平成15年1月5日号から


快適ランクへの提案

1.“住まいの快適ランク”提案
2.5つの快適
3.5項目で“快適さ”を評価


特集
モルタルの魅力と課題
1.匠の技で造る“個性派外装材”
2.施工ポイント

3.独創的な外観を演出

4.注目の高機能製品
5.ビルダーの声


太陽熱で軒先融雪
ウッディハウス フラット屋根のスガモリ解消
 
 数年前、通称「フジサンルーフ」といわれる十勝・釧路地方で広く普及しているフラット屋根で、多くのスガモリ被害を出した。大雪のあとに季節外れの雨が降り、その後に寒波が来たため、軒先が凍ってスガモリが発生したほか、小屋裏結露も大量に発生し、これらが場合によってはバケツをひっくり返したほどの水となって室内に漏った。
 この時の反省から「もうフラット屋根はやらない」と語ったビルダーも多く、スガモリ防止の観点からは、百分の一から百分の二勾配のフラット屋根は解消できない問題があると考えられるようになった。
 ただ、新築は勾配屋根にシフトするとしても、既存のフラット屋根はどうするかという問題がある。
 このような中、このほど開発されたのがパッシブソーラー屋根融雪装置「ソーラーメルター」。電気などの熱源を使わずに太陽熱と独自の形状でスガモリ、せり出しを抑え、雪を融かす。
 発想の原点は、スガモリなどさまざまな障害が発生する原因となる軒先に雪をためず、氷を成長させないという点にある。軒先に雪がない状態をつくればスガモリはほとんど起きず、またせり出しもない。さらに融雪水の処理をうまく行えばツララは成長しない。
 設置は簡単。雪止めをつけるように、軒先に連結して取り付けるだけ。独自のドーム形状が太陽熱を集め、融雪を促進させる。融雪水は屋根面から低温蒸発でなくなるため、ツララもできないという。融雪には電力、灯油は一切使わず、太陽熱を利用する、文字通りのパッシブ融雪装置だ。
 取り付けできる屋根勾配は200分の1から10分の2勾配程度まで。アリ掛けにも設置でき、札幌圏で多いスノーダクト屋根にも対応する。
 価格の目安は、設置する屋根の総延長が12.8メートルの場合、本体(スタンダード品)と工事費込みで27万円(帯広市と近郊)。
 問い合わせは開発元のウッディハウスへ(芽室町西1条南4丁目、TEL・FAX0155-62-0814)へ。

ソーラーメルターを設置した軒先は雪が融け


せり出しも発生しない


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