2017年12月04日(17:48)

「そんなに寒くないから」という言葉が危険

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日にちが前後しますが、11月16,17日の延べ2日間、岩手県釜石市を訪問しました。
釜石を訪れるのは3回目です。うち2回は釜石線で向かいました。三陸の町、釜石市ですが、内陸側に鉄鉱石が出る地域があり、それで釜石に製鉄所ができたことが、JRで窓の外を眺めていてわかりました。


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〈震災後に出店したハウスメーカーはまだ残っています〉
 
行く前に釜石の気候を調べたところ、あまり寒くない。
『とは言え海岸だから風が強いだろ』と風速も見たのだが、風は弱い。どうやら、釜石は比較的過ごしやすい町のようだ。

地元の方・住宅関係者も地元・釜石を「そんなに寒くないから」と思っているそうだ。
確かに、県庁のある盛岡市と比べればかなり寒さがゆるい。では世の中的にいう"温暖地"なのかといえば、そんなことはない。
11月16日、ホテルに向かう途中も小雪が舞っていた。
温暖地は11月には雪が舞ったりしない。

つまり、岩手の物差しではなく、世界の気候区分の中では準寒冷地であり、「寒い」のです。

なんでこんな話を書いているかといいますと・・
「暖かいから断熱はそんなにしなくて良い」
という言い訳の根拠になってしまうからです。
本当に暖かいならいいのですが、
寒いですから・・。
断熱したほうが良いですって。


釜石ではなかなか断熱住宅が増えないそうです・・。
市民の皆さん、かわいそう・・

釜石に限らず、北海道では函館も「札幌と違って暖かいから」とおっしゃる人がいますが、函館は真冬日があります。
真冬日がある土地は、正真正銘の寒冷地です。

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そんなことを強く感じた今回の出張でした。
帰りは、JR釜石駅から新花巻、新幹線に乗り換えて盛岡、そこで北海道新幹線に乗り換えて新函館北斗、そこで在来線特急に乗り換えて札幌、合計10時間というJRの旅となりました。

なぜ飛行機で帰ってこなかったって?
「嵐」のコンサートで飛行機満席!!
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カテゴリ:出張 |

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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