設率、ネット販売の導入率などは、ともに全国ビリという...。
すなわち、北海道の購買力は、道外のネット事業者に吸い取られている。もっとネット利用の方法があるのに、事業者側が気づいていない。

そういう現状だそうです。
インターネットを通じて、地元のお客さまとつながることをもう少しリアルに考えるべきだと思いました。

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2014年02月21日(19:30)

どうせ建てるなら、光熱費がかからない家

ガソリン、灯油、電気とエネルギー価格が上がり、誰もが燃費を気にする時代になりました。「どうせ建てるなら燃費のかからない家」という要望は、かなり当たり前の要望、すなわち住宅新築の際の基本的性能になって来つつあります。

ボクはヨーロッパの住宅視察に行って、『エネルギー価格が上がれば燃費を気にせずにいられなくなる』ことを実感しました。
灯油がリッター60円、70円ではダメで、100円、120円になる必要があるのです。
それが家計にとってものすごく影響するようになることが、必要なのです。

ただ、そんな時代が過ごしやすいとは言えません。エネルギー依存度が高い北国では、やはり燃料代は高騰してほしくないし、家も車も、燃料が上がったからと言って、すぐに買い換えられるものではないのです。

今年は灯油が下がるという予想も。
価格情勢はわかりませんが、全体としてエネルギー高騰の時代はまだ続きそうです。

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2014年02月13日(13:30)

YKK APの新しいトリプルガラスサッシ APW430

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業界に衝撃を与えているのが、YKKAPが発表した樹脂トリプルガラスサッシ「APW 430」シリーズ。
記事はすでに書きましたが、昨日、説明を聞いた上でナマで窓を見てきました。
この窓、かなり本格的です。

待ちに待ったフルモデルチェンジ。乗用車に例えれば、エンジンも車体も新設計したのです。
車体は新設計したけど、エンジンは20年前のものを改良しながら使います、というのが今までの樹脂サッシの新商品。

しかし、時代は燃費と環境性能が重要になり、車体の軽量化とともにエンジンの効率改善も避けられなくなったのです。

APW 430は、16ミリ空気層を持つトリプルガラスで、断熱も日射取得もどちらも向上させた。そして、今まで20年来、どのメーカーも手をつけなかった樹脂の枠を新設計し、熱が逃げない枠をつくった-という点が業界の衝撃になっています。
結果、熱貫流率0.91W。
この数値も素晴らしいのですが、やはり木製に引けを取らない枠をつくったことが、今回のモデルの最大の特徴です。

この窓の登場によって、北海道内はトリプルガラスサッシの普及が始まるでしょうし、他社も、開発コストがかかるとされる枠の新設計に手をつけざるを得なくなると思います。
なぜなら、たぶん、APW 430は新設計の有利さで、性能が高く原価が安い。おそらく価格競争力もあるとみられるからです。

開発を後押ししたことを3つあげるとすれば、札幌版次世代住宅基準、エネルギーの高騰、そして、燃費を基準に据えた新しい省エネルギー基準-だと思います。

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2014年02月05日(18:55)

旧荒谷邸(パッシブハウス)を訪問し、一同、考え込む

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2月4日(火) 午後いちばんで、秋田県の工務店さんをお連れして、旧荒谷邸・タギさんの自宅を訪問しました。
30年以上前に建てられたコンクリートブロック造の外側に厚い断熱を施した家。白井は、荒谷先生が住んでおられるころに1度、見学したことがあるのですが、今回は現・住み手のタギさんの案内で、じっくり話を聞きました。

この家のユニークなところは、わずかなエネルギーで暖房し、換気扇なしでニオイのこもりもなく、カビが生えることもなく、春夏秋冬、ゆるーく暮らせることです。

現代は、テクノロジーで気密化と機械換気を導入し、家を空調するわけですが、使い手の能力と建物の工夫があれば、もっとざっくりした建物で快適に暮らせることが、視察者にも肌で感じられ、一同、「うーん」とうなりました。住宅建築のプロをうならせる建物です。

現代のテクノロジーと書きましたが、じつはハイ・テクノロジーではありません。コンピュータ制御のテクノロジーと比べれば、業界内でも断熱・気密などの技術は「ローテク」と認識されています。

それにしても、給気口なし、排気口なし、レンジフードほとんど使用せず。あるのはボイラーの煙突のみという換気パーツ絶無の家。
気密測定は、家が大きいこともあり測定不能という気密性能の悪さ。
なのに、なぜか地下室も居室も、結露やカビと無縁。
換気センサーの自分からしたら換気不足一歩手前の感じですが、それで息苦しいわけでもなく、結露もまあない。

ブロック外断熱なんて時代遅れの構造だと思っていましたが、完全にボクが間違っていました。住宅向きのいい構造体です。ボクはコンクリート外断熱の部屋にいるから、その違いが良くわかります。コンクリート造よりブロック造のほうがいいです。
調湿するし、熱容量はブロックだって十分だし、何より厳寒期に温かみがある。

気密が悪くて暖かいのは、壁式構造の良さですね。窓まわりが全て給気口/排気口になっているからです。
じゃあ窓まわりは寒いのか。それが寒くない。手づくりのトリプルLow-Eの木製窓は、なかなか高性能です。

価値観をひっくり返すように見えますが、じつは高性能住宅の基本を押さえているに過ぎず、ボクらの知識がむしろ基本よりもハウツーに寄りすぎているのでしょう。

※すんません。今回は勢いで書きました。わかりにくい部分はコメントください。記事になるときは、ちゃんと書きます。

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2014年02月01日(15:14)

床暖房の快適性と健康影響

1月29日(水)から、床暖房の表面温度と快適性、健康影響を調べています。

床暖房は断熱性の低い住宅で、比較的低い温度でも快適性が得られる暖房方式として、本州では人気です。
北海道は窓の下に設置するパネルヒーターによるセントラルヒーティングが主流で、これまでは床暖房が注目されることがあまりありませんでした。

それが最近、採用例が増えてきているのです。
何を調べているかというと、床暖房の温度はどのくらいがいいのか、温度を上げすぎるとどんな問題があるのか、暖かさが足りないときはどうするか-です。

断熱住宅と健康について調査しているかた、暖房の専門家、建築環境の専門家、暖房器メーカーなど9人の方に質問しました。
メールでのぶしつけな質問ながら、先生方は気持ちよく、しかもていねいに教えてくれました。

いずれ記事にしますが、備忘録としてまとめます。

 *  *
床表面温度は19-26℃の間であること。
床暖房は29℃として設計して良い。
以上、ISO7730(靴を履いた室内での話)。

熱量不足のために床暖房温度を上げると、不快になりかねない。
床面温度が上がった場合の障害は、低温やけどであるが、30℃程度で低温やけどになる心配はあまりなさそう。

ただし、高齢者が床面に座るとか、子どもがはだしで歩く乳幼児施設においては、床面温度を26℃以下に保つ必要がある。高齢者施設と乳幼児施設は、床との接触面積が広いこと、一般の大人と代謝量が違うことなどから、注意が必要となる。

床暖房だけで熱が足りない場合は、パネルラジエータなどの併用すべき。
 *  *

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〈床暖房と言えばネコ。天に召されてなおブログに登場する〉

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2014年01月30日(18:32)

エコキュートの効率は追い焚き次第?

エコキュートとは、ヒートポンプ式の電気給湯機の統一名称で、国内各メーカーから発売されています。北海道ではこれまで、電気ヒーターでお湯をつくる電気温水器が主流でしたが、徐々にエコキュートが増えています。エコキュートは効率が良いので電気代が安くて済む一方、本体価格が高価であり、電気代がどのくらい安くなるのか、あまり明らかではありません。

ボクが見聞きしているところでは、電気温水器の半額。つまり効率2倍ということになります。
じっさいはどうなのか、長野での実測調査、北海道での実測調査と全国調査などを紹介するセミナーが1月27日(月)札幌で開かれました。
主催は空気調和・衛生工学会!! 学術研究団体です。

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使用条件や家庭環境などいろんな事情があるわけですが、ザクッと言えば2倍前後のようです。
今後の展望もありました。
1.札幌で行った実測は追い焚きなしの機器だった
2.最新機種の中にはかなり性能向上が期待できる製品がある
3.追い焚きを使わない(追い焚き機能がない)機種では、効率が高くなりやすい

北海道や長野といった寒冷地はともかく、温暖地でもカタログ値ほど効率が上がらないのは、追い焚きが大きな理由となっているそうです。北海道ではお風呂はだいぶ前から給湯型になっており、フロ水を循環させて温める追い焚きしないケースが多いのですが、本州は今でも多いよう。
追い焚きの背景には、風呂が寒くて湯はりしたお湯が冷めやすいことがあります。
北海道のように風呂も脱衣も暖かいと、お湯は冷めにくく、ちょっと温度が下がっても差し湯でじゅうぶん。ボクの家も追い焚きはついていませんが、翌朝でも差し湯で入浴できます。

エコキュート使うなら差し湯で!!

後日、当社の記者が聞き込んできたのですが、道東・道北の極寒冷地では、外気温が猛烈に下がる夜間より、昼間に沸き上げたほうが電気代が割安になる場合があるようです。

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2014年01月27日(18:45)

着ぐるみとモデルハウスと札幌市長

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写真を撮りながら、ブログをこう書こう、ああ書こうと思い巡らしていましたが、気がつけば何も書かずに毎日が過ぎ去っております。
まずはこの写真から。
札幌市が東区東雁来で分譲するニュータウン「ウェルピアひかりの」のイメージキャラクター・ぴかりんとツーショット。

着ぐるみになるとなかなかかわいらしい。
「写真撮らせてください」と話しかけたら、
「いやいや、ツーショットを撮って差し上げます」という運びとなり...。

先週、1月24日(金)「ウェルピアひかりの」で建設中だった「札幌版次世代住宅モデル住宅展示場」がグランドオープンとなり、上田文雄札幌市長も駆けつけてテープカットが行われました。
その後市長はトップランナー基準をクリアしたFPホームのモデルハウスを視察。室内では、北海道大学繪内名誉教授と札幌市立大学斉藤准教授の説明を聞き、ビシバシ質問していたそう。市長は建築が好きですね。

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ボクもイベント開始前にFPホームのモデルハウスを見学しました。エアコン1台で暖房しており、すごいな、と思いました。

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2013年12月21日(15:12)

1軒の家にパネルヒーターは何枚つける?

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温水セントラル暖房を設計・施工する暖房設備店や設備メーカーの方と話していて、最近は1軒当たりのパネルヒーターの枚数が減っている、という話が出てきた。
以前は1軒当たり平均で9-10枚といわれていた。
どこにつくかというと、玄関ホール、LDKで3枚程度、トイレ、4つの個室に各1枚。これで9枚ですね。

最近は、玄関を除いて7枚(1-2枚減)というケースが多いそう。そうすると、個室が3つしかないか、LDKを2枚でまかなうか、ということになる。あるいはトイレを省略するケースもあるようだ。

家が小さくなったから枚数が減っているわけではないそうだ。やはりコストを削減するためか。
少ない枚数で快適な暖房を維持するのは、それは難しい。冷えた場所があるとほかの場所との温度差によって空気が対流し、それがザワザワ感となって「寒い」と感じる。
室温が同じだったとしてもだ。

室温を下げて省エネをするなら、パネルヒーターの枚数は多い方がいいし、ボクはそのことを体験している。
すべての窓の下にパネルヒーターを配置する必要はないが、窓下に配置したパネルは窓の幅に近いサイズを使ったほうがよい。

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2013年12月19日(14:00)

目の前と少し先の見通し.特にエネルギー

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今年も新聞・新年号の記事をつくる時期にきました。
今年は、目の前の状況がどうだ、という調査結果をまとめた記事と、そもそも少し長い目で見たら、という記事の2パターンを用意することができました。
 
具体的にはまだ書くことができません。というより、ホンバンの記事の下書きをしている段階です。
先のことをみる、というのは、目の前の現実がどうであれ、どちらに行くべきかを見極めるということと同じです。ただ、すぐにそっちに行けない場合が多い。
 
だからこそ、見ておくだけは見ておく、という作業が必要になるのでしょう。
屁理屈ばかり書いているのは、そのくらい、数年先のエネルギー事情は読めないからです。読めないのは、原油や天然ガスといった一次エネルギーはもちろん、家庭用エネルギーもまったく読めません。
 
何せ電力小売りの完全自由化が決まり、ガスも自由化に進むのですから...。

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2013年12月17日(14:26)

遠方より来たる その2. 300mm断熱

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建築家・山本亜耕さんとはこの1年、よくお目にかかる機会ができました。フランクで考え方をしっかり持ってらっしゃって、いま、メディア露出も非常に多いです。
 
2件の完成住宅と1件の工事中現場を見せていただき、まず山本さんが西区・手稲区という札幌の北西部での設計が多いことに少し驚きました。このあたりの事情を尋ねたわけではありませんが、きっと人のつながりや設計の考え方などが影響しているのでしょう。山や海という自然を背景にしてよく似合う設計だと思います。
 
じゃあ日常は住みにくいのか。というとそんなことはないでしょうね。階段や吹き抜けを利用した上の階と下の階のつながりがおもしろいです。どの家もキッチンが家の中心にあり、奥さまには使いやすい間取りでしょう。
 
壁300mmの高断熱を標準仕様にしており、その壁厚をみると専門家ほど驚きます。
100mm以上の断熱も増えましたが、通常の壁断熱は100mmです。
見学を終えて総勢20人ほどで食事会。会話の中で必要な断熱厚とはどのくらいか、自問自答してみました。
100mmという厚さは、在来工法もツーバイフォー工法も壁の中にギッシリ入れる厚さである点で、合理性があります。しかし、それが必要か、必要として最低限なのかどうか...。ボクにもわかりません。
逆に300mmは必要ないのか。200mmなら必要なのか?
 
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首都圏からお客さまを迎えて、むしろ自分の足元を見直すいい機会になりました。

なおこのメーカーは今年、築40年の自社物件を買い取ってリフォームし、中古として販売したそう。これまでの40年とこれからの30年。2013年はその真ん中当たりに位置しています。そんな「家」のながーい時間を建築と不動産という二つの側面から評価することも、とてもユニークだとボクは思っています。

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2013年12月17日(14:24)

遠方より来たる その1. 9年ぶり

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先週はいろんなことがあったのですが、本州の大手住宅メーカーの開発と営業推進の方たちが札幌を訪問し、白井は自宅をご案内した翌日、山本亜耕さん設計の住宅3件を一緒に見学させていただきました。
 
来札メンバーは総勢10人以上。このうち数人は8年前にもわが家をご覧いただいており、再訪です。
 
その1人、Cさんは
「いま建てるとしたら(断熱仕様を)どうしますか?」と白井に問いました。
ボクは「壁200-250mm断熱。それ以外は同じで」と答えました。
Cさん「ペイしますか?」
白井「しません。灯油130円くらいにならないと。でもいま建てるならそこまでやっておきたい」
白井「追加の断熱は、原価で坪1万-1.5万円でできて、ペイしないけど割安だし。ただし、木製サッシがすごく高くなったので、もしかすると樹脂のトリプルにするかもしれない」
 
そんな会話をしました。
さらに翌日、建材メーカーに勤めるMさんから「パッシブ建築をどう思いますか」と問われ、
上の説明をした後でこう付け加えました。
 
ボクは、20数年後に売却することを前提にしていますので、売れる家を設計してもらいました。
柱・梁の位置をそろえて、内部の可変性を高め、
次に住むヒトにとってもいい家である構造計画を重視しました。
それともうひとつ、廊下幅、キッチン通路幅、階段幅は全て+10cmのゆとり、そして階段のこう配をゆるく。

粗末な家でいい。でもお粗末な家はいや。

住宅づくりについていろいろな見方、考え方がありますが、何事も基本というのは重要です。
まず基本をしっかりした上で、個性的な考え方とかさらなる断熱追求とかをすべきだとボクは考えています。

〈続く〉

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2013年11月25日(19:05)

木造住宅が熱を蓄えられると、すごいことになる

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木造住宅がコンクリート住宅のように安定した温度を手にすることができるとしたら、これは画期的なことです。
木造は、どんなに断熱性能が高くても、室内に多くの熱があると30℃を超し、熱源がなくなると冷えます。
コンクリート住宅に外断熱をすると、熱が多くても室温はほとんど上昇せず、熱源がなくなってもほとんど冷えません。

木造でこんな安定した温度を実現するのがPCM蓄熱材と呼ばれる未来の建材です。ボクの知っているところでは、日本やドイツで開発が進んでおり、実験ベースとしてはどちらの国でも採用されています。
そのPCM蓄熱材を室内の塗り壁材料として発売するセミナーが、先週金曜日11月22日に札幌で開かれました。
開発者の石戸谷裕二さんが講演し、そのあとに塗り壁の実演が行われました。商品名は「e-プラスター」となるそうです。
ボクは興味津々です。ずっと前からこの建材にものすごく興味があります。
ちょうど隣の席に岩手県から見学に駆けつけた方もおり、来年1月に施工するという帯広の方も交えて、いろいろ意見交換しました。

室内の壁に塗り壁として施工すると、温度がすごく安定するほか、暖房費を20%程度削減できるというデータもあります。
かなり夢のような話しです。

塗り壁の実演を見ていたボクは、ふとあることに気がつきました。
日本の住宅の中で、室内に塗り壁を施工する住宅はいったいどのくらいあるのか。1%でしょうかねぇ。で、そのうちの10%がe-プラスターを使ったとして、新築の0.1%にすぎないのです。
北海道の新築戸建ては、少々乱暴ですが1年間で一万戸。そうすると、e-プラスターの家は10戸。もうちょっと増えたとしても、500戸、5%に達するのは難しいと思うのです。
PCM蓄熱材を住宅に施工する方法としては、ほかの選択肢もあっていいのではないか。例えばパネル製品とかタイル状製品とか。コンクリートの10倍近い蓄熱能力があるそうですから、やればやっただけ効果ありです。

まあ、ボクの妄想ですが..

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2013年11月01日(15:11)

今年3回目、あったかリフォーム市民セミナー

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市民向けに断熱リフォームをわかりやすく解説する「あったかリフォーム市民セミナー」が10月26日(土)に手稲コミュニティセンターで開かれた。今年3回目、通算で11回目になる。

今回は消費税率アップ前の少し気分が高揚した時期だったことも幸いしたのか、事前申込者に加え当日参加者が多かった。

性能訴求型の企業にとって、セミナー集客はけっこう重要だ。ところが、その集客こそが難しい。だから、ここに最大のエネルギーを投じる必要がある。

あったかリフォーム市民セミナーの仕組みは、協議会形式で工事会社と技術者が手を組み、消費者のための情報を発信することをルールにしている。
ここが集客をする上でひとつのポイントになる。というのは、技術の解説では地方新聞やブロック新聞が取り上げてくれないからだ。
消費者のためになるセミナーで、公共性があること。この2点について、新聞社は住宅業界の見込みを超える厳しい線引きをしているが、掲載水準に達していると判断されればかなりの確率でイベント告知記事を掲載してくれる。
リフォームセミナーの集客には、新聞に記事が載るととても効果的。地域にポスターを貼り、折り込みチラシも入れる。そのうえで新聞に記事が載ると相乗効果が上がっている。

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2013年08月19日(17:52)

カラマツの小径木を使ったいえ

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昨日8月18日(日)、旭川市内でカラマツ小径木を使った家の見学会が開かれました。
ポイントは、輸入集成柱ばかりになった在来軸組工法の柱材に、北海道産の木材を使うための木材乾燥技術です。
乾燥技術が上がれば、割れとねじれを抑えられる-というのが開発を進めている林産試験場の見解。実際に、今回採用した心持ちの乾燥材「コアドライ」は寸法安定性の面で輸入の集成材を上回る良い数値を残しているそうです。

一方、採用する側の工務店、今回実験に協力した新濱建設さんは、ねじれによる石こうボードのあばれがでないか心配とおっしゃる。一方で、加工から工事まで1ヵ月ほどの柱材の様子を見た限り、ねじれは起きておらず大丈夫そうとも。

ムクの柱に対するあこがれとか地場産材活用とか、正直、いまの消費者に伝わりにくい内容だ。逆に、こういうことに興味ある方に対して出荷するとなると量が出ないことになってしまう。

地場産の木材を使っていくためには、まずは工務店・住宅会社側が標準採用することしかないように思う。
そして、ムクの木、地場の木に興味を持つ消費者には、木を見せるなどの対応を取りながら、そうでない消費者には、普通に輸入集成材と同じように使っていることが必要になると思う。

そういった流れをつくる上で重要なのは、確かな品質の柱材が一定の量購入可能であること。
この点について、さらに研究を進めていくと林産試験場も語っていた。

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2013年08月17日(15:42)

電気料金が値上げになると、石油ストーブが有利か?

今年5月19日のブログ「オール電化住宅で灯油ストーブ」
https://www.iesu.co.jp/column/2013/05/19081348.html
 
を書いてから3ヵ月、ついに新聞記事を書きました。
ほくでんの電気料金値上げが確定するのを待っていたのです。
 
新聞記事なので、今回は多少精密に計算しました。その結果、5月19日の試算とは一部違う結果になりました。
ホットタイム22ロングを使っているお宅は、灯油ストーブが有利になりそうです。節約面からは、灯油ストーブの併用もアリ、という結論です。
 
ホットタイム22ロングをメインに使うわが家的には、ポータブル石油ストーブと暖冷房エアコンという2つの暖房装備が現実味を増しております。
 
灯油ストーブについては、4月1日のブログでも触れています。
https://www.iesu.co.jp/column/2013/04/01142725.html
 
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2013年08月05日(17:07)

セミナー「エコハウスのウソ・熱交換換気のウソ」ありがとうございました

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当日はたくさんの皆さんにお越しいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
ありがとうございます。
 
北海道および寒冷地に必要な技術というのは、東京では語られ、議論されることがありません。
その中でボクたちは、在北海道の先生たちや、民間の実践者たちの開発を参考にし、それぞれが自社に当てはめたり、みんなで失敗例や成功例を出し合って改善を進めてきました。
これが北海道の歴史になっています。
 
東京大学の前先生は、北海道の事情はもちろんわからないとおっしゃいながら、しかしトウキョウで決まったことをどう適用すべきかという点について、真剣に考えておられます。
これ自体、今までにないことです。
 
ボクらは、先生のアイデアを実践し、その結果をフィードバックして改善につなげる努力を今後していく必要があろうと思います。
 
個人的には、エアコン暖房に一部電気ヒーターの併用というやり方に、可能性があることが確認できて良かったと思っています。
もちろん、温水暖房が住環境の質としてベストですが、コストが優先される場合の選択肢として、エアコン+ヒーターもありでしょう。

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2013年07月29日(18:49)

8月1日(木)のセミナー 大盛況



おかげさまで、今日も申込をちょうだいいたしました。
すでに募集定員に達しておりますが、会場は100数十名を収容できるので、もう少し大丈夫かと思います。ご安心ください。
前先生とのトークセッションも打ち合わせが進んでおります。
当日お目にかかれることを楽しみにしています。

今回のセミナーは、歯に衣着せぬ気鋭の研究者・東京大学工学部前真之准教授を招き、「エコハウスのウソ・熱交換換気のウソ」と題して講演いただくほか、前教授と白井のトークセッションとして、北海道の熱源選択について、白井から前先生に質問していきたいとおもっています。
このほか、日本スティーベルとエクセルシャノンの製品紹介も。

日 時:8月1日(木)13時30分~16時50分、
場 所:札幌コンベンションセンター 小ホール(札幌市白石区東札幌6条1丁目1-1)。
参加費:無料。
お申し込み:本紙(tel.011-736-9811 fax.011-717-1770)または日本スティーベル奥田さんまで(tel.044-540-3203 fax.044-540-3210)。

申込チラシはこちら>>>2013_0801mae.pdf

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2013年06月14日(18:02)

6月29日(土) あったかリフォーム市民セミナー @厚別

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白井が事務局を預かる北海道住宅高性能リフォーム普及支援協議会(愛称:あったかリフォーム倶楽部)は札幌市の後援を得て、6月29日(土) 13時20分から15時00分まで、厚別区内の断熱リフォーム済み住宅内で「あったかリフォーム市民セミナー」を開催します。
築数十年の既存木造住宅をリフォームする際に、断熱と耐震改修も実施すれば新築を超える水準の暖かさと省エネルギー性が実現しますが、そのことはまだあまり知られていません。

当協議会は、環境省登録の地域協議会として誕生し、住宅の省エネ・快適性技術を研究・開発・実践する北海道立総合研究機構(北総研)の研究職や、社団法人日本建築学会・会員らをアドバイザースタッフに迎え、リフォーム事業者が中心メンバーとなって消費者への情報提供とリフォーム事業者への施工技術供与などの活動している団体です。

今回のセミナーでは、この春断熱・耐震リフォームを実施した木造住宅を会場に、断熱・耐震設計を担当した建築士で当会幹事の高杉昇が「住み慣れた家で長く暮らす方法」をテーマに説明します。
講師は高杉昇のほか、工務店代表の予定です。
入場は無料、定員20名。お申込・お問い合わせはお電話で(090-3112-5822セミナー事務局)。

皆さんお待ちしております。

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2013年05月19日(08:13)

オール電化住宅で灯油ストーブ

これから増えるでしょうね、「オール電化住宅で灯油ストーブ」。
先週末におじゃました札幌のお客さまも、この冬からポータブルストーブを使いはじめたと。
「オール電化なのに灯油タンク買ったりヘンですよね。でもあったかいし、集中換気が働いているので空気は相変わらずキレイだし、いいと思ってるの」とおっしゃる。
ボクもそう思います。
 
燃料代の比較で言えば、ほくでんが4月に申請した単価が実際に認められると、ホットタイム22ロングが1kWh 12円になります。ドリーム8(時間帯別電灯契約)などの夜間時間帯は10.77円。
これに対して灯油は現状1ℓ90~97円くらいでしょうか。
 
灯油1ℓで電気のどのくらいに相当するか。ザクッとですが以下のようになります。きわめて簡単なのです。
灯油1ℓ≒電気10kWh
 
そうすると燃料代はどうなるか。ドリーム8の場合は微妙ですね。ホットタイム22ロングは、灯油が90円なら灯油の勝ちでしょう。
 
ただ、値上げしてもまだ灯油の圧勝には至っていないようです。1ヵ月の暖房使用量を2,500kWh≒250ℓとすると、こんな感じです。
ホットタイム22ロング:3万円
ドリーム8:26,925円
灯油(90-97円):22,500~24,250円

 
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この冬の灯油価格、電気料金の認可価格を見極めてから、わが家は対応を決めます。今のところ、こんな対策を考えています。
対策:ホットタイム22ロングの契約をいまの4kWから3kWに減らす
効果:シーズンで3,840円の節約
 
対策:使用時間の長い白熱照明をLEDなどに変更する
効果:年間で3,000円弱の節約かな
 
対策:灯油ポータブルストーブを補助暖房に使う
効果:シーズンで3,000円弱の節約かな
 
いちばん効くのがこの方法。
対策:暖房温度を2℃下げる
効果:シーズンで2万円前後の節約

暖房温度を1~2℃下げると、暖房費が1~2割近く下がります。新たに何かを購入する必要もない。
ただし、断熱がしっかりしていないと、とても寒いことになりかねず、また家族の協力もとても大切。
 
 
この記事の続編を書きました。
こちらです。
https://www.iesu.co.jp/column/2013/08/17154211.html

2016年12月31日
新しい調査が出てきました。
開放型暖房器具による健康被害が心配だ、受動喫煙と同様に。
このことに関するブログを書きました。
https://www.iesu.co.jp/column/2016/12/31171033.html
 

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2013年04月25日(09:34)

太陽光発電は冬にどのくらい発電するか

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このお題は、積雪地において大きなテーマです。
特に、太陽光発電の設置を検討している人にとって、情報はかなり不足しています。
不安なく設置するためにも、雪乗りと発電、屋根からの漏水、その他の不安をある程度解決しておきたい。

住宅会社にとっても、後付け業者の手抜き施工によってどんな問題が起きているかを知っておかないと、情報に振り回される危険があります。

記事企画から1年ほどかかりましたが、
「積雪地での太陽光発電」新聞記事が今日発売になります。

そして「どのくらい発電するか」については、5月5日号で実例を紹介しようと思っています。

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2013年04月01日(14:27)

富良野のエコ住宅に行ってきたました

3月31日(日)、朝7時に家を出て、富良野に向かいました。
高速の三笠ICで降りて桂沢湖を巻いて山越えして富良野を目指すのですが、驚いたのは、前日の雪で道路が何と圧雪・アイスバーン。真冬の状態でした。
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〈帰りの路面も依然としてこんな部分が〉

富良野到着は9時過ぎ。2005年に家を建てたなべやんのお宅を見せてもらいながら、地中熱ヒートポンプやエコキュート、太陽光発電、開放型ストーブなどについて、いろいろ話し合いました。

省エネ機器の効果ってメーカーのシミュレーションならいくらでもありますが、実測値はあまり世の中に出てきません。まして、これらの機器すべての実測を数年にわたって取っているデータやとオーナーの声などそうそう見聞きできるものではありません。

なべやんにお願いし、快く引き受けていただき、白井以外にも2名の方が参加しました。
白井的には、
 太陽光発電: 年間発電量とシミュレーション値(の差).冬場の発電量.落雪状況.
 エコキュート: 故障、停止の有無
 エアコン: 設置場所と暖房・冷房効果
 石油ストーブ: 室内結露状況
あたりをぜひ知りたいと期待していました。

この中でも特に興味を持っていたのは、開放型の石油ストーブです。
ボクらは、『高断熱・高気密住宅では開放型ストーブは使わないでください』と注意を促してきたのですが、固定観念のないなべやんはホーマックで(^_^)買ってきて去年の秋から使い始めたのです。
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結露でダラダラ、灯油臭い、という問題は現れていないそう。端境期の暖房としては、エアコンより家全体の温度が上がるのそうです。
「秋口のバーベキューにもいい」となべやん。
おすすめはできませんが、多熱源化のひとつの選択として「ありかも」。
 
この取材は、もう少し整理して新聞記事にする予定です。
 
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〈写真は富良野から帰る途中の三笠市内の旧炭住。とてもすてきなたたずまいだと思います〉
 
 
石油ストーブについての続編を書きました。
こちらです。
https://www.iesu.co.jp/column/2013/05/19081348.html
 
https://www.iesu.co.jp/column/2013/08/17154211.html

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2013年03月09日(17:08)

北海道・東北に適した暖房器・熱源は何か その2

これから新築する住宅の設備や熱源が決まったとして、既存住宅は手のつけようはないのだろうか?
例えば、2005年ころまでは、北海道の新築灯油暖房の家がかなりあったはず。暖房・給湯で2,000ℓ使うとして、当時10万円くらいだったのがいまは20万円。増額10万円!! これは痛い。
かといって良い方法があるのか・・・。

ボイラーの交換時期はもうちょっと先。熱源を変えれば付帯する工事で費用も上がる。
これはもう節約するしかなさそうです。。。
光熱費節約で効いてくるのは、白熱灯をなくすこと、古い冷蔵庫を新しくすること。食洗機を使うこと。この3つかと思います。
うちの実家は古い冷房を昨夏に新調しましたが、必ずしも節約にはつながっておりません。

最後の策。暖房温度を下げる。2度下げれば15~20%暖房費が節約できます。

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〈今年は本当によくふぶく。子どものころ、集団下校を思い起こすほどの吹雪も〉

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2013年03月08日(17:46)

北海道・東北に適した暖房器・熱源は何か

いま、ずっとこのことを考えています。
ひとつは天然ガス。ただ、ガス管がないエリアではおすすめできません。
灯油。ぜんぜん悪くないのですが、リッター100円という価格が、最大のネックです。
電気は、ヒートポンプを選ぶべきなのでしょう、一次エネルギーを減らすという観点からは。しかし、寒冷地は暖かさがほしい日、寒くなればなるほど能力が低下してしまいます。どうしてもヒーターとの併用が必要になる。
 
それなら、うんと断熱して、エアコンと熱交換換気、そして小さなヒーターを熱源とするほうが良いのではないか・・。
 
価格の面をいま1度振り返ると、灯油は10年前までリッター40円以下でした。いまは100円。10年後は??
本当のところ、10年後の燃料価格はわかりません。上がり気味の電気が下がっている可能性もあるのです。
 
要は、いまのエネルギー価格が安いから、という理由で設備を決めないほうがいい・・。
 
それでは物差しは何か。
まず断熱をしっかりして暖房費のかからない建物にする。
換気によって生まれる排熱を減らしたり、暖房や融雪に利用することを検討する。
安くて壊れない設備を導入する。
 
-ことかなあと思うのですが・・・。
 
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〈なんと! 20cm幅のグラスウール.展示会で見つけました〉

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2013年02月18日(16:53)

ペットロスから徐々に回復しております

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正直、こんなにこたえるとは思ってもいませんでした。
しかし、猫を天に召されてから、夫婦ともに「ペットロス症候群」になりまして・・。
心の穴を埋めることができず、皆さんから声をかけてもらってようやく勇気がわいてきました。

さてさて、話題は変わって・・・。
さいきん、おつきあいのある工務店さんや設計事務所さんから
「熱交換換気どう思う?」
「太陽光発電、意味あると思う?」
「ヒートポンプの電気代どのくらい?」

という質問をよく受けるようになりました。
質問者は、いままで断熱をしっかりやってきた先駆者なのですが、これらに懐疑的で、
しかし、時はたち、飛び道具も必要か、必要としたらどういう条件で設置すべきか
みたいなことを考えはじめています。

それで、ふと思いついたのは、
『寒さの厳しいこの時期に、住宅視察する』
百聞は一見にしかず。

問題は、皆さんの日程を調整することができるか、という点です。
実現したら報告します。

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2013年01月22日(11:41)

驚きの窓結露、窓の氷

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北海道の高水準な断熱住宅で、この冬「窓ガラスが凍る」「結露でべちゃべちゃ」という話が出ている。
 
その原因は、節電、省エネのために住まい手が暖房も換気も止めてしまうからだという。
北海道の住宅、相当に深刻な問題を抱えてしまった。
 
これまでは窓の凍結や結露は大きく2つの原因があった。
1.スカスカの断熱欠損住宅:古ければしょうがないけど、新しい住宅でもときどきあって、ほとんど欠陥住宅
2.換気不良によって窓におびただしい結露が生まれる:断熱性能は良いが、原因は換気設備が最初からマズイ場合もあるし、住まい手が運転を止めてしまう場合もある
 
今年の状況は、これらのどれにも属さない第3の類型に当たる。
今までこういった不具合は起きなかった。冬に暖房を止めるなど普通はあり得ないし、止めたとしても限度はある。ところが今年は、燃料高騰に加え北海道電力から節電要請。テレビでも節電の知恵として
「使っていない部屋の電気や暖房はこまめに止める」
みたいなことがいわれている。
 
引き渡しの時に、住宅会社は全室前日暖房が大切であることを説明しているはずだが、何せマスコミの宣伝力は強力だ。
中には暖房設備を停止して、ポータブルの電気ヒーターやこたつを使う家もあるといい、全くの本末転倒が起きている。
 
札幌程度の寒さ、すなわち最低気温がマイナス15℃を下回らない程度なら、窓は凍結しないが、それより寒い地域は断熱住宅でも結露を越えて凍結するそうだ。
 
そんな家で寒くないのか?
訪問した住宅会社のある担当者によれば、リビングの室温は18℃程度、LDK以外は暖房停止。寒くて住まい手も震えているという。
窓が凍った理由と対策を説明すると、ご主人は納得するが奥さまは不満顔だそう。
 
住まい手の理解がなければ、どんな素晴らしい家も「窓が凍る寒い家」になる。
北海道の断熱住宅にとって過去最大のピンチが訪れたと白井は感じている。

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2013年01月16日(18:24)

LED電球は東芝を選べば間違いないようだ

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わが家の主照明はミニクリプトン球でして、しかもななめ付け。このため電球型蛍光灯にもLEDにも替えられずにいました。
昨年あたりからミニクリプトン球タイプのLEDも登場していますが、まだお値段がこなれておりません。
 
そうこうしているときに、白熱電球を一つ割ってしまい、交換球ならやはりLEDかと調べはじめました。
わが家で稼働時間が長いのは、ミニクリプトン球と食卓のボール型電球。まずはためしにボール型電球をLEDに変えてみようかと選んだのが東芝製品です。
 
詳しくは「札幌良い住宅jp」の編集部ブログにアップしました
https://www.iesu.co.jp/ghs/weblog/article/20130116175303.html
 
LED電球の購入動機は、電気料金の値上がりです。じわりじわりと高くなり、わが家の光熱費は約1割上昇しています。そのうち半分は給湯だとしても、残り半分、すなわち5%は値上がりのように感じます。そして今年はさらに1割上がる本格値上げが予定されています。
となれば、やはり白熱、クリプトン電球だらけのわが家をよく使う照明から順にLEDに変えるしかないと思いました。
 
東芝製品を購入してみて、少なくても東芝のE-CORE(イー・コア)は間違いなく明るいと断言できます。60W相当なら、60W以上の明るさがあります。
これで安心してクリプトン球をLEDに交換できます。

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2012年09月19日(16:32)

この夏を乗り切ることができました

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ある先生から「白井さんは夏の涼しさにはまっているね」と言われておりますが、確かに。
冬と同じくらい、夏も快適に過ごすことができたらどんなにいいだろう。それが取り組みのスタートでした。


特にこの3年は、毎年新しい取り組みをはじめては検証してきました。
というのも、軒やひさしでは日射遮へいができないと気がついたからです。
そして、北海道電力が昨日、この夏のピーク消費量を記録したように、暑いのは真夏よりも西日がきつくなり地熱蓄熱が進む残暑の時期なのです。残暑は朝夕の気温が下がらない、午後からの日差しが家に深く差し込み、遮光が難しいことが暑さの原因です。
この夏、とにかく外部で日射遮へいに挑戦しました。その結果、予想外の効果というか、予定外の使い方をしている自分がいたのです。


いままでは、気温の上がる日中は窓を閉め、夕方の気温が下がったときから朝にかけて窓開けして冷気を入れるという暮らし方をしてきました。
今年は、日中でも暑いとき以外は窓開放。それができたのは、外部遮へいのおかげで窓を開けても直射日光が入らなくなったこと、窓のまわりの地面も遮光されるおかげで窓開けた瞬間に熱風侵入ということにならなかったからです。


窓開けでいい点は、家の中の空気が動くこと。どうしても夏場にカビが生えがちなコンクリート空間は、今年カビのニオイがまったくしないやや快適な(^0^) 空間になりました。
例年なら8月下旬に室温が25℃を超えるのですが、暑かったこの夏でも窓を開け続けたおかげで超えませんでした。ついに昨日、25℃を超した夜になりましたが・・・。


断熱住宅では、朝方まで北側の窓を開け、日中は南の窓をとじる。夕方、涼しくなったら地窓を開けるといい。そう言われていますが、北海道のような比較的乾燥していて外気温が30℃程度なら、南の窓を開けて風を入れることも悪くないと体感した夏です。わが家では、2階南東の窓からの風が最もさわやかなのです。


写真は北東の窓。ここを開けると日差しが深く差し込み、暑さが夜まで抜けなかったのですが、窓の外・寒冷紗(かんれいしゃ)のおかげで、窓を開けても暑くならない夏でした。


長かった暑さも今日でおしまいとのこと。これからは雪に向かって一直線。何せ2ヵ月後にはスキー場がスタートするのですから。

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2012年09月03日(17:16)

残暑お見舞い申し上げます。 Part 2

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まさか、残暑お見舞いのパート2を書くことになるとは思いませんでした。


この時期になると、夕方がとにかく暑い。それは、太陽が低くなり軒やひさしで太陽をさえぎることができなくなるからです。会社に設置したよしずも、前回の報告のように遮光しきれなくなっています。会社は西南西を向いており、3月、4月と9月は日差しが深く差し込みます。


それでも、去年までのようなモワッとした暑さにならず、まあまあ許容範囲です。


-/- -/- -/-
自宅も同じです。
北東に面した小さな窓から、この時期は朝日が深くふかーく部屋に差し込みます。それを今年、防いでいるのが寒冷紗(かんれいしゃ)です。
去年までは、窓を開けると風が入るけど、日差しで部屋が暑くなるほうがイヤなので閉めていましたが、今年は全開放です。その結果、部屋のしけっぽさ、カビくささが少なくなり、今のところいいことずくめです。
自分自身の健康状態もたいへん良い。この時期、体調面では最も良くなかったのですが、おかげさまで今年は良好です。

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2012年07月31日(18:24)

徹底的に日差しをさえぎる

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今年は徹底して日差しをさえぎってみようと思います。
女房によると、ここ数日続いている真夏日でも、家の中は29℃どまり。風がなくても、ま、何とかしのげます。
南東面、南西面のほとんどの窓には、すだれや寒冷紗(かんれいしゃ)を設置しました。
写真は、北東面の小さな窓に寒冷紗を設置しているところです。この窓は朝6時くらいから10時くらいまで、窓を開けると風が入って気持ちがいいのですが、いっしょに日差しも入ります。
寒冷紗を設置して窓を開けると、部屋に入りこむ日差しがぜんぜんやわらかい。風も入るので、この面に設置したのは正解でした。


突っ張り棒を窓枠上部に取り付け、寒冷紗をループ状に縫ってもらい、突っ張り棒を通しました。下は穴を開けてひもを通しました。


子どもの部屋にすだれを下げようとホーマックに行ったらみごと売り切れ。お盆前にもう一度入荷するでしょうか??


8月15日号では、会社のよしず、自宅の寒冷紗をまとめてレポってみようと思います。
P.S. 窓台の上にネコがいるのが見えますか。

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2012年07月26日(16:48)

冷房なしで涼しく 中間報告

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白い布一枚を窓の外に掛けただけで、果たしてどれだけ暑さを防ぐことができるか。
設置についてはこちら↓ ↓ ↓
https://www.iesu.co.jp/column/2012/07/17165213.html


女房は翌日から違うとその効果を口にしております。
わが家は朝6時頃から台所仕事が始まります。そのときに窓を少し開けます。
そして、7時になると暑くて窓を閉めるのだそうですが、寒冷紗(かんれいしゃ)を掛けてからは、7時の段階ではまだ風が涼しいというのです。


今度は、企画し取り付けた小生が信じられない気分です。
なので、初日は「へええ」で終わりました。


翌日は30℃に達した真夏日。
この日も涼しいと申します。窓辺に寄ってみると、風は確かに暑くはない。
寒冷紗がかかっている部分は、少し明るさが落ちるだけなのですが、室内の発熱がぜんぜん違う。もちろん、屋根面も過熱が抑えられるから、風が熱くないのです。
これはかなり効果ありです。
温度測定を始めましたが、遮熱効果は少しよしずとほぼ同等でしょうか? どんな家でもよしずを下げられるわけではなので、寒冷紗は、万能な遮熱材かもしれません。


薄い布(寒冷紗)1枚で、夏の暑さを相当抑えることができます。これは試してみる価値ありです。

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2012年07月17日(16:52)

夏仕様・第二弾「外へ出ろ」 後編(冷房なしで涼しく)

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今回は第二弾。わが家での新しい取り組みを紹介します。(前編はこちら

その1 すだれを室内側から屋外へ。
その2 台所の窓に「寒冷紗」設置。


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その1 小生の部屋は門番のような位置にあり、部屋が丸見えにならぬように多少の目隠しが必要です。いままで一年中ずっと「すだれ」を窓の下半分に設置していたのですが、この連休に思い切って外に出してみました。
窓面はゴーヤーをはわすので、外部遮光はそんなに必要ないのですが、すだれをはずすと、気分スッキリ。まどに遮へい物がないとホントにスッキリします。
ただし、夜は電気をつけると室内丸見えなので、ブラインドを下ろします。


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その2 新しい取り組み。台所の窓(南東)の日射対策は、新兵器・寒冷紗。札幌市立大学・斉藤雅也先生のアイデアをまんまパクりました。
寒冷紗(かんれいしゃ)は日よけ用の農業資材で、ホームセンターに売っています。これを適当なサイズに切って、切り口がほどけないように縫ってから、四隅に穴を開け、補強して窓に引っかけます。下は糸で軽くテンションをかけています。


狙いは2つあります。1つは窓からの日射侵入を防ぐ。2つめは、屋根からの輻射熱を抑えるために、屋根面も日射遮へいする。このために布を長くしているのです。台所の窓は、調理のときに少しでも開けたいという女房の希望で、輻射の抑制がとても大切になります。


今朝、様子を見たところでは、ほどよい遮へい効果が感じられましたが、昼間がどうか、気温が上がるとどうか(特に屋根面からの輻射をどのくらい抑えられるか)、設置方法に改善の必要がないか、これから確認していきます。


〈いちど真夏に、屋根面に散水したことがあるのですが、軒先からお湯がしたたりました。寒冷紗1枚では防ぎきれない気もしています・・。写真は、遊びが大好きな次女。台所の窓から外に出てきました〉

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2012年07月17日(16:47)

夏仕様・第二弾「外へ出ろ」 前編(会社の節電対策・涼しさ)

というわけで、日射遮へいをすべて外で行う取り組みを、今年は徹底します。
第一弾は、例年通りわが家の南東面窓によしずを下げました。
https://www.iesu.co.jp/column/2012/07/03190108.html


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その後、会社でも同じ取り組みを開始。「よしず」を会社のガラス面に立てかけました。ブラインドを開放し、よしずから柔らかな光が入ります。この開放感と照り返しのない夕方を、みんなに体験してほしかったのです。
現状、全員が効果を実感している模様。例えば本日、冷房を入れたのが午後二時過ぎ。それまでは冷房なしで過ごすことができました。これは当社にとってすごい画期的なことです。


電力不足が引き金になりましたが、目的は、冷房節約より快適な涼しさの実現です。窓面からの日射侵入=熱発生が抑えられるので、室温が多少上がってもスイッチを入れに行く社員がいない。
みんな暑くないのです。


第二弾は次のブログで(*^o^*)。

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2012年05月28日(13:07)

Q値計算ソフトより、その背景にある思想が大切

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Q値・燃費計算ソフトの利用者のうち、北海道では7割がQ-pexを使っているという調査があるそうです。公的申請にも使えるので、新たに別の計算ソフトを勉強するのは、時間がもったいないと考える方がいるかもしれません。


あさって、5月30日に札幌で建物燃費ナビのセミナーがあります。
ドイツ・パッシブハウス用の熱計算ソフト・日本版です。
このセミナーの目玉は、何と言っても「森みわさん」「松尾和也さん」という2枚看板の話をいっぺんに聞けることでしょう。
森さんは「スマートハウスに**はない」という話をするそうです。
森さんにはじめてお目にかかったのは3年前です。そのときのブログがこれ>>
https://www.iesu.co.jp/column/2009/08/12054111.html


その後、彼女の本も読みました。そして今回、札幌でセミナーをやるというので何となくamazonのレビューを見てみました。
この本、かなり酷評されてますわ。これ>>


驚いて、同種の本のレビューを見たらそんなに悪い評価ではない。

フフフ。
彼女の話・文章は好き嫌いがハッキリ分かれるようです。ボクは好きですよ。以前も書いたように。


1人8,000円という受講料は、「森&松尾」2人の話を聞けるなら安いかもしれません。
まだ空きがあるそうです。
ソフトに興味がある方ももちろんどうぞ。

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2012年05月20日(18:09)

家づくりを検討している方へ。「思い通りのプランは良くない」

ボクの知っている情報から家づくりの糸口を。


スウェーデンは、新築住宅を金利だけで手にできる融資制度になっているそうです(乱暴な表現ですが)。だまし商法のように聞こえるかもしれませんが、じつはとても合理的なのです。
まず、高額でも良質な建材を採用することができる。そして良質な建材が採用されれば、家の耐久性が高まり、家の維持費が低減されるので、中古で売り出したときの価値が上がる。なので融資する銀行も良質な建材を採用することをすすめる。その結果いい住宅が建つ、というよい循環になるわけです。
スウェーデンは新築住宅と中古住宅に価格の差がありません。中古でも手入れの行き届いた家は、新築と同じ価格がつけられて販売されています。
残念ながら日本は、今のところ多くの住宅が20年で価格ゼロ円、土地代だけになります。日本人に限らずどこの国の国民だって、価格がゼロになるなら調達コストが安い方がいいと考えるのは至極当然。スウェーデン人が特別に家にお金をかけているわけではありません。


バブル期(1990年)までは日本でもスウェーデンと同じく家の価格上昇が起きていました。それを引き起こしていたのは地価(土地価格)の上昇によるものでしたが。


こういった住宅の価値・価格の仕組みに気がついたら、住宅が20年後も評価される仕組みに沿って家を建てるというのも1つの方法です。そうすれば、日本でも価値・価格が維持できるとボクは思っています。

1.誰がみても美しい家と感じる家であること
2.機能と性能が充実していること
3.妥当な価格であること(ムダに高ければその分は評価されません)

以上がアメリカ基準、そしてこれからはもう1点追加すべきだと思います。
4.立地環境がよいこと。

人口減少が始まっています。20年後にあなたの希望している住宅地は過疎地になるおそれはありませんか。いま土地価格が安くでも20年後にみんなが出ていく地域では、もう住宅地としては価値がなくなります。交通アクセス、地形と自然環境、敷地の広さなどを検討する必要があります。


そうすると、消費者が住宅を建てるときに必要なこととは、
第1に、立地環境を選ぶこと(4番)
第2に、1から3番を満たす業者を選ぶこと。
この2点です。


ただし、将来の価格よりもわがままな家を建てたい、という希望も悪くはありません。注文住宅ですから何でもできるのです。
ただし、あなたのわがままは、とても高くつくかも。


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2012年04月29日(10:30)

エネルギーパスとパッシブハウスとセミナー

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昨日の夜は外断熱推進会議の主催で、エネルギーパスとパッシブハウスのセミナーがありました。
講師はクーラー・アンドレアさん。ボク自身は初めてナマの話を聞きました。
非常に乱暴に定義すると、

エネルギーパスとは、「賃貸住宅の暖房燃費表示制度」、
パッシブハウスとは「超高断熱住宅」です。

いずれの制度、基準も、いまやEU全体が推進目標として設定しており、住宅の燃費改善に向かっています。
ちなみに、民主党が政権を取ったときのマニフェスト(政策集)に、『エネルギーパスを導入する』という1行がありました。実現していませんが。


話を聞きながら思ったのは、とても逆説的ですが、この場に出席していない人たちが聞くべきだということ。
もう断熱化の情報は、海外情報も含め充分にあるんです。国を変えるために必要なのは、行動です。
もう一つ思ったことは、さらに逆説的に、やはりこの国は断熱に向かわないだろうということ。だからこそ、ボクたち寒冷地に住む関係者や地方行政にかかわる人たちは、独自の歩みをすすめるべきだということです。
寒冷地だけでなく、当然温暖地でも、同様に地方政府と民間が動く必要があると思います。


連休中に、妙に堅い話を書いてしまいました。フェイスブックにも同じテキストを投稿しました。
http://www.facebook.com/yasuhisashirai


さて、ボクはと申しますと、昨日ラン19km、今日もこれから走って参ります。

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2012年04月16日(18:11)

あったかリフォーム市民セミナー@石狩が終わりました。

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石狩市では2回目の開催でしたが、前回以上の成果です。
石狩市民への広報については、石狩市の広報誌、北海道新聞記事掲載に加え、チラシ折り込みをほぼ全世帯、ホームページ、ポスターなど、前回以上に充実させることができました。
しかし、集客は今ひとつでした。


石狩市においては、今後単独でのセミナー開催は見合わせたほうがよいと、個人的には感じています。セミナーというやり方が石狩市に合っていないのかもしれませんし、いずれにしても成果の出にくい地域で3度目の正直を目指すのは、担当する会員に負担を強いることになります。
幸い、コラボのチャンスがあるので、コラボで今年中に3度目の機会をリフォームを考えている方にご提供できればと考えています。


ボクは事務局なので、結果に対する責任もありますが、まずは多くの市民にセミナーの意義を知ってもらう最善を尽くすこと、その結果を冷静に分析して次につなげることが役割です。
6月は初の北区開催。当社の地元でもあり、期待と不安が入り交じります。最善を尽くします。


あったかリフォーム倶楽部フェイスブックページ

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2012年03月30日(17:00)

ブログをサボっている間に、ヘムスを購入しました。

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ヘムスとは、暖房・給湯・調理など『家で使うエネルギーの使用量を表示する』こと。「エネルギーの見える化」です。今回購入したのは、9,800円の電力測定器。分電盤にセンサーを取り付けるだけで、リアルタイムの電力消費、アンペア、料金、CO2排出量がわかるという、これ以上いらない「見える化」商品です。
見える化で5~15%の節電が可能になるという調査結果を、発売元が発表しています。
高い機器を購入したりする必要はない。これ1台でいいと・・。


ボクは、ヘムスは何かすごいモノでも何でもなく、2年以内に標準装備される機器であると予測を立てました。それが昨年9月。
今回見つけたのは昨年10月に発売された「はやわかり」という商品で、イギリスで開発・製造されたモノです。


取り付けについては、注意も必要ですが、わが家は意外にもあっさり取り付けできました。そして、これ以上のヘムスは不要だと感じています。完璧に見える化できます。


最初は、電灯にどれだけ、冷蔵庫にどれだけとわかった方がいいと思ったのですが、研究するつもりなら別ですが、そんなたくさんの情報があっても人間の目はすべてを追って、理解することはできません。いま、家ではどれだけ電気が使われているかがわかれば、それで十分であると、「はやわかり」を設置して感じています。


1万円以下の価格です。興味のある方は買って、検証してみてください。ただし購入前にあなたの家の分電盤が取り付け可能かどうか、確認してみてください。
http://www.lean-energy.net/

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2012年02月13日(17:32)

「ネオ賃貸」だそうで

ヤフートップのニュース「経済」で、
"人気呼ぶ常識破りのネオ賃貸"という記事がリストされています。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/housing/?1329101130
出所は日経トレンディらしいです。
要するに変わった賃貸住宅・オフィスが人気を集めていることを伝えているのですが、この中にガレージ賃貸というのがあります。


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記事は詳しく伝えていないのですが、ボクはすぐに写真の住宅を思い出しました。
これ、アメリカ・シアトルに現存するガレージ+個室一体の賃貸住宅です。
もともとはガレージつき賃貸住宅という位置だったようですが、写真のようにガレージ部分を完全に居室(リビングルーム)として使う提案をしています(モデルルーム内です)。
シャッターは断熱・気密型なのでシアトル程度なら断熱の弱い大開口部として通用するのでしょう。
この物件は、断熱に興味がないオーナーが建てたのではなく、その逆でアメリカの環境基準をクリアした物件なのです。リードと言います。
わかりにくいと思うので、写真をつなぎました。
また横位置の写真は、奥のキッチンからガレージドアを見る方向です。そもそも、ガレージ部分にキッチンがあるのですから、完全に一体の設計です。


北国だといろいろ問題もありますが、こんな賃貸、楽しいですよ。実際に日本にも登場して人気だと記事は伝えていますから。

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2012年02月10日(17:05)

天井の断熱材

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北海道では天井の断熱にブローイング工法が普及しています。
天井は、断熱材を施工しにくい場所。そこに綿アメをちぎったような断熱材をホースで吹き込み、厚みを出していく工法がブローイング工法です。
断熱は厚さで性能が決まるので、天井もできるだけ厚く吹くのがいいのですが、グラスウールで30cmの厚さが標準になっています。


そこでこのスケールです。1つは30cm用(フルスケールで40cm,400mm)、もう一つはフルスケール600mmの高断熱施工用です。
このスケールを天井裏に取り付け、1つには、断熱工事者がしっかり断熱厚を確認するために使われます。また、オーナーである消費者も、施工後いつでも厚さを確認することができます。
30cmの厚さで契約した場合、施工はおよそ1.1倍、つまり33cm程度で施工することになっているそうです。


最近はフルスケール600mmのほうを使う家が徐々に増えているそうです。

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2012年01月25日(12:01)

スマートグリッド実証住宅 @青森・六ヶ所村

青森県・六ヶ所村のスマートグリッド実証住宅を外から見学し、ついでに飛び込みで取材を敢行してみました。プラグインハイブリッドのプリウスが目印。
スマートグリッド実証住宅:六ヶ所村の分譲地「尾駮レイクタウン北地区」
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2010/09/0915a.html
IMG_2365laketown.jpg
六ヶ所村は青森県の北東部、下北半島の付け根に位置する太平洋側の村です。

大きな地図で見る

スマートグリッドとは。(環境ビジネスHPより)

スマートグリッド(次世代送電網)とは、電力の流れを供給側・需要側の両方から制御し、最適化できる送電網。専用の機器やソフトウェアが、送電網の一部に組み込まれている。ただその定義は曖昧で、いわゆる「スマート=賢い」をどの程度と考えるかは明確ではない。

そもそも、オバマ政権が、米国のグリーン・ニューディール政策の柱として打ち出したことから、一躍注目を浴びることとなった、スマートグリッド。
従来の送電線は、大規模な発電所から一方的に電力を送り出す方式だが、需要のピーク時を基準とした容量設定ではムダが多く、送電網自体が自然災害などに弱く、復旧に手間取るケースもあった。そのため、送電の拠点を分散し、需要家と供給側との双方から電力のやりとりができる、「賢い」送電網が望まれている。


〈以下省略〉
http://www.kankyo-business.jp/topix/smartgrid_01.html


なぜここで、何を目的に実験が行われているか、その背景は日立のホームページに掲載された発表文を見てもわかりません。
ネット上にも情報はありません。
そもそも、送電網を見たところで、小生には何もわからないし、目に見えない情報技術が「見える化」しているわけでもありません。


目で見てわかることは、家の前にトヨタ・プリウスのプラグインハイブリッドカーが止まっている家が6棟あること。
住んでいる方は、社宅として暮らしているようです。プリウスと屋根に設置した太陽光発電以外は、なんの変哲もありません。
IMG_2373house.jpgIMG_2369phv.jpgIMG_2374X.jpg

普通の家となにが違うか、スマートハウスらしさは? という質問が、きっと皆さんの心の中だと思います。
家の中に情報端末のモニターが面があり、そこに毎日、「翌日の電気予報」的なメッセージが届くのだそうです。
その内容は、明日の電力料金単価がいくらになるというお知らせで、それを見ながら「明日は洗濯をやめる」など節電したりしているそう。なるほど、これはスマートです。


もう一つ、大震災以降、トヨタも日産も自動車の蓄電池を住宅の蓄電池代わりとして利用する方法が提案されています。例えば太陽光発電を使って昼間にプリウスに充電。夜は充電した電力を住宅内に送り込むことで、ある種の自立エネルギーシステムを構築するというものです。
関連記事です。
http://www.kankyo-business.jp/news2012/20120120_d.html


大手住宅メーカーがPRをはじめたスマートハウスにも、電気自動車などの蓄電池を住宅の電源として利用するイメージ図が使われていたりします。
少々前ふりが長くなりましたが、ここ六ヶ所村の6棟では、それは実現していないようです。


ただし、系統から独立しているためか、昨年3月11日の大地震後の停電は1-2時間程度で回復したそう。

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2012年01月14日(13:17)

スーパーのレジ袋

*このブログはアップするのを忘れていたようで、今そのことに気がつきました。書いたのは1月10日です。

皆さんはエコバッグを忘れずに持っていますか? それともレジ袋にお金を払っていますか?


自分はほとんどの場合、エコバッグを忘れます。リュックには入れてあるのですが、使われるチャンスがありません。
どうしているかといいますと、いつも買ったものを根性で抱えて持ち帰ります。
でも今日はとうてい持ち帰ることのできない量のお買い物をジャ*コでしたので、5円払ってしまいました。


エコバッグを忘れたって、たかだか数円の話です。節約すべきポイントはほかにいくらでもあるのですが、忘れたと気づきお金を払って袋をもらうとき、罰を与えられたようなすごくイヤな気持ちになるのです。


本当は、ポリエチレン袋に対して正しい対価を払っているだけなのかもしれませんが、そうは思えない自分がいます。
罰を与えられた感じがイヤなので、ボクはレジ袋有料化が嫌いです


昨年取材に訪れた佐賀県のスーパーでは、無料でした。

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2011年12月15日(18:21)

すれっからし

20111215teitanso.jpg
昨日は、当別町で低炭素住宅開発の検証住宅見学会が開かれ、小生も取材で行ってまいりました。
タイトルの通り、この仕事も20数年になると「すれっからし」てきます。この日の内容は、外壁断熱システム、窓、暖房熱源と放熱器、太陽エネルギー利用の応用技術でして、少々厳しく申せば、おもしろいものばかりではありませんでした。


技術はさまざまありますが、商品化の方向は必然の道です。生産コストや流通、販売価格、何より商品の魅力が、販売を決めるからです。
良くても売れない技術は世の中にたくさんあります。売れない事情は、上記の通りです。
その中で、ときどき「目からうろこ」があります。たとえて言えば「iPad」「ウオークマン」のような商品開発です。
昨日は「目からうろこ」があったかと申せば、じつはあるのデス。実現できたらとてもおもしろい技術(商品)があるのデス。太陽熱で室内換気の給気を予熱する。これがうまくいくとおもしろい。

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2011年12月13日(16:29)

札幌版次世代住宅基準

昨年から動き出して、今年の春に基準ができた「札幌版次世代住宅基準」、来春スタートへ向けて準備が進んでいるようだ。
断熱性能が高い住宅に対して札幌市が認定し、認定プレートや場合によっては補助金も出すことになっている。
同基準の最低レベルが、じつは数年前まで「日本最高水準」をうたっていた北方型住宅ECOレベルなのだ。


この基準の影響はすごいですね。身近な自治体が基準を作り、補助金を出すこと、2020年までに全棟基準クリアを目標とすると宣言したこと、そして190万都市の規模の力。これらが相まって、北海道の戸建住宅は、あっという間に最低が北方型住宅ECOレベルになりそうです。
札幌だけでなく全道的に、というのは、大手は札幌の基準に標準仕様をあわせるから、結果として全道基準になるという意味です。


ここまできたのは、多くの先人たちの住宅改善運動、工務店の取り組み、道の制度新設があったからです。
大手メーカーと国の力じゃないですよ。この人たちのほとんどはむしろ抵抗勢力ですから。
断熱強化の運動は、きわめてローカルな運動で、ビジネスとしてなかなか成立しないと言われ続けた分野です。

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2011年11月28日(17:50)

フェイスブックページ

いま、あったかリフォーム倶楽部のフェイスブックページに以下の記事をアップしました。


ご存じかもしれませんが、住宅の耐震改修が全国的にも道内的にもあまり進みません。
耐震の切り口よりは、地震の話と防災のほうがわかりやすいと思っております。
改修は大きな費用がかかります。だから、地震が起きる可能性と規模をある程度把握しないと、費用を投じる気になれないのはすごく普通だと思います。
600年に1度の地震に備えるために・・・
http://www.facebook.com/rifoumu

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2011年10月25日(18:22)

ちょっと感動したことなど

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じつは、新築された円山動物園の「は虫類・両生類館」に行ったことがありませんでした。
日曜日は雨の中、女房と2人、動物園に出かけました。
もしかすると夫婦2人で円山動物園に行くのは、はじめてかもしれません。
子どもが小さいころは年に数度行ったのですが、
小生はここ5年ほど行ってないと思います。


雨の動物園は、ふだん動かないユキヒョウなど動物たちが活発で、なかなかよかったですし、
「は虫類館」は突き抜けていました。
ベーレンパイソンといいます。チョーかっこいいです。えー、ちなみに小生、ヘビは嫌いでございます。
ただ、こういう風に見せられると、好き・嫌いを超越した世界観で「は虫類・両生類」を見学できることがわかりました。
メチャ、フォトジェニックな空間。は虫類・両生類館、恐るべし!!
2人で盛り上がりました。


なお、この「は虫類・両生類館」が外断熱・自然通風利用の最新建築なのですよ!!

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2011年10月21日(09:44)

10月28,29日 札幌市立大学でシンポ

札幌市南区の芸術の森に隣接して、札幌市立大学があります。
緑深い恵まれた環境の中で、来週の金曜と土曜、建築環境のシンポジウムがあります。


テーマが難しそうで、参加費8,000円という少々敷居が高いシンポジウムですが、小生はいつものごとく乱暴に、ピンポイント紹介します。


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興味を持っているのは29日・土曜日の午前の部。
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  • 斉藤雅也先生は、今話題の円山動物園・は虫類・両生類館を中心に、動物とその生活環境について話す予定だそうです。この話はとても面白いです。

  • 「コミュニケーション型HEMSの試み」という発表にも興味を持っています。今日の北海道新聞にもHEMS、スマートハウスの記事が載っていましたが、HEMSってなに? すごいの? 聞いてみたいです。(当社・北海道住宅新聞の記事は、こちらに一部掲載しました>>

  • 「エコ改修された中学校校舎の住まい方」これも、ものすごく興味あります。黒松内中学校は、北海道の最先端技術を適用して建てた断熱建築です。そこでどのような学校生活が行われているか、発表はこの中学の先生です。


白井は29日午前の部に参加します。午後もいるかもしれません。

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2011年10月12日(22:57)

夏を涼しく快適に

111012kai.jpg
チームネット・甲斐さんというかたのセミナーを取材した。
以前、新聞記事にも書いたのだが、30℃もあれば暑くて当たり前。ところが当たり前という常識は意外と間違いだったりする。


半信半疑、あるいは「ウソ」だと眉にツバ付けながら聞いていただいてけっこう。じっさい自分も一昨年までは信じてなかったし、昨年は少し理解したがそれでも半信半疑だった。


30℃でもそれほど暑くない家ができる。


これまでの自分を含めた北海道の考え方に間違いが1つある。『軒やひさしで窓からの直射日光を遮へいする』というのは、現実はムリです。窓面の日射遮へいは外にすだれ状の遮へい部材を設置すること。できれば窓面から離して。


これができれば、北海道の家では充分涼しい。
方位は、真南を向いた家では、東、南、西面。南東を向いた家では、条件によるが南東、南西、北西または北東でいいと思う。全部やったほうがいいが、北海道ではそこまでの必要はない。
通風も重要だし、排気窓も重要だが、一番重要なのは日射遮へいだ。


そんな話を甲斐さんは順序正しく説明した。
眉唾な話にちょっとだまされてみませんか。

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2011年07月27日(11:39)

窓の外で日射をさえぎるとなぜ涼しいか

先週土曜(7月23日)の夕方から、検証を始めました。
「窓の外で日射をさえぎるとなぜ涼しいか」を数値的に確かめたいと思ったからです。


「カーテン類の遮光では、日射熱を室内に入れてしまい、窓辺や床が加熱して熱源となる。このため、日が落ちて外が涼しくなっても家の中は加熱し続ける」


このことを確かめようと、窓辺に「おんどとり」を置きました。
1つは窓の外で日射をさえぎっている窓。(よしず使用なので、よしずくんと名づける)
1つはレースのカーテンのみの窓。(カーテンさんと名づける)


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まだデータ取りを続けていますが、日曜日におんどとりを見た限り、よしずくんが24-25℃の時、カーテンさんは30℃に達していました。そしてこの時の室温は23-24℃程度。


これを8月5日号の新聞記事としてまとめる予定でございます。
昨年の記事はこちら。
https://www.iesu.co.jp/article/2010/09/20100925-1.html

さて、本日は午後からまたまたセミナー。
そして、魔の食後セミナー。いかに睡魔と戦うか・・・。

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2011年07月05日(13:17)

日本最北です

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北緯45度を越え、日本最北端、国境のまち稚内へ。
今、ソフトバンク・孫社長がぶち上げて一躍知名度アップのメガソーラー発電所と、市の取り組みを取材してきました。
稚内は5メガワットのソーラー発電所があります。
14ヘクタール、東京ドーム3個分だそうです。


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昨日は強風に大粒の雨。残念ながら写真的にはアウトでした。そこで、見慣れた太陽電池モジュールではなく、裏側をどうぞ。
設置の角度、高さ、太陽電池モジュールの種類をいろいろ変えて設置しています。


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ついでに行き帰りによった羽幌のバラ園。

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2011年06月13日(14:57)

今年もソーラーデカスロンが開かれる

2年に1度のこのイベントが、今年9月23日から10月2日(日)まで、アメリカワシントンDCのウェストポトマックパーク?で開かれます。前回の様子はこちら>>>


世界から集まった学生チームが、費用対効果に優れた、省エネで魅力的なソーラー・ハウスを競う競技で、過去2回は連続してドイツのチームが優勝しています。
今年のエントリーを見ると、ドイツは来ないのかな。そして、ついにアジアから参戦。わが日本かと思いきや、Chinaでした。
http://solardecathlon.tongji.edu.cn/

1度見てみたいなと思っております。でも今年はちょっといけないな。誰か行ってレポートしてください。

公式ホームページはこちら

〈写真は中国チームのモデルです〉5367944166_e2d1dce37a.jpg

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2011年04月27日(19:01)

冷房と第3種換気

110427tokyo.JPG
いま、東京にいます。
夏の冷房と換気について取材してきました。
これまで、夏場は湿気対策の面でも熱交換換気、それも全熱タイプと言われる換気がいいと言われていた気がします。しかし、そうではないようなのです。


原発事故によって、東京・関東地方は電力供給が不足気味で、夏場を乗り切るために節電、冷房抑制などなどがすでに実行されています。当然、家庭の冷房も「節約しようね」という話になるのですが、これについては「無理をしないでね・ガマンせずに冷房を入れましょう」ということも言われています。
そして、換気との組み合わせでは、第三種換気を0.5回/h以上、できるなら1.0回程度行い、エアコンを使うのがもっとも省エネなのだそうです。


いろんな意味でフェーズが変わる年になるかもしれません。

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2011年04月12日(09:53)

仮設住宅の断熱仕様

グラスウール10K 50mm厚(相当) だそうですね。


あくまでも"うわさ"ですが、
被災その他で断熱材の供給が逼迫(ひっぱく)し、「何でも良いから断熱する」という判断もあったようですが、スペックがとても低いところに決まってしまったため、断熱材をかき集める必要もなくなった?


政府の決定って最後の部分で日和るんだな。いつものことだけど。
途中までの理念と結論の落差を、納得しきれない人も多いようですよ。

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2011年03月09日(16:24)

住宅換気フォーラム 最終打ち合わせ

司会をお願いしている鈴木大隆さん、そして福島明さんを訪ねて、昨日夕方、旭川の北方建築総合研究所に行ってまいりました。


討論では、発言が終わってから次の方の発言、というやり方ではなく、常識の範囲で、すなわち日常のやりとりのように話をかぶせて議論しよう。そのために全員がマイクを持とう、ということになりました。


とにかくわかりやすく。シンプルに議論を進めよう、課題に対して寄り道せずにアプローチしよう。そんなことが福島さんから提案されました。
お2人とも遅くまでありがとうございました。そして当日よろしくお願いいたします。


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さて、写真は旭川へ向かう途中の道央道・砂川SAでゲット。
最初はポッキーを手に取ったのですが、棚に戻して2つ購入しました。


食に興味のない小生の、鈍感な舌に耐えられるのかっ・・・。
何かもさっとした食感で、デンプンの固まりを食べているよう。でもその感じちょっとなつかしくもありました。
3人でむしゃむしゃ食べましたが、なぜか少しあまりました。
ごめんなさい、☆1つ。


帰りは江別から吹雪に。いうまでもなく、吹雪は雪で乱反射を起こし、視界がいっそう悪くなります。
で、いろいろやってみたのですが、例えば


  • 市内の高速などまわりに明るさがあるときは、ヘッドライトを消した方が良く見える。

  • 完全に暗くなると、路肩を照らすためにヘッドライトが必要。

  • 先行車がいるときは、フォグランプだけ、またはフォグもなしでもOK。


ただし、道路交通法的にはNGかもしれませんし、マネして事故起こさないでくださいね。
また、ヘッドライトを消すと先行車はビックリするようです。追い抜きは必ず点灯する必要がありますね。

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2011年03月05日(17:54)

住宅換気フォーラム開催まで、あと1週間

3月12日(土) 東京・大手町で開催する住宅換気フォーラムまで1週間に迫りました。
登壇いただく先生方から資料を受け取ったり、その資料をもとに進行について打ち合わせをしたり。裏方の仕事では、会場に備品を追加注文したり。
まだまだ参加申し込みをいただいております。
正直、予想以上のお申し込み数です。


110305shitami.jpg
先日下見したときの会場は懇親会のセッティング。青のスクリーン奥が正面になる〉


で今日はちょっと裏方の話を。
参加者の皆さんの前方にスクリーンを配置し、そこに先生方のスライドを投影する予定なのですが、先生方からはスライドがとても見にくい配置になってしまいます。
講師がお一人なら、自由に動いてスクリーンの前でお話しいただくことも可能ですが、何せ5人の先生です。ですので、皆さん着席いただいて、席上でプレゼンしていただくことになります。そうすると首をひねって後ろ向きにならざるを得ない。


このことについ先ほど気がつきました。
そこで会場に増設のテレビモニターをお願いしているところです。
モニターが1台あれば、先生方は前方をみながら話せるし、フォーラムの最中に資料をまとめて、スライドに投影したときも、それを見ながら話ができます。
さてうまくいくか。少々心配です。


3月12日(土) 13:45~17:15@大手町 です。
申込書はこちらをダウンロードください。

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2011年02月25日(19:35)

「みんなすくい上げる」落ちこぼれなしの家

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2月24日(木)、森みわさんが札幌に来られるというので、初めてじっくりお話をする機会ができました。
以前のブログに、森さんの著書を読んでこんなことを書いています。

彼女はなかなかのリアリストであり、世界を変えたいと目標を持っており、わが家ではくつろぎを求めており、そして私たちと同じ日本人です。


昨日は、パッシブハウスジャパンの活動のことなどをお聞きしたり、まあ、多くは雑談でございます。
そのなかで、強く印象に残ったことが1つ。

賃貸を改修によってパッシブハウス(的な家)に変えたい。今どきは誰もが家を持つ時代ではなくなってきたが、一方で賃貸住宅の居住水準はあまりに低いという現実もある。森さんは、戸建てだけでなく、賃貸もよくしたい。そしてみんなが素晴らしい居住環境の家で快適に暮らせるようにしたい。そう思い、行動をはじめようとしている。

小生が心動かされるのはここですね、きっと。彼女なりのアプローチで賃貸改修プロジェクトに挑戦しようとしている。まさに社会を変える活動です。
賃貸へのアクションは、ここまでの20数年ではできなかったが、社会の変化と彼女の新しい発想で、大きく動くかもしれない。


〈エネルギーパスは戸建てだけのものではない。誰もがいい家を!!〉

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2011年02月23日(18:06)

茨城パッシブハウス

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森みわさんとは不思議な縁と申しますか、鎌倉パッシブハウスといい、茨城といい、たまたま白井の出張があるときにイベントがあって、そして取材で話しただけなのに、なぜか縁がある。
というわけで、今回も2月19日(土) に完成見学会があるというので、飛行機の時間を変更して行ってまいりました。


東京駅からバスで1時間半。札幌駅から旭川より近い感じです、茨城県石岡市。
じつは建築中の現場をM副編集長がすでに取材しており、小生は取材というより見学モードでございました。
まず外観。特徴的だなと思ったのは、深い軒天を塗り壁で塗り込めた仕上げ。まあ地元の方にとっては特別ではないのかもしれません。当然のことながら冬は日射を取り込み、夏は日射をさえぎる日射コントロールにはかなり気を使っています。
念のため、電動のスクリーンを外部に取り付けられるように配線しているそう。
(つづく)

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2011年02月16日(17:51)

住宅換気フォーラム 開催決定

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本紙は来たる3月12日(土)、東京大手町のTKP大手町カンファレンスセンターで住宅換気フォーラム「空気質維持と省エネルギーへの新しい視点」を開催します。
ようやく発表できるところまでまいりました。
どんなフォーラム?


 機械換気の義務化を機に、関東以西はダクトレス、北海道・東北を中心とした寒冷地は第3種セントラル換気が定着しましたが、省エネルギーの視点から熱交換換気に対する関心も高まっています。
 今回のフォーラムは、


  1. 0.5回/h換気と省エネの両立をどうするか
    熱交換換気の省エネ性と信頼性はどうか
    そもそも機械換気は働いているか?

といった視点を中心に、室内空気質、機械換気の検証、そして建築とのかかわりを日本の第一人者5名に討論いただくなかで、住宅メーカーや工務店さまが顧客に換気システムをご提案する際の判断材料を提供したいと思っています。


 その5名とは・・・北方建築総合研究所・鈴木大隆研究主幹、国立保健医療科学院建築衛生部・田島昌樹建築物衛生室長、早稲田大学理工学術院創造理工学部建築学科・田辺新一教授、住宅技術評論家・南雄三氏)。


 日時は3月12日(土)13時45分~17時15分。会場:TKP大手町カンファレンスセンター(東京都千代田区大手町1ノ1ノ2りそな・マルハビル18階)。
 参加費は3,000円(当日会場で)。
申し込み用紙はこちらからダウンロードしてください。

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2011年01月27日(09:49)

エコハウス コンテスト いわて

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岩手県でエコハウスコンテストが前身の時代を含め10年近く続いている。
昨年も募集が行われ、審査が行われ、そして表彰式が2月26日に行われる。
この審査というのが気合い入っている。
たいていのコンテストは書類審査で終わるものだが、このコンテストは現地審査も行われるのだ。


実直に、そして継続して行われているのがこのコンテスト。
趣旨はこちらも見てください>>http://eco-con.jp/

2月26日(土)には、市民を交えた住宅・子育てトークも行われる。
小生は参加できませんが、記事にするかもしれませんです。

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2010年12月16日(19:32)

雪を資源に変える技術

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昨日、今日と本当に冷えております。
北海道では、冬に降った雪は融けないことになっておりますが、これをそのまま保存しようとしたら、いつ頃まで持つでしょうか?
7月くらいは行けそうです。
じゃ、夏は越せる? 次の冬まで持つ?


ここ2-3年の技術開発により、春先に集めた雪は、特殊なシートをかぶせることで6-7割、次の冬まで持たせることができるのだそうです。


これによっていろいろな可能性が出てきます。
まず、夏の観光客に真冬の雪を提供できる。
スキー場のオープン時期をコントロールできる。


もともとは雪冷房用に雪山を融かさず保存するための技術。
そしてその雪冷房もすごい技術革新があって、
エアコン(チラー)とまったく同じ性能が出せるようになったのだそうです。
その最大規模の適用例が、新千歳空港にこの春から導入された雪冷房です。
暑かったこの8月に、冷房負荷の2割を雪がまかなったそうです。

こういう話を聞くと、ボクはワクワクしてしまうんです。
特に、雪と暮らしにはすごく関心があって、この話題は今日の朝から、とてもうれしくなりました。

観光振興にも、コストダウンにも、結果としてのCO2削減にもつながる。
用途はもっともっとあるんだそうですよ。

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2010年12月03日(14:35)

ふらっとホーム 2010 in 西区

今日・2010年12月3日です。


市民と市長の2時間談義。
午後6時から出席してまいります。


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2010年11月30日(18:08)

雪が降っていますが「扇風機」

札幌に大雪が降りました。
11月30日ですし、今日は雪にちなんだ話題を・・・。
(ウソです)


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今の夏大いに活躍した扇風機。
わが家の扇風機は、実家からがめて来た(黙って持ち去ったという意味です)40年近く昔の「東京芝浦電気」製。東芝じゃないんです。


扇風機の風で感じる快適温度って、きっとあると思うんです。温度が低いと風が寒いし、逆に高いと気持ち悪い風になる。ちょうどいい感じが今年の夏かも・・・。そう思いながらラーメンを食べた記憶があります。


ところで・・・。
発火の危険ありかっ!! という心配があり、わが家でこの扇風機はイマイチ評判が悪うございました。でも、家族は「いくら言っても買い換えないだろな」と正しい読みをしていました。
首を振りながらまわっているのを見て「けっこう電気くってそうだな」と思いました。


そういえば、今年は羽根のない扇風機がブームでしたね。出張中に店頭にあった展示品を食い入るように見た・真ん中に手を入れた覚えがあります。

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2010年09月09日(11:31)

懲りずにインプレ

「最近のブログ、チャリの話題が多くてからめない」
ある方から言われたにもかかわらず、もう一度だけ? 引っ張ります。


9月7日(火)
出勤時間になると雨が上がり、今日もチャリツーしました。が路面はタイヤチェンジ後初のウエット。
まずは驚きました。メチャメチャよくはねる。よって、走行中は顔に水が直撃。
へそのあたりからヘルメットまで一直線に濡れる。さらに両手両足に砂や小石がはねる。
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ちょっとツライです・・・。


一方、走りながら気がついたことがあります。
『昨日よりペダルが軽いのではなかろうか?』
路面温度が低いからか、雨による摩擦低下か?
気のせいかもしれませんが・・・。

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2010年09月01日(17:24)

何とかしのげるのはよしずのおかげか!?

今ごろ思いついて、おんどとり(まあまあ正確な温湿度計)をLDKにおいて出勤してきた。朝7時の室温が27℃。


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この時期は太陽様がだいぶ低くなり、日射の遮へいが難しくなるため、よけいに家の中が暑くなる。
しかし今年は南東面の大きな2つの窓によしずを下げたので、ここまでのところは暑い夏にもかかわらず、室内は30℃超えが1度もないというのが女房の報告。
室内が日照りにやられないので、夜になっても照り返すように暑い、ということがない。
34℃だった月曜日もウチに帰ってみると「家の中も暑いね」程度。外より涼しいわけはないが、外より暑くないのはよしずのおかげでしょう。扇風機をかけながら夜飯をいただき、けっこういい感じ。夜はテレビもあまりつけません。テレビつけると暑いから・・・。


涼しい地下との温度差も例年ほどではありません。
わが家、誰も夏バテしないのは1,000円以下で買えるよしずのおかげかも。


今日も32℃近くまで気温が上がったようです。

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2010年08月03日(20:51)

よしず設置、2窓め

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女房どのから「隣りの窓にもつけて」とご要望がありすぐさま工事完了。
図面があるので仕事が速い。しかし仕事が速いと失敗もある。小さな失敗だから目をつぶった。うで木に使ったベニアに竹を通す穴を開けるとき、うっかりインパクトドライバーで打ち抜いてしまった。ベニアが1枚はがれる。発泡スチロールを敷いておいて打ち抜いたあと受けるか、打ち抜く前に裏返すかしないといけなかったのだ。


ホ*マックで竹が90円。よしずもと思ったが、あまりにものが悪かったので(カビカビ、デッドストックか?)、ジョ*フルAKへ。648円。50円高かったけどものは全然いい。ただ、同じ長さがなかったのと、シュロ縄の端部が短くて、竹に結びつけるのに苦労した。(とは言え前回と同じく女房どのの仕事)


南東面2ヵ所が直射日光を避けられるのは大きいと思います。


買った「よしず」は6尺×6尺。この寸法だと「すだれ」も売っている。どっちがいいかだが、小生的には「よしず」がいいと思った。屋外で雨がかりになるので、繊細な「すだれ」より、やや目が荒々しい「よしず」のほうが好みだ。

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2010年07月06日(17:57)

夏へ向け、すだれ(よしず)を設置してみた

7月4日(日)
このところの暑さには間に合わなかったが、それでも効果は絶大。今年もエアコンナシ!!


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100706_udegi.jpg
10年近く前に西日対策としてホ*マックあたりで買ったよしずを、窓の外につり下げてみた。
窓の外側にすだれ(よしず)を下げるウデ(腕木)をビスで止め付け、その間に竹を渡し、よしずをつった。
材料費は竹(ホ*マック)とステンレスビス(ちょっとこだわったのでジョ*フルAK)で、1,000円以下。ウデ(カラマツ合板です)とよしずは家にあったもの。


できあがってみると、これがじつにいい。
まず雰囲気がgood。
これまでは外の視線を避けるために食事中はロールスクリーンを下げっぱなしだったが、必要なし。そうすると室内がとても開放的になったのだ。木の窓枠や窓の外によしずが見えるだけで、なぜか和風のいい感じ。
カーテン類でこんなにも雰囲気が変わる、ということですね。


次に遮熱効果もかなりいい。
外で日射をさえぎっているので、建物が加熱しない感じ。冷えている。それでいて光はロールスクリーンより入り明るい。


外からの見た目も悪くない(と思う)。夜になって食卓のペンダント照明をつけても、室内が丸見えにならない。


取り付けと取り外しはすべて室内側からやるほうがいいことがわかった。
回転窓を開いて90度回転させ、竹によしずのひもを結びつけた。この作業は半分以上女房どのに任せる。小生小回りがきかずいまいち不器用。
腕木のビスうちもけっきょく室内から。
おそらく夏が終わるころに撤去すると思う。


ちなみにすだれは下げるもの、よしずは立てかけるものらしいです。いまいち定義がわかってないのです・・・。

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2010年06月24日(17:55)

環境省チャレンジ25 日本縦断キャラバン に参加して吠える

6月23日(水)、札幌パークホテルで開かれた環境省のイベントに参加してきた。

◆エコビジネスマッチングセミナー
◆エコビジネスマッチングミーティング
◆地球温暖化対策に関する国民対話


という内容で、白井はセミナーの後半から参加した。セミナーでは金融機関が環境格付という仕組みによって格付けし、環境分野の取り組みに融資をしているという話が紹介された。地元・北海道銀行と日本政策投資銀行の2行。


100624_01.jpgミーティング
集まった人たちがひと通り自分の仕事と環境とのかかわりを説明し、お互いにマッチングをする機会だったが、残念ながら時間が短かった。1時間30分はほしかったなあ。


100624_02.jpg最後に国民対話。
環境省より、地球温暖化の影響、「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップの提案」、キャップ・アンド・トレード方式による国内排出量取引制度の在り方を含めた今後の温暖化対策について説明。
そのあと質疑応答。


終了予定の19:30をオーバーしたが、盛り上がったわけではない。


このイベントに参加して、改めて強く感じたことがある。
が、その前に印象を。

道内企業はおしなべてみんな自虐的かつ弱音ばかり。「もうかってないから環境のために投資できない」とか、「環境貢献は本州企業ばかり。北海道の企業は感度が低い」とか。
環境省への意見は、「北海道は移動距離が長く寒冷でもあり、温暖化対策の負担が大きい」とか「経済が回復しておらず不安」とか「地域性を配慮してほしい」とか。


白井ももちろん同じ思いです。
しかし、こういう弱音ばかりでは国は配慮してくれないし、何よりバカにされ相手にされなくなる恐れがある。
しっかり理論武装し、国に交渉相手として認められるだけのロジックを展開する必要があると思う。
仮にわれわれのロジックが国に受け入れられなくても、バカにはされないだけの組み立てである必要がある。


小生はこう思う。
いまの日本の温暖化対策は、ナショナルメーカーにとって都合がいいように組み立てられている。それによって、北海道の先進的に取り組んでいる分野は無視されるか過小評価されている。
ナショナルメーカー(中央)がつくったロジックで自分たちを評価することは間違いだし、自虐的になることもない。ボクたちは間違いなく先進的な部分をもっており、自信を持ってそれを展開すべきだと思う。


例えば、車で言えばプリウスなどのハイブリッドカーは、市街地でこそ本来の省エネ性能を発揮できるが、北海道ではHONDA・フィットのほうがむしろいい。
それにもかかわらずハイブリッドカーの導入実績をもって環境貢献を語るのは間違い。


住宅では、第一に省エネルギー基準達成率は全国に誇れるし、今すぐ次世代基準を義務化していいほどなのに、ロードマップでは義務化は2020年だそうだ。この分野の後進性については、本州はなぜ反省しスピードアップしないのか。


ヒートポンプについても同様。高効率型の熱源機は寒冷地では効率が低下することは明らか。これは地域性を配慮してほしいという次元の問題ではなく、差別ではないか?


そういうロジックをわれわれが組み立てて、ガンガン主張しまくるという流れをつくるべき。
そんな妄想をしている。
今日はカゲキでした。

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2010年06月04日(14:49)

6月3日 エコハウス「美桑」、断熱のこれから、20年ぶり

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誘われて、道北下川町のエコハウス「美桑」>>を設計した札幌の建築家・櫻井百子さんをたずねた。


設計のポイント、苦労話、現場に週1回の割合で通ったことなどをお聞きした。岩手の若手建築家Oさんが熱心に取材していた。


北海道神宮の緑が目の前に広がる事務所の窓。ようやく北海道もいい季節を迎えたようだ。


そのあと、岩手県・盛岡で住宅改善運動に取り組むNさん、この4月に仙台から札幌に転勤してこられたSさんとまさに座談会をした。


これから業界をけん引する「断熱住宅」の伝道師は誰か、断熱リフォームをどのように啓もうするか、北海道の工務店の悩みはどこにあるのか。そんなことを議論しましたが、もちろん結論は出ません。
仙台からきたSさんは、これまで外から見ていた北海道を2ヵ月でざっくり一周し、いろいろショッキングなことがあったようです。
Nさんとは、共感できるところがありました。断熱リフォームを取り巻く現状が北海道と岩手で変わらないこと、どうしたらいいか模索しながらがんばっていること、お互いに情報交換していい方法を取り入れようということで一致しました。


会社に戻ってからはMさんと再来週の打ち合わせ。Mさんとガッチリお仕事をするのはほぼ20年ぶりでして、「一周まわってもどったんだね」と本題が終わってからしみじみ話しました。

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2010年05月23日(08:01)

地域協議会、新住協、パッシブハウスジャパン

5月20日
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札幌で北海道内の地域協議会と環境省・経済産業省の北海道出先機関、北海道、環境財団などによる初めての情報交換会合がありました。
結果から申しますと、有意義でした。小生が事務局を務めるリフォーム協議会は大きな目的があって、その達成のためにどんな連携や協力関係ができるか、どんな支援が受けられるか、考えながら参加しました。
1つはすぐにでもできる連携で、すでに6月11日の交流会にお誘いしました。窓改修を中心に断熱リフォームに取り組む地域協議会です。
もう1つは可能性の話なのでまだ具体的には申し上げられませんが、断熱リフォームによるCO2削減効果を「見える化」する活動です。これによって地域団体が省エネへの取り組む弾みになればと思います。
リフォーム協議会の大きな目的は、地域・個人から断熱リフォームを通じてCO2削減を顕在化させていくこと。そのための方法は、「家が暖かくなる」とかいうかたちの肌で感じられる効果を知ってもらうことなのですが、知ってもらう方法を1つでも増やしたいと思います。


5月21、22日
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は仙台に移動し、松島で新住協の全国総会に参加しました。
ちょっと遅れて到着しましたが、鎌田紀彦先生による基調講演も半分は聴くことができました。
パッシブハウスジャパン、あるいはパッシブハウス、あるいは森みわさんとの関係を前向きに維持していきたい的なことが、鎌田先生から報告されました。
小生はこの点について完全に賛成しております。むしろ将来的にはいっしょに活動することが目的を達成するために最も良い方法ではないかと思います。
パッシブハウスとはドイツから始まった超高断熱住宅の考え方です。Q1.0住宅と同じですよ。
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同室は、三五工務店・田中社長、武部建設・武部社長&専務、リプラン・三木社長というけっこう濃いメンバー。ここに23時過ぎからかな? ニットーボー東岩・河合さん、北海道気密販売・佐藤さんが加わって、24:30ころまで飲んでおりました。
「白井さん、イマイチ活躍していない(武部専務)」
「佐藤さん、・・・・・(全員によるNG発言)」
武部さんは大学の先輩でございます。


いろいろあり、翌日目が覚めたら6:20。散歩する時間はなくなってしまいました。
21日は
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住宅見学で8時からバス移動。その前にとてもおいしいお土産をいただきました。
前日、千歳空港でバッタリ。聞けば東北フォーラムの総会に出席するそう。この春札幌に転勤してこられたアキレスの酒井さん。家が松島の近くで、
「白井さん、明日いいものあげる。ホテルに届けるから」
ということで、8時に持ってきていただいたのがフルーツトマト。
この地域の名産だそうです。さっそくその場で食べてみる。
近くにいらっしゃった芦野組・芦野社長と吉田建設・吉田社長にも振る舞って、あかーいトマトをガブリ。
うまいです。すっぱみと甘みがなかなかいい。


住宅見学
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は、バスの最後部で参議院議員・中村哲治さんといっしょでした。
中村さんがこれまでやってきた住宅分野での取り組みや、最近勉強しているという林業再生、そして目下のお仕事である法務省での担当などを聞きました。断熱化による住環境改善と産業面の効果、CO2削減などについて理解し、政策を真剣に実現しようとされております。


午後から
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は仙台メディアテークという施設を見学に行きました。武部専務や朝日産業・廣岡さん、松尾設計室・松尾さんは、建築に興味があったのですが、小生は図書館機能がこれほどの集客施設になっていることに建築がいい方向で力を発揮した例を見た気分でした。
先例はおそらくアメリカ・シアトルの図書館でしょう(こちらも)。空間が多少似ていました。
http://www.smt.city.sendai.jp/


カフェでおいしいビールを飲み、ゆっくりしすぎて飛行機に遅れそうになり、廣岡さんと勾当台公園の地下鉄駅まで思い切り走りました。たぶん廣岡さんはすごく時間が気になっていたのでしょうが、小生は無頓着でのんびり武部さんと話などしているから、気が気じゃなかったと思います。本当にごめんなさい。重い荷物を持っていたのに・・・。


そんなわけで南国・仙台から無事に帰ってまいりました。
札幌は今日、朝からとてもいい天気です。

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2010年05月13日(11:34)

正直、目を疑いました。日本の省エネ(省CO2)政策

すでに皆さんご存じのとおり、イギリスに連立政権が誕生します。連立する政党は双方とも中道ではありますが左派と右派だそうです。
(イギリスは自民党が左派で、日本とは異なりますね)


今朝のテレビでは党首が43歳という点に注目が集まっていましたが、いかにも視聴率狙いの番組構成。問題は、左派と右派で政策がかみ合わず、厳しい経済環境の中で政権運営はものすごく困難だという点にあるそうです。


1年前の日本を思い出しますね。第1党の民主党に対して、連立を組む社民党と国民新党が何らかの政策を提示して受け入れられたというその結果が、その後半年のごたごたの一因であることは確かです。連立政権とは難しいものなのでしょう。


ところで、
環境省からCO2削減のロードマップなるものが出ているそうです。その内容は陳腐で、官僚と特定業界の巻き返しの結果であるようです。わかりにくいし、真剣に見るほどのものではないと思うのでリンクだけつけておきます。ただ、当社はメディアとしてお伝えすることだけは果たそうと思います。
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/domestic.html#a04-3


新省エネ基準の義務化:2012-2013年
次世代基準または改正次世代基準義務化:2020年

断熱基準についてはこんなところです。
新省エネ基準とはH4年の制定ですから、制定後20年を経て義務化?
次世代基準はH11年の制定、こちらも20年を経て義務化?


正直、目を疑いました・・・。

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2010年04月24日(18:36)

第1回の断熱リフォームセミナーが終わりました。

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本当に参加していただけるか不安でしたが、寒さの中、手稲区にお住まいの方を中心にお越しいただきました。
講演が時間までに終わらず、延長になってしまいました。こんどはこういうことがないように運営したいと思います。


写真は手稲駅に掲示してもらったポスターです。A1判の方が良かったかなあ、とも思いましたが、どうでしょう。
図柄は注意を引くかな?


さて、次回の開催は西区。7月の予定です。
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2010年04月06日(18:49)

最終原稿を印刷へ。次はツール

最終的には龍馬シルエットになりました。
そして皆さまのアドバイスを思いっきり反映させていただきました。
時間がないので大幅変更はできませんが、
コピーは一部変更。
ほかこまごまと。


本当にありがとうございます。


住宅関係の市民セミナーは、とくに札幌ではまったく人が集まらないのです。
それをわかった上で地道な活動をはじめようという団体です。
「断熱リフォーム」をテーマに区ごとに。かなり地道。
4月24日(土) 午後1時30分から手稲区民センターです。
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さて、こんどは小冊子の制作です・・・。

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2010年04月02日(17:21)

ラフ第1案

悩みに悩んだポスター原稿のラフが1案だけ、上がってきました。Yさんに無理を言って大急ぎで1つつくってもらったのです。


100402_S.jpg


社内からは


  • 「大学の掲示板に貼るならいいけれど・・・」

  • 「住宅がイメージできない」


などなどあまり評判が良くありません。


見てろ、もう1案あるんだゾ。と気色ばむほどの自信はありません。
ある種の狙いがあって、それは達成されているように思うのですが、コピーの直しは必要かもしれません。


ぜひ好きに批判してください。

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2010年03月04日(18:38)

お詫び、取材、そして木質燃料

今回は少々長いので、ゆっくりおつきあいを・・・。


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まずはおわびでございます。

「エコポイントの"おやおや?"」と題した2月25日のエントリーで、
3.掃き出し窓やテラスドアはエコポイントの対象外です。
出入り口にも使われるこれらは、窓とは言えないからです。

国土交通省がこう指針を示しているそうです。


と書きましたが、これは相談窓口の勝手な解釈だったようです。当方の取材に対し、国土交通省では「窓はもちろん対象となる」と回答しました。
よって、修正いたします。


ただ、相談窓口と国土交通省、同じ相談窓口でも回答が違うなど、かなり混乱しています。ようは、はっきりしない部分が多いのです。


つぎに、今日の昼、在札のH*Bテレビから取材されました。このブログや当社のホームページをご覧いただいているそうで、とてもうれしいです。
エコ住宅をテーマに「エコポイントの功罪」的な取材を最初に受けました。
小生は、エコポイントの政策目的は、CO2削減と住宅市場の刺激の2つと聞いているが、このうちCO2削減については省エネルギーへの関心の高まりという意味で機能している。市場刺激にはつながっていないが、半分はうまくいっている。と答えました。
エコ住宅については3月11日夕方6時頃からニュースの中で取り上げられる予定だそうです。


100304maki.jpg


最後に木質燃料、いわゆるカーボンオフセットについてです。

近頃流行の薪やペレットのストーブはCO2排出量は0と見なせるとされている。そこで
1、排出量がゼロとみなせる事について
2、薪やペレットのストーブ(あるいはボイラー)の価値について
どうお考えでしょうか?

そういうご質問でした。
白井の考えはこんなです。
1.
地球温暖化、温室効果ガスの問題は、突き詰めれば『石油』の問題だとヨーロッパは考えており、白井も同様に考えています。
ですから燃料・エネルギーという点では同じでも、木質系燃料は温暖化や温室効果ガスと関係していない、というのが本当の意味であり、『CO2が排出しない、あるいはゼロと見なす』カーボン・オフセットという考え方は、説明のための理屈だと思います。
ですから、木質燃料はCO2が排出しないのではなく、問題の外にあるというのが正しいと思っています。
※石油燃焼によって発生したCO2と熱を地中に戻すことができたら、問題の1つは解決することになります。が、言うまでもなく世の中はそんなに単純ではないです。『石油資源』の奪い合いという面があるからです。エネルギーが安定して確保されること、すなわちエネルギー安全保障から見たとき、環境問題というのはとても便利な言葉である、という面もありますね。エゴを包み込むきれいなパッケージがエコであり温室効果ガス削減目標であるという見方もできます。


2.
薪ストーブの価値については、まさに価値観の問題ですから、主観的意見になります。
白井は、個人レベルのエネルギー安全保障の面から、暖房設備のほかに薪ストーブを備えた方がいい、と考えています。石油起源のエネルギーが手に入らない価格になっても、ボクのうちは暖かいので心配無用。いやあ、これってすごいエゴですね。
ただし、課題があります。都会には燃料となる薪がないことです。


そこで薬のカプセルみたいなお手軽燃料のペレットが出てまいります。ペレットは購入できる木質燃料だし、何より手軽です。
しかしですねえ、ペレットには2つほど課題があります。1つは、多くのペレットストーブが電気を使う点です。電気を使う理由は、石油ストーブのようにお手軽にするためですが、エネルギー安全保障の面からはNGです。木質燃料だけで暖をとれないと、意味がないからです。
もう1つは、「ペレットストーブが寒い」という声があることです。原因はわかっておりませんが、複数の方から聞きました。ので、使い方によっては何らかの課題が発生するのだろうと想像しています。石油ストーブに替えたら暖かくなったという声もあるので、燃やし方の上手下手が発生しやすいのか・・・。


ボクは薪ストーブに価値を感じます。しかし、今の生活で薪ストーブに熱源を頼ることは現実的ではありません。よって、自分の中で薪ストーブはあったらすごくいいね、という設備です。


(写真)ふわふわの雪。大きな結晶の形をした雪があったので、思わず撮影しました。早朝だけのドラマです。
薪ストーブだけで暖房する住宅。薪の投入量・ひと冬の必要量なども計算した上で無理のない範囲で火の面倒をみられるよう、断熱を強化して燃費をうんとよくしている。

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2010年03月02日(17:50)

将軍様よりぜいたくな暮らし。かも

「安い石油を手にした現代人は150年前の将軍様より湯水のようにエネルギーを使い、やりたい放題の生活をしている、という見方もできなくはない」

これを読んで衝撃を受けた人は、感性豊かでかつエコに関心の高い人だと思います。
これを読んで『ふむふむ』と納得した人は、知的な方でしょう。
これを読んでとくに何も感じない人は、・・・。


この文章は岩見沢在住の建築家・中村欣嗣さんのホームページに掲載されたものです。
http://www17.ocn.ne.jp/~nyk/chap8_1top.htm 直リンク
http://www17.ocn.ne.jp/~nyk/ topページ


われわれは石油なしで暮らすことなど、もはや不可能です。しかし、その結果どういう生活になっているかといえば、本人は自覚がなくても、エネルギー的にはものすごいぜいたくな暮らしぶりだったりするのですね。
自動車を運転し、飛行機に乗って旅をし、温室育ちの野菜を食べている。野菜だって石油なしではできません。


すべての快適生活をリセットすることはできなくても、一部を思い切って捨てることならできそうです。

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2010年02月25日(12:50)

エコポイントの"おやおや?"

ヘンな話が出てきました。


1.新築でもらう予定のエコポイントをその新築に使うとき、別の契約書になっていなければならない。
別になっていればキッチンでもいいそう。すなわち、本体工事からキッチンをはずした契約書と、キッチンの契約書が必要。


2.エコポイントを断熱には使えない。
断熱に対して評価する制度なので、得たポイントを付加断熱などには使えません。


3.掃き出し窓やテラスドアはエコポイントの対象外です。
出入り口にも使われるこれらは、窓とは言えないからです。


国土交通省がこう指針を示しているそうです。
皆さんはどう思いますか?

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2010年02月24日(13:34)

住宅コストをトータルで1/10に!!

しばらくブログを放置プレイしていまいました。
いつものように"そのとき"はとつぜんやってまいります。
順調に書いてきたのですが・・・。


この1週間では、20日、21日の2日間、定山渓温泉で北海道と東北の工務店が集まる「北方圏住宅サミット」が開かれました。主催者によると150人ほどが集まったそうですから、たいしたものです。


さてさて、もっとも印象的だったのは、22日・月曜日に取材に訪問した植松電機@赤平市の植松努専務。『住宅コストを10分の1に引き下げる研究を始めているらしい』
そう教えてくれたのは由仁町の伊藤さん。小生とは予備校の同期なのです。


100224uematsu.jpg
約1時間半、植松さんの構想を取材しました。いや、構想ではなくすでに動き出しています。今年の夏に要素技術を集合させ、来年には実際に建設するそう。


住宅から排出されるエネルギーのムダをなくしていくプロセスは、じつにおもしろい。しかもハイテクは使わずに。
ポイントは建設コストの引き下げ、断熱と熱回収によるエネルギー効率の引き上げ、そして高耐久化。トータルで1/10にめどはついたそうです。


植松さんはすごいです。北海道知事にすべきかもしれません。


ちなみに植松さんとは、民間でロケットをつくっちゃった人です。「思うは招く」。ムリと思った瞬間に脳が固まる。北海道の"いなか"で宇宙開発を本気でやっているすごい人です。


「1/10が実現したら仕事がなくなる」的発想から「仕事をつくりみんなが豊かに」へ。

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2010年02月05日(12:55)

住宅版エコポイントについて

100205-6.jpg先日、当社ホームページをご覧になったという方からお電話をちょうだいしました。
最初の質問は「エコポイントをもらえない住宅はどのくらいの比率ですか?」とたずねられましたが、ご質問の趣旨は


「今計画中の家がエコポイントをもらえないと住宅会社から聞かされた」

という相談内容でした。10年前に制定された省エネ基準をクリアできない住宅と、それを設計し受注しようとしている住宅会社に対し、心底不安を感じたようでした。


小生はいつ、誰からたずねられてもこう答えています。
新築住宅のエコポイントは、『液晶テレビを買ったらエコポイントがついてくる』と同じです。エコポイントがつかない住宅は、ちょっとあり得ないと言い切っていいでしょう。と。
家を建てたら全員もらえるプレゼントです。


でも、国はエコポイント取得を義務化しているわけではありませんから、最終的に選ぶのは消費者です。
ただし、問題は30万円だけではなく、毎年続く光熱費のほうが深刻かもしれません。
お電話の方にこうお話ししたら、「そうなんです」とおっしゃっておりました。


いずれにしても、住宅エコポイントは省エネ誘導という国の政策目標のために働いたことは確かです。

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2010年01月22日(13:47)

小宮山宏先生

100122_komiyama.jpg東京大学の元総長で三菱総研理事長の小宮山宏氏が10年も前に提唱した小宮山ビジョン2050が再び注目を集めている。これまでも政府委員などを務めてきた同氏の主張に変化があったのではない。世の中が変化したのだ。CO2削減をめぐる議論に大きな変化が現れたのは、同氏の主張に政府が注目したからだとの見方が出ている。


その主張とは。今を去ること10年も前、岩波書店から「地球持続の技術」という新書が発行された。恥ずかしながら、小生もこの本をごく最近知った。はじめにという前書きが6ページある。その3ページまで読み進めて、胸が熱くなった。


「いま必要なことは、未来のある時点で社会がこういう状況になっていれば地球は持続できるというマクロなビジョンを共有した上で、その中にリサイクルや太陽電池といった個別の活動や技術を位置づけて評価することである。現在欠けているのは、そうしたマクロなビジョンなのではないだろうか」と語りかける。


こういう視点で地球温暖化について書かれた本を読んだのははじめて。例えば『太陽光発電はこれだけすごい』的な話はたくさんあるが、われわれが目指すべき方向を定め、自画自賛状態の技術(商品・サービス群)を整理し、それぞれの立ち位置を明解にしたことがすごい。しかも文章がシロウトにもわかりやすく平易。なにより、日本人が失いつつある自信、それは技術立国としての将来の不安だと思うが、そういった不安を一掃し、自信が回復する。


この1冊は必読だ。
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2009年12月30日(22:28)

今年一年、お世話になりました。

今日の夕方、今年最後の打ち合わせが終わりました。ふだんはなかなかお会いする機会のない方で、無理を申し上げてこの時期に時間をとっていただきました。
2時間ほど、いろいろなお話をしました。ちょうど、太陽が山に落ち、光の色が青くなっていく時間でした。そして気がつけば窓の外はすでに漆黒。冬至を過ぎたとはいえ、まだ昼が極端に短い12月です。


雪の季節になると、真っ白いはずの雪がいろいろな色に見えるから不思議です。真っ青だったり、証明に照らされてオレンジ色だったり。


そして今年もあと1日。皆さん良いお年をお迎えください。
天気が良ければ、小生は初日の出スキーに出かけるつもりです。


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今日訪れたスーパー。冷凍庫の前に立つと、とつぜん庫内の照明がついた。「おやっ」と思ってジロジロ観察した結果、すごいことがわかった。この冷凍庫は三菱電機製で、照明はセンサー感知のLED、ガラスはなんとトリプル仕様・触っても冷たくない。超高断熱・省エネ冷凍庫なのであった。手前が照明ON、奥がOFFの状態。

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2009年12月17日(18:29)

断熱改修にエコポイント

091217_IMG_4579.jpg091217_IMG_4592.jpgつきそうですよ、断熱改修にエコポイント。確定情報は来週のクリスマス・イブまでにはリリースされそう。


エコポイントで新築住宅が増えるということは、あまり期待できない。まあ、テレビを買い換えたらポイントがもらえるわけですから、家を建てたらポイントがもらえる、というレベルで理解しましょう。


改修については、エコポイントが大きな後押しになるのではないでしょうか。ただのリフォームなら何ももらえない。でも断熱改修するとポイントがもらえるうえに、暖かく快適になる。断熱材のお代は国が出してくれる。


機器に対してではなく断熱に対するエコポイント。
これは一歩前進かもしれません。


(旭川の雪景色と小生のくさそうな足。踏みしめているものについてはまた改めて。)

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2009年12月13日(06:38)

自然エネルギーと日本の進路

SBSH0036.jpg12月12日土曜日
午後から副編とシンポジウムに参加した。お題は「25%削減と自然エネルギー社会への道筋」。
事業仕分け人を務めた飯田哲也さん、北海道選出衆議院議員の逢坂誠二さん、そして今やベンチャー企業の社長でもある大友詔雄先生などといったパネラーの顔ぶれ。主催は北海道グリーンファンド。


お題からもわかるように、鳩山総理が宣言した温室効果ガス削減の目標を達成するために、日本の全産業と主に電力エネルギー、そして政策はどうあるべきか、というかなり難しい議論です。


なにせ午後1時から終了は時間延長して5時半までという長丁場。収穫がありました。


主催者は、市民が出資して発電所(風力)を建設し電気を作っちゃうという取り組みをやってきたNPO。その成り立ちからいえば市民活動家のグループで、平たい言葉で言えば「左」のよう(パンフを見て知りました)。
パネラーの一人にはほくでんの偉い方。コーディネーターは日経新聞の編集委員ということで、そういう意味での議論に深入りしないバランスと、日経にしては突っ込んだコメントもあり(失礼)、いいコーディネートだったと思います。


飯田さんはものすごく物事をはっきり言う人でした。事業仕分けで、太陽光発電への補助を切った理由も語っていましたが、考え方が一貫している。その理由はここで書くと長くなりそうなので、割愛(http://www.isep.or.jp/ に12/3づけでpdfの資料あり)。


ボクが興味を持ったのは、自然エネルギー、原子力、エネルギー安全保障という大きなテーマについて、これまで国に近い人たちからいっさい語られなかったことが出てきたという点です。


CO2削減を考えるとき、自然エネルギーと原子力が代替として出てきます。この2つは同時に推し進めるものか、補完関係か、補完関係としたらどういう補完関係か。コストはどうなのか。
自然エネルギー関係は世界的に見ればこの10年ですでに一大産業となっており、そこに日本の企業が加わっていないこと。それは政策の後押しがないから育たなかったことなど、まあまあ、でるわでるわ。

もう一つ。政府雇い(お抱え?)の学者のことにも飯田さんが触れていました。政権(本当は省庁?)のために都合のいい資料を作る学者がいて、ヘタをするとだまされる。
「悪魔は細部に宿る」(飯田)
いい言葉ですねえ。感心しました。もちろんこれは「神は細部に宿る」という言葉をもじったものです。


ボクは、以前も書いたことがあるのですが、2006年のスウェーデン・ドイツ視察のあと、原発は必要だという考えになりました。
https://www.iesu.co.jp/cgi-bin/ediblog/ec/ec_0.htm 3月のエントリー)
コーディネーターも似た趣旨の話をしていましたが、ボクは2006年の視察を終えてから、温室効果ガス削減問題を「エネルギーの安全保障問題」ととらえています。石油や天然ガス価格が高騰する、出荷停止される、そのようなことが起きる前にも問題があります。エネルギーを餌に、おどしやゆすりまがいの外交に屈してしまう(ロシアがウクライナへのガスパイプラインを止めたことがありましたね)。


省益や一部の人たちの利益ということではなく、われわれの生活の将来にわたる安全を考えて、タブーとか対立なくオープンに話し合うべきだと思います。
シンポジウムはそういう空気を持っていたように感じました。
(写真は休み時間です)


12月11日金曜日の夜は、北島さんの送別会を兼ねた忘年会でした。
北島さんは今年、ある会社の社長を退任して会長になり、その会長職もこの年末で辞して非常勤となり、3月末で長かった仕事人の生活を終えるそうです。
67歳。まだお若いですが、この潔さは北島さんのお人柄。20人近くが集まったのも、北島さんのお人柄。
8時で終わったあと、9時前のJRで帰る伊藤さんと30分だけの二次会。伊藤さんの大仕事、12日の結婚式での祝辞はうまくいったでしょうか???

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2009年12月09日(19:27)

今日もエルプラザ

091209_kawamoto.jpg「性能向上リフォーム技術セミナー」が開かれ、遅刻しましたが参加&取材しました。


全国各地にたくさんの住宅が建っています。そのうちほとんどは断熱・気密化されていない。耐震性もかなり怪しい。
これらの住宅を改修して、当然住み心地が良くなり、暖房費も少なくなる。


こんないいことがあることをまずは知ってもらわねばなりません。
そして技術の裏付けも必要です。
当然、納得できる価格でこれらが実現できなければ広がりません。


今日のセミナーは、かなり究極の性能追求型です。断熱・気密性能は新築と同じ。費用は既存の基礎と構造体を使うので、手間を差し引きしてもおよそ7割で収まると講師の方がおっしゃっていました。
新築で1,600万円とすると、1,200万円程度。
これを松竹梅の松とすると、梅は300万円くらいで暖かい住宅ができることでしょうか。


帰りはまた3km歩きました。今日は道クセせずにスタスタ・小走り。昨日より暖かかったのか、北18条でかなりの汗でした。

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2009年12月02日(19:40)

住宅版エコポイントが話題になっております。

今の段階では細かいことがわからないのですが、これまで真剣に高断熱・高気密住宅を推進してきたつもりの小生としては、心配な気持ちもあります。いや、現時点はまったく高断熱・高気密への推進政策がありませんので、何かやれば今よりは良くなるでしょう。


「景気が悪いのだから、わざわざ国民が望んでもいない性能(断熱性能のこと)を引き上げるためにコストをかけるなんて、景気を冷やすだけ。」
という考え方もあります。


いろいろな考えがある中で、どちらかに進まないといけないんです。みんなに気を配った中途半端な政策にならないことを願います。


ところで小生の大好きなスキーですが、温暖化が進んだ世界では真っ先にやめるべきレジャーとして、どこかのホームページに紹介されていました。だから、そうなる前に何とかしたいんですよ・・・。

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2009年10月27日(18:17)

No1ソーラー住宅(in the world)

photo_daily1008_1.jpg
CNNニュースサイトで知ったのだが、先ごろアメリカで「ソーラーデカスロン2009」というイベントが開かれ、第1位にチームドイツが輝いた。


photo_gallery_germany.jpgアメリカ・エネルギー省が主催するこのイベントは、大学20チームが最も優れたソーラーハウスを競うもの。デカスロンとは陸上の十種競技を意味し、ソーラーハウスを10項目の総合力を決するという意味らしい。
10月の3週間にわたって建設・公開された。建設地はワシントンDCのナショナルモール。残念ながら小生はワシントンDCに行ったことがない...。
参加チームはアメリカ国内を中心に、カナダ、スペイン、そしてドイツ(ダルムシュタット)。細かいことはインターネット上に翻訳情報があるので、そちらにお任せする(小生に翻訳は荷が重いもので)。「ソーラーデカスロン」で検索してみてください。


公式ページの写真を見るとどの住宅もとても魅力的だ。モダン、伝統デザイン、未来デザイン、さまざまなタイプがあるが、総合力を評価されるだけあって、いずれも実際に建設できそうな家ばかり。常設の住宅展示場よりおもしろいかもしれない。
次の開催は2011年秋。通訳同行で訪問するとおもしろいかも!!日本の大学もぜひ参加を。


ステキな写真をたくさん貼り付けました。
CNN:http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200910180002.html
公式ページ:http://www.solardecathlon.org/

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2009年10月18日(10:31)

「冬の灯油消費20年間で倍増」(ママ)

秋田県大館市で高断熱・高気密住宅を建て続けている「知的オオタホーム」という会社があります。ちょっと変わった社名ですね。その会社の中心になって働くタケちゃんのブログに、2009年10月1日「冬の灯油消費20年間で倍増」という気になるエントリーがありました。
以下引用です。

今朝のさきがけ新聞に掲載されてた見出しです。 かいつまんで転載すれば二酸化炭素削減が叫ばれてるにも関わらず住宅から排出される量は年々増えており、増加の大きな要因となっているのは暖房用の灯油。  紙面によれば秋田県(主に秋田市と旧本庄市の比較的暖かい地域データ)の冬場の灯油消費量(平均)は1980年代からの20年間で倍増し、札幌市の消費量を追い抜いたことが報じられています。2002年の本県の平均消費量は1356リットルで1982年に比べて倍増し逆に札幌市は2423リットルから半減し1308リットルに秋田県より寒い地域なのに下回っています。 〈中略〉 秋田は持ち家率が8割と高いが築30年以上経過している住宅が25パーセントを占め、断熱性を高める改修も進んでおらず「各部屋からの放熱も多い」と話す。一方で長谷川准教授は「北海道は住宅メーカーが高断熱、省エネを売りにした住宅を積極的に販売してきた為に20年間で46パーセントの灯油削減に結びついた」と言います。
〈以下省略〉 原文はこちら>>


091018_old.jpgこれは驚きました。そして、暖房をあまり使わなかった本州でも、生活スタイルの変化や快適性の追求によって、全室暖房へ移行し、それがそのまま暖房エネルギーの増加につながっているようなのです。
北海道も秋田市と同じく全室暖房へ移行しましたが、「部分暖房と同じエネルギーで全室暖房」のキャッチフレーズで高断熱・高気密住宅が徐々に広がり、結果として暖房エネルギーの増加を抑えることができたのです。このことが持つ意味は計り知れないと小生は思っています。
もし、断熱住宅が普及しなければ、北海道は依然として多くの家庭が部分暖房で背中を丸めて生活し、裕福な人だけが2,000リッター以上の灯油を燃やして全室暖房を行っていたでしょう。


秋田市は実はさほど寒くありません。しかし冬の日本海側は日差しがないため、どうしても暖房に頼ってしまうのです。そのことを神奈川県に6年、それ以外は札幌に暮らす自分はよくわかります。


ただ、札幌の灯油消費が半減しているというデータには、ちょっと違和感がありますね。延床面積が同じなら20年前といまで半分には減っていないと思うのですが・・・。

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2009年09月11日(18:08)

鎌倉パッシブハウス取材記 05

またまた大きく時間があきました。この間に民主党が政権を取り、なんとエネルギー証明書(エネルギーパス)の普及が政策に盛り込まれています。
もしかすると、日本の省エネ政策は大きく様変わりするかもしれません。願わくは、意味のある税金の投入になってほしいと思います。


さて前回は森さんが大切だと思っている3点を挙げました。
1.暖房(冷房)燃費の事前表示
2.世界基準の性能
3.ローテクの重要性


1については、「自己申告制の省エネ性能に終わりを」というキャッチフレーズを使っていました。
日本の省エネルギー基準はQ値という建物の断熱性能で規定されていますが、実は期間暖冷房負荷基準という物差しもあります。しかし、それは指針であって、例えばボクの家がどのくらいの暖房を使うのかは、基準からはわかりません。
それをわかるようにしようというのがQ1.0住宅でもあるのですが、では太陽光発電を載せるとどうなるの、という質問にはちょっと困ってしまいます。さらに、ふつーの断熱で太陽光発電システムを載せたときはどうなの、エコキュートを入れるとどう?
こうなるともうわかりませんね。
「自己申告制の省エネ性能に終わりを」
まさしくその通り。あまりにいろいろある省エネ手法を評価する「仕組み」が必要なのです。


2=北海道の性能基準についてみると、現行の省エネルギー基準(もちろん義務化されていません)が108kWh/m2です。一方、パッシブハウスは15kWh/m2。パッシブハウスが厳しすぎるという立場に立っても、世界基準は現行基準の半分、すなわちQ1.0住宅基準ということになるでしょう。


090911berlin.jpg
3=あまりにいろいろある省エネ手法のなかで、ローテク(すなわち断熱)は重要なのか。断熱は建物が寿命を全うするまで効果を発揮し続ける最も安上がりな省エネ手法だ、というのがヨーロッパの認識です。暖房の熱源が変わっても影響ない、機械でないから壊れない、維持管理費はほとんどかからない。こういうローテクの上に、ハイテク装備をそのときの必要に応じて行う。


<ドイツは日本と同じ物づくりが得意なハイテク技術国。もちろんいろいろあります。写真は太陽熱温水器。>

<<鎌倉パッシブハウス取材記 04

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2009年08月22日(16:17)

鎌倉パッシブハウス取材記 04

◆第2回の取材記で

大切なのは何か。森さんは「暖房(冷房)燃費の事前表示、世界基準の性能、ローテクの重要性」と語っておられます。

と書きました。


  1. 1.暖房(冷房)燃費の事前表示

  2. 2.世界基準の性能

  3. 3.ローテクの重要性


特に2と3が、世界の先進国と比べてわが国が客観的に見て遅れている、それを知らないまるで鎖国状態に置かれているように思います。


090821_EnEV2002.gif


◆2の基準レベルですが、以前にも触れたことのあるドイツの現行基準(EnEV2002)は、日本でいえば東北程度の寒さのドイツに、北海道の現行省エネ基準程度を義務づけるものです。日本はなんの強制力もない基準という名の指針、ドイツは義務基準です。
聞くところによると、当初はドイツでも「厳しすぎる」という声が多く、リフォームの場合は緩和したという話もあるようです(未確認)。2002年以前の段階では、日本とEU諸国はそんなに離れていなかったのです。
◆ところがその後、EUだけでなく北アメリカも省エネ建築に大きく踏み込みます。この間、欧米は住宅景気がよかったのに対し日本はいまいちだったという経済環境の違いはもちろんあります。しかし、その違いをつくり出したのは、「環境ビジネスで産業を興す」という発想を持った国と持たなかった国の違いでもあると、小生は思っています。
失われた10年・・・。


書いているうちに、取材記ではなく小生の意見発表になってしまいましたね。
(つづく)

<<鎌倉パッシブハウス取材記 03
  鎌倉パッシブハウス取材記 05>>

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2009年08月14日(06:11)

鎌倉パッシブハウス取材記 03

32278910.JPG
◆いま、森みわさんの本を読み終えました。そして書籍紹介をここと北海道住宅新聞、そして札幌良い住宅jpの3ヵ所にすることにしました。


  1. 1.消費者向けとしては少々難しい部分のあるけれど、これから家を建てる人にぜひ読んでもらいたい。家を建てる前の投資としては、1,365円はとても安いと思います。

  2. 2.住宅に関わる専門家もぜひ読んでみてほしい。彼女の総合的・全体最適を目指す考え方、なぜ省エネ建築を目指すのかという理由の部分に加え、省エネ住宅を推進する皆さんにとって、消費者啓もうの最適書と思われるからです。

  3. 3.しかし、それだけで語りきれない奥の深さがこの本にはあります。ブログでは、著者の奥の深さの部分について、少し紹介してみたいと思います。


◆世界基準の「いい家」を建てる というタイトルは、あまりいいタイトルとは思いません。おそらく編集者が一般受けを狙ってつけたのでしょうから、それはそれで受け入れましょう。
しかし、中身は世界基準を語るだけの上滑りなものではないことを、断言いたします。ここに語られているのは、地球環境の保護であり、省エネ建築(ローテク部分での)の重要性であり、快適な室内を求めることが決して女子更衣室をのぞくがごとき禁断の行為ではないこと-などなどですが、その根本の理由が最後の章で触れられています。
◆すべてを紹介してはネタバレで読むおもしろさがなくなってしまいます。彼女はなかなかのリアリストであり、世界を変えたいと目標を持っており、わが家ではくつろぎを求めており、そして私たちと同じ日本人です。
◆多少の誤解と説明不足についてはご愛敬と言っていいのではないかと思います。


セブンアンドワイへ


<<鎌倉パッシブハウス取材記 02
  鎌倉パッシブハウス取材記 04>>

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2009年08月12日(05:41)

鎌倉パッシブハウス取材記 02

◆2009年7月9日に第1回を書いてから、なんと1ヵ月以上もたっておりました。前回は建築現場に着く前で終わっています。要するに何も書いていない・・・。この間、わりと忙しかったので、それを言い訳にして2回目が登場しませんでした。すでに新聞記事をアップし、森みわさんから著書もいただき(読み始めました)、記事についてのお問い合わせも何本かちょうだいしました。


090811_passive02-01.jpg(訪問者と森さん)
◆パッシブハウスはドイツの省エネ基準みたいなものですが、日本と違って熱損失係数(Q値)ではなく、エネルギー使用量で規定されているようです。暖房の基準は15kWh/m2以下。これを実現するために温暖な鎌倉で240mm断熱を施しています。
この基準値そのものにはあまり意味がないというのが小生の考えです。なぜなら、これはドイツの基準であって緯度がずっと低く南北に長い日本全体で、基準の妥当性を考えることにほとんど意味はありません。
大切なのは何か。森さんは「暖房(冷房)燃費の事前表示、世界基準の性能、ローテクの重要性」と語っておられます。小生、まったく同感です。森さんがいっぺんで好きになりました。日本で断熱オタクなんて存在は超マイナーです。しかし、森さんは何とかメジャーにしようと頑張るつもりです。それなら応援したくなるというものです。


090811_passive02-02.jpg(天井の配線シール部)
◆今回は、気になった点がひとつありました。気密層のつくり方です。写真のように調湿系のシート(INTELLOインテロ)で気密層を造り、その室内側に胴縁を施工して配線などを引き回せるようにした上で、内装下地のボードを張る予定になっています。
この室内側胴縁が重要なのはわかります。これがないと、コンセント位置を変えるたびに気密層破壊、ということになりかねないからです。しかし、もう一つ大切なことがあると思います。
◆この段階で気密性能はかなりの数値が出たそうですが、大切なのは気密性能の長期にわたる耐久性です。気密層は常にボードで押さえるべし。この納まりで気密層が動かないように固定できるかが心配なのです。なぜなら


  1. 1.シートだけでは風によって断熱層内に外の冷気(夏の湿った暖気)を吸い込んでしまう危険性がある

  2. 2.台風などで風圧がかかったときにテープ類がはがれてしまう危険性がある

  3. 3.ボード押さえをすることによって、万が一、気密シート材が劣化で破れても気密性能の低下をうんと小さくできる。

1と2については、外壁側の面材によってリスクは低くなるものの、3の問題は完全に解決しないのではないかな。
室内側の空気層に断熱材を充てんするなどして、間接的にボード押さえが効くようになればいいかもしれません。(そういう納まりになるのかどうか、確認をしておりません)


<<鎌倉パッシブハウス取材記 01   鎌倉パッシブハウス取材記 03>>

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2009年08月08日(15:36)

40代後半からは暖かい住宅

◆べつに40代後半が高齢者の入口で、体が冷えて困るからというわけではありません。8月15日号の新聞にも「編集長の目」として書いてみたのですが(もうちょっとお待ちください)、どうも断熱改修が進まない。まあ業界目線での話ですがね。ただ、いち北海道住民としても、戸建ての賃貸に入った経験から、家が暖かく変身したらうれしい気持ちがあります。
◆なぜ断熱改修が進まないのか、もっとも身近なM副編集長に取材先に向かう車中でインタビューしました。
090808kaisyu_NG.jpg
<屋根形状を変えて窓を交換して。ここまでやるなら断熱改修もやればいいと思うのだが、不動産屋が「フルリフォーム」で売る物件のほとんどは、見た目だけで断熱性能は低い。>


-戸建ての中古住宅を買う気ある?
「ありますよー」
-買ったら断熱改修する?
「うーん、しないでしょうねえ」
-えっ、どうして・・・?
「だってどのくらい暖かくなるかわからないじゃないですかぁ。それにどのくらい寒いかもひと冬越さないとわからないし」
-ええっ、どのくらい暖かくなるかわからないの・・・。そうか、じゃひと冬過ぎたらやる?
「うーん、やらないでしょうねー」
-あぁそう・・・。どうして?
「だってそれにお金かけるのはどうかなぁ」


-じゃあいくらまでなら出す? 100万円は?
「100万円は出しませんね。50万までかなあ」


090808kaisyu_OK.jpg
<似た内容のリフォームでもこちらは断熱改修をやっている。外壁や屋根をいじるなら、割安にできるし確実に暖かくなるのだが・・・。>


結論:M副編集長の断熱改修に対する付加価値は50万円。専門紙の記者にしてBIS資格者であるMくんがこうだから、消費者の判断は推して知るべしか・・・。
Mくん曰く、「家だけにお金はかけられない。寒くても死ぬほどじゃないしガマンできると思う」


◆でも年をとると寒さがこたえる。40代後半、子供たちの教育が一段落ついたら、終の棲家(すいのすみか)へ向けて家を直すのもいいと思います。

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2009年07月17日(17:31)

一次エネルギーで見るべきではない

◆今日は新聞の割付日。原稿も書き終わっておらず、朝から机に貼りついておりましたが、先が見えてきました。
◆なべやんさんからご意見をちょうだいしました。以下引用。〈実は、なんとなくなんですが、省エネレベルを全て一次エネルギー換算でって言う事に違和感を持っていたのですが、この辺に付いて・・・もう少し解説願えませんでしょうか?
一次エネルギー換算で言うと、オール電化ってのは意外と省エネでは無いと言う考え方もあって、「この辺ってどう考えれば良いのかなぁ」と思ってたんですが。〉


◆国と国との約束事が地球温暖化防止分野で「炭素換算」だったり「一次エネルギー換算」だったりすることに異議を唱える気はありません。
問題は国際間のルールを国内の私人間ルール、とくにエンドユーザーが契約の一方であるときに、そのまま当てはめるのはムリであろうという点。さらに選ぶ側のエンドユーザーに、実は選択肢がないにもかかわらず選択結果に責任を負わせることは間違っている点。そしてこういった状況は政府の無策の結果なのに、あたかも国民のぜいたくや浪費の結果であるかのように刷り込もうとするのは大きな間違いである点。そういう国を信じて消費行動をとった国民が、多大な費用負担をしながらなんのメリットもない不合理。
◆小生は住宅の省エネルギーを一次エネルギーで見るべきではないと思っています。その理由は、第1に難しすぎること、第2に熱源を選べないのに結果責任をとることはできないこと-の2点です。
1の難しいという点については、これは消費者や建築業者が手を出すレベルではなく、エネルギーの専門家がやるか、計算ソフトに組み込まれているべきレベルだと思うのです。
2については、灯油はいいとして、天然ガスはどの地域でも手に入るでしょうか? 電気については発電源を選べるでしょうか? 生活者には一次エネルギーを選ぶことができないのです。それなのに結果責任を負うのは明らかに間違った制度です。
◆消費者や住宅会社に対して、国はエネルギーの使用量を規制すべきです。あとは国が一次エネルギー換算を行えばいいのです。
◆逆に、一次エネルギーで見るにはどういう環境が整っているべきか。小生は天然ガスの普及率が少なくても携帯電話の通話エリアカバー率に近づくこと、電気については、発電源を選んで購入できること、そして電力会社がもっと自然エネルギーを購入する制度を国が整備するとともに、ペレットなどバイオマス燃料の普及を進めること。これらが実現すれば、消費者にエネルギー選択の自由とともに選択したエネルギーの使用量について責任を持たせることもあっていいと思います。


◆一気に書き込みました。間違いなどありましたらご指摘ください。

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2009年07月09日(18:57)

鎌倉パッシブハウス取材記 01

090709_passive01.jpg 090709_passive02.jpg
090709_passive03.jpg◆鎌倉駅に降り立ったのは久しぶりだ。しかも梅雨時となると、20年以上も前の昔話の世界だ。地図によると鎌倉パッシブハウスは、駅から鶴岡八幡宮に向かい、突きあたった道を右に折れてそのまま道なり、さらにちょっと入るということになっており、歩いて行こうと決めていた。
◆記憶の中では小町通りはまっすぐ歩けないほどの人出のはずだが・・・。海外からの観光客がとても多いのに驚くが、人出はさほどでもない。時間が早かったので、八幡宮にお参り。ここもガイジンさんが多いこと。皆さん、日本の伝統にとても関心があるよう。
◆時計を見るとそろそろいい時間。ボチボチ現場へ向けて歩き出そう。細い道をいく。それにしても蒸し暑い。車は渋滞気味。それでも真夏と違いエアコンからの熱で路面が死ぬほど暑い、ということにはならない。通りからそれて川を渡り、ちょっと進むと見えてきた。「日本初 パッシブハウス誕生へ」
(つづく)


鎌倉は梅雨空が似合う街だと思う。八幡宮遠景。
七夕まつりと重なり、神社やお寺はにぎやか。
飛び込んできたパッシブハウス。建築中でまだ外観はわからない。


鎌倉パッシブハウス取材記 02>>

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2009年06月30日(18:12)

鎌倉パッシブハウス

090630passive-house.jpg◆今度の日曜日、神奈川県の鎌倉市に取材に行くことになりました。ドイツの超高断熱住宅基準であるパッシブハウス基準で建てられている「鎌倉パッシブハウス」の現場見学会です。
◆パッシブハウスとは暖房にほとんどエネルギーを使わなくて良い住宅、というのがざっくりとした定義です。それを鎌倉で建てるというのですから、さすがに日本は広いというかふところが深い。住宅業界得意のQ値(熱損失係数)にするとおよそ0.7Wだといいます。


◆北海道からもこのプロジェクトに何人か参加しております。中でも注目は「木の繊維」でしょうか。北海道のカラマツやトドマツから断熱材を作る、というベンチャープロジェクトは来週、生産工場が竣工を迎えます。鎌倉の物件には道産が間に合わず、ドイツ製の木の繊維・断熱材が使われているはず。また熱交換換気は、平山さん(日本スティーベル)が担当しています。

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2009年05月31日(08:09)

D&DEPARTMENT

D&DEPARTMENT SAPPORO というお店に行ってきました。久しくこういった感性で商売しているショップに行くことを忘れていましたが、「日用品にロングライフデザインを」「いい物掘り起こし」「リユース」あたりのコンセプトが伝わってきて、かといってお仕着せるほどのいやらしさもなく、いい感じだと思いました。お値段のほうも比較的リーズナブル。シンプル&モダンデザインの物たちがそこにはおります。
090531_DD.jpg◆小生が買ってきたのは、そう、テレビや病院で見かけるアレです。会社の打ち合わせ机にペンやクリップを置いておこうかなと思いまして。そのトレーです。ちなみにお買い物をすると、リユースの紙袋に入れてくれます。こういった感覚が、『時代かな』などと感心しました。◆まあボクがあまり評論するより、ショップに行ってみてください。そこで感じるほうがボクの説教くさい文章より刺激的で、心に届くはずです。

http://d-department.kgkgkg.com/

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2009年05月11日(18:30)

5~6月にオーバーヒートする家、肌寒い家

◆北海道の5~6月のこの時期、暖房を切ると肌寒い家と、窓を開けて「暑い暑い」と悲鳴を上げる家があります。いったいどう違うのか、という質問をいただいています。これは難しくてとても興味深い問題です。


◆小生は最近まで、主に熱を蓄えることができるかどうか(熱容量)の問題だろうと思っていました。基礎断熱やコンクリート系の建物は、暖房を止めるとヒンヤリしてくるのは確かです。ところがそれだけではなさそう。西日の影響か、通風か、その他か。


◆札幌は先月4月26日夕方から雪が降りました。このためわが家はしばらく蓄熱暖房を入れていたのですが、その後ゴールデンウィークは好天続き。はじめてオーバーヒートを起こしました。蓄熱量はたいしたことなくても、日中に熱源があるとあっさりオーバーヒートすることがわかりました。
◆オーバーヒートを起こしたことのないわが家で起きたゴールデンウィークの出来事から、オーバーヒートをおこす家は「居住者が気がつかない何らかの熱源」が家の中にあるのではないかと想像しはじめています。それはつけっぱなしの『テレビ』かもしれません。<わが家のテレビ。シャープさんの資料を勝手にいただきました。>

090511_aquos.jpg◆というのも小生はコンクリートのマンション、木造の古家、現住宅と経験して、オーバーヒートを経験したことがほとんどないのです。高断熱・高気密住宅に住む知人も「うちは暖房を切ると冷え切っているからさあ」とおっしゃいます。他方、高断熱・高気密の実家はほぼ年中オーバーヒートを起こしています。うちの子供たちはリンゴ病のようにほっぺが赤くなり、小生は息苦しいくらい。暑さの違いを暖房設定や窓の大きさ、方位だけで説明できないのです。ライフスタイルの問題なのではないか、というのが小生の最新の説です。
◆小生の試算が正しければ、300~500Wもあれば十分にオーバーヒート熱源になりそう。1フロアだけならその半分以下です。いまどきの家で熱源になりやすいのは、テレビ。その他の家電製品。デスクトップ型のパソコン。


090511_atsusa.jpg◆7月以降は日差しをさえぎる工夫や風通しがとても重要になりますが、8月下旬になるとこれらも役に立ちません。暑さ対策で最後まで役に立つのは、北側の低所を開けて冷気を取り入れ、2階の高所を開放して排出する温度差換気だけのような気がします。もちろん日差しをさえぎることは、どうしようもない暑さの期間を短くする効果があるので、重要であることに変わりはないのですが。

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2009年04月23日(20:45)

高断熱化の提案に慎重になりすぎているのかもしれません。

◆住宅の新しい省エネルギー基準をどう思うかのアンケートを北海道住宅新聞の読者様を対象に実施しています。その回答が200通近く返ってまいりました。集計内容に、率直に言ってボクは驚いています。


◆改正された省エネ基準値は、10年前の旧基準と同じ。気密性能基準を廃止するなど、省エネ強化には向かっていません。こんなことで全国的に省エネ化が進むはずはない。しかし一方で、この基準さえクリアできない住宅がたくさんあるのだから、底上げは必要、という考えもあります。


◆昭和年代にスタートした高断熱・高気密化は、コストアップほとんどなし・断熱材の性能を引き出すことで省エネ・快適・高耐久の家をつくるというものでした。
ここでは断熱と、断熱性能を引き出すための気密は切っても切れない関係でした。
大きなコストアップなし、技術だけで実現できるのが良さでした。


いま、住宅会社は現状の断熱水準でさほどの不満がないと感じていますし、現状を超える高断熱化はお金がかかるため、簡単には薦められないのです。


しかし、理解あるお客さまが見つかれば、高断熱化を提案したい。意外と多くの住宅会社はそう思っているのではないかと、アンケート結果から想像しています。回答してくださったすべての方が省エネというテーマに関心を持ち、ほとんどの方が気密性能基準の廃止によって悪影響が出ることを心配している。そして過半数の方がより高い断熱基準を設定すべきだと考えています。


◆住宅会社側が高断熱化の提案に慎重になりすぎているのかもしれません。わかりやすい言葉で伝えれば、関心のある消費者は想像以上に多いのではないでしょうか。

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2009年02月25日(13:08)

太陽光発電がたいへんなことに

◆当社も今のところはニュースが伝える範囲でしかわかりませんが、太陽光発電に思い切った優遇政策が実施されることになりそうです。倍額購入。道南での試算によると、4kWを装備して年間約24万円の電力販売。取り付け費が240万円だとすると、10年で償却とも言えますし、利回り10%の投資対象でもある。アパートよりいいし、貯金より投資信託よりいい? 朝から当社の打ち合わせはこれで盛り上がりました。◆正確に申しますと盛り上がった人間と、ピンと来ていない人間がおります。そしてそのことを記事にしようと決まりました。ピンと来た人たちは、これを宣伝に使わないわけはありません。集客に、住宅販売に、もしかすると訪問販売も、いきすぎて独禁法違反の会社も出てくる?◆一方、盛り上がらない人間は「10年でパワーコンディショナー交換でしょ。10年じゃペイしないんじゃないの?」これもまた、冷静な意見。両方の意見があって、会社の議論は深まるものだと思います。

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2009年02月18日(17:38)

寒冷地での太陽光発電

◆新ブログに移行して、Kさんから「太陽光発電パネルにのった雪が落ちない(旭川近郊)」というコメントをいただいてから、そのことが気になっていました。札幌はあまり事例がありませんが、十勝では雪は落ちると聞いていました。
雪降りの翌日は必ず晴れます。だから午前中にパネル面が融けだして落ちてしまうという説明に、完全に納得していたのですが、Kさんに「落ちないことは確認済」と念押しされたので、かなり引っかかっていたのです。


そんななか・・・


090217yuki.jpg090218solar.jpg


◆ある研究者の方とお話ししているときにそのことを尋ねてみました。すると「落ちないんだよ」とひと言。この方は北見工業大学で環境技術を研究しておられた方で、寒冷地気象の専門家です。ご存じの方もいると思いますが、北見は晴天率が高く、ソーラーカーレースを開くなど太陽エネルギーの活用に熱心な地域です。
◆その北見で、住宅分野で太陽エネルギーを活用しようと研究を続け、最終的にあきらめた理由が「雪が落ちない」ためだったそうです。「かね勾配(10分の10、45度)なら別なんだけどね」。つまり、10分の6,7勾配程度ではダメなんだそうです。


◆小生はここで断定的表現はいたしません。ただし、「北海道は雪があって不利というイメージがありますが、そんなに不利ではない」とするメーカーの最近のPRは、検証が必要かもしれません。


札幌はこの冬はじめて、断続的に2日間、雪が降り続きました。2日程度なら、2日/365でたいして問題ではありませんが・・・。

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ53歳。血液型O型.大学4年、専門学校に通う娘たち、高校3年の息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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