メーカー
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横型ラジエータ
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縦型ラジエータ
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カタログ値
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カタログ値を100とした場合の測定値(%)
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カタログ値に対する測定値の能力(%)
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カタログ値
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カタログ値を100とした場合の測定値(%)
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カタログ値に対する測定値の能力(%)
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A社
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未発表
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80.0
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-20.0
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未発表
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80.8
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-19.2
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B社
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95.7
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-4.3
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88.4
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-11.6
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C社
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102.5
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+2.5
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101.2
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+1.2
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D社
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99.1
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-0.9
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77.7
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-22.3
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E社
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68.3
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-31.7
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70.6
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-29.4
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F社
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106.3
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+6.3
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98.8
|
-1.2
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G社
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94.9
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-5.1
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77.0
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-23.0
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H社
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67.7
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-32.3
|
73.5
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-26.5
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単純
合計値
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9.849kW
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8.742kW
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-11.2(%)
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8.897kW
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7.462kW
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-16.1(%)
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1台当たり平均値
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1.230kW
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1.093kW
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-11.2(%)
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1.112kW
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0.933kW
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-16.1(%)
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北暖協が道立工業試験場に委託して放熱能力を測定した8社16タイプの製品試験結果概要
測定条件 平均温水温度:70℃ ラジエータ温度低下:20K 室温:20℃
Δt:50deg(JIS A4004,1998:11試験法に準じた)
メーカー名は匿名扱い、またラジエータは各メーカー2タイプの市販品を複数の管材問屋から有料で購入した。
全てBL認定品と同一型式。
1kW=860kcal/h 表は北暖協の資料をもとに編集部が編集した。
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是正へ動き出したBL
メーカーはカタログ修正へ
測定結果を受けて同協会では昨年、ベターリビングに対し質問状を提出。“ラジエータ(パネルヒータ)の試験はJISによる”となっているBL認定基準に照らし、試験結果は誤差の範囲を超えており、BLの認定に問題があるのではないか―などといった質問について、正式の回答を求めた。
ベーターリビング側は同協会に対し現行JISとの不整合について早急に対応すると回答。BL認定を申請したメーカー・発売元に対し申請内容について問い合わせる一方、今後の是正策を検討。その結果、本紙取材に対し、「測定結果はカタログ値から大きくはずれるものではない」としながらも、「今後JISによる表示の統一を進める(同財団研究企画部藤井利幸企画課長)」としている。
なお、パネルヒータはBL部品として認定を受けると、同時に「省エネルギー住宅工事(暖冷房・給湯設備設置型)」として住宅金融公庫の割増融資の対象となってきた。この点について公庫では「正式なJIS測定法による試験結果が明らかになるまでは何も言えない」と答えている。
同協会では測定値のクロスチェックのため、現在道立北方建築総合研究所(北総研)に試験を委託中。道工試はJIS試験法と同じ環境がないため、JISに準じるかたちでの測定にとどまっているが、北総研では完全なJIS測定法による試験結果が得られる。
このような動きを受けて、パネルヒータのメーカー・発売元サイドは、多くが4月以降の今年度版から修正または従来法との併記などのかたちでカタログの見直しをはじめるとしている。ただ、各社とも表示方法の統一は大切なことであり、消費者の利益にもつながるという点では一致しているものの、「歓迎すべき動き」とする声がある一方で、慎重な姿勢をとっている会社もある。 |