(社)北海道建築士会主催の「第47回寒地建築技術講習会」が、全道19市町のトップを切って、6日、札幌市内の札幌コンベンションセンターで開催され、多くの受講者が寒冷地住宅の最新技術を学習した。
この講習会は、道内の気候風土や時代のニーズに合った住宅の計画、構造、工法、材料、設備についての最新情報を提供し、北国にふさわしい住まいづくりを推進することを目的に毎年開催されているもの。
今回は「寒冷地の快適な住まいづくり」をテーマとし、テキストを使った講義に加え、設定したテーマについて会場全体で討議を行うワークショップを初めて実施。
最初に行われたワークショップでは、ファシリテーター(進行役)の道建築士会事業委員会・長谷川敏文副委員長が、1階が傾いた住宅や基礎・外壁にクラックが入った住宅、床下がカビだらけになった住宅など、いくつかの障害事例を写真で紹介。あらかじめ選出された四名のパネリストを中心に、それぞれの事例について状況分析を行い、障害の原因や対策方法などについて討論を重ねた。
続いて行われた講義では、道立北方建築総合研究所環境科学部居住環境科の鈴木大隆科長が講師を務め、道内の住宅で一般化しつつある技術として、基礎断熱やスカート断熱、鋼板外皮など、また、実用化されつつある技術として、パッシブソーラーや非滑雪屋根、ヒートポンプ、高耐久外装材などを取り上げ、それぞれメリット・デメリットや、施工上のポイントについて解説した。
(詳細については次号以降に紹介予定) |
ワークショップを初めて実施し、会場全体で討議を行った
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