いい家造り隊 理想の我が家を探す

vol.2 住宅価格の謎を解く!

●価格の中身を知るには


F美 「今度は価格の中身ね。安くても中身のレベルが低ければ安かろう・悪かろうで、ちっともいいことないモンね」
「確かにそうなんだけど、まあ、最近はあまりひどいのはないよね」
T介
「確かに一昔前のようなひどい家はなくなったね。そういう意味では最低限の安心感はあるな」
「最低限なんて言っちゃっていいんですか」
F美
「われわれは業界の内情もある程度わかっているけど、消費者の立場になったらどうなんだ、ということがとても大切だと思う。坪六十万円でも二十九万八千円でも、出費する側にとっては大金だよ。お金が余ってて家を建てるわけじゃない。安いか高いかというより、お金を出すだけの価値があるか、ってことが一番大切なことだと思う」
「そうです!」

F美
U男

「そこでお金を出すだけの価値があるものかどうか、それが中身の問題だ。例えばね、うちのように子供が多くてマンションでは暮らせない家庭なら、一定の予算の中で広い家を建てることが最優先だから、システムキッチンがどうしたとか、そういうことは目をつぶらなきゃいけない」
  「私なら木の香りがする家っていうことになるかしら…」
F美
「それぞれ希望があるよね。それを例えば二千万円出して価値があるか、と思えるかどうか」
  「電気設備に関しても、標準的なものでいいのか、スイッチパネルの大きいバリアフリー仕様とか照明に凝るとかすれば、当然価格は上がるよね」
T介
F美 「だいたい考え方はわかったわ。じゃ実際はどうすればいいのかしら」
 
「ちょっと話は戻るけど、工務店さんに取材していると、『うちは住める状態で坪四十五万円で見積もり出すけど、ハウスメーカーは本体で坪三十五万円とかの価格を提示してきて、お客様が比較できずに迷ってしまう』という話を聞きますよね」
U男
「そうだね。まず、住める状態でいくらですか、というところから始まるな。それとね、今の時代、定価の五割引、六割引なんていうのも意味がないね。最初の見積もりからしっかりした価格を出してくるところが安心できる。あとから大幅値引きなんて消費者に『ウソをついてる』って見えるモンね」
 
「そう。ブランド商品のように高価だから有難味が増すという例もあるけれど、われわれ庶民は住宅もユニクロ化してくれるのがうれしいな」
F美



内容の違う見積もりに比較ができなく迷ってしまう

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