平成16年2月25日号から
最新の施工技術学ぶ
寒地建築技術講習会 ワークショップも実施
 (社)北海道建築士会主催の「第47回寒地建築技術講習会」が、全道19市町のトップを切って、6日、札幌市内の札幌コンベンションセンターで開催され、多くの受講者が寒冷地住宅の最新技術を学習した。
 この講習会は、道内の気候風土や時代のニーズに合った住宅の計画、構造、工法、材料、設備についての最新情報を提供し、北国にふさわしい住まいづくりを推進することを目的に毎年開催されているもの。
 今回は「寒冷地の快適な住まいづくり」をテーマとし、テキストを使った講義に加え、設定したテーマについて会場全体で討議を行うワークショップを初めて実施。
 最初に行われたワークショップでは、ファシリテーター(進行役)の道建築士会事業委員会・長谷川敏文副委員長が、1階が傾いた住宅や基礎・外壁にクラックが入った住宅、床下がカビだらけになった住宅など、いくつかの障害事例を写真で紹介。あらかじめ選出された四名のパネリストを中心に、それぞれの事例について状況分析を行い、障害の原因や対策方法などについて討論を重ねた。
 続いて行われた講義では、道立北方建築総合研究所環境科学部居住環境科の鈴木大隆科長が講師を務め、道内の住宅で一般化しつつある技術として、基礎断熱やスカート断熱、鋼板外皮など、また、実用化されつつある技術として、パッシブソーラーや非滑雪屋根、ヒートポンプ、高耐久外装材などを取り上げ、それぞれメリット・デメリットや、施工上のポイントについて解説した。
(詳細については次号以降に紹介予定)

ワークショップを初めて実施し、会場全体で討議を行った

2×4建築の現場見学
アース21 「換気の話」も聞く
 道内の工務店ネットワーク・アース21(橋本政仁会長)では、今年最初の例会を2月4~5日の両日、室蘭・伊達地域で開催した。
 4日の現場見学ではツーバイフォー工法の現場を中心に数ヵ所見学。アパートの現場では二重天井の納まりと電気、灯油配管の引き回しなどについて、施工している(有)齊藤工務店の齊藤鉄也社長が説明、会員からたくさんの質問が飛んでいた。
 翌日は(有)フォレスト企画今井正晴社長による講演「換気の話」が行われ、基準法改正によって関心が高まっているだけに、会員は真剣に講師の話に耳を傾けた。
 同会は昨年10周年を迎え、今年は11年目。従来のピラミッド型工務店組織やフランチャイズとは異なる、対等な立場でつきあうフラットな組織として業界だけでなく、最近では一般消費者への認知度も徐々に高まっている。

ツーバイフォー工法によるアパートを見学する参加者

試読・購読はこちら

このページの先頭へ

運営サイト

株式会社北海道住宅新聞社
〒001-0029 札幌市北区北29条西4丁目2-1-201
tel.011-736-9811 fax.011-717-1770

当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。

Copyright (c) 北海道住宅新聞社. All Rights Reserved.