2009年04月15日(19:45)

心と空気を入れ替える !? !?


◆「4月から心を入れ直します。」などと宣言しながら、ぜんぜん更新が進みません。昨日・今日とアース21という北海道を中心とする工務店のネットワークグループの新年度総会に参加し、久しぶりに熱い「換気」議論を聞きました。おっしゃることは人によって違います。ダクト式のセントラル換気でも、自然給気・機械排気(第三種)がいいという方、いや機械給排気の熱交換タイプがいいという方、いやいや自然の力を利用するパッシブ換気がいいとおっしゃる方。しかし、換気の話題はとにかく熱くなる。1時間などあっという間です。◆しかし、話を整理すると、話がかみ合っていないケースが多いことに気がつきます。住宅用の換気は、いまだにベストな答えが見つかっていないからでしょうか、それとも答えは実はあるのに、かき回したい人がいるのでしょうか。◆少なくても、換気を議論するときに、空気の質を置き去りにして話が進むのはおかしいですよね。また定期的に清掃することを前提にして成り立つ話と、放置してもそれなり働く換気はどれだ、という議論は、本来かみ合いません。まあ、業界がこんな具合ですから、エンドユーザーに話が届くときに、いびつになることが多いのもやむを得ない話です。◆北海道の新築戸建てでは、ダクト式の第三種セントラル換気が一番多く、おそらく半数を占めると思います。単純で新鮮空気の供給に不安少ない、費用が抑えられるなど、メリットが多いからでしょう。ただ、同じ方式でもシステムによってそれぞれに特徴があり、ひとまとめにものが言えない部分もあります。

カテゴリ:日記 |

コメント

話しが'いびつ'になった状態の中で、長期の健康や、家の耐久性を掛けて判断せざるを得ない素人のエンドユーザー... 。
これは厳しいですよね。

ところで、換気システムを、施主が工務店や業者と検討して決めているかどうか、その辺はどうなんですかね?
私はたまたま「熱交換換気ってのがありまして... 」と雑談の中で工務店の人に言われたんで、「へ~なんですかそれ?」って感じで検討したんですが、それが無ければ検討自体をしたかどうか。その提案が無ければ恐らく、検討もせずに工務店が標準としている換気扇になったでしょうね。

なべやん(2009-04-15T23:19)

「換気システムを、施主が工務店や業者と検討して決めているかどうか」
この問いに対する答えは、過半数が検討もしない、一部が住宅会社のすすめるシステムを採用する、そしてごく一部の・おそらく5%に満たないと思いますがそういう方が「換気」を考え「システム」を検討するのではないでしょうか?
じつはですね、換気の話題で盛り上がるのは、業界内でも一部です。シックハウスが騒がれたときには関心が高まりましたが、その後に機械換気(すなわち換気扇)の設置が法律で義務化されてからは、関心はもっぱら「安価なシステムはどれか」という方面に向かっています。法律では機械換気を義務づけましたが、実際の換気量や空気の質の確認までは求めていません。

まるへん(2009-04-16T05:23)

以前にもコメントしたように、私の場合は換気システム好きなので相当考えました。
もちろん1種(熱交)も選択にありましたが、結局は3種で。
でも近所のお宅に換気システムを聞くと「わからない」がほとんどでびっくり!
少なくてもエンドユーザーへの情報を供給し換気システムセレクトするという体制は工務店、業者の義務かと思いますが。

k(2009-04-16T09:18)

Kさま
「少なくてもエンドユーザーへの情報を供給し換気システムセレクトするという体制は工務店、業者の義務かと思いますが」
契約前に換気を含む主要な仕様について“問わず語り”で説明するのが住宅会社側の責務です。
確かにそうなんですが、ご近所の例もあるように無関心な方もいらっしゃいます。「当然ちゃんとしたものつけてくれているんでしょ」っていうのがこういう方の気分かな。
住宅会社側としては、さじ加減をうまくやらないと、無関心派にも関心派にも袖にされる恐れがある。

余談ですが、省エネに関心がある方は換気にも関心が高い傾向があると思います。なぜでしょうね。省エネを突き詰めれば、極論すると換気をほとんどしないで暮らすのが一番いいのですが、消費者も含め北海道の人でそういう方向に行く方はほとんどいません・・・。

まるへん(2009-04-16T11:31)

第一、換気システムが「義務」って事自体、今回「熱交換換気ってのがありまして... 」の言葉で初めて知った位ですからね(^^;。
その時まで、家に24時間動きっぱなしの換気扇が付いてるのを見た事が無かったし、気にもしなかった。オープンハウスやモデルハウスでも気付かなかったですね。
しかし、何時も思うのは、一生涯換気扇を動かしっぱなしにしないといけないと言うのは、やっぱりちょっと「他にやり方無いんかい」と思います。パッシブ換気と言うか、自然に換気が出来るって言うのが、やっぱり正解なのかなぁと思いますね。なんか「工夫」を感じないですね。

私は、昼の天気の良い日は窓を開けて換気して、その前後は24時間換気を止めています。普段も抑え気味です。
また、夏に窓を開けている時は止めていますね。
私は北海道に来て思うのは、こちらの人は家に対してのお金をケチらない事。暖房然り、家の広さ然り。また、生活を楽しもう、余暇を自分達で楽しもうと言う感覚が強い。夏にBBQを家でやったり、人が集まってホームパーティー的な事が多かったり... 。
なんか「おおらか」で、せせこましくない。
私なんか、元々親が節約家と言うか基本的にケチですから、ちょっとこっちの感覚とは差を感じます。
食器用洗剤は10倍位に薄めて使うもんだと信じていましたし、外食は年に1回、父のボーナスの時だけでした。家に車は無し、タクシーは高いので乗らない、靴下は元の布が無くなるまで継ぎ接ぎして履いてました。
ただ、金を使う所には使う。要は長い目で見てたんです。だから、地中熱の事も理解してくれて、金を貸してくれましたし、太陽光も「やれるんならやるべき」と言っている。ただのケチじゃないと気付いたのは、最近ですがね(^^;;;。

なべやん(2009-04-16T21:46)

うちの父は昭和6年、いわゆる戦中派でしてね、子どものころはいつも、「飯を残すな」「米の飯を食えるのは幸せだ」と言われて育ったのですが、いつの間にかそういう気持ちを忘れています。
ただ、子どものころから暖房はいろいろ変わりました。暖かい家に対する執着があったように思います。セントラルヒーティングの家に住んでいられる幸せをいまはときどきかみしめていますよ。だから光熱費はできるだけ抑えるべきだと思うのです。昔はセントラルヒーティング=お医者様の家、でしたから・・・。

まるへん(2009-04-16T23:29)

おっと、換気と関係ない話になってしまいました。機械を使うことにボクは抵抗はありません。暖房も循環ポンプがなければアウトですし。ただし、万一の備えができればいいなと常日頃思ってはいます。

まるへん(2009-04-16T23:32)

>暖かい家に対する執着
そうなんでしょうね。
昔は家の中も凍えるように寒かった。だから、暖かい家に住みたかったし、やっと住めるようになって来た。
恐らく、この事は何事にも変えられないのかも知れませんね。
そう言う歴史などを想像すると、今のこちらの状況も理解できるような気がしますが、それでも、冬のビールの消費量が日本一になる位まで行ってしまうと、ちょっと麻痺しているのかなと思ってしまいます。

>「飯を残すな」「米の飯を食えるのは幸せだ」と言わ
>れて育ったのですが、いつの間にかそういう気持ちを
>忘れています。
そうなんですよね。私の親は昭和10年代ですが、私も全く同じような事を言われて育ちました。
ですが、それを子供達にどうやって伝えて行くか、教えて行くかと言うのは難しいですね。そう言った面での価値観は妻とも違いますし、時々喧嘩しそうになりますよ(^^;。

>暖房も循環ポンプがなければアウト
確かにそうなんですよね。
換気扇と同じように、経年で故障もするでしょうしね。
そう言う意味では、断熱材ってのは優れているなぁ~って思ったりしました。最初にプロがきちんと施工すれば、何十年と基本的にメンテフリーですもんね。
暖房とか換気扇なんかもそうなんないかぁ~。

なべやん(2009-04-17T21:18)

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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