平成16年11月15日号から
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EPSボードを張ってから塗り壁材で仕上げている様子
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(有)北美建(小樽市、今北光春社長)では、RCマンションの断熱改修工事に、ドイツ・シュトー社の外断熱外装システム「シュトーサーモ・クラシック」(販売元、(株)ダンネツ)を採用し、小樽市入船町の現場でこのほど改修工事を行った。
このMSは、築50年ほどで6世帯が入居しているRC4階建て。入居者から結露が発生するという相談があったのでオーナーと打ち合わせた結果、断熱改修工事を行うことになった。
どのような工法を取り入れるかが大きなポイントとなり、当初は発泡プラスチック系断熱材とスレートを組み合わせた複合板を張ってから、リシンで仕上げるという方法も検討された。しかし、複合板と複合板の張り合わせを処理するシーリングが切れてしまい、そこから水分が壁体内に侵入し凍害などの被害が起こったという例や、昼と夜の温度変化でスレートが膨張収縮を起こし、シーリング切れやビス穴から水分が侵入するといったことも考えられるため、シーリングを使わない工法としてシュトーサーモ・クラシック工法の採用を決めた。
簡単な施工で外断熱と塗り壁仕上げができる工法で、ドイツでは30年の実績がある。ビーズ法スチレンフォーム(EPS)を断熱材に使用し、その上に専用の塗り壁材を塗って仕上げる。断熱材の熱伝導率は0.039ワットで厚さ100ミリの製品を使った。
EPSボードのサイズを調整する専用器械
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乾式工法で施工は手軽
工事は既存の外壁に接着モルタルを塗ってからEPSボードを千鳥張りし、ジョイント部分の隙間は現場発泡ウレタンで処理。その上にベースコートを塗ってからグラスファイバーメッシュを埋め込んでしごき、24時間のオープンタイムをとった後、トップコートで仕上げている。工期は施工面積160平方メートルを3~4人で2週間ほどかかっており、価格は材工で1万8500円/平方メートル(税別)。
防火認定の関係で新築はRC造のみの対応だが、近い将来には木造にも対応する予定。
同社の今北光春社長は「シーリングを使わず凍害の心配がないので安心できる工法だと思う。骨材でいろんな表情を演出できることも大きな魅力」と話している。
製品プロフィール
製品名 |
シュトーサーモ・クラシック工法 |
部位等 |
外壁 |
価格 |
18,500円(?/税別、※EPS100の場合) |
問い合わせ |
?ダンネツ市場開発推進室
札幌市白石区川下2127番地4
011-875-3969
[Home page] |
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多用途の仕上げ材 |
キャスケード 珪藻土など混ぜて使用可能 |
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デコラテックスの製品ラベル
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キャスケードコンポーネンツ(本社アメリカ・シアトル)は、ドライウォール用万能コンパウンド「マジックマッド」にあらかじめ顔料を混ぜてそれだけで室内仕上げ材として使えるよう商品ラインナップを充実させ、商品名も「デコラテックス」として新たに発売した。
デコラテックス単体ではこのように白色に近い
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デコラテックスは、水性アクリル樹脂系の弾性コンパウンドをベースに、天然大理石の加工時などに出る粉末を主原料にしたホルムアルデヒドを一切含まない室内仕上げ用塗材。弾性が高いためクラックが入りにくく、塗りやすく速乾性の扱いやすさをセールスポイントにしている。アメリカでは移動中に微振動が絶えず加えられるトレーラーハウスの内装用として使われており、ドライウォール工法の下地となるコンパウンドとして販売していたが、珪藻土や貝殻粉末などの自然系塗り壁材を混ぜてそのまま下地兼仕上げ材として使われる場合が多いことに着目、使いやすいようにあらかじめ顔料を混ぜた着色品を用意し、アイボリー系、ベージュ系など八色程度を今後在庫予定し、商品名も仕上げ材として使えることをアピールするため変更した。原材料にホルムアルデヒドを一切含んでいないため、室内の仕上げ材として面積制限を受けることなく使用できる。
1缶で139平方メートル施工でき、価格は2万3000円/缶(税別)。道内では(株)カネマツ(帯広市)が販売代理店となる。
問い合わせは、キャスケードコンポーネンツ日本事務所(横浜市港北区新横浜3-20-5、Tel.045・475・0711)か(株)カネマツ(帯広市西11条南2丁目、Tel.0155・36・6428)へ。 |
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