イシオカ建設(株)(札幌市、石岡利昭社長)では、多彩なスタイルを持つ北米住宅をモチーフにした輸入住宅を主力に展開。室内にドライウォール下地のペイント仕上げを標準採用するなど、北米住宅としてのイメージをより高めた家づくりを提案。札幌や近郊でモデルハウスを公開し訪れるユーザーの間で話題となっている。
同社が提案している輸入住宅は、設計担当者がアメリカのシアトルで学んだ設計思想、デザイン、間取り、工法といった北米住宅のノウハウを活かし、ユーザーのイメージやライフスタイルに合わせてアレンジしたオーダーメードの住宅。
北米住宅という名称は、アメリカやカナダの長い歴史の中で生み出された様々な住宅スタイルの総称として使われているもので、ヨーロピアンスタイル・コロニアルスタイル・スパニッシュスタイルなど様々な北米スタイルに対応した輸入住宅を提供するためにも、規格化したプランは用意せず、ユーザーのイメージやライフスタイルを基準に造り上げる。
ドライウォールのペイント仕上げは、ユーザーがイメージしている輸入住宅を演出するための一番のポイントだが、目に見えない良さもあるという。
クロスだと破れたりひっかき傷がつきやすく、部分的な色褪せが生じた場合、補修をするには専門業者へ任せることになる。しかし、ドライウォールはボードの継ぎ目をしっかりと接合しているので、クラックや不陸が発生せず完成したばかりの状態を長年維持し、部分的な補修や色の塗り替えはユーザーの手で簡単に行える。このようにメンテナンスの手軽さや耐久性に優れているというメリットも評価が高い。
同社のチーフプランナー安田晋也氏は「ドライウォールと出会ってから15年以上が経ち、何棟もの住宅に採用してきたが、今だにひび割れや不陸などの問題は発生していない。クロス貼りより工期が長く価格が若干高いことが唯一の問題点だが、メンテナンスが安くて容易。ユーザーからの評判はとても良い」と話している。 |
モデル公開した輸入住宅の外観
大きなアールコーナーが印象的なドライウォールの室内
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