平成13年9月15日号から
坪25万の低価格・旭栄工務札幌進出
TOPNEWSから続く
 (株)旭栄工務(旭川市、森川稔社長)では、高断熱・高気密・オール電化で坪当たり二十五万円の価格を実現した「ジョイフルホーム」の札幌事業部を北広島市内に開設、このほど「幻の家」シリーズと称したモデルハウスをオープンさせた。旭川で販売開始以来、三年半で三百棟以上の施工実績を持つヒット商品だけに、大手ハウスメーカーやフランチャイズの低価格戦略が目立つ札幌の住宅市場にも大きなインパクトを与えそうだ。
 ジョイフルホームは、予算の都合でマイホームの取得が困難な若年層・一次取得者層を主な対象として開発。旭川中心に販売を行い、今年二月からは道内でフランチャイズ展開も開始していたが、同商品のより一層の普及を図るためには北海道の中心地である札幌への進出が必要と判断し、札幌事業所を開設。同事業所では、札幌市の厚別区・白石区、江別市、北広島市を営業エリアとし、営業戦略として、ユーザーの購買意欲を促すために年に数回、一定の棟数を限定販売していく考えだ。
 札幌進出にあたって新たに付けられた「幻の家」シリーズというネーミング戦略は、ユーザーの関心を惹き付けると同時に、モデルハウスに来て説明を聞いてもらえれば、マイホームを持つのは困難という気持ちが消える=幻になるという意味があり、他の同じ性能・仕様の住宅と比べた場合、借入額が四百万円位消え、ローンの返済額も七百万円近く消え、最後にはマイホームを持てないという気持ちが消えるというイメージを想定。
 また、モデルハウスは小さい子供連れの家族がリピーターとなるよう、夢を連想するディズニーの音楽やビデオを流したり、キャラクター商品を配置しているほか、訪れるユーザーからの信頼を得るため、OB客直筆のアンケートを壁に貼り、良い評価も厳しい評価も公開するといった工夫により、他社のモデルハウスとの差別化を行っている。

金物で高い強度確保
OB客の生の声にも自信

住宅の構造は、蝶番付きの梁受け金物やプレート状緊結金物で組んだ高強度の集成材軸組に硬質ウレタンボードを外張りした独自のジョイフルホームナックル工法。断熱仕様は外壁が同六一mm、天井がブローイング二五〇mm、基礎はスカート断熱を併用し、布基礎両側とスカート断熱部とも押出法スチレンフォームB2五〇mm。暖房は電気蓄熱暖房器(オール電化)、換気は第三種セントラルシステムを標準採用。
 施工や部材加工のロスが少ないプラン設定、釘打ちのみの現場施工、各工程ごとに無駄のない職人数の設定と限界工程管理(CPM)などによって三十日工期を実践し、さらに商談・打ち合わせ場所を事務所とすることによる経費削減や設備機器の大量一括購入によるコストダウンなどによって、坪当たり二十五万円(外部給排水、カーテン、諸経費、消費税等除く)を実現している。
 同社ジョイフルホーム事業部の山口好光部長は「札幌のユーザーには、ぜひOB客の生の声が書かれたアンケートを見てもらいたい。そのようなモデルハウスは他にはないし、夢が叶うというジョイフルホームの良さをわかってもらうには一番いいと思う」と話している。

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