マイホーム新築の主な理由としては「現在の住まいの老朽化が著しい」「家族構成に見合った広さのある家に住みたい」などが挙げられるが、このほど住宅金融公庫がまとめた「平成12年度住宅・建築主要データ調査報告―居住性調査編―」によると、やはり住宅の新築理由としては「(これまでの)住宅が古い・狭い」が大半を占めており、広さに関しては住宅面積が170m2以上になると過半数のユーザーが高い満足感を示していることが明らかになった。 広さの満足度のデータを詳しく見ていくと、住宅面積80~150m2未満では「大変満足」より「やや満足」とするユーザーのほうが多いが、同150m2以上になると「大変満足」とするユーザーが最も多くなり、同170m2以上で過半数に達する。
これらのことを考慮すると、ユーザーにとって同110m2、約33坪はは最低条件であり、本当に満足してもらうためには同150m2、約45坪、できれば同170m2、50坪以上だと相当高い満足感を与えることができると言えそうだ。
住宅建築は予算・敷地などの制約がある。その中でユーザーの満足度を高めるには、機能性はもちろんのこと、広さが大変重要なウエイトを占める。全体計画の中から必要なもの、不必要なものを取捨選択し、ある部分の仕様・設備を省略する提案、またはコストダウンによって35坪の住宅を40坪に、40坪を45坪に拡大する企業努力が重要なポイントになる。
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