2015年07月01日(19:17)

本州からの住宅視察がひと段落しました。

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100人以上の住宅会社・工務店・設備会社の皆さんをご案内しました。北海道の高断熱住宅と同時に、売却前提のモデルハウスも見ていただきます。そうすると、2-3日という短期間でも北海道の住宅の現状をわかってもらえるかなと思うからです。

既成概念を取り払って、新しいチャレンジをいろいろやっていることを知っていただくと同時に、特別な高額住宅ではなく、普通の住宅が普通にしっかり断熱されていることを断熱されていることも知っていただきたいのです。

そのなかで、ボクが教えられることもたくさんあります。
今年、特に感じたのは外装材についてです。金属サイディングや金属板外壁がとにかく多いと指摘される。
確かに多いですね。
メンテコストがかからずに長持ちする外壁材を、という要望が、金属板外装の増加の背景にあると思います。
また、いま徐々に増えている木外装について「腐るからうちの地方では使えない」と言われることが多い。これも、よく考えれば10数年前までは北海道も同じだったことを思い出しました。
水切り、雨がかり、湿気の開放。こういった技術を積み重ねていまがあるのですね。

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屋根については、いつも首をかしげられるM型の無落雪方式がありますが、雪が落ちない三角屋根とそれに使う屋根材も珍しいようです。屋根材が珍しいというより、雪を乗せたまま冬を越して問題を起こさない技術に驚くようです。
これも、考えてみれば10数年前から技術開発が進んで、断熱・気密化と屋根通気などで雪を載せたままOKな屋根ができてきました。

これらの結果、北海道の家は外観からして本州の家と違うことになります。厳しい気象が住宅を造ってきたと言えるでしょう。そこを見てもらえると良いな、と思います。

カテゴリ:ie家 |

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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