一発型枠君で基礎を立ち上げた札幌市西区の現場。断熱型枠をさらに積み上げ1階のRC壁を造る |
(株)江田建設(小樽市、江田清三代表取締役専務)では、1階RC造の3階建て住宅の1階RC部分に、積み上げ施工が可能な断熱兼用型枠材「一発型枠君」(サンパックス(株))を施工し、このほどその住宅を札幌市西区に完成させた。
基礎断熱工法を採用している現場では、断熱兼用型枠で基礎を立ち上げる方法も取り入れられているが、一発型枠君は何段にも積み上げ施工ができることから、本州ではRC造の躯体に採用する現場が増えている。
今回の住宅は1階が一発型枠君で立ち上げたRC構造で、2階と3階は新在来木造構法。1階が親世帯、2階と3階を子世帯に分けた完全分離型の二世帯住宅で、1階は間仕切り壁も一発型枠君で立ち上げており、三LDKで生活にかかわる設備も全て整っている。ユーザーによると「室内は隣の部屋の話し声が全く聞こえないほどの静けさで、給気口の風切り音が耳に入る程度の防音性の良さ」という。
施工は、土間コンクリートを打ち、布基礎はビーズ発泡ポリスチレンフォーム・厚さ57ミリの一発型枠君で型枠を組んでから、同じように1階の外壁と間仕切り壁も一発型枠君を積み上げ、生コンを打設、壁厚は264ミリ。最後に内装と外装を仕上げている。同製品の規格サイズは幅1200ミリ×高さ300ミリ×厚さ57ミリ。この一発型枠君の寸法に住宅のモジュールを合わせて設計すると、部材の無駄なロスがなくなり施工効率が良くなるという。
RC部分の外壁仕上げは、断熱兼用型枠材にグラスファイバーメッシュを張ってから塗り壁材「プレスウィット」(サンパックス(株))のベースコートと仕上げコートを塗っている。
同社の江田清三専務は「通常の型枠工事のように単管類や型枠をばらす手間がなく、容易に施工できる分だけ工期短縮につながり、工夫次第ではさらにコストを下げることもできる。今後、RCマンションにも断熱兼用型枠の採用を考えている」と話している。 |
外壁仕上げは1階がプレスウィット、2階がサイディング張り
製品プロフィール
製品名 |
一発型枠君 |
部位等 |
基礎、RC壁など |
価格 |
1,500円(1セット/税込) |
問い合わせ |
サンパックス(株)
室蘭市柏木町11-5
0143-55-4321
[Home page] |
製品名 |
プレスウィット |
部位等 |
外壁 |
価格 |
3,420円(?/税込) |
問い合わせ |
サンパックス(株)
室蘭市柏木町11-5
0143-55-4321
[Home page] |
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