大型の床下収納扉と専用階段を設置。簡単に上り下りできる
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増川建設(株)(室蘭市、増川智社長)では、このほど床下空間全体を収納スペースとした木造軸組工法の住宅を室蘭市内に完成させ、現場見学会を開催した。
昨年の十勝沖地震では同社が建設した住宅も暖房設備が被害を受け、その被害状況を確認するために床下へ潜ったところ、配管などが障害となり点検をするだけでも大変な状況だったという。そこで、メンテナンスのときに床下へ潜りやすいように、布基礎を通常より高くしたところ予想以上に広い空間が誕生した。
この広い空間を有効活用してもらえるように、床下の大空間を収納スペースとして利用することを提案したところ、ユーザーは喜んで受け入れたという。
床下構造は、布基礎両側にEPS断熱型枠「ICフォーム」を使用し、押出スチレンフォームB1種50ミリによるスカート断熱を併用。凍結深度を浅くすることで型枠三段積みで900ミリ、GLからの基礎高を650ミリ確保した。一方、床下地盤は0.2ミリの防湿フィルムを施してから土間コンクリート100~150ミリを打設。地盤には暗きょを入れている。
基礎を高くしたことで床下は750ミリ高となり、室内から床下へ入りやすいように、1,800×700ミリの大型床下収納扉を設置、専用の階段を備え付けた。
同社の増川社長は「床下の大空間を収納スペースとしたアイデアは、偶然に思いついて提案したことだが、ユーザーはとても喜んでくれている。床下空間も換気経路の一部とし防湿・防水対策も行っているので、衣類や食料品などどんな物でも収納できることが魅力だと思う」と話している。 |
床下空間の様子。床下の環境対策をしっかり行っているので、どんなものでも収納できる |
製品プロフィール
製品名 |
ICフォーム |
部位等 |
断熱兼用型枠材 |
価格 |
目安は35坪の住宅で20万円ほど |
問い合わせ |
コンフォートフォーム(株)
東京都墨田区菊川2丁目13-9
Tel.03-3632-8561 |
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