vol.2 住宅価格の謎を解く!
F美 |
U男 |
T介 |
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今回質問をくれた |
IESUの新人編集部員。 建築については シロウト同然の二十五歳。 |
業界にかなり詳しい |
IESU編集長。 |
●住宅価格ってわかりにくい |
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読者F美サン |
「私、このチラシの『坪二十九万八千円から』っていう住宅が魅力的だな。そりゃ高い住宅はいいけれど、坪五十万円も六十万円もするんじゃ、ちょっと現実離れして夢を見ることもできないモン」 |
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「そうだね。土地・建物となると、地価が下がったとは言え札幌の相場は三千万円以上。最近は融資審査も厳しいから、なかなか手を出しにくいことは確かだね。でもね、その価格表示は注意が必要だよ。鵜呑みにできない場合もあるから」 |
IE'SU編集長
(以下) |
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F美
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「それどういうことですか?」 | |||
「住宅価格には『本体価格』っていうのがあるんだ。これは主にハウスメーカーなどが使う言葉なんだけど、簡単に言うと建物だけの価格。外部給排水工事は含まれていないし、カーテン・照明もない、暖房もない場合が多い。つまりそのまま住める状態ではないんだ」 | ||||
F美
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「エーッ!じゃあ坪二十九万八千円で住めるわけじゃないの?」 | |||
「そこが問題なんだ。今日はその問題について調べたいと思っている」 |
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―というわけで、今回は住宅の価格と価格の表示について、見ていきたいと思います。 マイホーム関係のチラシを見ると、企画型住宅の場合の参考プラン価格には、多くの場合、『本体価格』と表示されています。このほか『オプション』という設定があり、そこに外部給排水などが含まれています。最近はオプション価格を明示しているチラシもあります。 注文住宅の場合、最初は住宅会社から概算見積もりが出てくる例が多いのですが、これを見ると、オプション工事費が三百万円、さらに照明・カーテンで五十万円などという見積もりもあり、このほかに杭打ち工事が別途かかるなどという例もあります。この結果、本体が一千二百万円でも、結局一千七、八百万円近くになるというまか不思議な見積書も多いのです。 通常、価格の話に出てくるのは本体価格の部分です。しかし、実態は大きく異なるということを、私たちはあらかじめ知っておいた方がよいでしょう。 話が複雑にならないように、ここではマイホーム新築、いわゆる注文住宅について見ていきましょう。 |
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