2009年04月19日(06:58)

コメントに代えて

◆4月上旬はどうも更新がままならず。
◆なべやんさんから以下のようなコメントをちょうだいしました。

>そう言う意味では、断熱材ってのは優れているなぁ~って思ったりしました。最初にプロがきちんと施工すれば、何十年と基本的にメンテフリーですもんね。
暖房とか換気扇なんかもそうなんないかぁ~。

◆断熱力はメンテフリーで長持ちする、しっかりした工事がされていれば家を壊すまで持つので、じつは最も安上がりな省エネ、というのは、計算上確かですし、北ヨーロッパでは市民レベルでそういう認識が広がっていると言われています。

20090214-03.JPG◆さて機械はどうか。言わずもがな、機械には寿命がありますが、いいものを選べば温水パネル暖房も換気システムも(熱交換ですら)20年以上、楽勝で持つことがわかっています。ただ、発売元がそれを言わないのは、保証まではできないからですね。ユーザーの使い方・掃除などの頻度もありますが、機械には「不出来な商品」が必ずあります。1,000コ作れば何個、という一定割合で。それは不良品ではないけれど寿命が短いわけで、そういう製造上の宿命も含め、「20年は持ちます」と言えない背景があるようです。

◆もう一つ大切な問題として、長持ちする機械としない機械、それを見分けるのは難しいし、白物家電のように消耗品になってしまうと、長持ちする機械はもう作られていないという商品もあります(ミーレ・mieleは長持ちする機械の唯一の例外と聞いていますが)。住宅会社が消費者に「同じ換気でも違う」ことを説明できれば、関心を持つ方はいるでしょう。また消費者が高耐久性を求めれば、住宅会社は必死で探すでしょうが・・・。「メーカーはもっとPRすべき」という考え方もありますが、概してメーカー(発売元)は遠慮がちです。

カテゴリ:ie家 |

コメント

断熱ってのは、施工方法も確立してきて、耐久性も実証されていますし、意外と初期費用も掛からない。しかも、断熱気密性能の良し悪しは、他の住宅の機器類と比べると超長期間に渡って、暖房代や換気効率、如いては家自体の耐久性にまで良い方向に影響が及ぶ。しかもメンテフリー。
この事を、家を建てる時に気付いて居れば良かったんですけどね。

ま、換気のダクトも汚れてくるし、色々な所が劣化してくる。機械はどうしても寿命が有る。考えてみれば、水道管や排水管だって、40年50年、いや100年とかって言うスパンで考えれば、いつかは交換しないといけなくなる可能性だってある。

住んでいる住人に、どこまでその理解があるか、覚悟があるか、使い方はどうか、メンテは常にするのかしないのか。
例えば、以前話題になった、ガルバの錆の問題。
住人(私も含めて)は、それを理解していたのか、理解していたとして、相応のメンテや扱い方をするのかしないのか。
と、そんな事を考えると、やっぱり断熱材は優秀で、住人にほとんど求める物が無い。
強いて言えば、目に見えない事と、超長期的な効果を、数字や実際に目で確認できない事で、施工業者も「絶対」と断言出来ないし、客も目に見えない物(物理的にも数値的にも)にはお金を掛け辛い。
機械に関してはね、いつかは壊れる物と言う認識はあります。それは、これまでの経験から分かりますよね。
でも、実際はその壊れるかも知れない機械達に、生活の中枢を握られている自分に気付いた時に、逆に断熱材の大事さや安心感に気付いたと言う感じですかね。

なべやん(2009-04-19T21:42)

なべやんさん
遅くなりました。申し訳ございません。
ボクは性質として長く使えるものが好きですから、断熱っていう源流志向も好きだし、機械も寿命が気になるほうです。
ただ、省エネ・CO2削減という大きな障害物を前にして、コツコツたたいて岩をも砕く方が早いか、回り道した方がいいかはわからないですよね。わからないから神学論争になるのですが、本当は断熱がいいか省エネ機器がいいかは答えが出ているのです。ただし、北海道の答えと東京の答えは違うかもしれない。北海道の答えと東京の答えが同じだという大前提で国の政策が動くものだから、僕らは不満がたまるのです。
なんだか意味不明ですね。

iesu02(2009-04-23T20:58)

>なんだか意味不明ですね。
いや、良く分かりますよ(^^)。
私も省エネ機器に金を掛けた方ですし、別にそれを後悔してはいません。
でも、当時の私の考え方、思考の方向性が浅はかだったと今は思いますね。それは恐らく、「東京の答え」と同じだと思いますね。
よく、「3軒建てないと満足な家は建たない」等と言いますが、この情報社会の現代ですし、そろそろなんとかしないと勿体無いですよね。
地中熱や太陽光や、そう言った後付け機器でごまかす前に、出来る事って沢山ありますよね。

なべやん(2009-04-23T21:50)

コメント

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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