平成20年7月5日号から
熱源別に暖房費検証
北暖協 HP開設しユーザー啓もう

理事長に就任した小林氏
 北海道内の住宅暖冷房・換気設備業者などで組織する北海道暖冷房換気システム協会(小林典夫理事長、(株)日和住設社長)は今年度、エンドユーザー向けのPRを強化するとともに、製品・技術勉強会や熱源別の暖房ランニングコスト検証などを実施して、専門家としての提案力を磨く。
 灯油の高騰などエネルギー価格の変動と料金メニューの充実により、数年前までは7割以上が灯油セントラル暖房といわれた北海道の新築戸建住宅の暖房設備は、大きく様変わりし、現在は電化が主流。その中で温水セントラルや電気蓄熱暖房器など暖房方式を選べるようになってきた。また都市ガスも巻き返しに動いており、ユーザーにとっては選択肢が広がる一方、専門家としては選ぶ際のガイドラインを提示する提案能力が求められるようになっている。

定期発行を続けている北暖協NEWS(左)と技術者養成テキスト
 こういった時代の変化に際し、同会は特定の熱源や放熱方式に偏ることなく、エンドユーザーに適した暖房を提案する専門家として、ホームページを開設してセントラル暖房の良さや、暖房選びのガイドラインを解説するほか、会員を対象とした暖房設備などの最新情報勉強会、ランニングコスト検証のための熱源別試算などを行う。
 このうちランニングコストの検証は、熱源や発売元によって試算条件の異なるランニングコストを、統一共通モデルで独自に試算するもの。電気、灯油、ガスの温水セントラルのほか、電気については蓄熱暖房器やパネルヒーターなども試算し、サブユーザーやエンドユーザーの疑問に答える。
 同会では、こういった活動を通じて良質な住宅提供に貢献しながら、会員の受注拡大につなげたいとしている。

ペレットストーブの炎を比較可能
三素・札幌営業所 人気高い3台を常設展示

左から国産FFタイプの「ペレチカVEL-926」、デザインが人気の「EF3Bi」、鋳物ストーブの雰囲気を醸し出す「エンプレス」
 エコ設備機器の販売を行っている(有)三素(本社富良野市)では、実際に燃料のペレットを燃やして炎の状態を見比べることができるペレットストーブ3台や、太陽光発電パネル、小型風力発電機といった自然エネルギー利用機器を常設展示したショールーム兼営業所を札幌市北区拓北にオープンした。
 これまで同社では環境関連のイベントなどでペレットストーブの燃焼状態を見てもらうことはあったが、そのような機会に恵まれないユーザーも多く、「ペレットの炎を見たい時に見ることができない」という声もよく耳にしていたという。
 そこで、ユーザーがいつ来てもペレットを燃やすことができ、さらに機種ごとに炎の状態を見比べることができるよう、国産FFタイプとして定評があるペレチカVEL926(金子農機(株)製)、デザインに対する評価が高いEF3Bi(カナダ・エンバイロ社製)、鋳物ストーブの雰囲気が好評のエンプレス(同)と、人気の高い3台のペレットストーブを選んで展示した。
 また、太陽光発電パネルや小型風力発電機、地中の微生物を利用して家庭排水を処理する新土壌浄化工法の部材、環境関連の資料なども展示し、エコ技術や環境問題に対する知識も深められるようになっている。
 同社の家次社長は「今後はさらに展示内容や品揃えを充実させ、ユーザーが自分で自然エネルギーを利用したシステムを作れるようにしていきたい」と話している。
 不定休のため見学希望者は事前に連絡が必要で、住所・電話番号は次の通り。札幌市北区拓北5条2丁目11-15、Tel.011・771・4008。営業時間は午前10時から午後6時まで。

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