2014年06月18日(18:39)

それはクレームなのかクレーマーなのか

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住宅にトラブルがあったとき、つくり手・売り手側にミスがあったのか、それともに買い手・使い手側のわがままなのか、わかりにくいことがときどきあります。もちろん、買い手の立場では売り手が悪いことになるし、逆の立場でももちろん同じです。そもそも、何が悪くて、何がいいかというのは、時代によっても変わるし、国によっても違います。
 
例えば、飲酒運転に対する意識。2014年現在、飲んだら車を運転しないのがまっとうな社会人ですが、10数年前までは、ボクも含めて少しくらいならという気持ちがありました・・・。
人を殺すことの善悪はいつの時代も変わりませんが、飲酒運転そのものが罪かどうかは、時代によって変わってきたのです。まさに法律も変わりました。

住宅に限らず、サービスを提供する側と提供を受ける側は、同じ目的を目指しているようでまったく相反する立場でもあります。

例えば、天然木の床材にある「節」は、あってはならないものでしょうか?
最高級の床材を使うことを約束し、その費用を払うことを約束しているなら、日本では節はNGでしょう。
では、普通にボクらが手に入れられる家の価格帯で、床に節が多かったら、それは直すべきでしょうか?
「こんなに節が多いとは思わなかった」購入側がそう思ったとして、その主張はクレームとして受け入れられるのか、それともごねているだけのクレーマーなのか。

難しいですネ。
世の中の多くのいさかいは、けっこう難しいものだと思います。
ボクは裁判官でもなければ調停委員でもありませんが、こんなブログを書きたくなる出来事があった今日でした。

〈最近じゃ食品保冷庫が苦情になることもあるとか。「夏はタダの食器棚じゃないですかっ!!」って、そりゃそうだよ、自然エネルギーを使った仕組みだもん、夏は冷えません、あしからず!!〉

カテゴリ:ひと |

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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