―実際住んでみた感想はいかがですか？

道心千恵さん：私は家を建てた友人達と「芦野クラブ」というファンクラブを作っているぐらい
なので、もちろん住み心地は抜群です。夏は暑くなる土地柄なのに、玄関を開けた途端に中が
ヒヤーっとして、気持ちいいんです。冬は暖かく、ニュースを見て初めて「今日は寒かったんだね」という感じなんです（笑）。

―道心さん宅の建坪と暖房費を教えてもらえますか。

道心千恵さん：56坪で、今年の一番ピークの月のガス代が3万6千円。灯りだけ電気で、そちらは月に8千円～1万2千円です。
道心英一さん：同じ芦野さんが建てた中で150ミリ断熱のお宅があって、うちより小さいんですが、ガス代は同じぐらいです。室温は普段21℃にして、寝る時は下げます。冬はちょっと動くと汗ばむぐらいかな。

―でも、さすがに半袖は着ないのでは？

道心千恵さん：いえ…。主人は…ランニング1枚です（笑）。
渡邊秀人さん：うちはオール電化で50坪ちょっとですが、1〜3月の電気代は給湯と照明・家電も含めてひと月2万5千円くらいですね。
渡邊芳江さん：暖房を贅沢にフル回転させても電気代が割安なのは、200ミリ断熱とヒートポンプのお陰かもしれませんね。
渡邊秀人さん：実は夏のほうが心配で、エアコンがないと耐えられないだろうと思い新濱社長に相談したら「そんなものいらないよ」と一蹴されました（一同笑）。実際エアコンなしですごせるので、これは経済的に大きかったですね。
渡邊芳江さん：うちは窓が大きいんですよ。日が眩しい時はカーテンを閉め、そのうち日も高くなるのでカーテンを開けますね。近所のお友達に「家、暑くない？」って聞かれても、「ううん。暑くないよ」って。どうしてかしら？と、ふと辺りを見渡すと、皆さん窓が全開なんです。

―Q1.0・200ミリ断熱の家は「夏涼しい家」でもあるんですね。

小中和彦さん：そうですね。で、ある方から、新住協さんの『百年住宅を目指して』というパンフ レットをもらって読んでいるうちに、あっという間に「新住協ファン」ですよ（笑）。「150ミリ断 熱が最強」と結論を出していたんですが、「200ミリ断熱の方が断然いい」と。

―道心さんはいかがでしたか？

渡邊芳江さん：今の新築の家であれば、大体冬は暖かくなるように造られていると思うんですよ。
でも夏も涼しい家は珍しいんじゃないかしら。
お祭りの時、苫小牧から友人親子が泊まりに来て下さったんですけれど、「すごく暑がりなのに、
置いてあった扇風機も使わなかった」と驚いていましたね。

―冬は通常の住まいより暖かいのですか？

渡邊芳江さん：ええ。私は寒がりなんですけれど、真冬のお風呂上がりに普通にパジャマを着て、
ほかに何も羽織らなくても大丈夫。
小中美紀さん：うちの場合は、寝る時に2階の温度を少し下げれば心地よく眠りにつけるんですが、同じ蓄熱暖房を取り入れている後輩の家は「上の温度を下げても地獄のように暑い」と言うんですよ。気密がしっかりしていると、上に暖かい空気が上がっていく事はないらしいですね。