平成15年3月25日号から
イワクラ、初の三百棟
平成14年ツーバイ確認 土屋ツーバイ、クワザワも好調
平成14年1~12月北海道内ツーバイフォー住宅メーカー別確認申請棟数
順位
前年
会 社 名
道央
道南
道東
道北
合 計
1
1
イワクラホーム㈱
188
68
2
42
300
2
2
㈱土屋ツーバイホーム
63
37
62
20
182
3
3
㈱住まいのクワザワ
109
50
0
15
174
4
7
松本建工㈱
98
1
9
9
117
5
9
大和ハウス工業㈱
68
12
11
0
91
6
6
㈱テーオー小笠原住宅事業部
15
66
0
0
81
7
5
コスモ建設㈱
51
28
0
0
79
7
8
㈱神出設計
77
2
0
0
79
9
4
太平住宅㈱
16
0
38
12
66
10
15
㈱箱崎
21
0
43
0
64
11
11
日崎建設㈱
2
1
55
1
59
12
10
星屋㈱
0
0
56
0
56
13
13
住友不動産㈱
30
20
4
0
54
14
20
北海荘建㈱
49
0
0
0
49
14
12
三井ホーム北海道㈱
43
5
0
1
49
16
13
㈱小倉工務店
0
47
0
0
47
17
㈱じょうてつ
44
0
0
0
44
18
16
㈱ホーム企画
0
42
0
0
42
19
24
大成建設ハウジング㈱
37
2
0
2
41
20
㈱ジョンソンホームズ
35
0
0
0
35
ユニット工法のセキスイハイムは含まず。
道央は石狩・空知・後志管内。道南は渡島・桧山・胆振・日高管内。
道東は十勝・釧路・根室・網走管内。道北は上川・留萌・宗谷管内。
 本紙調査による平成14年1~12月の道内住宅メーカー別ツーバイフォー住宅建築確認申請棟数は、トップが4年連続でイワクラホーム、次いで土屋ツーバイホーム、住まいのクワザワとなり、上位3社の順位は4年間変動なし。イワクラホームは初めて300棟の大台に乗せるなど絶好調、ほかの上位も概ね棟数を伸ばしている。(この調査は道や各市町がまとめた確認申請をもとに本紙が集計したもの。確認申請が必要ない地域は対象外) 首位のイワクラホームは道央、道南、道北の3圏域でトップに立ち、危なげなく4連覇を達成した。また、下期は石狩管内だけで申請数が100棟を超えるなど大きく数字を伸ばし、年計では統計開始以来初めて300棟の大台に達した。棟数は対前年比106棟アップ。
 2位の土屋ツーバイホームは道東圏でトップに立ったほか、道央など3圏域でもトップテン入りし、全道ネットの強さを見せた。棟数も前年比42棟増加し、182棟に達した。
 住まいのクワザワは道央で100棟を超える実績、道南も50棟に乗せ、前年比65棟増の174棟。
 上位3社についで4位に食い込んだのは松本建工。道央で100棟に迫り、全道で117棟。対前年比では56棟の増加。また5位は大和ハウスがランクイン。4位の松本建工は前年の7位から、5位の大和ハウスは前年の9位から、それぞれランクを上げている。
 6位以下は、テーオー小笠原、コスモ建設・神出設計(同数)、太平住宅、箱崎と続き、11位以下では帯広の日崎建設と星屋、さらに住友不動産、北海荘建、三井ホーム北海道、小倉工務店、じょうてつ、ホーム企画、大成建設ハウジング、ジョンソンホームズとほぼ常連が顔を並べている。このうち前年のランク外からじょうてつとジョンソンホームズがベスト20にランクイン。

紙製の断熱材登場
桐井製作所 カミダン 熱伝導率HGW24K相当


廃棄古紙を主原料としたカミダン。環境に優しい点が最大の特徴
 (株)桐井製作所(本社東京)では、主原料の廃棄古紙にポリオレフィン系樹脂を混合して発泡させることにより、低環境負荷と優れた断熱性を両立させた断熱材「カミダン」((株)環境経営総合研究所開発・製造)を、全国に先駆けて4月から道内で発売する。
 カミダンは、再生できずに産業廃棄物となっていた廃棄古紙を主原料としたもので、粉砕した廃棄古紙と、特種澱粉、ポリオレフィン系樹脂を混合し、ペレット(砲弾)状にしてから押出発泡させた断熱材。原料の51%以上が古紙等の有機成分なので廃棄時にも可燃物として処理でき、分別解体すればリサイクルも可能なほか、発泡は水蒸気を利用し、フロン等のガスは一切使わないなど、環境に優しい点が大きな特徴だ。
 また、居住者や職人の健康への影響にも配慮しており、ホルムアルデヒドを含み繊維系断熱材にバインダーとして使われているフェノール接着剤は使用していないほか、スチレンフォームの成分で環境ホルモン様物質であるスチレンダイマー、スチレントリマーを含まず、燃焼時には有毒ガスを出すこともない。
 密度は20+13Kで、熱伝導率は0.034ワットと高性能グラスウール24Kと同等。規格は厚さ100ミリ、長さ2,740ミリで、幅は425ミリと390ミリの2種類。製品と構造材等との間に隙間が出来た時のために、隙間詰め用の専用品も用意している。丸鋸やカッターで簡単に加工でき、軽量なので施工性も良い。製品自体は可燃物なので、外壁部での使用に関しては12ミリのサイディングで国土交通省の防火構造認定を取得している。
 価格は現時点では未定だが、グラスウール24Kより2割程度高くなりそう。
 問い合わせは同社札幌営業所(Tel 011・221・8592、Fax .011・222・2805)へ。

高性能住宅Q&A-必見! シックハウス新法5
ガイドライン制定
箱もの建材類は自主表示へ
 コンパネが表示義務化の対象外となり(任意表示)、また、F☆☆☆☆は設けないというのはどういうことかというと、製造業者が表示するかどうかを決めればよいということです。これによって注意しなければならないのは、うっかり室内下地にF☆☆☆のコンパネを使い、それが仕上げ規制にかかるような場合(透過性材料を上に貼った場合が考えられます)、面積規制の対象となるということです。
 コンパネは本来、型枠用の合板ですから、規制対象とする必要がないというのは筋が通っています。ただ、現場の使用実態としてはコンパネは各種内装下地に使われており、十分な注意が必要です。
 次に箱もの建材を見ていきたいと思います。
 いわゆる箱もの建材についてはキッチン・バス工業会など業界団体が表示方法のガイドラインを作成しました。比較的わかりやすいのでその図を引用します。
 対象とする製品は、内装ドア(引戸・折戸を含む)、開閉式間仕切、クローゼット扉、リビング用据置収納、玄関収納、キッチン、カップボード、洗面化粧台、掘りごたつ、床下収納、露出型収納、天井裏収納、屋内階段などで、基本的に室内に面する部位は仕上げ規制、内部は小屋裏と同じ下地規制となります。ただし、図のように陶器製のボウルやシート化粧は建材そのものが規制対象外なので表示も行わないことになります。
 規制対象の考え方としては、引き渡しまでの段階で取り付けられた什器類は、それが居室にある限り、規制対象となる、と考えるといいと思います。例えば本棚。造り付けで本棚を造作すれば規制対象ですが、引き渡し後にユーザーが持ち込めば対象外ということです。では設計変更で確認申請にない本棚を造作した場合はどうなるか。これはよくある話だと思いますが、法律の解釈は別として、ビルダーは造るものについて責任もって対応することが必要です。

ボールが給気制御
江本工業 遮音性も高めた自然給気口
 江本工業(株)では四月から第三種換気システム用の自然給気口(SKB100)を発売する。給気口内に仕掛けたボールが動くことで過給気を抑えるとともに、内外圧力変化によって起きる逆流(給気口からの排気)を抑制する。
 ユーザーが冬場に給気口からの冷気を感じると、給気口を閉めてしまうという問題を解決し、常に一定量の給気を維持しながら、遮音性も高めたい、というコンセプトで開発されたこの製品は、ユニットバスの水栓に使われるボールがヒントとなった。
 給気口内部に発泡ポリスチレン製のボールが吊り下げられており、屋外から風圧がかかると室内側にボールが動き、開口面積を絞り込む。20立方メートル/hを境に、それ以上は風圧がかかっても給気量がセーブされる。また上向きのガラリ形状なので、給気が直接居住域に混ざることもない。
 逆流時は10立方メートルを境に逆流がセーブされる。
 本体には吸音材と静電フィルターが取り付けられており、外部からの騒音や、粉塵などの汚れをシャットアウトする。
 室内面のデザインは丸みを帯びた圧迫感のない形状で、色はホワイト。
 本体はABS樹脂製で、適応パイプは100φ。設計価格は6000円。別売でスリーブ管と取り付けプレートがセットになったスリーブセットも用意している(価格未定)。
 同社の第三種換気システムとセット販売するほか、単品での販売も行う。
 同社では、「換気については、これまではシステム論が中心だったが、今後は給気口への要求が高くなる」と見ており、マンション市場も睨んでいる。
 問い合わせは同社各支店・営業所へ(営業部Tel 011・863・1295)。

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