南欧風のデザインをイメージしたモデルハウス
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(株)葛西建設(七飯町、葛西春夫社長)では、南欧風のデザインをイメージしたモデルハウス「プロヴァンス」をロングラン公開。アイデアや工夫が、訪れたユーザーの関心を集め話題となっていた。
プロヴァンスは、延床面積が40坪の在来木造による2階建て。南欧風をイメージしたといっても輸入建材はほとんど使用しておらず、地場産材などを積極的に取り入れているところがポイントだ。
室内の内装仕上げには、噴火湾で捕れたほたての貝殻をリサイクルし、塗り壁材として再利用したほたて漆喰壁(販売元、藍杜工房)を採用。淡い桃色のほたて漆喰が、室内を明るく彩り南欧風のイメージを演出している。リビングに隣接する4.5帖の和室にも特徴があり、畳の下は全面を桐の床下収納スペースとし、ここで使用している桐材も地場産材だ。真ん中の畳を取り除くと掘りごたつとして使うこともできる。
今回のモデルハウスでは、一級技能士を取得している大工の技術力を見てもらうために、オリジナルの造り付け家具をリビングやキッチンなどに設けた。キッチンの収納家具は使いやすさにこだわり、同社の女性スタッフが主婦としての経験を活かして設計したもの。キッチンの隣には家事コーナーを設けている。2階の吹き抜けを囲う手すりも同社のオリジナル。手すり子には直径13ミリの鉄筋を使い、ウレタン塗料を施している。
住宅の断熱仕様は、基礎に押出ポリスチレンフォームB3種60ミリ、外壁に硬質ウレタンボード62ミリを外張りし、天井はブローイング200ミリの外断熱工法。温水セントラル暖房に第三種換気システムを採用。
同社の葛西利吉専務は「モデルハウスは従業員みんなのアイデアを活かし、見どころがたくさんある仕上がりとなった。そのかいあってほたての塗り壁やオリジナルの手すりなどに興味を持ち見学に来たユーザーがたくさんいた」と話している。 |
畳の下はこのように桐の床下収納のスペースとなっている
13ミリφの鉄筋を使用したオリジナルの手すり
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