2013年06月07日(18:09)
ルーツをめぐる福島の旅
〈築150年以上とみられる亡き祖母の生家〉
6月4日(火)から6日まで、福島のいくつかのまちをめぐる出張に出ておりました。
訪問の主目的は、現地からプレゼンの機会をもらって呼んでいただいたことだったのですが、ボクにとっては3.11の原発事故以降、初めての福島入りでした。
ボクは、NHK大河ドラマ「八重の桜」でいま脚光を浴びている会津の血と、須賀川という土地の血が4分の1ずつ混じっています。
会津は、戊辰戦争に敗れたあと、斗南(となみ)藩といういまの下北半島から付け根にかけて国替えになり、その地で辛酸をなめたとされます。
ボクの先祖は、戊辰戦争直後に北海道に逃げたと考えられています。
一方、須賀川は農家で、亡き祖母が生まれた明治以前に建てられた古民家が、まだ残っています。
須賀川や郡山は、想像以上に地震被害が大きく、郡山駅前のデパートが全壊し、ちょうど解体しているところでした。
石積みの蔵がバタバタ倒壊したそうで、もし原発事故がなければ、その地震被害は大きく注目を集めるはずだったと思われます。
幸いなことに、祖母の生家は無傷でした。ホッとしました。
〈中之作プロジェクトの古民家(左、右がすぐ海〉
沿岸部のいわき市にも行ってきました。こちらは女房の母の生まれ故郷。自分同様、女房も半分は福島県人の血が流れています。
いわきの海岸線の津波被害は、壊滅的に破壊されて地域がある一方で、東北ではごくまれな、ほとんど建築被害がない浜もあったそうです。ボクが取材してきたのはそのひとつ、「中之作(なかのさく)」という地域です。
震災復興のプロジェクトとして、古民家再生をやっています。
今回は、会津には行けませんでしたが、途中の猪苗代の住宅を取材しました。ここは標高が500m以上もあり夏は避暑地ですが、冬は完全な雪国。寒冷地型住宅が当然のように求められます。
〈猪苗代湖からみる会津磐梯山〉
先ほどのいわき市は逆にヤシの木が生える南国ムード。福島は広いです。
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