夏の新製品を総括
高付加価値の設備 |
建材などエコや省エネ重視 |
今年夏の新製品は、住設機器では高付加価値を競う商品が目立っている。また、エコや省エネにつながる製品が多いのも特徴だ。次々世代省エネ基準をにらんで、この分野の製品は活発になりそうだ。
ハウジング山地のキッチン「アモール」
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2階にも設置しやすいTOTOの「ネオレストハイブリッド」 |
住宅設備
時代にあった製品
住設機器は、定番商品の付加価値アップや、時代に合った商品の提案が目立った。
キッチン関係の新製品が相次いでいる。クリナップは、主力製品の「クリンレディ」と「S.S.」をリニューアル。レンジフード自動清掃、フルフラットIHヒーターなど使い勝手やメンテ性に配慮した。サンウェーブ工業は、急速に増えるオール電化住宅専用キッチンとして「スタイルキッチン」を発売。高捕集ファンをIH調理器の後方に設置してレンジフードをなくし、開放的なデザインとした。ハウジング山地は、シンプルモダンに合うデザインの「アモール」を発売、「チヌーク」に代わって主力商品にする予定だ。
トイレではTOTOがタンクレス型のネオレストにハイブリッドタイプを追加、2階など水圧が低めの条件でもタンクレストイレが無理なく設置できる。
コードレスで後付工事も簡単な日本ベルックスの「ソーラーバッテリーブラインド」 |
その他建材
自然エネ利用目立つ
このほかの建材や設備機器では、「エコ」と「省エネ」がキーワードだ。
緑川木材の道産材3層パネルは、輸送距離が短いためCO2排出量が少ない『エコ』な道産材を使用している。家具や内装材などに使用する。
日本ベルックスの「ソーラーバッテリーブラインド」は、天窓のブラインドを太陽電池で充電した蓄電池で動かす『エコ』と『省エネ』を狙った商品。今年はラインナップを拡充、同社の既存天窓にも取付可能だ。
このほか、ソーラーネクストの「ソーラーパンチ」は、壁面に取り付け、太陽熱をコレクター(集熱器)で集めて温風を作り、室内に温風暖房として供給する『エコ』暖房。
松下電工の「ライフィニティECO対応システム」は省エネ意識の啓蒙に役立つ |
まもなく発売される、松下電工の「ライフィニティECO対応システム」は、部屋別、設備別の電力消費量を計測・表示が可能な設備ネットワークシステム。住む人の意識を『エコ』化するツールとして注目される。
セーレンの「ラミテクトサーモ」は、透湿防水シートの室外側をアルミ素材でコーティングした製品。特に夏場の遮熱効果で本州以南の冷房消費電力の低減など『省エネ』効果が期待されている。
換気システムでは、日本住環境の「ピアラ24」、「ルフロ400」が風量調節コントローラーを無段階ボリューム式に改良した。住宅の広さに最適な換気量を設定できる。そのため、従来品よりも最高で消費電力を約半分に減らせるという。日本スティーベルは熱交換換気システム「LWZシリーズ」をフルモデルチェンジ。六角形熱交換素子により熱交換効率90%を誇る性能はそのままに、住宅の規模や用途に応じて3タイプ4機種に増え、メンテナンス性などが改善された。
コーナー札幌の電力測定器 |
このほか、コーナー札幌の「電力測定器」は、6台までの電気機器の消費電力を詳細に測定することができる。ACコンバーターの待機電力も測定できる『省エネ』支援ツールと言えよう。
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