2009年12月02日(19:40)

住宅版エコポイントが話題になっております。

今の段階では細かいことがわからないのですが、これまで真剣に高断熱・高気密住宅を推進してきたつもりの小生としては、心配な気持ちもあります。いや、現時点はまったく高断熱・高気密への推進政策がありませんので、何かやれば今よりは良くなるでしょう。


「景気が悪いのだから、わざわざ国民が望んでもいない性能(断熱性能のこと)を引き上げるためにコストをかけるなんて、景気を冷やすだけ。」
という考え方もあります。


いろいろな考えがある中で、どちらかに進まないといけないんです。みんなに気を配った中途半端な政策にならないことを願います。


ところで小生の大好きなスキーですが、温暖化が進んだ世界では真っ先にやめるべきレジャーとして、どこかのホームページに紹介されていました。だから、そうなる前に何とかしたいんですよ・・・。

カテゴリ:エコ化 |

コメント

基本的には住宅版エコポイントは賛成ですね。
確かに、不必要で高価な性能を付けざるを得ないと言うのは、デメリットにも感じるかも知れませんが、選択するのは購入者で、高価になるのがいやなら、今まで通りの仕様で、今まで通りの価格で売れば良いだけの話だと思います。つまり、購入者の選択の幅が広がった、更に高性能な家が購入しやすくなったと言うだけの様な気がします。

スキーですが、確かに無駄ですかね(^^;。
でも、レジャーはレジャーで必要ですから。
私としては、生活の中で、金銭的にも環境的にもベースの支出を減らそうと考えて、それを基準に色々な物を進めているつもりです。
ですので、それ以外の娯楽等に関しては、それほど気にしていません。厳しくなったらやめれば良いだけですし。その代わり、普段は切り詰めてますよ、あなたはどうなんですか?と。あなたはどこまでやって、そう言う事を言ってるんですか?と。もう出きる事は無いんですか?と。言いませんけどね(^^)。
そう言う意味で、私は、断熱・気密、暖房、給湯、仕舞いには太陽光。私は、他人の事は批判はしませんよ。まだまだ出きる事、やってない事、無駄な事は沢山ありますからね。
さて、次は何やりますかね(^^;。

なべやん(2009-12-02T23:03)

>>高価になるのがいやなら、今まで通りの仕様で、今まで通りの価格で売れば良いだけの話だと思います。
ここをハッキリさせる政策を望みたいんです。高断熱やれば100万円高くなるけれど、5年で元が取れる。普通が良ければどうぞ。そういう仕組みをエネルギー価格の操作などによって政策的にやってほしいんです。
別に○×つけたら50万円ポイント還元なんてやらなくてもいいんです。ただ、エコポイントは次善の策だとは思っています。

まるへん(2009-12-03T07:59)

今日、仕事でたまたま、地元のあるビルダーの営業系と役員の方と話す機会が有りました。
「住宅業界も厳しい」と言う話の中で、エコポイントの話しを振って見ました。
反応としては、
「エコポイントで、買おうと思う人が増える訳ではない」
「買おうと思う人が買い易くなるだけ」
「買えない人はエコポイントがあっても買えない」
「単価は上がるかも知れないがビビたる物」
と言う反応でした。
確かに厳しいのは判るが、住宅着工件数が激増する事をエコポイントに望んでもダメ。その様な政策で無いと価値が無いような感じに受け取れたので、少し残念でした。
私としては、政策によって
「買おうと思う人が買い易くなる」
のが事実であれば、それだけでも効果絶大ではないとか思うのですが... 。

なべやん(2009-12-03T21:57)

なべやんさん、
すごい情報収集力!! そのビルダーの声が業界主流でしょう。
>>「買えない人はエコポイントがあっても買えない」
業界ではこの問題、すなわち買えない人を何とか買えるようにしてほしいと思っているのです。
住宅購買層を広げるためには、住宅政策ではなく雇用とか共働き支援とか、いわゆる社会の状況を変える必要があるかもしれません。

まるへん(2009-12-04T08:00)

少なくとも、今回の住宅版エコポイントに関しては、我が家が買うつもりがなかった液晶TVを買ってしまったような事にはなりそうに無いですね(^^;。
仰るとおり、購買層を広げるには、全く別の仕組みが必要なんでしょう。
ですが、それを政策だけに頼ってはいけません。業界としては、自分達で出来る手はもう何も無いのでしょうか?
今までの常識や先入観を捨て、どこもやっていないような何か革新的な売り方(営業方法・支払方法等)や、家自体の考え方の見直し(構造や大きさ・形状等)をすれば、何か見える... って事はもう無いのでしょうかね... 。

なべやん(2009-12-04T22:17)

>>自分達で出来る手はもう何も無いのでしょうか?
家を買う立場から見ると、新築も中古も、札幌圏なら中古マンションもすべてが選択肢だと思います。札幌圏ではすでに新築戸建ては少数派ですが、今後はそれが拡大するでしょう。とすれば仕事はおのずとリフォーム方向へ進まざるを得ないのではないかというのが、白井の仮説です。
しかし、この話は新築をやってきた工務店さんにとって、なかなか受け入れられない話のようです。今日もある工務店さんにこの話をしてみようと思っています。
もう一つは、家を小さくするという方法ですね。札幌では土地も敷地も100m2以下という住宅が出てきています。

まるへん(2009-12-05T07:53)

リフォーム需要が増えて来ると言うのは、ほぼ間違い無さそうですよね。政策的にもそうですし、環境や人口を考えても、リフォームが増えてくるのは想像できますね。
あとは、そのリフォームの営業方法と言う所でしょうかね。
私が思うのは、住宅は「売りっぱなし」と言う気がしています。勿論、ちゃんとやっている所も有るでしょう。ただ、我が家でもアフターはやって貰ってますが、基本的には受身。住人からのコンタクトが無ければ、出来るだけ触れたくない... と言う雰囲気ですね。
リフォームを含めたアフターマーケットが大きな収入源になるのであれば、その固い顧客である自社物件の客とのコンタクトはもっと積極的且つ継続的に続ける必要が有りそうですね。
となると、新築時の手抜き工事やトラブルなども少なくなる... と言う違った流れも出来るかも知れない... 。
ま、そんな簡単な物じゃないんでしょうけど(^^;。

ちなみに、私が結婚直後(28歳)、大阪で始めて買った家は、敷地が15.5坪でした。築30年の木造モルタル総2階建て。価格は1380万。大阪駅まで快速で2駅、時間で15分の駅から徒歩7分の所でした。その辺では、敷地15~20坪が平均です。土地の坪相場は約80万~120万位。
そこから更に歩いて5分の実家は、その辺りでは大きめで、敷地は35坪。凡そその辺りの2軒分。それでも我が家の半分以下。でも価格は我が家の数倍。
私の親兄弟の中では、我が家は豪邸です(^^;。

なべやん(2009-12-05T22:35)

>>住宅は「売りっぱなし」
不具合の修繕を含む10年間の保証は当然必要ですし、商売という観点からはOBとのコンタクトは何より大切にすべきです。
その上で、なべやんさんなら意味を誤解せずにわかってもらえると思うのですが、住宅は建てっぱなしでいいのです。保証なんてろくでもない業者にしか必要のない仕組みなのです。
住宅は100年持つ。だから10年、20年の保証は何の意味もなく、オーナーも業者も世代交代したころに本当に必要な改修時期が来る。それが正しい姿だと思いませんか?

まるへん(2009-12-06T13:43)

勿論そうですね。問題が出ているから保障と言う話が出て来る訳ですし。100年と言わなくても、50年、いや30年持てば保障と言う話にはならないでしょう。
ただ、100年何も触らずに住み続ける事はほとんど無いでしょうから、補修・改修・リフォームをしながらでも、本体・躯体部分は、100年・200年持たせる。と言う考え方には賛成ですね。
ただ、商売と言う意味では、住み始めた直後からでもリフォームや小改修の需要は有ると思います。実際、我が家でもそうですし、実家でもそうでした。それを積極的に発掘するか、話しが来るまで待つかの違いは、商売としては大きいと思います。ただ、そこにはクレームや支払いの不安が付いて来るのでちょっと及び腰なのかな?と思います。

なべやん(2009-12-06T16:24)

>>ただ、そこにはクレームや支払いの不安が付いて来るのでちょっと及び腰なのかな?と思います。
昔は、「町内で仕事を受けるな」といわれるほどクレームが多い商売だったので、その感覚が抜けきらない人はまだいますよ。なべやんのおっしゃるとおりです。
今や住宅建築は建築業ではなくサービス業だと言われるようになりました。満足感を提供する仕事、という意味です。いやはや、変わったものです。もちろん変わったのはまだ一部ですが・・・。
ただ、ぼくはひとりの消費者として言えば、建築屋が好きだし設計屋が好きです。サービス業であるという考え方を認めた上で、どこかに違和感を感じるのです。やはり建築なのではないかと・・・。

まるへん(2009-12-06T18:31)

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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