平成19年2月15日号から
4月から税率変更
道循環資源税 1トン当たり金額2倍に
 新築・解体時の建設廃材などを含めた産業廃棄物の排出抑制やリサイクルの促進などを目的として、道が昨年10月から導入した「循環資源利用促進税」の暫定税率が4月1日から変更になる。変更後の納税額は1トン当たり現行の2倍の500~660円。
 循環資源利用促進税とは、産業廃棄物の排出抑制や適正処理、循環資源の再利用などに係る施策の経費に充てることを目的として北海道で初めて導入された法定外目的税。産業廃棄物を排出する事業者に納税義務が課され、最終処分場へ搬入する産業廃棄物の重量に応じて課税される。
 最終処分業者や中間処理業者に委託して産業廃棄物を搬入する委託処分の場合は、各業者に排出事業者が税金を支払い、自社施設の最終処分場に産業廃棄物を搬入する自己処分の場合は、直接道に申告納付する。
 4月からの暫定税率は最終処分場に搬入される産業廃棄物1トン当たり、現行の330円(自己処分の場合は250円)から660円(同500円)と2倍になる。なお、暫定税率は平成20年3月末までの措置で、平成20年4月からは委託処分も自己処分も税率は1000円になる。
 同税制度の仕組みについての問い合わせは道総務部税務課税制企画グループ(Tel.011・204・5063、Fax.011・232・3798)へ。
ホームページhttp://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/zim/junkanzei/index

土間と布を一発で
斜里・丹羽工務店 型枠断熱材使い工期短縮

フォームベースを使った基礎の仕様
 世界遺産に指定された知床を抱える斜里町の地場ビルダー・(有)丹羽工務店(丹羽豊成社長)では、型枠兼用断熱材「フォームベース」(製造販売・北海道カネパール(株))を使って基礎を自社施工することにより、基礎工事にかかる工期短縮とコストダウンを進めている。
 FAS工法の家を手がける同社では、6年ほど前にコストを抑えた規格型住宅の開発を考えるにあたり、布基礎と土間、地中梁、束を一発で打設し、同時に基礎断熱工事も完了する型枠兼用断熱材を導入。ただ、当時使用していた製品はプラスチック製セパレータの設置位置が限定されるほか、セパレータ端部が化粧仕上げを行う際に不陸が生じる原因になったり、組み立てた型枠断熱材を固定する専用治具がないなどのデメリットがあった。
 3年ほど前から使い始めたフォームベースは、セパレータ一体のブロック形状なので組み立てや化粧仕上げがやりやすく、型枠断熱材の固定もコの字型の専用治具を上部にはめ、単管パイプを治具両側の受け部分に乗せるだけで済むので、施工効率が一段と向上。コンパネの解体・後片づけが不要で、ゴミがほとんど出ないことなどもメリットになっているという。

地中梁やコラムも一発打設
 同社の基礎は土間コンクリートの下に入れた地中梁の上に、1間ピッチでコンクリート製の束を設けることにより、間仕切り基礎を省略。断熱はフォームベースを使うことでビーズ法スチレンフォーム63ミリの布基礎両側断熱(基礎幅150ミリの場合)となり、さらに土間上から土台にかけてイソシアヌレートフォーム20ミリを吹き付けている。
 施工は根掘りしてから最初にフーチング部分を打設し、型枠断熱材の組み立てと配筋を並行して行った後、埋め戻しをして布基礎、土間、地中梁、束を一発で打設。布基礎と土間の取り合いは、布基礎室内側の型枠断熱材を一部カットして差し筋している。最後に現場発泡ウレタンを吹き付ける。


基礎施工に使用している型枠兼用断熱材のフォームベース
2割のコストダウン
 コンパネを使って型枠を組んでいた頃と比べた場合、コンパネ型枠の組み立て・解体が不要となり、ミキサー車が現場に入る回数も2回で済むことから、4間5間の建坪であれば基礎工事の工期は根掘りから4、5日で終了と半分に短縮。コストに関しては材料費だけ見ればほとんど同じだが、工期が短縮された分だけ人件費の削減につながり、基礎工事全体で2割程度のコストダウンになっている。
 同社の丹羽豊文専務は「フォームベースによって基礎工事をだいぶ合理化できた。さらに型枠断熱材の薄手化と断熱性の向上が同時に実現できれば、土台の水切りなどの納まりや住宅全体のプロポーションがもっと良くなると思う。今後も住宅トータルでコストダウンと性能の向上を同時に進めることにより、ユーザーに求められる家づくりを目指していきたい」と話している。

製品プロフィール
製品名
フォームベース
部位等 基礎断熱型枠
価格 2400円(基礎幅120ミリ用)・ 2600円(同150ミリ用)/個(税別)
問い合わせ 北海道カネパール(株)営業二部 札幌市中央区南2条東1丁目1-14
住友生命札幌中央ビル 011-222-8331
[homepage]

新体制・商品を披露
AWエモト 松下電工とのコラボ商品など

あいさつする浜下社長
 エア・ウォーター・エモト(株)では先月30日、札幌市内で平成19年度の方針発表会を開催。昨年10月から松下電工㈱のグループ会社として新たなスタートを切った同社が、これからの方針を説明するとともに新製品を披露した。

役員・支店長
 冒頭あいさつにたった浜下郁夫エア・ウォーター・エモト社長は「北海道と東北で高いシェアを持つ当社は、松下電工と合わせてこの地域で40%の市場シェアとなった。これまで通りのきめ細かな営業を継続するとともに、商品面ではヤマハとの協力関係を継続。さらに松下電工とのコラボレーション商品も開発。商品、販売力ともに、文字通り最強の軍団となってお客さまにより深い満足を提供したい」と説明。営業体制の維持、商品力の強化、ヤマハとの協力関係の維持など、継続性を重視しながら新生エア・ウォーター・エモトとしての今後の取り組みを紹介した。
 商品説明では、システムバス「ソシエⅢ」、マンション用バス「MX」、システムバス「シンフォニア」、システムキッチン「berry(ベリー)」が紹介された。

新商品のマンション用改修バス「MX」

松下電工とのコラボで装備が充実した「ソシエⅢ」
 ソシエⅢは基本機能をそのままに、松下電工とのコラボレーションによる多彩なオプションを用意した。このうちカビの発生を防ぐカビシャットつき暖房換気乾燥機は、nanoe(ナノイー)と組み合わせることでカビの発生を防ぎ、空気中の浮遊カビをほぼゼロにするという。
 MXは松下電工とのコラボレーション商品。マンションの1116スペースに1216サイズを納めることができ、さらにまたぎ高さを抑えたりフランジをつかみやすい幅にするなど、安全対策を徹底し取替需要に応える。
 シンフォニアは今回モデルチェンジ。価格を抑えて人造大理石と音響設備を標準装備し、今月26日に発売する。
 ベリーは価格を抑えながらオープンキッチンの新しいかたちを提案。またヤマハの塗装技術により家具的価値も高めている。
 商品についての問い合わせは各支店・営業所へ(札幌=Tel.011・863・1451)。

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