大断面の軸組に合板気密
躯体は道産カラマツ無垢材の4寸柱を使用した真壁の在来軸組工法で、梁は道産カラマツ集成材。床部分は根太を省略し1階は床束で大引きを支え、18ミリのカラマツ合板、15ミリのカラマツフロアを施工、2階は梁上に30ミリのカラマツ集成材フロアで一発仕上げ。2階リビング入口の梁はカラマツ太鼓梁、その梁とつながる真ん中の構造柱は五寸柱として大黒柱のイメージを持たせて視覚的アクセントにしている。
断熱は、外壁は高性能グラスウール100ミリ充てんに押出スチレンフォームⅢ種30ミリを外張り、天井は垂木部分に高性能グラスウール180ミリ充てん、床下は基礎外周部に押出スチレンフォームⅢ種75ミリを外張りした基礎断熱。気密は、構造用合板を柱の室外側に張ってつなぎ目を気密テープで処理する合板気密工法。引き渡し前の気密測定で0.6平方センチ/メートルを記録したという。
自然素材にこだわり
無垢材や化石原料の塗り壁
外装は、15ミリ厚のカラマツ下見板を張り、塗装することで古びた味わいを出している。内装も、カラマツ羽目板を腰壁下に張り、上部は阿寒町産出の古代化石プライオゾーアを原料にした塗り壁材f-wall(発売、(有)オバラ建商)で仕上げるなど、あらゆる部分に道産カラマツをこだわって使用している。
暖房は1階が基礎断熱された床下空間にFFストーブを入れ、各部屋の床に設けられたガラリから暖気を出し、2階は薪ストーブを使う。換気はパイプファンに換気フードとして北風くん(発売、(株)タイガー産業)を組み合わせ、各階に2ヵ所設置。
佐藤社長は、「屋根緑化すると相当なコストアップになると思われがちだが、設備をシンプルなものに絞り、今回の住宅は約1600万円ほどで引き渡すことができた。すべての窓にハニカムサーモスクリーンを使用するなど、断熱性・気密性の向上にはお金をかけているので快適に住み続けられる住宅になると思う」と話している。 |
緑化屋根には2階ロフト部分からハシゴで上がれるようになっている |
製品プロフィール
製品名 |
ザバーン防草シート |
部位等 |
屋根 |
価格 |
要問い合わせ |
問い合わせ |
デュポン?高機能不織布事業部
東京都目黒区下目黒1-8-1 アルコタワー
03-5434-6136
http://jp.dupont.com/ |
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