断熱材 |
ノンフロン化進む
性能は落とさずに環境対応 <押出法ポリ板> |
※ノンフロン対応のカネライトフォーム。
断熱性能などは従来製品と全く変わらない |
断熱・気密資材の動きだが、断熱材では、今まで特定フロン、代替フロンで発泡させていた押出法ポリスチレン板にノンフロン化の動きが広がってきている。ビルダーの間にも、消費者の環境志向の高まりからノンフロン品を選別して使う動きが出てきてた。
スタイロフォーム(発売元・ダウ化工(株))とカネライトフォーム(同・鐘淵化学工業(株))が、一種、二種でノンフロン発泡品を発売しており、断熱性能の高い三種についても順次対応していきたいとしている。
カネライトフォームは、オゾン層を破壊しない炭化水素ガス(グリーンガス)による発泡技術を特徴としており、本州では既に三種もノンフロン品を発売している。
準耐火対応のネオマフォーム
このほかの樹脂系断熱材では、水発泡によるウレタン板状断熱材を使用したFPパネル(発売元・松本建工(株))、炭化水素ガス発泡によるフェノール樹脂を使用したネオマフォーム(同・旭化成建材(株))などがノンフロン品として発売されている。
ネオマフォームは、一つ一つの気泡を小さくし、気泡の独立性を高めたためにガス抜けが抑えられ、高い断熱性能(熱伝導率λ=〇・〇二〇W/km)を有している。Ⅰ地域でも外張り六〇mmで次世代基準をクリアでき、外張り付加断熱として使用する時は二〇mmで済む。また、フェノール樹脂は物性が安定しているため燃えにくく、準耐火構造認定を受けているところもメリットだ。
現場発泡の吹き付け断熱材では、水発泡のウレタン断熱材を、(株)ダンネツ信州とクリーンペア・北海道(株)がそれぞれ独自技術を使って発売しているが、まだ普及段階と言ったところ。
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