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建材レビュー

2010年12月13日 | 外装や窓など

無落雪で性能・デザインも優れた屋根 AHIROOFING

価格も手頃な「デクラルーフィングシステム」

札幌・(株)サニールーフ 社長 竹原好久さん

デクラルーフ「コロナのサーブル(黒)色 。レンガ外壁にマッチし、全体を引き締める
デクラルーフ「コロナのサーブル(黒)色 。レンガ外壁にマッチし、全体を引き締める
デクラルーフの構造。金属は何層ものコーティングに守られ、天然石の色がそのまま屋根表面に出るため色褪せの心配がほとんどない
デクラルーフの構造。金属は何層ものコーティングに守られ、天然石の色がそのまま屋根表面に出るため色褪せの心配がほとんどない
AHI社・デクラ「ミラノ」のバーントアンバー色を採用した住宅
AHI社・デクラ「ミラノ」のバーントアンバー色を採用した住宅
デクラルーフィングシステムを採用した住宅は積雪期(写真下)でもルーフヒーターなしにツララが下がることなく雪もほとんど落ちない
デクラルーフィングシステムを採用した住宅は積雪期(写真下)でもルーフヒーターなしにツララが下がることなく雪もほとんど落ちない
ミラノのサーブル(黒)色は和風にも合う色
ミラノのサーブル(黒)色は和風にも合う色
ミラノのカッパーレッド(赤)色
ミラノのカッパーレッド(赤)色

勾配屋根の半数がデクラルーフ
戸建住宅の屋根は、北海道では板金屋根が主流です。しかし、最近は事情が少し変わってきました。デクラルーフィングシステム(AHI社)のような石付き金属瓦やアスファルトシングルなど、違うタイプの屋根を見かけるようになりました。


当社は大手ハウスメーカーから地場工務店まで幅広い顧客を持つ屋根工事会社です。そのうち、戸建住宅の約8割がスノーダクト屋根、残りの2割が勾配屋根です。勾配屋根の半分が「ミラノ」「コロナ」といったデクラルーフィングシステムの石付き金属瓦です。
デクラルーフィングを使い始めたのは、住宅会社からの問い合わせがきっかけでした。「石付き金属瓦の価格はわかるかい」と電話をいただいたのです。お施主様の希望ということでしたが、それまでは板金屋根しか施工したことがなかったので正直とまどいました。


しかし、自分なりに調べて「これはいけるんじゃないか」と思い、やってみることにしました。施工はそんなに難しくないし、何より雨仕舞(=雨水や雪融け水の排水)が良いのが施工して一番気に入った点です。


雪解け水の処理が優れている
板金屋根は、屋根表面で止水します。「ハゼ」がきっちり締まることで水が躯体内に入らないのです。
しかし、ハゼは万能・完全ではありません。シーリングは経年劣化で水密性が悪くなり、防水上の弱点になってしまいます。また、屋根材表面と違い、裏側は防錆性能が高くないため裏に水がまわるとサビの原因となります。これに対しデクラルーフィングなどの石付き金属瓦は、裏が空洞になっていて野地板と密着しないことや、下葺き材は止水性の高い改質ゴムアスファルト系を使いますので万が一裏を水が走っても心配はありません。


無落雪勾配屋根は、板金のハゼを大きく立ち上げて雪止め金具の代わりとすることで積もった雪を落とさない仕組みですが、雪融け水がハゼの上で溜まったものが夜間凍ってしまい氷堤(氷が成長して堤のように排水をせき止める現象)ができる可能性があります。さらにこれがハゼを壊したり緩めたりする原因にもなります。そこで当社はこれまでルーフヒーターを埋め込むなどの対策をしてきました。


デクラルーフィングは表面の"ザラザラ"が積雪が滑べり落ちるのを防ぎますが、水は軒先に向かって均等に流れますので途中で溜まることがなく、ルーフヒーターは必要ありません。エンドユーザーが「いいな」と思うデザインはもちろんのこと、我々からは雨仕舞の良さでデクラルーフィングをお勧めできます。


ランニングコストを考えればお得な屋根
新しいタイプの屋根なので「高いのでは」と考える人がいるかもしれませんが、従来の板金屋根とほぼ変わらないと思います。というのも、無落雪タイプの勾配板金屋根では氷堤を防止し、雨仕舞を良くするためルーフヒーターと雨樋の施工が必須です。これらのコストを考えると、デクラルーフィングの場合と材工価格(工事費含めた導入費用)は変わらないと思うからです。


さらに勾配板金屋根は、ランニングコストとして冬にヒーターの電気代がかかりますし、寿命を伸ばすためには定期的な塗り替えも必要です。一方、石付き金属屋根は電気代が不要で塗り替える必要もありません。


この良さを多くの方に知ってほしい
札幌で石付き金属瓦を採用した住宅は増えてきましたが、いまだに隣地と距離の取れない狭小地ではスノーダクト屋根しか選択肢がないと考えている住宅会社も多いのが実状です。一方でそうした場所で採用する場合は、近隣の方々に特性をきちんと説明して落雪の心配がないことをご理解いただくことも重要です。もっともっとデクラルーフィングの良さをアピールしたいですね。

■製品概要

石付き金属瓦は、瓦や杉板調にプレス加工した鋼板に天然石を砕いて焼き付けたもので瓦のように1枚1枚敷いていく。表面はマットな仕上がりで高級感がある。ニュージーランド・AHIルーフィング社の「デクラルーフィング」が一番有名で、日本でも10年以上前から販売を始めた。
同社は10年前に道内の公的研究機関に依頼して急勾配の実験住宅を建ててフィールドテストを行い、冬シーズンを通して屋根上の雪が落ちないことを立証した。現在では、雪止め金具と同等の効果がある屋根材として札幌市などから認められている。  (北海道住宅新聞 編集部)

■発売エリア・問い合わせ先

発売エリア :北海道を含む全国
問い合わせ先:デクラルーフィングシステム 札幌営業所(Tel011-281-6717)

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■レビュアー

札幌・(株)サニールーフ 社長 竹原好久さん
札幌・(株)サニールーフ 社長 竹原好久さん

ニックネームは「タケちゃん」と親しみやすくいつもニコニコした顔立ちだが、元・ラガーマンのがっしりした体格を持つ頼もしいオジサン。パワーと冷静な頭脳で厳しい屋根工事に連続トライ中。


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