国土交通省ではこのほど、本格的運用から半年が経過した「日本住宅性能表示基準」及び「評価方法基準」の改正案を発表。また、厚生労働省では室内空気汚染に係るガイドライン(案)として、新たにテトラデカンなど四物質に対する指針値や測定方法をまとめた。
* *
今回、日本住宅性能表示基準等の改正案の中で最大のポイントと言える建設性能評価での化学物質濃度測定結果の表示は、「空気環境に関すること」の中の選択項目。
対象となる化学物質は、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンの5物質で、評価書には化学物質の名称と濃度、測定器具、測定年月日、空気採取時の室内外の状況を表示することになる。ただし、性能評価項目として利用する場合の測定・表示は、ホルムアルデヒドのみ義務付けられ、他の四物質は任意選択だ。分析方法は原則として、ホルムアルデヒドは液体クロマトグラフ法、他の物質はガスクロマトグラフ及び質量分析法。
このほか改正案では、「劣化の軽減に関すること」で補強コンクリートブロック造を対象構法に加えたり、等級3の土台の条件としてにヒノキ・ヒバの集成材も認めるなど、より住宅建築の実際に即した内容への変更措置などが取られている。 |
|