ETS-TEJタイプの操作パネル。室温、外気温、蓄熱量、時刻の確認ができる。安全対策としてチャイルドロック機能も装備 |
日本スティーベル(株)は、電気蓄熱暖房器の主力モデル「ETS-S」シリーズを9年ぶりにフルモデルチェンジし、「ETS-T」シリーズとして9月1日から発売する。次世代の暖房機器を目指して様々な機能を新搭載しながら、価格は旧ETS-Sシリーズと変わらない。
ETS-TEJタイプはドリーム8、深夜電力両用、ETS-TJタイプは、深夜電力専用タイプでどちらもマイコン割引に対応している。
両タイプ共通の特長として、これまで電気蓄熱暖房器の弱点とされてきた春や秋など外気温の変動が激しい時期でも安定した温度制御ができるよう、外気温度にあわせて蓄熱量を自動コントロールする「シーズンセンサー」を標準装備(特許取得済)。住宅の性能や地域によってこのプログラム内容をカスタマイズすることもできるので、より高精度な制御が可能になる。
室温の安定制御のためにソフトファン制御とダブルエアダンパーを新採用した。ソフトファン制御は室温が上昇して設定温度に近づいたときにファンの回転数を蓄熱残量に応じて落とし、室温の急激な変動を抑える。ダブルエアダンパーは、ソフトファン制御と組み合わせることで、ファン使用時の輻射熱量を調整し、蓄えた熱を効果的に使用可能にする。このほか、全面のパネルに空気層を装備し、自然放熱時に低温輻射する。
ETS-TEJタイプの外観
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また、ETS-Tシリーズ本体と専用ソフト「WSP for Windows」をインストールしたパソコンと接続することで、機器内部の運転状態や保守情報をパソコンに表示したり、シーズンセンサーのプログラムを変更することが可能になるため、アフター時の対応処理を迅速に正確に行える。
このほか、ETS-TEJタイプ独自の特長として、業界初のワイヤレスリモコンを採用、室温調整、追い炊きやファンのON/OFF、スリープタイマーなどのコントロールが可能。また、同タイプは制御回路を200V化したため、電源工事を200V1本だけで済ませられる。
両タイプともヒーター容量は2キロワット~7キロワットまで6種類あり、5キロワットタイプの場合、外形寸法は幅1,130×高さ650×奥行き245ミリ、総質量は271キログラム。価格は29万8200円(ETS-500TEJ)、27万1950円(ETS-500TJ)。
問い合わせは、同社北海道営業所(札幌市中央区北4条東7丁目374-4、Tel.011・219・4649)へ。 |