2011年07月01日(10:38)

家がほしいから、「こういう家がほしかった」へ

業界人的な話です。
http://sfc.jp/ie/lineup/mamatolp/?banner_id=613
住友林業のmamato(ママト) という商品。


30坪・40坪を中心にご提案!
ママと家族のハッピーがつまった家、新登場!


メインキャチがこれ。
いや、世の中変わったなと思いました。
ハウスメーカーがこの手の商品を出すようになったのは、2008年のリーマンショック以降です。
リーマンショック以降、「リーズナブルな価格で」という訴求が増えましたが、わかりやすく言えば「お高くないです」という意味。
今回の商品は
  規模を抑えている点、
  ママが第一である点、
  木の家の香りすらしない点
特筆すべきかなと思いました。


商品のつくりかたは、パワービルダーがもっとも進んでいて、次に優秀な工務店、その次にハウスメーカー、の順だと思います。(ただし世の中の認知度はこの順序でない場合のほうが多い。もちろん宣伝力の違いです)
マーケティングしても、それを商品化して「イケーッ」「売ってきまーす」とならなければ、意味がありません。それができるのがパワービルダーと工務店である。そういうことかなと思います。


ハウスメーカーは、何となく家がほしい人を住宅展示場で粗い網ですくうというのが戦略ですから、
「家がほしい」という従来型消費志向の人に対応しているだけでも、やってこられたのでしょう。
むしろ、粗い網からこぼれた需要を狙う企業は、
「こういう家がほしかった」という消費者にこたえなければなりません。
今回のmamato は、「こういう家がほしかった」という層へ訴求する商品です。
あとは現場がこの商品を売ることができるかどうか、でしょうか。

カテゴリ:ie家 |

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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