2014年05月27日(18:38)
仙台出張 その2 仙台平野の津波
〈ニュータウンのようにも見えますが、津波で流された街なのです〉
今回の出張は新住協という団体の総会取材だったのですが、別の取材の打ち合わせやごあいさつなど、その他の予定も入っていました。そして最後に、仙台市と名取市の津波被災地を視察してきました。
ボクはリアス式の三陸海岸と石巻を視察していますが、仙台平野の状況は、じつは今回が初めてでした。
何度も仙台に行っていますが、太平洋岸から仙台市街を眺めたことがありませんでした。海から仙台中心部までおよそ10km。海岸から中心部の高層ビルがハッキリと見えるのです。仙台平野は山など一切なく、しかも高いビルもない、まさに米どころ宮城の稲作地帯なのです。
このことが、津波の違いとなって現れたようです。
リアス式海岸では湾の最奥部にめがけて津波が駆け上がりましたが、仙台平野ではお風呂のお湯があふれるように海岸をのみ込んでいったそうです。また海抜が低いため、津波は海からと同時に川をさかのぼり堤防を越えて回り込むように住宅街をのみ込んだそうです。
〈基礎を打ったばかり。おそらく新しい家だったのでしょう。ここは海岸、遠くに仙台のビル〉
宮城は復興に向けて動き出してはいますが、いまだその爪痕は生々しく残っています。平野での津波被害を見たとき、自然の脅威を改めて知りました。
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