新聞記事

2014年03月15日号から

住みながら断熱・耐震改修

カネシン/KMEW tel.03-3696-6781

20140315_03_1.jpg 金物メーカーのカネシンと外装材メーカーのKMEWは、住みながら断熱改修と耐震改修、外壁リフォームが行える「K2耐震LaZo工法(ケイツーラソ)」に、【断熱・耐震タイプ】を追加すると発表した。春の発売を予定している。同工法は両社が共同開発した。
 木造軸組工法の住宅で、窯業系サイディングやモルタル壁など既存外壁の上から一般的な耐力面材を専用ビスで固定し、柱脚プレートを基礎や柱に固定。この面材とプレート表面に専用樹脂をコーティングすることで、壁と接合部の補強を同時に行う耐震改修工法。仕上げに新しいサイディングを重ね張りすることで外観が一新できる。施工は1階のみで良く、1棟につき7~10カ所施工する。
 今回、スタイロエースなど押出ポリスチレンフォーム断熱材(JIS A 9511)を面材の上から直貼りし、通気胴縁、外壁材の順に施工する構造で(一財)日本建築防災協会(建防協)の住宅等防災技術評価を取得した。評価番号はDPA-住技-51-1で、従来のK2耐震LaZo【耐震タイプ】と同じ。対応する断熱厚は、25㎜から75㎜まで。
 既存外壁の撤去や廃棄を伴わないため、工事費用や廃棄物を低減し、工期の短縮も図れる。さらに、居住者の日常生活に大きな支障をきたさないため、住みながら工事を進めることができる。
 なお、この工法を利用するには、設計・施工ともにカネシンが主催する講習会の受講と登録が必須となる。
 建防協は、2004年より『住宅等防災技術評価制度』を発足させ、第3者の視点で耐震改修の工法を技術的・工学的観点から評価。これまで評価を受けた約50の工法をホームページ上などで公表している。

【写真】
札幌の展即で展示された【断熱・耐震タイプ】の模型


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