熱源別に暖房費検証 |
北暖協 HP開設しユーザー啓もう |
理事長に就任した小林氏 |
北海道内の住宅暖冷房・換気設備業者などで組織する北海道暖冷房換気システム協会(小林典夫理事長、(株)日和住設社長)は今年度、エンドユーザー向けのPRを強化するとともに、製品・技術勉強会や熱源別の暖房ランニングコスト検証などを実施して、専門家としての提案力を磨く。
灯油の高騰などエネルギー価格の変動と料金メニューの充実により、数年前までは7割以上が灯油セントラル暖房といわれた北海道の新築戸建住宅の暖房設備は、大きく様変わりし、現在は電化が主流。その中で温水セントラルや電気蓄熱暖房器など暖房方式を選べるようになってきた。また都市ガスも巻き返しに動いており、ユーザーにとっては選択肢が広がる一方、専門家としては選ぶ際のガイドラインを提示する提案能力が求められるようになっている。
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定期発行を続けている北暖協NEWS(左)と技術者養成テキスト |
こういった時代の変化に際し、同会は特定の熱源や放熱方式に偏ることなく、エンドユーザーに適した暖房を提案する専門家として、ホームページを開設してセントラル暖房の良さや、暖房選びのガイドラインを解説するほか、会員を対象とした暖房設備などの最新情報勉強会、ランニングコスト検証のための熱源別試算などを行う。
このうちランニングコストの検証は、熱源や発売元によって試算条件の異なるランニングコストを、統一共通モデルで独自に試算するもの。電気、灯油、ガスの温水セントラルのほか、電気については蓄熱暖房器やパネルヒーターなども試算し、サブユーザーやエンドユーザーの疑問に答える。
同会では、こういった活動を通じて良質な住宅提供に貢献しながら、会員の受注拡大につなげたいとしている。 |