基調講演を行う
代表理事の鎌田教授
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NPO法人新木造住宅技術研究協議会の第2回通常総会・研修会が先月18、19日の両日、長野県松本市内で開かれ、全国から190名を超す会員が集まった。
事業計画の技術研修会や市民セミナーなど議案は全て原案通り可決・成立した。役員改選では、任意団体のころから会を支えてきた安田弘代表理事(STV興発(株)会長)と升元健((株)ノーザンプランニング社長)・長谷川正道(長谷川興業(株)副会長)の両理事が退任、新たに斎藤保雄氏(勇和建設(株)社長)が理事に就任した。このほかの役員は留任。
総会に続いては代表理事で室蘭工業大学教授の鎌田紀彦氏が基調講演。翌日には研修会も行い、鎌田教授はQ1.0プロジェクト2006」と題し、北海道からスタートしたQ1.0住宅プロジェクトをさらに推進し、10年後には標準仕様化を目指すとともに、コストアップを最小限に抑えながらプランニングなどで合理化を図り、コストを吸収していく工夫を進めたいとした。
また総会前に開かれた見学会と翌日の研修会では、築後11年を経過した高断熱・高気密住宅の壁内グラスウールの検証も行われた。
見学会では壁をはがしてグラスウールの状況を検証した |
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築11年の住宅の外壁の一部をはがし、透湿・防水シートを切断してグラスウールを取り出したところ、湿気は全く含んでおらず、カビなどの発生もなかった。一部が黒ずんでいるのは、コンセントボックスから空気漏れがあったためだが、ここも結露やカビの跡はなく、ゴミがついただけだった。
メーカーでは取り出したグラスウールを試験所に持ち帰り、断熱性能などを測定するとしている。 |