2016年08月17日(17:37)
「ハウスメーカーにかなわない」という考えはすぐに捨てるべき
MAZDAに見るブランドのつくりかた
半分くらいの会社は今日でお盆休みが終わりましたか。
この休み中に思ったことをちょっと書いてみます。
アウトドアウェアってとても高価です。山ガールブームで、タウンでもアウトドアウェアを身につける人が増えていますが、なぜあんなに高価のでしょう?
ひとつには、汗を逃がして体を冷やさない機能性素材が使われているからですが、一番の理由はブランド価値です。
例えば「THE NORTH FACE」なら安心。その安心に対する対価が、価格にごっそり乗っかっているのです。
「有名ブランドだから高くても買うのか?」
答えは最後に出したいと思います。
もうひとつ例を。自動車メーカーのMAZDAです。
「MAZDAはかっこいいよね」
「ガイシャっぽいよね」
こんな言葉を、若者からもシニア層からも最近よく聞きます。
いつからMAZDAはこの評価を得たのでしょうか。
ボクの知る限り、ここ2~3年です。
それまでのMAZDA車ときたら
「MAZDAに乗ったら二度と他メーカーに買い換えられない。なぜなら他社ではどこもまともな値段で下取りしてくれないから」
と言われていました。
ポンコツ扱いです(T-T)
ボクは大学を卒業してからつい2年ほど前まで30年近く、ずっとMAZDA車に乗ってきましたから、世の中の評価をよく知っています。
つまり、
MAZDAは2~3年前まで有名ブランドではなかった。
ではMAZDAはどうやってブランドになったのか。
独自技術を搭載した車のデザインが優秀だった
のです。
MAZDAは有名ブランドだから支持されたのではない。
独自技術×デザインが支持されてブランドになった
のです。
ボクが言いたいことはただひとつ。
「ブランド力あるハウスメーカーにかなわない」
そういう考えはすぐに捨てるべきだ
ということです。
倒産しかけて住友銀行(当時)とフォード自動車に拾われ、国内普通車メーカーのなかで最も低い評価しかなかった会社が、ブランドになったのです。
いまでもMAZDAの売上規模はTOYOTAの8分の1、利益で20分の1しかありません。
(売上27兆円 vs 3.4兆円、純利益2兆円 vs 0.1兆円)
MAZDAにはハイブリッドの技術も、電気自動車の技術もありません。TOYOTA、HONDA、日産という国内大手3社が持っている技術を持っていないのです。それでもブランドはつくられた。
ブランドは誰かがつくるものではなく、自分でつくるもの。
小さい会社でもブランドをつくることができる。
このことをMAZDAは身をもって示しています。
他人事じゃなく、当社もがんばります。
※3枚目の写真以外は公式ページから。
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