いい家造り隊 理想の我が家を探す

vol.1 外断熱っていいの?

F美   U男   T介 編集長
F美 U男 T介  

今回質問をくれた
IESU読者さん。
よく編集部に
遊びに来る。

IESUの新人編集部員。
建築については
シロウト同然の二十五歳。

業界にかなり詳しい
電気工事店の営業マン。
四十代前半。

IESU編集長。
この道十数年で
不惑の年を目前に
控えている。



Vol.1

1.外断熱っていいの?
 今、話題の外断熱。家づくりを計画している方なら耳にした方も多いと思いますが、さて外断熱とはそんなにいいものなのか、IESU的に調査してみたいと思います。
題して「外断熱ってそんなにいいの?」

読者F美サン
(以下F美
)F美

「私、この本読んでみたんだけど、『外断熱(そとだんねつ)』ってとてもいいんですね、IESUさん。ちなみに、お宅の新聞のことも書かれていますヨ。さすが全国区の専門紙。断熱にこだわってるだけありますナ」
「冷やかすのはよしてくれたまえ、F美クン。私もある方に指摘されるまで知らなかったんだ。なんか、記事をいいように利用されて、ちょっといやな感じになっているんだから」
IE'SU編集長
(以下)
編集長
F美F美
「それより外断熱にしたいなあ、私が家を建てるときは・・」
「いいね」
編集長
F美F美
「あら、それだけ?。それで終わったら記事にならないヨ」
「まあね。だいたいキミは外断熱って何だかわかっているのか。外断熱っていうのはだなぁ、RC建築において・・」
編集長
F美F美
を遮って「あのね、難しいことをわかりやすく説明するのが編集者でしょ」
カチンと来た 「わかった。うんとわかりやすく説明しようじゃないか。外断熱がいいか、内断熱がいいか、あの本に書いてあるようにツーバイフォーはダメなのか。私の答えはどれでもいい。ただし、しっかりした工務店に頼まなければ、どの工法で建ててもダメだ」
編集長
F美F美
「うーん、わかったようなわからないような説明ね。だいたい外断熱っていいかどうかの答えにはなっていないでしょ。はっきりしてほしいな」
「はっきり言おう。でもね、最初に言っておきたいけど、全ての面で優れた工法があれば、世の中全部その工法に代わるもんなんだ。外断熱も内断熱も、ツーバイフォーも、良いところもあれば弱点もある。まずこの点をしっかり押さえておいてほしいんだ」
編集長
F美F美
まじめになったF美 「わかりました。さっき『どれでもいい』って説明したのはそういう意味なのね」



―というわけで、IESU的に外断熱と内断熱、ツーバイフォーをわかりやすく説明していきたいと思います。
 まず、簡単にそれぞれの工法の意味を見ていきましょう。
 
外断熱(外張り断熱)
住宅の骨組み(躯体)の外側から断熱・気密施工を行う工法。骨組みは在来軸組でもツーバイフォーでも鉄骨でもコンクリートでもよい。外側で断熱するのでデコボコした家は別として、非常にすっきりと断熱・気密施工が行え、高い気密性能を比較的簡単に実現できる。使用する断熱材は大きく分けて二種類。主流は発泡系といわれるプラスチック原料の断熱材。もう一つは繊維系といわれるグラスウールなど。

内断熱(充てん断熱)
住宅の骨組み、つまり柱と柱の間に断熱材を充てんする工法。主に在来軸組のグラスウール断熱を指すが、内断熱としてはほかにFP工法などのようにウレタンを充てんする工法もある。グラスウールは発泡系断熱材より価格が安く、コスト面では有利。また、骨組みと断熱層が一緒なのですっきりした構造になるが、気密施工は外断熱よりややこしいといわれる。

ツーバイフォー
アメリカで誕生した工法。柱と梁の骨組みではなく、合板(ベニア)を使った壁と床面で構成する面構造なので、地震に強く、しかも構造自体が気密化しやすくできている。地震の多い日本では法規がうるさいことを決めているため、在来ほどの間取りの自由度がない点は弱点。

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