平成18年9月25日号から
平成17年度の道内住宅着工詳細
 
 道内全市町村の平成17年度住宅着工戸数がこのほどまとまった。17年計では当初から旺盛なアパート・マンション需要に支えられ、5年ぶりに5万戸の壁を破ったが、今年1~3月は札幌市内でも発覚した耐震偽装問題や現実味を帯びてきた消費税アップの噂などによって、全道の 17年度計はマンションが減少に転じるなど、今年とは少し異なる需要構造を示しており、市町村ベースの結果が注目される。
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施工性と低騒音化
日本住環境 小型住宅向け第3種換気

ファン本体にあらかじめ装着された気密シート
 日本住環境(株)は、床面積30坪前後までの小型住宅やアパート、ツーバイ向けの第3種換気システム「ルフロS」を10月から発売する。小型住宅などで特に課題となる配管類の取り回しと騒音レベルの改善に力を入れ、これまでダクトセントラル換気を使ってこなかった住宅会社にも、集中換気の快適性と省エネ性を簡単な施工で実現する点をアピールし、拡販につなげたい考え。
 同社では一般住宅用に「ルフロ400」を販売中だが、ルフロSは床面積30坪前後までの小型住宅やアパートを主な対象に開発した、コンパクトで手頃な価格の専用機種。
 住宅の想定床面積は最大で36坪(120m2)程度。本体にボリューム式風量調節つまみがついており、自由に風量を設定できる。風量を中(想定床面積 24坪程度)にセットした場合の消費電力は、直流(DC)モータを採用したことで10W程度に抑えられる。月々の電気代は約158円。静音化にも配慮し、風量が小の時は22dB。
 施工性と騒音レベルの改良のため、ルフロSでは配管径の見直し、専用部材の開発・改良などに加え、専用の換気設計シミュレーションソフトを開発した。

専用ソフトなどで騒音レベルを低減
 このソフトは必要換気量を満たす配管設計と圧力損失計算を行うだけでなく、同時にそのときの騒音レベルをシミュレーションし、一定のレベルを上回るときには再調整を行う仕組みを組み込んでいる。これにより必要換気量を満たしたときの端末の換気量配分、騒音レベル、消費電力の最適値を総合的に判断できるようになったという。
 ダクトは小型住宅やアパートなどでの取り回しを重視し、50ミリφを採用。ツーバイフォー住宅でも施工しやすい。小口径ダクトの採用によるデメリットは、省電力・ハイパワーのファンモーターの採用、消音ダクトなど騒音対策の徹底と専用シミュレーションソフトの採用などでカバーする。
 このほか、吸気グリル「オリフィス」は改良などによって流量調整幅が最大4割広がるとともに、騒音を40%減らした(いずれも従来比)。
 オリフィスとダクトの取り合いは、低圧損型リデューサー「コブラ」を新開発。ふところが140ミリ程度でもダクトの曲がりを無理なく施工できる。さらに消音ダクトを標準採用しダクトノイズの低減を図っている。
 給気口「スクウェアフロー」は標準装備の花粉フィルターのほか、オプションとして高性能な活性炭・EXフィルターと、反対に低圧損型のQDフィルターを用意、多くのニーズに応える。このほか、バタツキを緩和する新開発の強風防止弁もオプションに加えた。


小屋裏設置を想定、断熱・気密に配慮

 ファン本体については、ハウジングを樹脂製とすることで軽量化を図り重量は3キログラムに。また450ミリ角の天井点検口から出し入れできるサイズに小型化した。工具なしで内部の羽根などを取り出すことができ、メンテナンスも簡単にできる。
 現場の施工性を考慮し、本体を断熱材で包むとともに、気密シートをあらかじめ装着した。これによって平屋建てやアパートなどで断熱・気密層の外になる小屋裏などに設置する場合に、結露防止と気密層の連続がしやすくなる。寒さ対策だけでなく、特に東北以南では夏場に小屋裏温度が上昇することでファンモーターの寿命に悪影響を与えることを避けることができるという。
 ルフロSは、換気ファン本体LS-150DCと、消音ダクト×4個、リデューサー×4個、吸気グリル×4個、給気口×3個、ダクト類など配管副資材とのセット販売で、オープン価格。
 問い合わせは、同社本社(Tel.03-5425-6634)、または札幌支店(Tel.011・222・6330)など各拠点へ。

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