平成18年8月5日号から
「空気動かす工夫を」
基礎断熱の床下にカビ!

床下地合板や大引に付着した白いカビ(青山プリザーブ撮影)
 このところ基礎断熱を採用した住宅で、施工中でも床下がカビ臭くなったという話を聞く。原因として「今年は雨の日が多かったから」「基礎断熱の施工に慣れていないから」などと指摘する声もあるが、専門家の話では今年に限った話ではなく、基礎断熱が普及し始めた頃から起こっていた問題だという。そこでここでは基礎断熱の床下におけるカビの発生状況や居住者・建物に対する影響、カビの防止策および発生時の対処方法などについて取材した。
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地元工務店がPR
網走で住まいるフェア開催

地元ビルダー8社のブースに多くの来場者が訪れ、新築やリフォームの相談でにぎわった
  網走地域で家づくりを行っている工務店の家づくり・リフォーム相談コーナーや、ユニットバス・キッチンなどの展示コーナーなどによって最新の住宅関連情報を地元ユーザーに提供する「住まいるフェア2006」が、(株)メタルワーク(網走市、工藤弘満社長)の主催により7月22、23日の2日間、網走市内のエコーセンターで開催され、800名近い来場者でにぎわった。
 このフェアは網走地域の新築住宅の約4割が大手ハウスメーカーや北見など近隣の工務店の受注となっている中、地元工務店も元気に家づくりを行っていて、大手や他の地域の業者にも負けない技術力やノウハウを持っていることを地元ユーザーにアピールすることを目的として企画されたもの。昨年、東京で行われたジャパンホームショーを見学したメタルワーク・工藤社長が、活気のある住宅関連イベントを網走でもできないかと考えたのがきっかけで、地元工務店8社が賛同し準備を進めてきた。事前に各工務店にチラシを100枚渡して配ってもらったところ、羅臼や中標津のユーザーからも行ってみたいという声があったほど、前評判は良かったという。


会場内には多くの住設機器やサッシ・ドアなども展示された
お祭り気分で地域が元気に
 当日は開場前から並ぶ人が出るほどで、訪れた地元ユーザーは各工務店のブースで家づくりについて説明を受けたり、リフォームについて相談を行ったりしたほか、展示されたキッチンやユニットバス、サッシ、玄関ドア、外装材、エクステリア製品などを熱心に見学。ユーザーからは「気軽に会場に入れて、地元のいろいろな工務店の情報を得ることができた。相談もしやすい雰囲気でとても良かった」という声が聞かれた。
 また、住宅業界に限らず網走地域全体が元気になるよう誰もが気軽に参加できるイベントとして、STVテレビ・釣~りんぐ北海道の出演者によるトークショーや東京在住の占い師による無料鑑定会、地元の美味しいケーキ販売、スキンケア商品の相談・販売なども行い、好評を博していた。
 メタルワークの工藤社長は「今回のフェアは地元工務店のPRの場を作りたかったのがきっかけだったが、景気がなかなか上向かない中、出展企業にも来場者にもお祭り気分で騒いでもらい、網走地域全体で元気を出してもらえればと考えた」と話しており、出展社のうち光輝建設(網走市、福井政義社長)の澤田利昭専務は「無料占いやトークショーなどお祭りイベント的なものであったにもかかわらず、新築やリフォームを考えている人が多かった。網走では実際にキッチンやユニットバスなどの住設機器を見て、触れる機会がなく、工務店各社の工法や使用材料も見るのと聞くのとではだいぶ違うので、ほとんどの人が高い関心を示していた」と話している。



女性の目線で計画
土屋ツーバイホーム「ラ・フェリーチェ」 家事の効率を高めるミセスルーム

ラ・フェリーチェのカントリースタイルとナチュラルモダンの外観
 (株)土屋ツーバイホーム(本社札幌市、工藤政利社長)では、女性スタッフがプロデュースした「ラ・フェリーチェ」の販売を6月から開始。札幌市手稲区手稲山口の新興住宅地「明日風の街」で2棟のモデルハウスを週末に同時公開しており、30代~40代の女性から注目を集めている。

モデルハウス(カントリースタイル)1階の平面パース。ミセスルームの配置がポイント
 ラ・フェリーチェはイタリア語で幸せを意味する。開発には、日頃からコーディネーターとしてエンドユーザーの女性と打ち合わせをしている5人の女性スタッフが参加。打ち合わせの中からでてくる女性たちの“ああしたい、こうしたい”という希望を取り入れ、女性の目線で考えたプラン。
 ラインナップされたデザインは、地方のユーザーから根強く支持されているカントリースタイルと、都市型のイメージで札幌や近郊を対象に狭小敷地にも対応できるナチュラルモダンの2タイプ。それぞれ8タイプで計16タイプの間取りを揃えている。
 間取りのポイントは、ミセスルームと名づけた家事室をキッチンやユーティリティーに隣接する形で設け、動線を短くして活動スペースを狭めることで家事の効率性を高め、ミセスルームは、洗剤や掃除用品など生活に必要な雑貨の収納、古新聞置き場、洗濯物を干す場所としている。一般的にはユーティリティーに洗濯物を干すが、洗濯物の下をくぐって風呂に入りたくないという声が多いことから、ミセスルームを通らなくてもユーティリティーに行き来できる動線としている。


ナチュラルモダンのリビング


ミセスルームの様子。どのプランにもこのようなミセスルームを設けている。手前の収納に洗剤や掃除用品など生活雑貨、古新聞などを収納。その奧は洗濯機を置き洗濯物を干すスペース
好みで自由に選ぶ
 設備や内外装などはあらかじめ標準仕様を決めているが、選べるオプションを豊富に取り揃えることで、住む人の希望や好みを自由にコーディネートするシステムを取り入れた。オプションに加える製品ごとにオリジナルパンフレットをバインダーにとじ込み、これを一冊のオプションカタログ集としている。契約が決まったユーザーにはこのカタログ集を貸し出し、通信販売で品物を購入するような感覚で、カタログ集を見ながら家族みんなで住まいをコーディネートしてもらうという方法だ。キッチン、トイレ手洗い、洗面化粧台といった水廻り設備に関しては既製品だけではなく、オーダーメードも提案している。例えば、キッチンの扉やタイルをいくつもラインナップし、好きな組み合わせを選んでもらいオリジナルキッチンを造作するという方法だ。このカタログでは、他にも家具や照明、建具、階段、玄関タイルなどをいくつも揃えている。また、カタログ集では全ての製品に価格を記載し、選んだオプションの計算方法も載せているので、予算と相談しながら選べるようになっている。
 同社の本社技術部設計・積算課福島美由紀主任は「女性の考えを一番に取り入れたことが、ラ・フェリーチェの大きな特徴。カタログ集を見ながら住まいをコーディネートする方法は、これまでとは違う楽しみがあると思う」と話している。


オーダーメードのキッチン。扉やタイルなどカタログ集のラインナップから自由に組み合わせることでオリジナルキッチンが造れる

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