NSアートパレで外装仕上げを行った現場
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エボホームオオヒラ(有)(北見市、大平邦夫社長)では、モルタルと同等の意匠を実現でき、クラックも入りづらいシリコーン変性アクリル樹脂系意匠塗材「NSアートパレ」(日本化成(株)製)を2年前から外装仕上げに採用。今年は施工する全棟の外装仕上げのほか、内装の一部にも採用していく考えだ。
同社ではこれまで、サイディングの凍害やコーキング切れを不安に感じるユーザーに対しモルタルを勧めていたが、クラックが入りづらく、メンテナンス負担のない材料として、2年前にNSアートパレを初めて施工したところ軽量で非常に弾力性があり、顔料が材料に含まれていて再塗装などの手間もかからないことから、モルタルに代わり採用するようになったという。
外壁での施工は、通気胴縁となる24ミリ×45ミリの桟木の上に面張力が強くたわみにくい防水紙一体型のラスを張り、専用の特殊軽量モルタルを塗ってファイバーメッシュをふせ込み、再び専用モルタルを塗って16ミリ前後の下地を造る。次に専用シーラーを下地に塗った後、NSアートパレを2度塗りして7ミリ前後の厚さで仕上げる。
仕上げはコテやローラーを使って様々な意匠を付けることができ、ほぼどんな色にも対応可能。ただ、色は一度施工すると簡単に再塗装で変えることができないため、慎重に決める必要があるとのこと。
和室の下地に直塗り
また、同社では現在施工中の物件で、初めて室内にもNSアートパレを採用した。施工したのは和室で、内装下地の石膏ボードの上から直接NSアートパレを2度塗りしている。
内装仕上げで和の雰囲気を出す場合、珪藻土という選択肢もあるが、施工状態によっては珪藻土の粉末が床に落ちたり、服に粉が付いて汚れたりすることがある。しかし、NSアートパレであれば、調湿などの機能はないものの、珪藻土と変わらない意匠を作り出すことが可能で、床が汚れることもないため、ユーザーにも提案しやすいと同社では考えている。
施工価格はユーザーへの見積りで外装が約7000円/m2、内装が約4500円/m2。外装は以前行っていたモルタル仕上げの場合、耐水コンパネを下地に使い、塗装も必要だったが、NSアートパレはいずれも不要となるため、コスト的にはモルタル仕上げと同等だという。
同社の大平社長は「NSアートパレは最初に施工してからまだ2年ほどだが、これまでクラックが入った物件は一つもなく、ユーザーの評判もいい。サイディングとうまく差別化できたと思う。今後は室内での施工をもっと考えていきたい」と話している。
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モルタルと変わらない意匠を実現することができる
特殊軽量モルタルで下地を造っているところ
製品プロフィール
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NSアートパレ |
部位等 |
外壁等 |
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