木質ペレットは、おが屑や鉋屑に圧力を加えて、直径8ミリ、長さ15ミリほどの円筒形状に加工したもので、ストーブの燃料として使われるのが一般的。木が原料なので、計画的に植林すれば燃焼時に発生するCO2は再び木の中に固着され、地球温暖化に影響を与えることはない。また、エネルギーの自給自足が可能で、荒廃が心配されている森林の活性化にもつながり、それによる雇用の創出なども期待できる。
しかし、木質ペレットは森林資源が豊富な道内でも、一般家庭ではほとんど知られておらず、ペレットストーブを使っていても燃料の木質ペレットは輸入に頼っているのが現状。そこでペレットストーブを販売している三素の家次社長は、安定供給を図ることで木質ペレットの普及につなげようと、生産工場の建設を推進する同隊を結成したという。
金額に応じて3コース設定
当面の活動としては、工場建設に必要な資金を出資してくれるサポーターの募集を実施。目標金額は1000万円で、これは設備と当面の運転資金に必要な額。土地と建物は借りる予定だ。
出資は、50万円コースと10万円コース、サポーターコースがある。50万円・10万円コースは、工場で生産したペレットをそれぞれ金額分買ってもらうというもの。1袋18キロ1000円(税込)なので、50万円コースは5000袋、90トン、10万円コースは1000袋、18トンを購入することになる。代金先払い・商品後納という形になるが、通常は1袋15キロとする予定なので、1袋当たり3キロお得な計算だ。
一方、サポーターコースは、一口5000円からの出資のみで、ペレットの買い取りはない。
このほか、各コース共通で、各種ペレットストーブやペレットの特別価格販売、ペレットの優先供給などの特典がある。
同隊の家次隊長は「森林資源の豊富な道内は、木質ペレットの普及に最適。富良野で生産することによって、ぜひ地球環境の保全と地域経済の活性化につなげていきたい」と話している。
問い合わせは三素(Tel.0167・22・0383、Fax.0167・39・1028)へ。 |
家次隊長がドイツで見学したペレット工場の様子。
手前に原料となるおが屑の山が見える |