クリーンペア北海道(株)(札幌市、長野義夫社長)では、高周波で接着テープを加熱・溶解することによって、釘やビスを使わずに内装下地の石膏ボードやフローリングの施工・剥離を可能にした「オールオーバー工法」の道内での本格的な普及に着手、同工法を導入するために必要な技術指導等を行う施工認定講習会の受付を開始した。
同工法は東京電機大学理工学部の富田英雄教授を中心に、アキレス(株)、コニシ(株)など四社で共同開発したもの。釘やビスを使わないので建材を傷めることがなく、増改築やリフォーム、解体時には再び高周波を当てれば接着部分が溶けて簡単に剥がせるので、建材の再利用や分別廃棄処理も容易にできるなど環境問題に配慮している点が大きな特徴。石膏ボードを耐力壁に算入する場合も釘打ちに代えて使える。
施工は石膏ボードやフロア材と受け材との間の通常釘打ちする箇所と同じ箇所に専用の変性ポリアミド系接着テープ(ホットメルト接着剤)を12cm程度の長さに切って挟み、高周波発生装置を建材の上から押し当てて数秒間高周波を放射するだけ。
施工に当たっては同社が行う施工認定講習会を受けて登録を行うことが必要で、講習会は希望に応じて随時実施する。
問い合わせや講習会の申し込みは同社(札幌市中央区南10条西10丁目1-20さくらビル、tel.011-552-5500。 |
施工時のイメージ |