2009年08月08日(15:36)

40代後半からは暖かい住宅

◆べつに40代後半が高齢者の入口で、体が冷えて困るからというわけではありません。8月15日号の新聞にも「編集長の目」として書いてみたのですが(もうちょっとお待ちください)、どうも断熱改修が進まない。まあ業界目線での話ですがね。ただ、いち北海道住民としても、戸建ての賃貸に入った経験から、家が暖かく変身したらうれしい気持ちがあります。
◆なぜ断熱改修が進まないのか、もっとも身近なM副編集長に取材先に向かう車中でインタビューしました。
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<屋根形状を変えて窓を交換して。ここまでやるなら断熱改修もやればいいと思うのだが、不動産屋が「フルリフォーム」で売る物件のほとんどは、見た目だけで断熱性能は低い。>


-戸建ての中古住宅を買う気ある?
「ありますよー」
-買ったら断熱改修する?
「うーん、しないでしょうねえ」
-えっ、どうして・・・?
「だってどのくらい暖かくなるかわからないじゃないですかぁ。それにどのくらい寒いかもひと冬越さないとわからないし」
-ええっ、どのくらい暖かくなるかわからないの・・・。そうか、じゃひと冬過ぎたらやる?
「うーん、やらないでしょうねー」
-あぁそう・・・。どうして?
「だってそれにお金かけるのはどうかなぁ」


-じゃあいくらまでなら出す? 100万円は?
「100万円は出しませんね。50万までかなあ」


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<似た内容のリフォームでもこちらは断熱改修をやっている。外壁や屋根をいじるなら、割安にできるし確実に暖かくなるのだが・・・。>


結論:M副編集長の断熱改修に対する付加価値は50万円。専門紙の記者にしてBIS資格者であるMくんがこうだから、消費者の判断は推して知るべしか・・・。
Mくん曰く、「家だけにお金はかけられない。寒くても死ぬほどじゃないしガマンできると思う」


◆でも年をとると寒さがこたえる。40代後半、子供たちの教育が一段落ついたら、終の棲家(すいのすみか)へ向けて家を直すのもいいと思います。

カテゴリ:エコ化 |

コメント

ダメダメじゃないですか(^^;。
まずは身内から!
M副編集長さんの予算を、なんとか現実レベルに引き上げましょう!
それには何が必要か... 。
例えば、どれ位のどんな改修をすれば、どれ位光熱費が下がるか... って話しかなぁ~。
大阪時代、1350万で買った築30年の中古住宅は、約100万円掛けてリフォームしましたが、畳や壁、キッチンなどの改修だけでした。
断熱改修まで頭は回りませんでしたし、予算も無かったですね。実際は「見た目」を直すので精一杯でした。

なべやん(2009-08-08T23:23)

あ、そうそう、エアコン付けましたよ。
感想としては、冷房に関しては、8畳用(定格2.5KW)で十分でした。1~2度冷えたら十分ですしね。それ位は簡単に下がりますし、一度下がれば微小運転程度で維持できます。
ま、結局、1階にエアコン付けたので、2階までは冷気は回りませんがね。でもその程度で良いんです。
投資額は、工事費も含めて6.8万円でした。

なべやん(2009-08-08T23:30)

>実際は「見た目」を直すので精一杯でした。
まあ、そうなんですよねえ。逆に言えば、新築のときにちゃんとしないと、その後はチャンスがほとんどない、ということになる気がします。ただ、一定のレベルにある建物をさらにあげるということは、投資した費用が回収できるなら実現可能性が高い?
断熱改修って、ひと言で言えばダメダメな気密性能を引き上げるためにお金をかけるんです。海外では気密性が確保された住宅で、窓を交換するとか断熱を追加するとか、そういう使われかたなんですが・・・。

>工事費も含めて6.8万円でした。
いい感じの使い方だと思います。あまり信用していませんでしたが、エアコンも効率がずいぶん改善してるそうですし。

まるへん(2009-08-09T06:09)

コメント

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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