新聞記事

2011年07月25日号から

網走にパッシブハウスタウン

2012年春に着工
20110725_01_01.jpg ドイツ発祥の省エネ住宅で、日本各地でも建設が始まっているパッシブハウス基準による「オホーツク・スロービレッジ」(略称・OSV)が、道東の網走市内で計画されている。来春には第1棟目の住宅が着工する予定だ。

ゼロカーボンで15~20棟

 オホーツク・スロービレッジは、国内初のパッシブハウスを設計した森みわさん(東北芸術工科大学客員教授)を代表とするオホーツク・スロービレッジ(株)が建設を進めているもの。
 国内初のパッシブハウスは神奈川県鎌倉市に建設され、今年1月には茨城県で2棟目が竣工。現在も福岡や奈良などで建設が進められているが、同社では冬期に厳しい気候条件にさらされる北海道・オホーツク地域に建設することで、パッシブハウスが有する高い快適性と省エネ性を実証し、その必要性を住宅業界関係者から一般ユーザーまで広く知ってもらおうと、網走での建設を検討してきた。
 場所は、冬には流氷がやってくる同市北浜の海に近い高台にある約2万1千坪の牧場跡地で、自然のままの草木や花が生い茂っており、オホーツク海と知床連山を見渡せる絶好のロケーションに位置する。計画案ではこの土地にカーボンニュートラルを目指した15~20棟のパッシブハウスを建設する。面積上はさらに棟数を増やすことも可能だが、各住戸からの眺望を十分確保するとともに、豊かな自然環境をできる限り残すため、棟数を絞って各住戸間にゆとりを持たせたマスタープランとする考えだ。
 統一感のある景観づくりのため、ビレッジのデザインコードには省エネ性能のみでなく、仕上げ材料のルールなどもデザインを制限しない範囲で盛り込まれる予定。道南杉によるシダーシェイクの外壁仕上げなどがその一つとなる。

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