いい家造り隊 理想の我が家を探す

vol.1 外断熱っていいの?

Vol.1

1.外断熱っていいの?

●内断熱は家が腐る?


編集長
「それぞれの工法の意味がわかったところで、どの工法がいいか説明していこう。」
ボクはやっぱり伝統的な軸組みが好きだなあ。断熱は内断熱。だって外断熱って発泡スチロールとかウレタンとか使って、環境によくないんでしょ」
新人編集部員
U男(以下U男)
U男
F美F美
そんなこと言うけど、じゃスーパーでトレーに乗っかったお肉や、コンビニのお弁当は買わないの?確かに石油資源は限りがあるし、フロンなんかのガスを使うから地球温暖化が促進するって言う人もいるけど、必要なものは使わなきゃいけないでしょ。要は一度使ったらずっと大事にする。そうすれば省エネになるから逆に地球に優しい家になるんじゃないの。それより内断熱は木材が腐るんだってよ。いいの、そんな家?」
さっき が『どんな工法でも出来は工務店の技術次第』って言ったでしょ。内断熱=腐るって発想はやめてくれないかなあ」
U男U男
編集長
「過去において、内断熱の家が腐ったというのは本当のことです。また、今でも腐る可能性がある家は日本全国に相当数あると思いますよ。でもね、腐らない家づくりはすでに出来上がっているんだ。高断熱・高気密ってやつだよね。問題は『高断熱・高気密』をうたい文句にしながら、実体は全然高断熱・高気密じゃなくて、お客さんはそれを知らないで住宅会社と契約し、そして暮らしていることだよ」
しっかりした住宅会社に頼めば、内断熱だって腐らないんですね」
U男U男
編集長
「そう。外断熱だって、いい加減なところに頼めば気密性はおろか、結露だって発生するよ。そんな家に住んで泣いている人から編集部にも電話来るでしょ」
「あのさあ、そんなややこしい話しているくらいならツーバイフォーにしなよ。合理的だぜ。住宅はニシン御殿じゃないんだから、大黒柱がある・ないなんて関係ないし。和室だって結局付け柱でしょ。そしたらツーバイだって同じじゃない。何より断熱・気密が簡単、暖かい、頑丈。俺、これで十分だな」
業界に詳しい
営業マン
T介
(以下T介)
T介
F美F美 「外断熱なら和室だって桂離宮と同じく真壁でできるのよ。それに柱と梁を室内に露出させて、とてもダイナミックな空間構成ができるわ。ちまちま壁に区切られた家なんていやよ、私」



工法比較10番勝負
外断熱
(木造外張り断熱)
内断熱
(在来充てん断熱)
ツーバイフォー
備  考
1
高断熱化
(付加断熱)
(2×6)
高断熱化の方法はそれぞれ異なる
2
高気密化
外断熱とツーバイフォーは気密性能が出やすい
3
耐震性能
ツーバイ(壁式工法)は地震に強い
4
耐火性
使用する建材にもよる
5
自由なデザイン
内断熱はほぼどんなかたちも可能
6
省エネ・暖かさ
施工技術次第
7
室内の可変性
可変性は軸組みの良さ
8
増築の自由度
軸組みは増築しやすい
9
信頼性
施工技術次第
10
断熱材の価格
発泡系断熱材は高価
*それぞれ一般的な工法を前提に比較しています

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