吹き抜けの階段の壁に施工した例。
子供が自由に描いた絵の跡をそのまま残している
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(有)丹羽工務店(斜里町、丹羽豊成社長)では、6500万年前のアロエの化石を主成分とし、調湿効果やホルムアルデヒド吸着機能を持つ内装用塗り壁材・ダイアトーマス(発売元・ハルモリック(株))を昨年春から採用。健康性の高さに加え、簡単・ローコストな施工で室内の意匠性を高められることから、ユーザーに好評だ。
同社では住宅需要が減少する中、これからはユーザーにインパクトを与えられる建材によって他社との差別化を図る必要があると考え、室内のデザインにアクセントを付けられる健康建材系の塗り壁材の採用を検討。様々な製品が市販されている中で、コストが安く、クロスの上からでも一発仕上げができるなど施工が簡単なことから、ダイアトーマスの採用を決めたという。
ダイアトーマスは、アメリカの外科医が主にギブスの材料として使っていた素材を元に塗り壁用として開発されたもので、アロエの化石が主成分。体積の85%を占める細孔によって調湿性に優れ、有害な化学物質もほとんど放散せず、水溶性なので廃棄時の環境負荷も少ない。
施工は新築の場合、ジョイント処理を行った石膏ボード下地に、下地の色が見えない程度の厚さで1回塗りするだけ。シーラー処理などは不要だ。材料はすでに練られた状態で納品されるので、現場で下準備をする必要がなく、接着性が高いのでリフォームではクロスの上から直接塗ることもできる。キズができても上塗りだけで補修でき、汚れは中性洗剤を含んだスポンジで落とせるのでメンテも容易。
材工で2000円/平方メートル
仕上げも様々な提案可能
同社ではこれまで7軒の新築物件で、吹き抜けや床の間、トイレの壁などに部分的に使用。それぞれ仕上げは金ゴテ押さえや櫛引きなど4パターンほど行っており、材料に砂を混ぜてラフな仕上がりにすることもあるそうだ。実行価格は材工で平方メートル当たり2000円と、一般的な珪藻土の塗り壁材よりもローコスト。現場見学会に訪れたユーザーからは「室内全面に使いたい」という声も聞かれたという。
同社の丹羽豊文専務は「コストをかけず、簡単な施工で室内のデザインに個性を出せるのが大きな魅力。同じ種類の外装仕上げ用塗り壁材も販売されているので、今後はそちらも試してみたい」と話している。 |
ダイアトーマスを使った間仕切壁を
デザイン上のアクセントとして使った室内
製品プロフィール
製品名 |
ダイアトーマス |
部位等 |
内装仕上げ |
価格 |
2,000円前後/平方メートル
(丹羽工務店における材工での実行価格) |
問い合わせ |
ハルモリック(株)
静岡県静岡市清水楠152-1
0543-48-1111 |
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