建材レビュー

2011年12月16日 | 外装や窓など

デクラ屋根システムの採用で「魅せる屋根」に!

ツララ・スガモリにも強いお勧め屋根材

石狩・及川板金工業(株) 社長 及川浩二さん

デクラミラノ・バーントアンバー色を採用した札幌市内の住宅(施工:及川板金工業(株))
デクラミラノ・バーントアンバー色を採用した札幌市内の住宅(施工:及川板金工業(株))
デクラミラノは、かわいいお家にもマッチする。色はカッパーレッド
デクラミラノは、かわいいお家にもマッチする。色はカッパーレッド
濃淡のある色彩は、デクラならではの魅力
濃淡のある色彩は、デクラならではの魅力
秋の青空にバーントアンバーの色が映える
秋の青空にバーントアンバーの色が映える
大きな屋根だから、「魅せる屋根」にこだわりたい
大きな屋根だから、「魅せる屋根」にこだわりたい
白い雨樋が屋根に沿って伸びる。デクラミラノから結構距離が離れていることに注目!
白い雨樋が屋根に沿って伸びる。デクラミラノから結構距離が離れていることに注目!
 
 

10年前は「大丈夫か」と
デクラ屋根システムを初めて見たのは、今から10年ほど前でした。ある設計事務所が住宅に個性的な外観を求めてコロナを採用することになりました。板金以外の屋根材というと、当時は国産のアスファルトシングルぐらいしか施工経験はなく、おそるおそる施工したのを覚えています。
 
施工方法は屋根材と屋根材を重ね合わせるだけと聞き、板金屋根のように合わせ目を締めて防水処理をしないので「雨仕舞い(=雨水や雪解け水の処理の仕方や防水)は大丈夫か?」と当初は心配でした。
 
やってみると、「施工のやりやすさは今までの板金と同程度」と感じました。たとえば、板金は屋根の端から端まで一気に葺きますが、長くてバランスを崩しやすいので材料の運搬は1人ではできません。それに施工には専用の道具も必要です。
 
一方でデクラ屋根システムは、材料が1枚あたり3㎏程度と軽く、専用の道具も必要ないので、1人で施工することも可能です。
 
 
勾配屋根の半数がデクラに
雨仕舞いも、デクラ屋根システムの方がスガモリなどのクレームが全くありません。屋根材と屋根材は重ね合わせるだけですが、予想していた以上に中に水が入りませんし、入っても確実に排水されますね。
 
その後、勾配屋根に力を入れる住宅会社の屋根工事を引き受けることになり、デクラ屋根システムの工事の割合が加速度的に増えました。今では年間数十棟以上の屋根工事がデクラ屋根システムです。勾配屋根の約半数、屋根工事全体で見ても4分の1程度がデクラです。
 
なぜ、これほど選ばれるようになったのでしょうか?私が思うに、勾配屋根はお施主様からすると『見せるためにある屋根』じゃないかと思います。見られることを意識すると、よりいいもの、他の人が使っていないものを使いたくなります。だからデクラのような石付き金属屋根が選ばれるのだと思います。
 
 
ツララができにくい
板金屋根とデクラを比べると、ツララのできかたに差があります。板金の勾配無落雪屋根は、デクラよりもツララができる時期は遅いのですが、1度できるとなかなか融けずに成長して大きくなってしまいます。
 
一方、デクラは比較的早い時期にできますが、成長しても10㎝程度ですぐに融けて消えます。普通の人がイメージするような大きなツララはできないと言っていいいいでしょう。
 
デクラ屋根システムと板金屋根との違いはほかにもあります。北海道の住宅も、最近は玄関先や駐車スペースに水を落とさないよう、雨樋を軒先に施工することが多くなりましたが、この取付位置がデクラと板金とでは違います。
 
板金は、氷が滑って落ちてくるなど、雨樋が破壊されてしまう危険性があります。また、表面が滑りやすいので水の勢いもそれなりに強くなります。そこで、軒から少し離したところに取り付けることで雨樋が壊れにくく、また勢いよく落ちる水を漏らさず受けるように配慮しています。
 
一方、デクラ屋根システムでは、屋根材表面のザラザラ加工のおかげで水の勢いが弱まりチョロチョロと落ちるため、雨樋を板金の時よりもさらに下げた位置に取り付けています。水の勢いが弱くなるから可能になる取り付け方法です。
 
 
20年後も塗り替えなし
デクラ屋根システムは、工事した時の費用は確かに高いと思います。でも、20年経つとデクラの方がむしろ割安だということに気づかれると思います。なぜだかわかりますか?
 
デクラ屋根システムは、何重にもコーティングされたガルバリウム鋼板の上に色付きの天然石を吹き付けた『石付き金属屋根』です。製品そのものに色が付いているので、塗り替えなどのメンテナンスは、ほぼ必要ありません。
 
一方で、板金屋根は定期的な塗り替えが必要です。屋根塗装は足場を組む費用が別途必要なため意外に高くなります。
 
施工後20年も経てば、塗り替えの必要がないデクラ屋根システムの方がトータル費用で逆転して安くなると思います。
 
ここ2、3年、このタイプの屋根が札幌圏で増え、消費者からの問い合わせも増えました。特にデクラミラノは立体的でメリハリのあるデザインなので消費者から『使いたい』という指名が多いのです。
 
住宅会社様にも、こうした素敵な屋根があることをもっと知っていただきたいですし、何かあればご質問、お問い合わせいただければと思います。
 

■製品概要

石付き金属瓦は、瓦や杉板調にプレス加工した鋼板に天然石を砕いて焼き付けたもので瓦のように1枚1枚敷いていく。表面はマットな仕上がりで高級感がある。ニュージーランド・AHIルーフィング社の「デクラ屋根システム」が有名で、日本でも10年以上前から販売を始めた。
同社は10年前に道内の公的研究機関に依頼して急勾配の実験住宅を建ててフィールドテストを行い、冬シーズンを通して屋根上の雪が落ちないことを立証した。現在では、雪止め金具と同等の効果がある屋根材として札幌市、千歳市などから認められている。  (北海道住宅新聞 編集部)

■発売エリア・問い合わせ先

発売エリア :北海道を含む全国
問い合わせ先:デクラ屋根システム営業部 札幌営業所(Tel011-281-6717)

デクラ屋根システムホームページ

■レビュアー

石狩・及川板金工業(株) 社長 及川浩二さん
石狩・及川板金工業(株) 社長 及川浩二さん

最初はアルバイト感覚だったのが次第に仕事にのめり込み、若き2代目として活躍中。業界の枠にこだわらず、視野を広げたいと意欲的だ。「趣味はゴルフを少々」と謙そんするイケメン社長。


2011年10月31日 | 外装や窓など

塗り壁にベストマッチ デクラ屋根システム

「コロナ」「ミラノ」を上質な家を求める方に

千歳・(株)協栄ハウス 工事部部長 木根田貢一(きねだ こういち)さん

グラデーションが美しい、デクラ「ミラノ」のバーントアンバー色(設計・施工 協栄ハウス)
グラデーションが美しい、デクラ「ミラノ」のバーントアンバー色(設計・施工 協栄ハウス)
外壁が塗り壁だと、南欧調の明るい雰囲気になる。しかも雪が滑り落ちないというから不思議!
外壁が塗り壁だと、南欧調の明るい雰囲気になる。しかも雪が滑り落ちないというから不思議!
同じデクラ「ミラノ」でも、サーブル(黒)色だと雰囲気が一変し、落ち着いた雰囲気に
同じデクラ「ミラノ」でも、サーブル(黒)色だと雰囲気が一変し、落ち着いた雰囲気に
デクラ「ミラノ」のサーブル色を採用した住宅。和風やモダンにも合う色調だ
デクラ「ミラノ」のサーブル色を採用した住宅。和風やモダンにも合う色調だ
こちらがデクラ「コロナ」のサーブル色。杉板を張ったような風合いを表現した
こちらがデクラ「コロナ」のサーブル色。杉板を張ったような風合いを表現した
ショールーム内に展示中のデクラ「ミラノ」全4色の実物見本。現物をぜひ見てほしい
ショールーム内に展示中のデクラ「ミラノ」全4色の実物見本。現物をぜひ見てほしい
新しくなった協栄ハウスの本社事務所にショールームが併設されている
新しくなった協栄ハウスの本社事務所にショールームが併設されている
写真上が「ミラノ」で、下が「コロナ」。住宅の雰囲気によって使い分けできる。どちらも4色の中から選べる
写真上が「ミラノ」で、下が「コロナ」。住宅の雰囲気によって使い分けできる。どちらも4色の中から選べる
 

モデルハウスで初採用
デクラ屋根システムを初めて採用したのは、数年前に建てたモデルハウスです。外壁を300㎜断熱と通常の2~3倍の厚みにし、加えて省エネ性の高いヒートポンプ機器を採用するなど、当時としては最先端の取り組みでした。

デザインも雰囲気を新しくしようと南欧風の明るいイメージを狙って外壁を塗り壁にしました。この塗り壁に合う勾配屋根を探していたところ、デクラ屋根システムの「コロナ」を知りました。

  
モデルハウスは敷地の広さにあまり余裕がなかったので、勾配屋根でも雪を落としたくありません。その時はデザイン性でコロナがモデルハウスにふさわしいと思いました。役物(瓦で言えば棟瓦に相当する部分など)が豊富で見栄えもいいところも気に入りました。当社にとっては初めての採用でしたが、工事はトラブルなく順調に進みました。
 
 
工事をお願いしたのは、札幌の屋根施工会社・(株)キムテックです。見積をお願いするとすぐに答えが返ってきましたし、施工技術やアフター対応ともに素晴らしく、安心してお任せしました。
 
キムテックは、デクラ屋根システムの施工店会に加入しており、メーカー推奨の施工手順・方法を学んでいるというのも安心材料でした。今までの経験から、施工会社によって技術に差があるのは確かだと感じています。私は工事管理の責任者として、材料と施工の信頼性がそろってはじめて屋根材としての性能が安定すると考えています。
 
 
現物を見て「採用したい」とお客さま
採用第1号となったモデルハウスを展示期間終了後に購入したオーナーは、この屋根材を非常に気に入られています。
 
その後、当社に「塗り壁の家」をイメージしてご相談に来られたお客さまは、当社で展示しているデクラ屋根システムの屋根材見本を見てすぐに採用が決まりました。
石付き金属屋根材は、デクラ以外も取扱いしていますが、ショールーム内に展示している現物を見比べたお客さまはデクラ屋根システムを選びますね。
 
というのも、デクラは微妙に色の濃淡がついていて、それが高級感を引き立たせるからではないかと思います。これはカタログを見ただけではわかりません。『こんなはずじゃなかった』と後からお客さまを落胆させないためにも、現物を見て触れて納得してから決めていただきます。
 
 
メンテフリーで高級感長持ち
石付き金属屋根材は、見た目だけでなく価格も高級だと思っている方もいます。しかしデクラ屋根システムは長期間塗り替えや取り替えの必要がなく、メンテナンスフリーで耐久性も高いという魅力があります。板金の屋根材は定期的に塗り替えが必要で、そのためには足場を組むなど工事費以外に別途費用がかかります。こうしたメンテナンスコストも含めて考えるとデクラ屋根システムにメリットがあると思います。
 
特に塗り壁を希望されるお客さまの間で採用率が高く、実際できあがったときの雰囲気も非常にいいです。塗り壁を希望される場合には、ベストな組合せだと思っています。
 
当社が建てる住宅の8割近くは平らなフラット系の無落雪屋根で、勾配屋根ではありません。これはコスト効率の追求や雪が落ちないイメージがあるからもしれません。一方で、「三角屋根の家がいい」など、外観にこだわりを持つお客さまは、最終的には質感の高い屋根材を選ぶ傾向を強く感じます。この残り2割の勾配屋根を選ばれるお客さま中で、デクラ屋根システムの採用割合が非常に増えています。
 
採用が増える理由としては、天然石のストーンチップを採用し、石そのものが着色されているため、塗り替えが長期間にわたって必要ないことはもちろんですが、勾配屋根なのに雪が落ちないという特徴もあります。デクラ屋根システムは、無落雪屋根と同等の性能を持つ落雪防止屋根として札幌市や千歳市などの自治体に認めていただいたため、お客さまにも勧めやすくなりました。
 
 
高性能住宅にデクラを勧める
当社の主力は、子育て世代に向けた高性能ローコスト住宅です。子育てを行う30代のお客さま、子どもの教育などにお金がかかりがち。そこで、次世代省エネ基準以上の性能を持ちながら、住宅取得の費用的負担が少ないリーズナブルな価格で提供しています。
 
一方で、上質な住宅にこだわり、省エネ性やエコ、デザインを重視するお客さまも少なくありません。暖房費を極力抑えた住宅やお客さまのニーズに合わせた幅広い提案のなかで、これまでは「コロナ」の採用が多かったのですが、今後は南欧風の「ミラノ」での提案も積極的に行っていきます。高性能住宅にデクラ屋根システムという組み合わせは、今後も増えると思います。
 

■製品概要

石付き金属瓦は、瓦や杉板調にプレス加工した鋼板に天然石を砕いて焼き付けたもので瓦のように1枚1枚敷いていく。表面はマットな仕上がりで高級感がある。ニュージーランド・AHIルーフィング社の「デクラ屋根システム」が有名で、日本でも10年以上前から販売を始めた。
同社は10年前に道内の公的研究機関に依頼して急勾配の実験住宅を建ててフィールドテストを行い、冬シーズンを通して屋根上の雪が落ちないことを立証した。現在では、雪止め金具と同等の効果がある屋根材として札幌市、千歳市などから認められている。  (北海道住宅新聞 編集部)

■発売エリア・問い合わせ先

発売エリア :北海道を含む全国
問い合わせ先:デクラ屋根システム営業部 札幌営業所(Tel011-281-6717)

デクラ屋根システムホームページ

■レビュアー

千歳・(株)協栄ハウス 工事部部長 木根田貢一(きねだ こういち)さん
千歳・(株)協栄ハウス 工事部部長 木根田貢一(きねだ こういち)さん

「資格を取得するのが趣味」と、建築施工管理以外に、2級建築士、BIS・M、CASBEE戸建評価員、愛犬家住宅コーディネーターなど住宅にかかわる様々な資格を持つ。お客さまの家づくりに関わり続け、「生涯目標1000棟」という。


2010年12月13日 | 外装や窓など

無落雪で性能・デザインも優れた屋根 AHIROOFING

価格も手頃な「デクラルーフィングシステム」

札幌・(株)サニールーフ 社長 竹原好久さん

デクラルーフ「コロナのサーブル(黒)色 。レンガ外壁にマッチし、全体を引き締める
デクラルーフ「コロナのサーブル(黒)色 。レンガ外壁にマッチし、全体を引き締める
デクラルーフの構造。金属は何層ものコーティングに守られ、天然石の色がそのまま屋根表面に出るため色褪せの心配がほとんどない
デクラルーフの構造。金属は何層ものコーティングに守られ、天然石の色がそのまま屋根表面に出るため色褪せの心配がほとんどない
AHI社・デクラ「ミラノ」のバーントアンバー色を採用した住宅
AHI社・デクラ「ミラノ」のバーントアンバー色を採用した住宅
デクラルーフィングシステムを採用した住宅は積雪期(写真下)でもルーフヒーターなしにツララが下がることなく雪もほとんど落ちない
デクラルーフィングシステムを採用した住宅は積雪期(写真下)でもルーフヒーターなしにツララが下がることなく雪もほとんど落ちない
ミラノのサーブル(黒)色は和風にも合う色
ミラノのサーブル(黒)色は和風にも合う色
ミラノのカッパーレッド(赤)色
ミラノのカッパーレッド(赤)色

勾配屋根の半数がデクラルーフ
戸建住宅の屋根は、北海道では板金屋根が主流です。しかし、最近は事情が少し変わってきました。デクラルーフィングシステム(AHI社)のような石付き金属瓦やアスファルトシングルなど、違うタイプの屋根を見かけるようになりました。


当社は大手ハウスメーカーから地場工務店まで幅広い顧客を持つ屋根工事会社です。そのうち、戸建住宅の約8割がスノーダクト屋根、残りの2割が勾配屋根です。勾配屋根の半分が「ミラノ」「コロナ」といったデクラルーフィングシステムの石付き金属瓦です。
デクラルーフィングを使い始めたのは、住宅会社からの問い合わせがきっかけでした。「石付き金属瓦の価格はわかるかい」と電話をいただいたのです。お施主様の希望ということでしたが、それまでは板金屋根しか施工したことがなかったので正直とまどいました。


しかし、自分なりに調べて「これはいけるんじゃないか」と思い、やってみることにしました。施工はそんなに難しくないし、何より雨仕舞(=雨水や雪融け水の排水)が良いのが施工して一番気に入った点です。


雪解け水の処理が優れている
板金屋根は、屋根表面で止水します。「ハゼ」がきっちり締まることで水が躯体内に入らないのです。
しかし、ハゼは万能・完全ではありません。シーリングは経年劣化で水密性が悪くなり、防水上の弱点になってしまいます。また、屋根材表面と違い、裏側は防錆性能が高くないため裏に水がまわるとサビの原因となります。これに対しデクラルーフィングなどの石付き金属瓦は、裏が空洞になっていて野地板と密着しないことや、下葺き材は止水性の高い改質ゴムアスファルト系を使いますので万が一裏を水が走っても心配はありません。


無落雪勾配屋根は、板金のハゼを大きく立ち上げて雪止め金具の代わりとすることで積もった雪を落とさない仕組みですが、雪融け水がハゼの上で溜まったものが夜間凍ってしまい氷堤(氷が成長して堤のように排水をせき止める現象)ができる可能性があります。さらにこれがハゼを壊したり緩めたりする原因にもなります。そこで当社はこれまでルーフヒーターを埋め込むなどの対策をしてきました。


デクラルーフィングは表面の"ザラザラ"が積雪が滑べり落ちるのを防ぎますが、水は軒先に向かって均等に流れますので途中で溜まることがなく、ルーフヒーターは必要ありません。エンドユーザーが「いいな」と思うデザインはもちろんのこと、我々からは雨仕舞の良さでデクラルーフィングをお勧めできます。


ランニングコストを考えればお得な屋根
新しいタイプの屋根なので「高いのでは」と考える人がいるかもしれませんが、従来の板金屋根とほぼ変わらないと思います。というのも、無落雪タイプの勾配板金屋根では氷堤を防止し、雨仕舞を良くするためルーフヒーターと雨樋の施工が必須です。これらのコストを考えると、デクラルーフィングの場合と材工価格(工事費含めた導入費用)は変わらないと思うからです。


さらに勾配板金屋根は、ランニングコストとして冬にヒーターの電気代がかかりますし、寿命を伸ばすためには定期的な塗り替えも必要です。一方、石付き金属屋根は電気代が不要で塗り替える必要もありません。


この良さを多くの方に知ってほしい
札幌で石付き金属瓦を採用した住宅は増えてきましたが、いまだに隣地と距離の取れない狭小地ではスノーダクト屋根しか選択肢がないと考えている住宅会社も多いのが実状です。一方でそうした場所で採用する場合は、近隣の方々に特性をきちんと説明して落雪の心配がないことをご理解いただくことも重要です。もっともっとデクラルーフィングの良さをアピールしたいですね。

■製品概要

石付き金属瓦は、瓦や杉板調にプレス加工した鋼板に天然石を砕いて焼き付けたもので瓦のように1枚1枚敷いていく。表面はマットな仕上がりで高級感がある。ニュージーランド・AHIルーフィング社の「デクラルーフィング」が一番有名で、日本でも10年以上前から販売を始めた。
同社は10年前に道内の公的研究機関に依頼して急勾配の実験住宅を建ててフィールドテストを行い、冬シーズンを通して屋根上の雪が落ちないことを立証した。現在では、雪止め金具と同等の効果がある屋根材として札幌市などから認められている。  (北海道住宅新聞 編集部)

■発売エリア・問い合わせ先

発売エリア :北海道を含む全国
問い合わせ先:デクラルーフィングシステム 札幌営業所(Tel011-281-6717)

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■レビュアー

札幌・(株)サニールーフ 社長 竹原好久さん
札幌・(株)サニールーフ 社長 竹原好久さん

ニックネームは「タケちゃん」と親しみやすくいつもニコニコした顔立ちだが、元・ラガーマンのがっしりした体格を持つ頼もしいオジサン。パワーと冷静な頭脳で厳しい屋根工事に連続トライ中。


住みながら快適な家にリフォーム ダンネツ

断熱と外装を同時改修できる「DAN壁」(だんぺき)

札幌市 細川さん

細川さんご夫妻
細川さんご夫妻
リフォーム前の外観。築10年でサイディングの更新も検討する時期になっていた
リフォーム前の外観。築10年でサイディングの更新も検討する時期になっていた
壁の中に湿気が入っても「DAN壁」を通して屋外に抜けるよう、既存サイディングには穴をあけておく
壁の中に湿気が入っても「DAN壁」を通して屋外に抜けるよう、既存サイディングには穴をあけておく
断熱材のEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)を既存サイディングの上から施工。廃材がほとんど出ないので環境にやさしい
断熱材のEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)を既存サイディングの上から施工。廃材がほとんど出ないので環境にやさしい
断熱材同士の継ぎ目をグラスファイバーメッシュとベースコート(下塗り材)で補強
断熱材同士の継ぎ目をグラスファイバーメッシュとベースコート(下塗り材)で補強
ひび割れに強く、汚れも雨水などと一緒に流れ落ちるトップコート(仕上げ材)を施工
ひび割れに強く、汚れも雨水などと一緒に流れ落ちるトップコート(仕上げ材)を施工
塗り壁仕上げ同様に、多彩なテクスチャー(模様)を付けられるのも大きな特徴
塗り壁仕上げ同様に、多彩なテクスチャー(模様)を付けられるのも大きな特徴
リフォーム後の外観。エコポイントでカーポートの再塗装も行った
リフォーム後の外観。エコポイントでカーポートの再塗装も行った

押入れの結露がひどい


この家で暮らし始めてちょうど10年。外装材の耐用年数は10年くらいと聞いていたので、押入れ・窓回りの結露がひどかったこともあって、そろそろリフォームの時期だと考えていました。


以前から外断熱に関心があり、妻の兄弟がダンネツさんの建材製品を使って家を建てて良かったと話していたので、問い合わせしてみると、ちょうど外断熱でのリフォームに最適な製品を販売していると聞き、説明してもらったのが断熱改修と外装材の更新を同時にできる『DAN壁(だんぺき)』でした。


住んだままで工事が可能


最初に見た時は普通の発泡スチロールのようだったので、正直「これで大丈夫かな?」と思ったりもしましたが、断熱材としてはすでに多くの住宅で採用実績があると聞いて、そんな心配は解消。既存のサイディングをはがすことなく施工でき、廃材がほとんど出ないのもエコでいいなと思いましたし、外装仕上げは20年間メンテナンス不用で、ヨーロッパでは40年以上の耐久性が確認されていると聞き、安心して使うことができました。


工事期間は1ヵ月ちょっとでしたが、『DAN壁』はすべて家の外から工事するので、私たちは普段と変わらずこの家で暮らしていました。仮住まいの必要がないのは、気持ちが楽でしたね。


断熱改修で夏は涼しい


ダンネツさんの試算によると、この家と同じ規模・断熱仕様の家を同じように改修した場合、年間の暖房灯油消費量は1,100リットル弱と、500リットル以上も少なくなるとのこと。この冬は少ない暖房費で暖かく結露のない暮らしができるのを楽しみにしていますが、実はもうすでに断熱改修の効果を実感しています。それは30℃を超える日が珍しくない今年の夏、トイレの中や階段下のクローゼットがとても涼しいからなんです。


今回のリフォームによって、外壁の断熱はこれまで柱間に入っていたグラスウール100mmに『DAN壁』50㎜を合わせて150mmに。北側はさらに50mm厚い200mmです。天井や床の断熱も補強しました。トイレやクローゼットは日差しが入ることもないので、断熱が厚くなった分だけ外の熱をしっかりシャットアウトできるようになったのでしょう。


エコポイントもらえてお得な気分に


クロス張り替えなどの工事も含めて400万円ほどの費用がかかり、このうち『DAN壁』の施工費用は200万円ほど。住宅エコポイントを18万円相当もらえたので、かなり得した気分になりました。リフォームでエコポイントがもらえるなんてまったく知らなかったのですが、かかった費用の1割近くもらえたので、即時交換でカーポートの塗装を行うことができました。


お隣さんもこの家のリフォームに興味をもって見ていらっしゃいましたが、私たちと同じようにリフォームで断熱改修したいという方がいれば、『DAN壁』をお勧めします。

■製品概要

簡単な施工で断熱と多彩な外装デザインを実現できるのが、透湿外断熱パネル『DAN壁(だんぺき)』。リフォームであれば既存外装材の上から直接施工できるので、住んだままの工事も可能。仕上げは人気の塗り壁。ひび割れに強く、無機系顔料使用によって色落ちも少ないほか、高親水性なので付着した汚れなども雨水とともに流れ落ちる特徴を持っている。(北海道住宅新聞 編集部)

■発売エリア・問い合わせ先

発売エリア:北海道・関東
問い合わせ先:(株)ダンネツ特販部(Tel0166-61-9151)

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■レビュアー

札幌市 細川さん
札幌市 細川さん

2人揃って北海道日本ハムファイターズの大ファンだという細川さんご夫妻。これまで新築で購入した建売住宅で10年間お住まいでした。結露や外装材の劣化にお悩みだっただけに、今回のリフォームにはとても満足している様子。